脳と心をあやつる物質
![]() | 脳と心をあやつる物質―微量物質のはたらきをさぐる (ブルーバックス) (1999/10) 生田 哲 商品詳細を見る |
本書の構成はこのようになっています。
第一章 生きている脳
1-1 脳と心のしくみ
1-2 心をつくる物質
1-3 脳と心に効く物質
第二章 脳内物質のアンバランス
2-1 神経シグナルの正体
2-2 モノアミンのはたらき
2-3 セロトニンの効果
2-4 炭酸リチウム
2-5 ベンゾジアセピン
2-6 ドーパミンとパーキンソン病
2-7 ドーパミンと精神分裂病
2-8 アセチルコリンとアルツハイマー病
第三章 心を変える身近な物質
3-1 カフェイン
3-2 プロスタグランディン
3-3 アスピリン
3-4 大衆薬に含まれる物質
3-5 メラトニン
第四章 食べ物で心が変わる
4-1 アミノ酸
4-2 糖類
4-3 ミネラルの効用
4-4 カプサイシン
4-5 薬と食べ物
本書はブルーバックスらしく、専門的な用語も詳しく解説されていて、一般読者向けに作られているので、どんな人にもお薦めできる本だと思います。
人間の心を作っているのは、脳の中で起きている物質の変化です。私たちが見て、感じていることはおそらく全て脳内の物質の変化で説明ができるのだろうと思います。
脳内の神経伝達物質が過剰になったり、不足したりすることで気分や精神の障害というものが起こります。うつ病や統合失調症(精神分裂病)などがそうです。本文中に出てくるような病気、パーキンソン病やアルツハイマー病も今以上に脳内の物質の変化で説明ができるようになるのでしょう。
本書の中からすぐに役立つ3つのヒントを紹介します。
脳をあやつる物質を、自分でコントロールするためのヒントです。
脳を活性化する
- 濃いめのコーヒーは一日2杯まで。砂糖を入れて脳にエネルギーを補充。
カフェインには集中力を高める効果がありますが、摂取量は1日400mgまでが適量とされています。それ以上摂ると、耐性が出現して効きにくくなるし、胃を悪くするなどの副作用が出てきます。
朝食効果
- 朝食は必ず食べること。
脳のエネルギー源であるブドウ糖を、朝に補給します。
自治医科大学の香川靖雄先生の調査では、朝食を食べたグループの方が、食べないグループよりも明らかに成績が良かったということです。
ストレスに勝つ、キレないようにするために
- 亜鉛を摂取すること
亜鉛不足の状態では暴力的になったり、すぐにキレたりすることが報告されています。また、亜鉛は抗ストレス物質であるメタロチオネインというタンパク質の原料にもなります。このメタロチオネインが減ると、精神的な疲れが高じて”うつ状態”になったり、突発的な暴力行為に及ぶようになったりします。
参考までにカフェイン含有量の目安です。
コーヒー(エスプレッソ)・・・200mg
コーヒー(薄め)・・・80mg
コーラ・・・60mg
チョコレート(30g)・・・13mg
紅茶・・・80mg
カフェインの摂取は睡眠の質にも影響するとか。
私自身コーヒー好きなのですが、あまり集中力アップには貢献しているという実感がわきません。一日当たりのカフェイン摂取量が多すぎて、耐性が出来ていることが問題なのかもしれません。
睡眠の質を上げるためにも夜のコーヒーを控えてみようかなと思っています。
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