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これからどうなる?病院と診療所


11 01, 2009 | Tag,医療,病院経営,診療報酬

いずれもasahi.comのニュースから。



厚生労働省は30日、病院や診療所の経営状況を調べた医療経済実態調査をまとめた。09年の1病院当たりの収支は、前回調査時(07年)より改善したもの の、195万円の赤字。診療所は128万円の黒字だった。月額給料は、開業医の平均約207万円に対して、介護収益2%未満の病院の勤務医は約107万円 で、倍近い差となった。


それぞれの病院で赤字か黒字か違うんだろうけど、だいたいどの病院も同じように経営が苦しいのではないかと推察する。

診療所は黒字なのに、病院は赤字。この実態に影響を及ぼしているのが、「診療報酬」だろう。


診療報酬は 中央社会保険医療協議会(中医協) で決められた医療行為の値段である。例えば再診料なんかは病院よりも診療所の方が高くなっている。

日本医師会は開業医の影響力が大きいと言われている。これまで中医協の中で大きな発言権を持っていたのは日本医師会の代表者だった。

そうすると、中医協は開業医の利益を優先するように考えるだろう。その結果が、再診料なんかに表れているということだ。

長妻厚生労働大臣はこのあたりにメスを入れて、病院がもっと儲かるようにしようと考えているらしい。


病院の経営が診療所の経営に比べてよろしくないというのは、給料の面にも表れている。医師の給料は経験年数によって変わってくる。診療所で働く開業医の多くはそこそこ経験を積んだ人のはずなので、若手が多い病院とは単純な平均では比較できない。

疲れた勤務医が病院で働き続けることに疑問を感じ、開業することを決意することは現実に多い。だいたい開業医の方が労働時間や給料の面から魅力的なのだ。

だから、勤務医として働いている私としては診療報酬改定で病院の経営がよくなって、自分の給料が上がるのは歓迎する。(ちなみに今の自分の給料はここで公表されている給料より全然少ない。これは受け取って当然なはずの手当てが支給されていないことも関係している。これも病院の経営状態が関係している!?)


でも、以前声高に叫ばれていた病診連携をもっと強化する、という話はどうなってしまったんだろうとも思う。

病院が今より勤務医の数を充実させて、地域の患者さんを囲い込み、儲かるようになってしまったら、病院から診療所に患者を紹介するというインセンティブが働かなくなってしまうんではないだろうか。

個人的にはこれまで通り病診連携の強化はもっと必要だと思う。大きな病院をドーンと作ってその周りにサテライト的な診療所をたくさん作る。外来診療ですむ患者さんは診療所へ。詳しい検査が必要な患者さんや手術が必要な患者さんはある程度の検査を済ませたうえで大きな病院へ。これが適切。

開業医がどんどんつぶれてしまうくらいの行き過ぎた診療報酬改訂にならないことを望む。


注:ここでの「病院」は一般的にイメージする大きな病院、「診療所」は開業医がやっている病院のこと。


-2 Comments
By Perry_Rhodan11 10, 2009 - URL [ edit ]

通りすがりのものです。EverNoteの検索で辿り着きました。
私がボランティアでお世話になっている診療所の先生も、困っているそうです。
何とか、10年かけて、患者さんの数を確保できるようになったと。
医師を増やしたいが、なかなか、人が集まらないそうです。いずこも、人材不足なんですね。

By flowrelax11 11, 2009 - URL [ edit ]

Perry_Rhodanさん、コメントありがとうございました。

診療所の場合、はじめはブランドが出来上がっていないから患者さんを集めるのが大変でしょうね。

だからこそ、大きな病院と連携し合って、助け合うのがいいんじゃないかと思います。

10年かけて患者さんが集まるようになった、という言葉を聞くと開業するのも楽ではないということがよく分かります。

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