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ライナーの進歩~人工股関節全置換術(THA)~


03 09, 2012 | Tag,整形外科,人工関節

どこの関節もそうなのですが、特に股関節と膝関節は変形し、軟骨が磨り減り、骨が変形し、痛みを生じることが多い関節です。

膝の変形などは見た目にもわかりやすいです。お年寄りの膝が曲ってO脚になるのはこの変形が原因です。

治療の一つに人工関節というものがあります。薬や注射の治療もありますが、それでもコントロール出来ないくらい痛ければ、手術を行うという方針になります。

人工関節置換術は数ある整形外科の手術の中でも、患者さんの満足度が高い治療法の一つです。
それまで痛くて歩くのがつらかった患者さんに笑顔が戻ることが多いです。

ただ人工関節において、まだ解決されていない問題が3つあります。

それは、

1.摩耗
2.脱臼
3.感染

です。

特にインプラントに依存するのが、1番の摩耗です(人工関節の設置の仕方にも影響されます)。摩耗というのは簡単に言うと”すり減り”です。

長く使っているとすり減ってくるのです。そしてこれが人工関節のゆるみの原因となります。
ゆるんでグラグラしてくれば痛くなってくるので、人工関節の取り替えが必要になります。再手術です。

ですから手術をやるときになるべく長期成績がいい素材を使いたいというのが患者さん、そして術者の希望です。


先日、人工関節の摩耗に関する明るいニュースが発表されていました。人工関節を構成する”ライナー”という部品の研究が、アメリカの権威ある学会に表彰されたというものです。ジンマー社が開発したライナーは最長13年摩耗とゆるみを起こさなかったそうですよ。

THA画像
人工股関節はこんな構造です

THAライナー画像
ライナー


13年?実際に臨床をやっている感覚だと20年くらいは持つのでは?と思ってしまいましたが、あまり感覚で考えるのは良くないですね。

ちゃんとこういった臨床研究の結果を情報源としなければ。


最長13年ですから、まだまだ長期成績は追求していく必要があります。若いうちに人工関節が必要になったら何度も取り替える必要がでてきてしまいますからね。今後の研究にも期待大です。


 >> ジンマーの人工股関節用ライナー 2012年米国股関節学会にてJohn Charnley Award受賞 | 共同通信PRワイヤー



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