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理科系の作文技術


11 02, 2009 | Tag,文章力,論文

事実と意見をはっきり区別して、構成も階層を意識して簡潔明瞭に書ききる。論文に必要とされる文章はそんな感じでしょう。

ブログに書く文章とは少し趣が違いますね。ブログはそこまで形にこだわる必要はないし、管理人の色を出した方がいい文章、アクセスを集められる文章になっているのではないかと思います。

今日紹介する本は論文を書くときに大いに役立つ本です。著者は大学の物理の先生で、本書の内容は理科系の学術雑誌に投稿してアクセプトされるための文章術になっています。

理科系の学生は必須ですが、文系の学生でも参考になるところはあります。

理科系の作文技術 (中公新書 (624))理科系の作文技術 (中公新書 (624))
(1981/01)
木下 是雄

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最初の方では、準備作業(立案)、文章の組立て、パラグラフ、文の構造と文章の流れなどは一から論文を書こうと思っている人にヒントを提供してくれています。実戦的です。


後半部分の、文章についての注意点は文系の人にも参考になる内容でした。特になるほど、気をつけなくてはと思った部分はこの2か所でした。論文書きでなくても役立ちそうな内容です。


はっきりと言い切る姿勢

著者も言っているのですが、日本人はとかく明言を避けたがる遠慮深い人種であるということです。痛いところをついています。こんな表現使ったことないでしょうか。

「~と思われる」
「~と考えられる」

この「れる」、「られる」は文法的には受け身ではなくて自発もしくは可能の助動詞といったところでしょう。この表現のまずいところは当否の最終的な判断を相手にゆだねて自分の考えをぼかしているというところです。まさにその通りだと思います。

前に日本語の論文を投稿したとき、このような表現は訂正を求められたのを思い出しました。やはり曖昧な表現は避けて「自分は~と思う」とか「~と考える」といった表現にすべきですね。


わかりやすく簡潔な表現

日本語の特徴として修飾語がダラダラと長くなりやすい、というところがあります。一文が長くなりすぎてしまうのですね。志賀直哉のように文章の達人であれば、それでも分かりやすくて美しい日本語が作れるのでしょう。しかし、一般の人はそうはいきません。

やはり長くなりすぎた文章は、分解して短い文にわけていくべきでしょう。そして、短い文どうしは適切な接続詞でつないであげると。


それとわかりやすく簡潔なというよりは、視覚的に読みやすい文章として漢字の量に注目してるところがびっくりしましたね。論文などの硬い文章でも漢字の量には気をつけた方がよさそうです。

著者はパラグラフの見た目の「黒さ」には気をつけるために自分自身の記法を決めているようです。例えば、及び→および、並びに→ならびに、初めて→はじめて、再び→ふたたび、普通→ふつう、などなどです。

私の場合、すぐにパソコンのスペースキーを押して漢字にどんどん変換してしまうクセがあります。まずはブログから少し漢字の量を減らしてみようかなと思いました。



最後のほうはブログ書きにも役立つ内容だったのではないでしょうか。

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客観的で主張のはっきしりた文章を書きたい人、そんな人にお薦めの一冊でした。




-2 Comments
By Dr. Joy11 03, 2009 - URLedit ]

いつも楽しみに読んでいます。
この本、私も学生時代に読みました。本自体の書きぶりも「理科系」的で読みやすかったのを覚えています。本訴のものではありませんが、似た内容を書いたのでトラックバックしますね。

By flowrelax11 03, 2009 - URL [ edit ]

Dr.Joyさん、お久しぶりです。いつも読んでくださってありがとうございます。

私も多くの日本人と同様、言い切ることに違和感を感じてしまうタイプです。

なので、本書を読んで状況によって表現の仕方は変えないといけないと勉強させてもらった次第です。

本書を学生時代に読んでおられたとはさすがです。

「NEJMを超えてゆけ!」も継続されていて素晴らしいですね。

コメントありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


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-1 Trackbacks
NEJMを越えてゆけ!11 03, 2009

よく言われていることに、「日本の論文は断言が少ない」というものがあります。例えば「~と思われた」で終わることが多くないですか?それ...

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