日進月歩の医学の世界を支えているのが、地道な
学会発表や
論文といった学術的な活動です。
専門医をとるのにもこれらの経験は必要で、資格をとるための規定の中に含まれています。
以前に読んだ
統計の本も
論文作成の役に立つかなと思い読みました。
より実践的な本が今日読んだこちらの本です。
学会発表、
論文作成のおおまかな流れをつかむのに最適です。
実際にはこれを読んだらすぐに
学会発表が出来て、
論文が作成できるようになるわではないと思います。アウトプットする練習が必要でしょうから。
ひとつ困ったことにこの本の内容がかなり古い事があります。
☆☆☆☆と評価させてもらったのは、内容が少し古いからです。
スライドをフィルムに焼き付けることは今どきないでしょう。プロジェクターがあるので。
また、今どきデータは全てUSBフラッシュメモリーを利用しています。
いずれにしろ、役に立つ内容も多いので、読む価値はあります。
特に学生、研修医、少し出遅れた研修医以上の医師が読むといいんじゃないでしょうか?
個人的に役に立った内容は
1.PubMedでClip board, Historyを使ってみる
2.EndNoteで文献リストを作る
3.論文の核は考察で、abstractとintroductionはそれを小さくしたもの
4.英語を勉強するモチベーションが上がったこと
などです。
この本の著者は非の打ち所のない経歴を持っています。
しかも、呼吸器外科という過酷な科で働いています。
ものすごく忙しいはずなのに
学会発表や論文作成をこなし、留学もしています。
本の最後に著者が残したメッセージ
これはビジネスマンにも使える原則だと思います
?ながら族のススメ(一つの作業に固執しない)
?全体の把握(律速段階になりそうな仕事を先に片付ける)
?こま切れ時間の活用
?まとまった時間でまとまった作業を