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何を話すかより、どう話すか


09 09, 2009 | Tag,雑感

インフォームドコンセント(説明と同意)は今や医療現場では当たり前の行為です。何をするにも患者さんの同意が必要。医師としては時間の許す限り、患者さんが自分で治療法を選択できるように情報を提示します。

病状や治療、検査について知識が不十分である患者さんに自分の未来を選択してもらうための説明を行うわけです。


例えば、整形外科だったら手術という治療法とギブスによる保存的な治療法、どちらの治療法が最良か甲乙つけがたいことがあります。

甲乙つけがたいわけですから、最終的には患者さんにどちらの治療を選択するか決めてもらいます。


医師が患者に説明すべき内容はだいたい決まっているので、医師はそれを正確に伝えようとします。

しかし、主観を排除して客観的なデータだけから患者さんに説明することはなかなか難しいことです。ある程度その医師が最も良いと思った治療法に偏って説明されてしまうものです。


そうすると、こういう説明を聞いた後の患者さんの反応は、だいたい医師が想定したものになっています。患者さんに選択の主導権があるように見える状況でも、実際は医師の誘導した通りになっているということです。

もちろん、普通はそこに悪意は存在しませんので、ご心配なく。


どうして患者さんは本当の意味で自分の治療法を選択することができないのか。

それは、医師と患者さんの間には絶対的な情報格差が存在するからです。

100%正しい答えなど存在しないのが医学ですが、さまざまな不確定要素があるなか、一度に大量の情報を与えられた患者さんが説明を十分に理解、咀嚼するのは難しいでしょう。事前によくよく調べておけばこの情報格差は少なくなりますが、限界があるような気がします。


そうは言っても、患者さんが選択したその治療法は、説明した医師にとって最も良いと考える治療法です。

だから、両者に信頼関係が築かれていればその選択でよいのだと思います。選択肢が多くなると、苦しくなるというのも人間の心理です。


しかし、説明する側としては、いくら文言では正確に伝えていたとしても「何を話したか」より「どう話したか」によって患者さんの反応はいくらでも揺れ動いてしまうということを覚えておかなくてはいけないと思います。





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