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【書評】資本主義は嫌いですか


02 04, 2009 | Tag,経済,バブル,サブプライムローン

資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす
(2008/09)
竹森 俊平

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本書は今回の、サブプライムローンをきっかけにしたバブル崩壊の原因について迫ったベストセラー書です。

構成は全部で3部からなっており、第Ⅰ部でサブプライムローンの形成と功罪、第Ⅱ部でバブルは予測されていた学会での話、第Ⅲ部で流動性について書かれています。


「リスク」と「不確実性」という言葉が出てきます。リスクというのは確率で予測可能な危険、不確実性というのは予測できない危険です。世の中が常に合理的であれば、全てリスクとして処理できることになります。しかし、これでは事業についての収入の期待値と生産の期待値が一致して最終的には突出して儲かる人はいなくなります。

世の中に大きな利益を得ている人がいるのはこの「不確実性」をうまく利用できているからです。



サブプライムローンはローン返済能力の低い人でも住宅ローンを組んで家を買うことができる仕組みでした。

住宅の市場価値以上に住宅の価格が値上がりを続けたこともバブル形成の一因となっています。個人の所得が増えていけば、住宅の需要は増えます。それに対して供給の量は大きく変わりません。そうすると、住宅の価格は上昇します。

また、住宅価格は今後も継続的に上昇し続けるだろうという群集心理も値上がりに貢献しているはずです。


もう一つ、低金利の状態が続いていたという問題がありました。これにより比較的安いローンを組むことができるようになるので、サブプライムローンの利用は加速しました。



金融工学の手法により巧みにサブプライムローンはそのリスクが薄められ、様々な金融商品の中に組み込まれました。簡単に言うと、サブプライムローンという金融商品を細かく切り刻んでリスクの高い部分と低い部分にします。リスクの低い部分を集めて新しい金融商品を作ります。そうすると、その新しい金融商品はあたかも元々がリスクの低い商品だったかのように見えるようになるのです。



住宅ローンは流動性の低い商品です。流動性が最も高いものは現金です。流動性の低い住宅ローンはいざ現金が必要になったときに、簡単には現金に変えることができないというリスクを抱えています。いざという時に現金として使えないのであれば、その金融商品は紙切れ同然ということにもなりかねません。


今回のバブル崩壊の要因には「”サブプライム”なローン」、「金融工学」、「住宅ローンの流動性の低さ」、これらが深く関わっているようです。


著者によれば、今回のバブルは振り子のように繰り返します。痛い目を見ないためによく覚えておいたほうが良さそうですね。


参考:すべての経済はバブルに通じる




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