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ストーリーとしての競争戦略


10 15, 2011 | Tag,ビジネス

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
話がおもしろいと惹きつけられます。人間にはそういう習性があるようです。

人を相手にする企業もまたしかり。企業も戦略にストーリーを伴っていると顧客を惹きつけ、自身の成長を促すのですね。


スターバックスとドトール。どちらもコーヒーショップですが、ずいぶん雰囲気が違います。

スターバックスは、コーヒー一杯の値段は割高ですが、店内には居心地のいい雰囲気があふれています。少し腰を落ち着けて一人で本を読んだり、誰かとお茶をしたりするのにいいですよね。

ドトールの場合は、あまり時間はないけどちょっとコーヒー飲みたい。コンビニで買うものよりはおいしいコーヒーを、という感じでしょうか。

僕が抱いていたこの両者のイメージはあながち的外れでもないようです。

スターバックスのコンセプトは「第三の場所を提供する」というもので、決してコーヒーの味にこだわらないわけではないのですが、もっと大事にしているものはお客さんがくつろげる場所の提供なのだそうです。

そういえばスターバックスが割高なのにもかかわらず、あまり気にせず利用していたのは僕が第三の場所として利用していたからなのでした。

スターバックスではこの「第三の場所を提供する」というコンセプトのために、銀座の一等地などあえて地価の高い場所に次々に出店したり、近接した地域にたくさんの店舗を出店したりしています。

これらスターバックスの仕掛けは一見非合理のようにも見えます。そんなに狭い地域に、場所代もかかるところにたくさん店を出したら儲からないだろうと。

それもこれもコンセプトである「第三の場所を提供する」ためなのです。あえて地価の高い場所に出店したり、密集して出店することで人々にスターバックスのコンセプトを浸透させる効果があります。

また、儲けを出そうと思ったら店舗の運営をオーナーに任せるフランチャイズ方式の方が良さそうです。設備投資や場所代はオーナーの負担になるわけですから。ところがスターバックスは直営方式を貫いています。

フランチャイズ方式にしたら各オーナーはきっと儲けを出すために客の回転率を上げようと考えるでしょう。そうしないことによって、スターバックスは客に第三の場所としての価値を味わってもらおうとしているのです。

利益を出すためには一見非合理に見えるようなこれらの仕掛け。全体でみるとスターバックスの価値を高め、持続した利益の源泉となっているわけです。

一つのコンセプトを核にしたストーリーには力があります。

「空飛ぶバス」をコンセプトにしたサウスウエスト航空、「人々の購買決断を助ける」というコンセプトを元に展開されるアマゾン。

本書はいくつかの企業を例示して、優れた事業には秀逸なストーリーが隠れているということを教えてくれます。その一つ一つがおもしろいです。

読む価値ありの一冊だと思います。


ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
(2010/04/23)
楠木 建

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