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世の中は予想できないことであふれている 「ブラックスワン」


05 31, 2010 | Tag,名著,ブラックスワン,黒い白鳥

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
どんな時も予想外のことに振り回されるのが人間の性質でしょうか。

リーマンショックに端を発する、一昨年の世界同時不況はほとんど誰も、正確には予想できていませんでした。だからこそ、みんな慌てふためいたわけです。

今日紹介する本はすでに評判の本です。前作「まぐれ」に引き続き、不確実性というテーマについて考える機会を私たちに与えてくれます。

本書のタイトル「ブラックスワン(黒い白鳥)」そんな予想することが困難な不確実な事象のことを指します。

黒い白鳥が見つかるまでは黒い白鳥なんて存在しないものだと思われていました。

ところが、一匹でも黒い白鳥が見つかればその常識は覆されてしまいます。実際に黒い白鳥はオーストラリアで発見されました。

人間が本能のままに生きていると、"黒い白鳥"が見えなくなります。いたとしても見つからなくなります。

黒い白鳥が見えない原因、黒い白鳥に翻弄される原因は私たちの中にあります。それは私たち人間の性質と深く関わりがあるようです。


プラトン性
三角形などの物体や、社会的には友情や愛といった、純粋で明確で簡単に見分けがつく概念に焦点を絞り、他方で、一見して複雑であり、扱いが難しい構造を無視すること。

なんでもシンプルに理解しやすい形に直すのが私たち人間の長所でもあると思いますが、それは時にあだとなるということです。黒い白鳥を見えなくします。


追認の誤り
自分が信じていることや、つくりあげたもの(やモデル)を支持してくれる事例ばかり探すこと。そのうえ、そんな事例を見つけてしまうこと。

こうして自分に都合のいい世界を知らず知らずに作っています。


講釈の誤り
互いに関連していたり、いなかったりする一連の事実に対し、それに合った説明やパターンをほしがること。

無理やり関連付ける能力です。


目に見えるものがすべて説明可能とは限りませんし、すべてが見えているわけでもありません。

それなのに、わたしたちは解釈せずにいること、理論化せずにはいられません。いつも法則に飢えています。ものごとの次元を落として頭に収まるようにしないといけないからです。

私たちは実際よりもほんの少しだけ多く知っていると思ってしまう傾向があります。知らない、理解できないということは不快ですから、私たちは不確実な状態がとりうる範囲を押し縮めて、自分が知っていることは過大に見積もり、不確実性は過小に見積もります。

そして、うまく行けば自分の能力のおかげだと思い、失敗すれば自分ではどうにもできない外生的な事象、つまりまぐれのせいにするのです。

いいことには責任を感じるけれど、悪いことには感じません。おかげで私たちは、普段やっていることについて、自分はほかの人よりうまいと思い込んでしまいます。

このようにして黒い白鳥を見落とし、それが出現した時にはとても驚かされます。



本書は、現実は不確実なものにあふれていて、簡単に理解できることばかりではない、予想できることばかりではない、ということに気づかせてくれるとてもいい本です。

これから遭遇する"黒い白鳥"にどう対処するか。投資に関して、トレーダーでもある著者はバーベル戦略というものをとるそうです。バーベル戦略についてはまた後ほど。

”黒い白鳥”は出現して当然のもの、と普段から考えておくことが大切なようです。



一度読んでおいて損はない本です。とてもおすすめ。


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(2009/06/19)
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メタノート 運を実力と勘違いしていないか 「まぐれ」


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