大暴落1929
![]() | 大暴落1929 (日経BPクラシックス) (2008/09/25) ジョン・K・ガルブレイス 商品詳細を見る |
この本は活かす読書:大暴落1929 で紹介されていて、面白そうだと思い手にした本です。
本書はタイトルにある通り、1929年の株価大暴落を詳細に記録した本です。1955年に初版が発刊され、その後バブルがはじけるごとに売れてきた本ということですが、できればバブルがはじける前に読んでおきたい本です。過去と同じことが未来に起こるとは限りませんが、過去から学ぶことは未来に備えるという意味で大切だと思います。歴史は繰り返されると言います。過去と全く同じことは起こらなくても、似たようなことが起こりうるのです。そういう意味で本書は未来への一冊となると思います。
最近、すべての経済はバブルに通じるを読みましたが、内容はとても似ています。どちらもテーマは”バブル”なわけですが、すべての経済はバブルに通じるの方が”現代”に即して書かれているので、どちらか一つと言ったらこちらをお薦めします。
本書は1929年とその前後の投機ブーム、群集の心理、株価を左右する大統領やFRBの声明などが詳細に分析され掲載されているので、とても説得力があります。
本文中の言葉で印象的だったのは、政府が国民を安心させるために
「経済は基本的には健全である」
「ファンダメンタルズは問題ない」
と言っているときほど、その言葉を疑わなければならないということでした。
政府がこんな言葉を言っていたら要注意です。
さらに、大暴落を引き起こす要素として、”市場のムード”というのも大切です。市場が悲観的なムードでなければ、株価はしぶとく上がったり下がったりを繰り返しながら、なんとか持ちこたえます。ところが、引き金を引く投資家がいて、市場の悲観的なムードが存在し、さらに追随する群集がいると、バブル崩壊は一気に加速します。
今後10年先か20年先か分かりませんが、バブルはまた形成されると思います。その時までいかにして今の教訓を心に留めておくかが問題です。どうしても人間は良い面ばかりに目が行ってしまいます。バブル下にあるとき、バブル自体に気付くのは難しいことではないかもしれません。しかし、それを認めるのは結構難しいのではないかと思います。欲に目がくらんで「まだいける」「まだいける」と考えてしまいそうです。
積み立て分散型のインデックスファンドだってバブルが崩壊することが予想できるなら、暴落前に一旦売りに出して暴落後に再度買いなおす方がよいはずです。
個別銘柄を長期保有する場合もそうです。
言うは易しですが、”この状況はいつまでも続かないと自覚すること”、”欲望に負けず、勝っているときに勝負から降りること”、”負け始めてしまったら、いつまでも過去の栄光に縛られず、厳密に自分の損切りルールに従うこと”、が大切なのではないかと思います。
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