スポンサーサイト


-- --, --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


すべての経済はバブルに通じる


11 27, 2008 | Tag,経済,投資,,バブル

すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) (光文社新書)すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) (光文社新書)
(2008/08/12)
小幡績

商品詳細を見る


本書はバブルという経済現象を通じて、資本主義におけるマネーの動き方を分かりやすく解説してくれている本です。

そして、投資が投資を生むという現代社会の恐ろしい構造を指摘するとともに、数十年後、同じような状況になったときに私たちがどう考え、どう対処すればよいかについて教えてくれます。

昨今のサブプライムローンを発端にした大不況下で、どうしてこのような状況になったのか知る意味でもとても意義深い一冊と言えると思います。

私は本書を「目から鱗」の気分で読ませてもらいました。

本書は、経済に興味がある人はもちろんですが、投資に興味がある人にもお薦めです。



本書で理解しておきたい内容は4つあります。

  1.バブルを加速させた証券化
  2.サブプライムローンの功罪
  3.バブルがはじける時
  4.今回のバブル崩壊から学ぶべき教訓

まずはです。

資本主義社会では経済の成長を支えているのは、資本の増殖ですが、今回のバブルではその中でも金融資本の膨張が原因となっています。

サブプライムローンはそもそもローンの支払いができなさそうな人にまで住宅ローンを組ませてしまうというものですが、これは住宅価値が増加し続ける状態では理にかなった方法でした。実際に住宅の価値は上がり続けていたのです。このような状況では、もし貸し倒れが起きたら住宅を引き取れば良いですし、住宅ローンを借り替えさせるという方法でもローン会社は損失を回避できます。

さらに、このような信用力の低いサブプライムローンは証券化することでリスクが分散され、世界にばらまかれました。住宅ローン会社は、証券化することで全てのローンを自分で抱え込む必要がなくなり、市場にリスクを背負わせることが出来ます。そうすると、住宅会社は更なる融資を受けることができるので、サブプライムローンは加速していきます。

このサブプライムローンが一見上手く機能していた背景には、住宅の価値が上がり続けるという前提があったわけですが、この前提が崩れた時、住宅ローン会社が危機に直面したばかりでなく、証券化した金融商品を購入していた人にまで影響が及んだわけです。



次に、についてです。

まず、本書ではバブルに対する一般的な認識
  1. バブルの最中はバブルと誰も気付かない。
  2. バブルに投資することは、明らかに失敗で、後で振り返って、バブルであることに気付いていれば投資しなかったのに、と後悔する。
  3. バブルは危険なものであり、懸命なプロの投資家は近づかず、素人が蒂に手を出して失敗するケースばかりである。したがって、バブルの疑いがあるものには決して近づいてはいけない。
が誤ったものであると指摘しています。

本当はバブルの最中にあることは投資家なら気付いていたはずなのです。しかし、バブルの波に乗っていれば株価は上がり続けるので、いつかはじけるとは分かっていても、投資で儲けることを仕事にしている人達はできるだけ粘って波に乗り続けていなければなりません。

株価が上がったり下がったりするのにはこういった投資家のマネーが大きく関わっています。株式市場にマネーが集まれば集まるほど、株価が高騰していったわけです。

ここで気付くのは、短期的に株価を上げ下げしているのは企業のファンダメンタルなどではなく、投資家のマネーであるということです。発端になる仕掛け人がいて、それにその他大勢の投資家が追随し、株価が上がったり下がったりするわけです。

いつはじけるかは分からないのがバブルですが、個人投資家も初めから避けて通らなくても良いということが分かります。バブルに上手く乗ればいいわけです。降りるタイミングが難しいのは確かですが。



の現在の金融危機から私たちが心に留めておいたほうがよさそうな教訓です。
1.ファンダメンタルズは無力である
これは特に短期的な市場ではという意味です。

2.引き金を引く投資家
株式市場には投資家という仕掛け人がいます。

3.群集の心理
多くの投資家は高騰という欲望や、暴落という恐怖に怯えて感情に流されています。仕掛け人でなければ、誰かに追随して売買を繰り返しているのです。




今後、新聞を読むときは、ニュースのネタがどのような形で投資家の心理を動かしているのか、意識して読みたいと思います。






0 CommentsPosted in
-0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
-0 Trackbacks
Top
最新記事
Amazon
リンク
Ads
月別アーカイブ
ライセンス
Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
Related Posts with Thumbnails
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。