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医療にも競争が必要である


07 29, 2010 | Tag,医療


医療戦略の本質―価値を向上させる競争
医療にも競争が必要である。医療における競争とは、一般に競争という言葉からイメージされるようなゼロサムゲームではない。

治療効果を上げて、コストを下げる。患者、医療者ともにウィンウィンな結果をもたらす競争だ。


高い値段のついた医療行為が必ずしもよい成績をおさめるわけではない。現状では過剰な医療や過小な医療が多くはびこっていて、なかなか最適なところに収まっていない。

ところが、各疾患における最適な医療行為というものを定義するのは極めて難しい。病態は患者により微妙に違ったりするからだ。


それでも、増大し続ける医療費を抑制するためにはひとつ、医療の評価法を大きく変える必要があるかもしれない。

たとえば、病院ごとに治療実績を評価するのではなく、疾患単位で治療成績を出して評価するのだ。「医療戦略の本質
医療戦略の本質―価値を向上させる競争」という本ではそのことが提唱されている。

この場合、大切になってくるのは治療だけにとどまらず、病気の予防から始まって、治療が終わり、その後の経過まで、という長いスパンでみることだ。

当然各段階で、行われた医療医行為がモニターされ、そこに対する評価も行われる。フィードバックが行われることで過剰な医療行為や過小な医療行為が是正されることが期待できる。

これを実現するためには開業医から始まって地域の中核病院、大学病院など、各規模の病院が集まって一つのグループのようなものを作る必要があるだろう。もしくは国が主導してあらゆる医療行為についての情報を収集することだ。

現状では、治療成績に限った、時間を断片的に切り取ったような、評価法しかない。たとえば各病院で内視鏡検査実績とか、手術実績とかは行われた件数については言及されていても、それによる結果(合併症など負の情報も含めて)について言及されていることはない。

情報の収集や開示において、必ず必要になってくるのはITインフラだ。電子カルテのような各病院規模のものではない。全ての病院をつないで、医療行為についての情報が収集できるようなネットワークだ。

そして、収集された情報は患者に公開されることになる。患者はそれをもとに病院を選ぶ。


競争の導入は患者にとってメリットがある一方、病院間の淘汰が進むことが予想される。いい加減な治療を行っている病院がつぶれていく。

競争というのは今までそれがなかった世界に生きていたものにとっては非常にわずらわしく、やっかいに感じるものである。

しかし、そろそろそうも言ってられない時代が来ているのかもしれない。


医療戦略の本質―価値を向上させる競争医療戦略の本質―価値を向上させる競争
(2009/06/11)
マイケル・E. ポーターエリザベス・オルムステッド テイスバーグ

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