- 誰かに一目惚れしたり、そういう自然発生的な恋愛感情はむしろ愛とは呼ばない。
- 愛は見返りを期待せずにただ与えるものだ。
- 愛は訓練を積むことによって培われる一種の技術である。
これが”愛”というものなのか。
新鮮。今まで考えもしなかった。
愛といえば誰かを好きになったり、好きになられたり、そんなものだと思っていた。
人間は与えることで自分の存在を実感するものらしい。これはなんとなく分かるような気がする。
驚いたのは、”愛する”ことが努力次第で上手になるということだ。
そのために必要なのは、
の4つだそうである。なかなかハードルが高い。一瞬だったら誰でも愛することはできるのだろう。長く続けるのが難しいのである。
自分を律して脇目もふらず、”愛する”という意識を持って、対象を愛し続ける。それが愛し続けるということなのだ。
”異性に対する愛”以外にも、”親子愛”や”他人に対する愛”についても書いてある。
この本は、あまり普段は考えることのない”愛するということ”について考える機会を与えてくれる。