あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編


10 29, 2008

現在の市況を見ると、各企業の業績が気になるところだと思います。ビジョンやコーポレートガバナンス(企業統治)、CSR(企業の社会的責任)などはもちろん、決算書を重要な部分だけでも読み取るとその企業の実態が分かってくるのだと思います。

本書は決算書の読み方の入門書と言ってよいと思います。
決算書の読み方なんて習ったことない人、決算書に全く馴染みのない人に向いています。
用語の解説はもちろん、数字の意味について重点的に解説してくれています。

決算書を難しく感じるのは、それが数字の羅列に見えるからだと思います。
数字の意味を理解しながら読み解くと分かりやすくなると思います。

新版 あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編新版 あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編
(2006/05/26)
渋井 真帆

商品詳細を見る

決算書とは貸借対照表損益計算書キャッシュフロー計算書のことです。
これらに出てくる数字のうち、押さえておいた方が良い最低限の数字が本書に示されていたので紹介しておきます。
  • 貸借対照表から
  1. 総資産
  2. 自己資本(株主資本)
  3. 有利子負債
  • 損益計算書から
  1. 売上高
  2. 営業利益
  3. 経常利益
  4. 税引後当期純利益(最終利益)
  • キャッシュフロー計算書から
  1. 営業キャッシュフロー
これらのデータを元に
  • 企業の収益性を見るために
  1. ROA(総資産利益率)
  2. ROE(株主資本利益率)
  3. 売上高営業利益率
  • 企業の安定性を見るために
  1. 株主資本利益率
  2. 負債比率
  3. 売上高営業キャッシュフロー比率
  • 企業の成長性を見るために
  1. 売上高伸び率
  2. 営業利益伸び率
  • 株式投資をする時に参考にする数字(これらの数字は株価が分からないと算出できません)
  1. PER(株価/1株利益)
  2. PBR(株価/1株あたり株主資本)
  3. 配当利回り(1株配当/株価)
を算出します。
上にあげたデータの意味をもう少し詳しく知りたければ本書をぜひ読んでみてください。

決算書を活用するためには数字の意味を理解するのももちろん大切ですが、実際に上にあげたようなデータを拾って、各社の時系列の数値や同業他社の同時点での数値を比較してみるのが良いのだと思います。ある時点での一社のデータではその数字がいいのか悪いのか判断がつきません。

これらのデータはおそらくインターネット上で直接検索することが可能かもしれません。調べてませんが、今回は理解を深めるために自力で数社excelに手入力してみました。


いくらいい道具を手に入れても使い方が分からなければ、その道具は持っていないのと一緒だと思います。今後もこれらの数字に対する苦手意識をなくせるよう分析を続けたいと思います。




0 CommentsPosted in 会計
0 Comments
Leave a comment
管理者にだけ表示を許可する
0 Trackbacks
Top
最新記事
Amazon
リンク
Ads
月別アーカイブ
ライセンス
Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
Related Posts with Thumbnails