スポンサーサイト


-- --, --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて


11 10, 2008 | Tag,MBA,HBS

MBAという資格は経営者を目指す人にとって今や必要条件なのでしょうか。

成功しているビジネスマンの多くは、このMBAという資格を取得しているような気がします。もちろん、MBAが経営者にとって絶対に不可欠なものではないと主張する人はたくさんいるでしょう。
しかし、MBA取得者の多くは出来るならビジネススクールで勉強することを勧めるはずです。

本書を読むとその理由が分かる気がします。

著者は東大法学部卒、在学中に司法試験合格、卒業後はボストンコンサルティンググループなどで実務を経験した後、ハーバードビジネススクールに入学し、トップの成績で卒業した方です。

非の打ちどころのない経歴ですが、嫌みのない、親しみの沸く文章が印象的でした。

ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にてハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて
(2006/11/16)
岩瀬 大輔

商品詳細を見る


MBAを取得するメリットはなんでしょう?

ビジネススクールに通うメリットは、普通大学では習わない、リーダーシップや戦略、マーケティング、財務と言ったスキルを身につけることです。

さらに、著者が言うには、
  • バックグラウンドが異なる優秀な仲間に出会えること
  • 日本を離れた立場で日本を見ることで、日本にいる時には気付かなかった日本の良いところ悪いところを客観的に見ることが出来ること
  • 優秀な仲間たちとの議論の中で、絶えず自分を見つめなおすきっかけが得られること

をメリットとして挙げています。


日本ではなく、特に、アメリカのビジネススクールに通うメリットというのは、グローバルに優秀な仲間と出会えること。そして日本とは違い、議論を交わしていても、人への批判ではなく、純粋に意見に対する批判が交され、議論が活発になりやすいことなどがあるのでしょう。

ハーバードビジネススクールには現在も各界で活躍している著名人がたくさんいるので、そういう方から直接話を聞けたり、ケーススタディで実際の卒業生の成功体験や失敗体験を共有できることも魅力の一つのようです。ちなみに、楽天の三木谷社長もこのビジネススクールの出身。



リーダーシップ

カモメになったペンギンでも触れましたが、リーダーシップを発揮する上で問題なるであろう、抵抗勢力に打ち克つ方法です。

  • 組織の中で変革に抵抗しそうなのは誰か?
  • 彼らが抵抗する真の理由は何か?

そのパターンを分類すると、

  • なんらかの既得権益を守りたい
  • 双方の間に信頼がなく、変革の意味をきちんと理解できていない
  • 異なった情報をもとに現状の環境を認識しており、そもそも会社にとって変革が有益だと思っていない。
  • そもそも人が変わることができる範囲には限界がある

このように分析すると解決への糸口が見えてきます。そしてどのようなアプローチをとるかというと、

  • 教育とコミュニケーション
  • 参加と巻き込み
  • ファシリテーションとサポート
  • 交渉と合意
  • 操作と仲間への選出
  • 明示・黙示的な強制


このような問題解決の手法を学ぶことがビジネススクールの醍醐味なのでしょう。




MD/MBA

ハーバードビジネススクールには医師の資格を持った学生も多数勉強しているとのことです。医師+MBAをMD/MBAと言う。

例えば、臍帯血移植というのがありますが、ここに着目して臍帯血を保存するサービスを考えて、これをビジネスとして成功させた例がアメリカにはあります。

私が興味深く読んだのは、単に営利を追求するというだけでなく、直接医療行為を行うこと以外に専門知識を活かしてビジネスを行うことで、より多くの患者さんに最新の医療を提供できる可能性があるということでした。



現在の病院には”効率の最大化”という概念が欠けています。利益を追求することは悪いことなのでしょうか?
資本主義社会は利益という一つの指標を追求することで発展してきました。日本の病院は均一な医療を満遍なく行き渡らせるという点では優れていますが、本当に最新最良の医療が提供されているのかは疑問に思うところでもあります。
資本主義を発展させてきた”利益の追求”という概念を取り入れることでもっと日本の医療を良くできる可能性は十分あると思います。

病院経営の効率を高めるためにはどうしたらよいのでしょう?

病院の株式会社化とまでは言いませんが、今までのように病院を経営する人は医師である必要はないと思います(現在は法律で病院長になれるのは医師と決まっている。)。
経営は別機関に任せるという形も出てくるかもしれません。
病院内部の様々な無駄が一掃されるでしょう(例えば、人的資源の利用など。病院の中は本当に無駄多い)。

現在の法律が変わらないとするなら、ビジネススクールを卒業した医師(MD/MBA)が重宝されるのは時間の問題でしょう。



本書には他にも著者がヘッジファンドで働いた経験なども書かれており、株についての見解も欠かれているのでとても興味深かったです。



Don't take yourself too seriously.
Don't compromise your integrity.
Don't drink your own bath water.

2 CommentsPosted in 経営
-2 Comments
By 智太郎11 11, 2008 - URLedit ]

読書するには、その読み方が三通りあると聞く。 一つは、ただストーリーだけを追って読む。 二つには、時代的背景、社会情勢を考えながら読む。 三には、作者の思想、意図など、作者自身の人間を、洞察して読む。なかでも、とくに大事なのは三番目で、そうでないと、作品を十分に理解することはできない。 すべての著作は、これを読む人との対話であり、著者と読者との共同作品でもあると、自分は思う。

By flowrelax11 11, 2008 - URLedit ]

>智太郎さん、コメントありがとうございます。

私も智太郎さんのおっしゃる通りだと思いますよ。
ただストーリーを追うだけでは本当の学びは得られないと思っています。
著者の主張とこれまでの自分の中の知識とを融合して、知識だけでなく、新しい”知”を自分の中に取り入れることが読書の醍醐味だと思っています。

偶然ですが、今日読んだ本の中に読書に対する考え方のヒントが書かれていました。
記事にしますので良ろしければ参考にしてください。

Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
-0 Trackbacks
Top
最新記事
Amazon
リンク
Ads
月別アーカイブ
ライセンス
Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
Related Posts with Thumbnails
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。