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医療過誤:ヘルニア手術で手足まひ 県、和解金4500万円支払いへ /鳥取


09 03, 2008

他人事ではないニュース

医療過誤:ヘルニア手術で手足まひ 県、和解金4500万円支払いへ /鳥取


どうやら頚椎椎間板ヘルニアの手術のようです。

脊髄の話、脊椎の手術の話、今回の手術の話に分けてお送りします。



脊椎の手術はとてもデリケートな手術になります。
それは、脊髄という組織がとてもデリケートだからです。


まずは脊髄という組織の基本的なこと


脊髄というのは、脳から体の隅々まで神経の信号を送り届ける要です。
脳からの信号を車に例えるなら、脊髄は幹線道路になります。
だから、脊髄が損傷を受けると、そこから先へ車が進めなくなり、必要な信号が手足に届きません。

そうすると、手足が動きづらくなったり、排尿や排便の感覚がなくなったりします。

頚椎椎間板ヘルニアというのは、四角い背骨一個一個の間にあるクッションが後ろに飛び出して、脊髄を圧迫するという病気です。

圧迫がひどいと脊髄が傷害されるので、脳からの信号が行き届かなくなり、手足がしびれたり(感覚障害)、力が入らなくなったり(運動障害)、場合によっては排尿排便障害を起こします。


さっき脊髄がとてもデリケートだという話をしましたが、脊髄は一旦傷害されると元通りになるのが難しい組織なんです。致命的なダメージを受けてしまうともう回復のしようがありません。どんな手術も無効です。

交通事故なんかで半身不随、という話を聞いたことありませんか?
あれは脊髄が元に戻れない状態まで傷害されている状態です。



通常椎間板ヘルニアの手術では症状が軽くなる場合もあれば、症状が変わらない場合もあります。脊髄への血流が変わることで一時的に症状が悪くなることすらあります。

この変わらない場合があるというのが、十分に医師からの説明が伝わっていない部分だと思いますが、上に書いたとおり、神経のダメージがひどすぎると、その神経は回復のしようがないのです。

「手術をしたのにどうして良くならないんですか?」

という質問が聞こえてきそうですが、そもそも椎間板ヘルニアの手術というのは神経を治す手術ではなく、神経を圧迫している部分を取り除くというものなんです。




さて、今回の事件ですが、
術後に”右手足の麻痺”が生じてその4時間後に再手術。
最終的には”両手足に麻痺”ということが書いてあります。

何が起こったのでしょうか?

初回の手術の時に、術中の操作で神経を傷害したか、術後に血腫(血の塊)が出来て脊髄を圧迫したか、骨をとめる固定具を使ったのならそれが神経を障害していたのか、詳細は分かりませんが、考えられるのはこれらの原因でしょうか。

いずれにしろ広範囲に、しかも重度の麻痺が生じたよう(術前の様子は分かりませんが)なので何かしら物理的な傷害が加わった可能性が高いと思います。

じゃなければ病院も自ら公表しませんよね。

正確なことは診療録もしくは実際に手術に立ち合った人しか分からないかもしれません。






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