写真だけでも見る価値あり 【雑誌】オバマ ホワイトハウスへの道


02 11, 2009 | Tag,バラク・オバマ,大統領,ホワイトハウス,TIME

オバマ ホワイトハウスへの道オバマ ホワイトハウスへの道
(2008/12/28)
「タイム」誌

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映像の持つ力が発揮されている雑誌です。掲載されている文章も興味深いのですが、この雑誌の見所は鮮明な写真でしょう。オバマ大統領の人柄がうかがえるかのような写真がいっぱいです。

個人的には私たちの手元に届くメディアの情報にはバイアスがかかっていると思っていて、いつもうがった見方をしてしまいがちなのですが、この雑誌を見てしまうと嫌でもオバマ大統領は素晴らしい人物だと思わされてしまいます。それだけ力のある写真が多いと思います。


本書の中で印象的だったのは「打倒ヒラリー」の部分でした。選挙戦を勝ち抜いた戦略やリーダーとしてのオバマ大統領が紹介されていました。

今回の選挙戦に勝利できたのは

1.新たな支持層の開拓
2.ボトムアップの選挙戦
3.チームワーク



にあると分析されています。

アイオワ州で新たな支持層を開拓したことでヒラリー・クリントンさんに勝利しました。
莫大な選挙資金が必要な選挙戦に献金以外に、Tシャツやバッジなどの「チャムストア」での草の根運動からの活動により資金と協力を得ています。
オバマ大統領をとりまく側近たちとのチームワークが良かったことも選挙戦を乗り切ることができた大きな要因だったようです。


とても参考になったリーダーとしてのオバマ大統領の言葉を紹介します。

コミュニティーオーガナイザーを務めた経験から言うならば、人を集めて指示を取り付けるつもりなら、せっけんを売るみたいに主張を押し付けてもだめだ。代わりに「これは君の選挙だ。君の持つ権利だ。だから権利を行使するんだ。」と伝えれば、人々は応えてくれる。我々はそうやって大統領選挙の勢力図を塗り替えた。


オバマ大統領の生い立ちは黒人の父親と白人の母親の間に生まれ、母と祖父母に育てられた少年時代は決して恵まれた家庭環境ではなかったようです。しかし、彼は自らの道を自分の手で切り開き、最高学歴を手にいれ、ハーバード大学を卒業し、弁護士になっています。

生い立ちは別にして、広く教養を身につけた彼は、初め黒人というよりは白人の知識層に支持される傾向があったようです。

大統領選に出馬するにあたり、これまでの支持層に黒人の有権者からも広く支持を得る必要がありました。それまでの彼は自分が手に入れたその学歴からか、どうしても知識層に好かれるような演説になりがちだったといいます。彼のすごい点の一つに、そこで自分を客観的に評価し、どうしたらより多くの黒人層も取り入れることができるスピーチができるか考えたところがあります。


上に挙げたオバマ大統領の考え方は一般のビジネスマンにとっても交渉の場面で役に立つ考え方かもしれませんね。




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