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頭ひとつ抜け出すために「ソロスは警告する」


12 20, 2008 | Tag,投資,経済,ソロス,バブル,再帰性,哲学

ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
(2008/09/02)
ジョージ・ソロス松藤 民輔 (解説)

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本書は伝説の投資家ジョージ・ソロスさんの訳書です。裸一貫から総額1兆3千億円の富を築いたとなれば、誰でもその頭の中は覗いてみたくなります。

解説で松藤民輔さんは、本書から「ソロスのような天才投資家に不可欠な、市場を読み解くための直感を体得する」、「ソロスのような欧米型知的エリートの思考法(モノの考え方)を身につける」ための最適な教材と書いています。



現在の世界経済を考えても、たしかにソロスさんには先見の明があるようで、複雑な金融商品の激増を主因とする信用膨張が限界に達しつつある点、世界経済の中で今まで圧倒的な主役であったアメリカが少しずつ衰えている点からバブルが劇的に崩壊することを予見していました。

面白いと思ったのは、これらの考え方を支えているのは、テクニカルな分析を根拠にしているというよりは、「再帰性の理論」という哲学を判断の根幹として投資活動を行っている点でした。経済学の根本にある、全ての人間は経済学的に合理的に判断し、そして行動するという市場均衡理論に対立している点です。

本文中でもこの「再帰性の理論」の解説に多くのページが割かれています。


再帰性の理論というのは、簡単に言うと、人間と周囲の出来事の双方が互いに影響を与えあうことで変化し続けるというものです。これによると、人間が市場の動きについて理解(認知)した上で、投資などの働きかけ(操作)を行います。そうすると、市場はそれに反応して変化します。この時点で変化した市場と最初の人間の認知との間にはズレが生じます。

いつまでたっても人間の「認知」に基づく「操作」と「市場」の間にはズレが生じるのです。

たしかにその通りだと思います。



世の中の投資家を2つに分けると、「市場を操作する立場にある人」と「それに乗っかるだけの人」に分けられると思います。本書の著者であるジョージ・ソロスさんは前者に該当し、おそらくバブル崩壊のきっかけすら作れる数少ない投資家でしょう。

ソロスさんのような知的エリートになるために、「歴史」と「哲学」の勉強は欠かせないといいます。

私も食わず嫌いをせず、「歴史」と「哲学」の本にも積極的に取り組んでいきたいと思います。


参考記事:すべての経済はバブルに通じる




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