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あなたの会社の労働環境は大丈夫?医師の労働環境について考えてみた。【書評】労働法のキモが2時間でわかる本


02 07, 2009 | Tag,労働法,労働環境

医者の労働環境について考えてみました。
勤務医であれば医者も組織に雇用される労働者です。

今回のテーマは

・労働条件通知書・労働契約書
・時間外労働・休日労働
・有給休暇


です。

まず驚いたのは労働条件通知書と労働契約書のこと。

労働条件通知書には勤務形態や賃金の決定方法、昇給や退職についての条件が書いてあります。自分の労働条件について知る権利があるはずですが、医者になって労働条件通知書を提示されたことはないし、労働契約書にサインしたこともありません。これは良くないなと感じました。労働条件を知らなければ、自分の労働環境に納得できていなくても何も主張できません。




時間外労働・休日労働のこと

基本的に労働時間は1日8時間、週40時間までというように法定労働時間で決められています。この中には休憩時間は含まれません。例えば、朝9時から17時までの勤務形態なら、単純に数えると8時間なのですが、この中には1時間の休憩時間を含むのが普通ですので、18時までの労働は時間内労働とみなされます。労働時間は週単位で足し引きできたりもするので仕事時間が日によって長かったり短かったりする人は注意が必要です。

それでは、18時以降の仕事は?

時間外労働になります。
これは経営の中枢で経営に深く関わる、社長や取締役のメンバー以外の管理職の人にもあてはまることです。

時間外労働は基本的に2割5分増しの給料になります。22時をまわった時間外労働は5割り増しです。休日労働は3割5分増しです。

こう考えると医者の給与が比較的いいのは時間外労働の占める割合が多いからだということに気付きます。


また、時間外労働は1週間であれば15時間、1か月であれば45時間までと「労働時間の延長の限度に関する基準」で決められています。

例えば毎日8時から21時まで週5日働いたとして既に1週間で20時間、さらに週一日の当直でプラス11時間を加えると週30時間の時間外労働ということになります。これに加えて入院患者を受け持っていたら土日にも病院に行かないといけないので時間外労働の時間は週36時間程度といったところでしょうか。

先ほどの基準では時間外労働は1週間なら15時間と決められていますが、この基準を大幅に超えていることになります。

雇用者も労働基準監督署の目があるので、時間外労働に関しては規則で決められた時間しか計上できないと思います。ということは、それ以外の基準を大幅に超えた労働時間はサービス残業として闇に葬られていることになります。




有給休暇のこと

有給休暇は入社して6か月の間、その8割以上を出勤すれば10日間取得できると決められています。申請するかしないかは別にして本来なら取得させなければいけないものです。とはいっても上司の目や同僚の目があったりして、周りの目を気にする日本人としてはなかなか申請できないのが現状でしょう。




医者の労働環境は法とだいぶかけはなれたものなのだということに改めて気付かされました。労働基準監督署がこれを手当たりしだい摘発したら日本の基幹病院のほとんどが立ち行かなくなるだろうということも容易に想像でき、そのため見て見ぬふりという面もあるのかもしれません。


参考▼
労働法のキモが2時間でわかる本労働法のキモが2時間でわかる本
(2007/11/15)
石井 孝治

商品詳細を見る


他の話題として、日雇い労働者でも1ヶ月を超えて引き続き雇用されている人を30日以上前の解雇予告なしにやめさせることはできない(不当解雇)というものもありました。

勤務医、サラリーマン、日雇い労働者、経営者、あらゆる職種の人が一度は目を通しておいたほうが良さそうな本でしたよ。



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