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読み書きは自分を知ること 【書評】読む心・書く心


07 28, 2009 | Tag,読書術,文章力

今日ご紹介する本は自分の読み方や書き方を振り返るのにいい一冊です。

読む心・書く心―文章の心理学入門 (心理学ジュニアライブラリ)読む心・書く心―文章の心理学入門 (心理学ジュニアライブラリ)
(2002/11)
秋田 喜代美

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「ジュニアライブラリ」とあるように、中高生に向けて書かれた本ですが、ばかにできません。大人が読んでも十分得るものがあります。

本書は読み方や書き方について、その活動を通じて自分の心がどう動いているのかを知るのに役立ちます。自分のクセを知り、よりよい方法を知ることは技術を改善させる上での基本です。本書は漫然と読み書きしてきた人にとって最適な一冊だと思います。


読むこと

彼は練習が大切だとずっと思ってきた。努力だけで成功できるわけではないし、天性の力も必要かもしれない。しかし、今の位置を保つには、努力は必要不可欠である。彼はすっかり手になじんだものを取り出した。それは、単なる道具ではなく、彼にとって分身のようなものだった。ゆるやかな曲線、しっかり張られた糸。これがデビューしてきてから、彼をずっと支えてきたのだ。

この文章を読んで、「手になじんだもの」というのがなんなのか想像してみてください。

ラケットでしょうか?それともギターでしょうか?

どちらでも意味は通じます。しかし、読んでる最中はラケット、もしくはギター、その他の何かを想像しながら読んでいたはずです。

つまり、文章を読んで何を想像するかは自分の背景知識によるのです。

「読む」という作業は字面をただ読み上げているだけではありません。自分の頭の中の既存知識と、これから入ってくる本の中の知識の融合過程です。だから、知識が豊富な人は文章の意味を理解しやすいし、それに伴い読むスピードも速くなります。それに対して知識が不足した馴染みのない分野の文章を読む時は、読むスピードは落ちます。意味を理解するのに時間がかかるからです。


書くこと

上手な文章を書く人には二つの特徴があります。
 1.最初のプランを洗練させていく
 2.推敲の過程に時間をかける

です。

最初のプランを洗練させるためには文章の構造も大切です。もっとも一般的な構造は、1.題、2.はじめ、3.なか①、4.なか②、5.まとめ、6.むすび でしょうか。このような流れに最初のプランを沿わせて説明することも、プランを洗練させていく過程です。

そうは言っても実際には順番どおりに構造を組み立てるのは大変です。それこそ才能が必要かもしれません。

そこでオススメしたいのが、1.なか①、2.なか②、3.まとめ、4.はじめ、5.むすび、6.題 という順番で書く方法です。文章を書く時ははじめの書き出しがなかなか進まずに、だんだん書くのが億劫になるということがあると思います。この方法ならそれが避けられます。最近はほとんどの人がパソコンで文章を作っていると思います。パソコンは文章編集がとても便利にできるので、書きやすい構成要素から書き始めることをオススメします。


読むことも書くことも、心をうつす作業です。自分の読書術を振り返るいいきっかけになりました。これから背景知識の収集にはもっと力を注ごうと思います。納得いく一冊でした。

読む心・書く心―文章の心理学入門 (心理学ジュニアライブラリ)読む心・書く心―文章の心理学入門 (心理学ジュニアライブラリ)
(2002/11)
秋田 喜代美

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