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病院の薬は誰のもの?


04 22, 2010 | Tag,医療,医療費

このニュースは他人事ではないなと思った。
東京新聞:向精神薬入手させ転売 生活保護受給者を動員:社会(TOKYO Web)

向精神薬入手させ転売 生活保護受給者を動員

2010年4月20日 夕刊

 大阪市西成区のあいりん地区で、医療費のかからない生活保護受給者を動員して病院で向精神薬を入手させ、インターネットで転売していたとして、神奈川県警が週内にも、麻薬取締法違反(営利目的譲渡、所持)などの疑いで、同県横須賀市の無職大沢広一被告(41)=覚せい剤取締法違反罪などで起訴=を追送検する方針を固めたことが二十日、県警への取材で分かった。

 送検容疑では、昨年十一~十二月、ネットで知り合った客五人に、向精神薬千錠を十二万円で販売した、などとされる。

 捜査関係者によると、大沢被告の知人の大阪市港区、無職栗山一郎容疑者(53)=同法違反容疑で逮捕=が、あいりん地区の生活保護受給者数十人と接触。医療機関で病気を装い、無料で入手させた向精神薬を買い取って、大沢被告が転売していたという。

 県警の調べに大沢被告は「自分で使っていた向精神薬をネットで販売したところ、買い手が付いたので、もうかると思った」と供述しているという。

 生活保護受給者は福祉事務所が発行する医療券を用いれば医療費が無料になる。県警は、栗山容疑者が受給者にうつや不眠などの症状を訴えさせ受診させていたとみている。

精神科もそうだけど、僕が専門にしている整形外科でも同様のことが起こりうるなと。



病院での医師が行う医療は診察して、検査して、診断して治療を行うというのが一連の流れ。

検査の結果、ピンポイントに病気の診断にいたって、特定の薬を処方する。これが妥当な医療だと思っている。

糖尿病や高脂血症、高血圧などは検査結果が存在して、それに対する処方を行うのが一般的だ。

しかし、眠れない、とか気分が落ち込む、とか精神疾患でありがちな症状は検査結果としてそれが測れない。



整形外科でもそうだ。どこどこが痛いとかしびれるとかは検査結果として現れない。患者の訴えからそれに対する処方を行うことになる。

だから、痛みという症状には深刻に応じて痛み止めを処方したり、湿布薬を処方したりする。

なかにはこの薬をできるだけたくさんほしいというふうに言ってくる患者もいたりして、「そんなにたくさん必要ですか?」と言いたくなる場面は正直ある。

そういう場面でも医者としては「必要ですか?必要じゃないでしょう?」なんてことは言えない。

つらいと言っている患者にはできるだけ力になってあげることが僕ら医者の仕事だからだ。



処方された薬を適切に使うかどうかは患者にゆだねられている。

モラルハザードが生じると、このニュースのようなことになりうるのだと思う。

生活保護だと医療費の自己負担がない。通常の健康保険を利用している人でも自己負担が3割だから、残りの7割は税金とみんなで支えている医療保険からまかなわれている。

日本の医療はみんなで支えているものですから。年々かさむ医療費のことを考えてもこのようなモラルハザードはなくさないといけませんよね。


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