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闘う経済学


11 04, 2008

本書は著者竹中平蔵さんが、経済の基本を理解しつつ、経済学と実際の政治のすき間を埋めることをテーマにして書かれています。

この本を読むと、著者が小泉政権で非常に大きな役割をしていたことが分かるし、具体的にどういうことを行って来たか、小泉政権が唱えていた改革の意味などが分かります。

闘う経済学―未来をつくる公共政策論入門闘う経済学―未来をつくる公共政策論入門
(2008/05)
竹中 平蔵

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当ブログ:ビジネスマンのための「数字力」養成講座 でご紹介したとおり、日本の財政赤字は800兆円です。日本の国家予算が83兆円であることを考えると、その額の大きさが良く分かります。

ドーマーの条件
というのがあるのですが、これはプライマリーバランスを回復させれば、名目経済成長率が金利に等しいか高くなる限り、財政赤字・GDPの発散を防ぐことができるというものです。プライマリーバランスというのは簡単に言うと、国の支出と収入のバランスのことです。つまり、プライマリーバランスを回復させるということは赤字をなくすということです。

では、国の赤字がどうして悪いのかということですが、財政赤字が大きくなると長期金利が上昇したり、インフレになったりします。これらの減少は私たちの生活に直接影響します。また、金利の返済で手いっぱいになってくると、財政の硬直化が起こり、例えば大震災が起きた時などに必要な財政出動ができなくなってしまうかもしれません。

財政の役割には資源分配所得再分配景気の自動調整というものがあるので、これらに財政赤字は悪影響を与えるということです。

これは日本にとって、我々日本人にとってとても大きな問題です。

ではどうすればいいのか?
簡単な話、支出を減らすか収入を増やすしかないわけです。国にとって支出を減らすというのは歳出を削減するということ、収入を増やすということは増税するということです。ここでいきなり増税をすると、さらに消費が落ちることにつながるし、国民の反発も必至です。なので初めは支出を減らすことから始めなければなりません。歳出を減らすのです。

竹中さんたちは歳出を減らすために地方分権化を進めたり、公共事業を減らしたりしました。更には社会保障費にまでメスを入れています。

これが小泉さんの言っていた、痛みを伴う改革ということなのでしょう。

努力の甲斐あり、一般政府財政支出の対名目GDP比が2003年で7~8%だったのが、2008年には4%を切るまでになりました。竹中さんが政策に加わるまで、日本の赤字は増えていく一方だったので、その貢献度がよく分かります。


本書を読んでいると、既得権益にしがみつく官僚や議員には眉をひそめたくなります。このような権力に立ち向かうためにはトップである首相の決断力と、権限が必要なのです。そういう意味で、竹中さんが小泉元首相をリーダーとして信奉しているのが良く分かります。

本書は若干内容が難しめですが、経済学の知識は社会を理解する上で役に立つ知識だと思います。政策の陰に隠れている経済学の知識をもっと知るとニュースもより面白くなるのではないかと思った一冊でした。



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