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医療の標準化


06 20, 2009 | Tag,医療,未来の医療,エビデンス

例えば20年前には個々の医者が経験的に行っていた治療が、今では通用しなくなっています。名医と呼ばれていたあのおじいちゃん先生の治療が、実は現代医学とはかけ離れてしまっていたりします。

エビデンスベイスドメディスンという言葉があります。エビデンスというのは根拠という意味です。これは様々な医療行為にデータの裏付けが必要とされている流れを表しています。


エビデンスには多くのデータが必要です。

信頼性の高いエビデンスを得るには大規模なデータから結果を出す必要があります。しかし、それがいつでも可能というわけにはいきません。患者一人一人には様々な背景が存在しますし、現在の日本では患者の情報をデータベースとして大規模に保管しておくというシステムがないからです。そうなってくると、データは個人で収集しなければいけないということになってきます。臨床の片手間にこのような学術活動を行うのは相当大変です。

日々の臨床で疑問に思うことはよく出現しますが、それを論文という形で根拠のあるものにするのは大変な労力なのです。後世に残るようなエビデンスを作ることができれば、医者の世界ではものすごく評価されて有名になれますし、出世街道まっしぐら間違いなしです。しかし、医者が皆そのようなことを考えて日常臨床をやっているわけではありません。


臨床家が突出した論文を出しにくいこのような状況を改善するために、日常臨床で収集できるデータは国が主導権をとるなりしてきちんと管理するべきです。そうしないと個人に負担がかかるばかりでいつまでたっても有意義な論文が出てきません。

有意義なエビデンスは海外の論文から出てくることが多いのですが、これは日本がまだまだ医師個人の努力に頼っているからでしょう。

個人情報保護に配慮するのは当然のこととして、様々な人が巨大なデータにアクセスする仕組みを作ることが未来の医療を作る助けになると思います。


一昔前、住基ネットが国民総背番号制だと批判を浴びましたが、医療においてこうやって患者情報を管理することは実は必要なことなんじゃないでしょうか。


一人の名医による治療より、大勢の医師が使える標準化された医療。これがこれからの医療だと思います。



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