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日航が生まれ変わるために 「沈まぬ太陽」


01 09, 2010 | Tag,小説,日航,労務,労使関係,労働,労働組合

日航の再建は法的整理が有力なようですね。



以下は「沈まぬ太陽」の一部あらすじ。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

利権をむさぼり、それを死守しようとする上役と利権から生じる甘い汁に群がる政治家や官僚。

度重なる航空事故やずさんな資金管理で破綻寸前の財務状況。

再建を任された国見会長と少数の志ある社内の人間。

しかし、彼らがどんなに頑張っても、利権でつながった社内の人間や政治家はマスコミさえも利用して徹底的にそれを阻止しようとする。

物語は再建半ばで、社外から抜擢された会長の退任をもって幕をおろす。


読んでて不屈の正義感をもった国見会長が気の毒になった。
と同時に、金にまみれて自分の保身しか考えない会社役員や政治家にうんざりした。


日本航空が経営破たんに瀕している今読んでみると、この小説はより興味深く読めるかもしれない。

労働組合が一つの会社にいくつもあることは健全ではないだろう(日本航空 - Wikipedia: 2009年10月現在、日本航空インターナショナルには、地上職や整備職、パイロットや客室乗務員などの職種別に、会社側1組合、反会社側7組合の合計8もの労働組合がある)。

1985年の日本航空123便墜落事故から20数年がたち、それ以来大きな航空事故が起きていないことを考えると安全の確保は向上している。

残念なことに財政面では再建がうまくいかなかったようで、現在のありさまである。

母体が危機に瀕しているというのに、企業年金の減額に対する提示もOBは受け入れられないようだ。

労務問題も8つの労働組合を抱えているところをみると、抜本的な改革はなされていないのだろうか。


組織が大きくなればなるほど、さまざまな思惑が入り乱れて根本から変えるのは難しいのだと思う。

大企業の中のいち社員は巨像の前の蟻である。そういう僕も医局や病院といった組織の一員で小さな蟻にすぎない。

少数の誠実な社員だけではできることは限られる。この物語の主人公たちのように。ここまでくると、誠実な社員だけで巨大組織を変えていくのは困難に思える。懸命に働いている日航の社員が気の毒だ。

腐りきった巨大組織はいったん潰れて生まれ変わるしかないのじゃなかろうか、と本書を読んで感じた。


<関連ニュース>


法的整理による企業イメージの低下で顧客離れって。。
いまさらという感じもする。


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