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「なぜ私だけが苦しむのか」


04 07, 2010 | Tag,考え方,生き方

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)
なんで自分はこんなに運が悪いんだろうと感じたことはありませんか?
こんなにつらい目に合っているのは自分だけに違いないとか。

本書を読むと、これから直面するかもしれない不幸なできごとにうまく対処できるようになるかもしれません。全ての年齢層が対象になる本だと思いますが、この時期、期待と現実のギャップに悩みがちなフレッシュマンに特におすすめです。

本書は1981年に初版が出版され、その後アメリカでベストセラーになった本です。

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカでは信仰がとても大切にされます。例にもれず本書もそんな宗教との文脈の中で話が進行します。

日本人には特定の信仰を持たない人も多いかもしれません。でも、何か予想もしないような不幸なできごとに見舞われると、天を仰いで誰かに助けを求めたくなるのが人間だと思います。そういう意味ではこの本は日本人が読んでも違和感はないと思います。



信心深い人は、不運で不幸な目に合わない。そう思いたいのですが、そうではありません。同じように、私が何か悪いことをしたからこんな目にあった。バチが当たったんだという考え方も、そうとは限りません。つまり、普段の行いがこれから身に降りかかる不幸な出来事を招くとは限らないということです。

不幸な目にあった時、ちょっと考え方を変えると気が楽になります。「神」に相当する部分は頭の中でそれぞれの「神」に置き換えてください。
この世界にあっては、正しい人に不幸が確かにふりかかる。しかしそれは神の意志によるものではない。神は、人それぞれにふさわしい人生が与えられるよう望んでいるが、いつでもそのようにことを運ぶことができない。

私たちに災いをもたらすのは神ではなく、巡り合わせである。理由のないこともある。

苦悩や悲痛は世界のすべての人に平等に配分されているわけではないけれど、きわめて広範囲にわたって配分されている。つまり、だれもが苦しみや悲しみを味わっているのだ。

と、まあ、予想もしないような不幸なできごとは誰の身にも起こる可能性があって、実際に起きているんだと。

先天性疾患のように生まれたての赤ちゃんが重症な遺伝病を発症していたり、どうしてそんな不条理なことが起こるのか。神にも説明はできないし、そこに理由はないというわけです。

私たちはいつも、「あんなにひどい目にあったのは、きっと私が悪いからだ」と考えてしまいます。この考え方は世界が道理にかなっているはずだという思い込みから生じています。何かが起きたら必ず原因があるはずだという考えです。

私もよくそういう風に考えます。だいたいにおいて、先に原因があって、結果が生じるものです。じゃないと世界がまったく訳の分からないものになってしまう。

そうなんだけど、一部で原因と結果では説明のできないようなことが起こる。いつも原因と結果で考えている人間にとって、説明できないということはなかなか受け入れにくくって、だからこそ、必要以上に原因となったのは自分が悪かったからじゃないのかと責めたててしまいます。

こうやって蟻地獄にはまりがちなのですが、これはつらすぎます。

だから、認めてしまった方がいい。

認めた後、

「こうなってしまったのだから、私は今何をすべきなのか、そしてそうするために誰が私の助けになってくれるだろうか?」

と考えるのです。

起きたことには必ず何かしらの原因がある、という考え方は基本的に正しいと思います。しかし、それですべてを説明できるわけではない。それよりは、すでに起きてしまったことを受け入れて、次に何ができるか、何が必要かということを考えたほうがいいです。



本書はタイトル通り「なぜ私だけが苦しむのか」という疑問にいい回答を示してくれていると思います。世の中楽しいこと、うれしいことばかりじゃありませんよね。つらい目にあっても、それに押しつぶされないようにしないといけません。本書が押しつぶされないように手助けをしてくれると思います。

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)
(2008/03/14)
H.S. クシュナー

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