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iPS細胞 世紀の発見が医療を変える


08 29, 2008

今日は新書で医学の勉強をしてみました。

iPS細胞です。

iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書 431)iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書 431)
(2008/07/15)
八代 嘉美

商品詳細を見る


できるだけ難しい部分は省いて分かりやすい提供したいと思います。


それでは、iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書 431)にズームインしていきましょう。


まず、大前提として細胞の基本的な性質をおさえといたほうが良さそうです。

受精卵の状態から考えます。

受精卵→→胚盤胞→→体性幹細胞→→それぞれの組織

とう流れで分化が進んでいきます。途中かなり省略。

”分化”という単語が聞きなれなくて難しいと思いますが、これは簡単に言うと”原始的な細胞から役割を持った細胞に変化していくということです。
皮膚も目も髪も筋肉も元々は一つの細胞だったということです。

そしてこの過程は溯ることができませんでした。



再生医療はES細胞の研究から飛躍していきます。
iPS細胞が語られるとき、ES細胞のことも語られるのはそのためです。

ES細胞は上の胚盤胞の状態の時に中身である、”内部細胞塊”というのを取り出して培養したもので、そこから神経や皮膚、筋肉などを作り出すという考え方で再生を目指していました。

それに対してiPS細胞の特徴は皮膚などの分化しきった細胞を利用してできた色々なものに分化できる未分化な細胞です。ちょうど上の矢印を体性幹細胞まで遡るような感じです。
これが4つの遺伝子を導入するだけでこの変化を進めたというのですから、ものすごいイノベーションです。

新しい発見というのは苦心の末に編み出されたシンプルな方法にあるものなのでしょうか。

この技術を開発したのは日本人です。一躍有名になった山中教授のグループです。
誇らしいですね。


この技術の優れた点に、ES細胞に比べて倫理的な問題がないということがあります。
ES細胞は胚盤胞を利用するわけなので、これは生まれてきた赤ちゃんを利用しているのと一緒だという考え方が成り立ってしまいます。つまり、ES細胞は”命そのもの”だという考え方ができるのです。

しかし、iPS細胞ならこの倫理的問題はクリアーできます。
体細胞を利用するのですから。



iPS細胞が実用化されれば、新薬開発の助けになったり、最終的には人工臓器ができるかもしれません。ちょっと恐ろしくもありますが、夢のような技術です。
(注:新しい薬の開発の最終段階は、人間の体で本当にこの薬は大丈夫なのかを調べることです。このプロセスが人工的に作った人間の細胞で実施されれば、新薬の開発は飛躍的に進みます。)

iPS細胞は癌化するといったリスクや成功率が低い、といった問題点がまだあって、
実用化はまだまだ先の話みたいですが、そう遠くない未来に実用化されるんじゃないでしょうか。



今世界はiPS細胞を巡って猛烈な勢いで研究が進んでいます。

日本はこれに遅れないようにしないといけません。
日本で生まれた技術が日本で自由に使えるようになるには、米国に先を越されてはなりません。
政府はこの知的財産の進歩を全力をあげて守り、応援していかなければならないと思います。


iPS細胞の技術的な内容についてはこちらの本に詳しく、分かりやすく書かれています。
iPS細胞 ヒトはどこまで再生できるか?iPS細胞 ヒトはどこまで再生できるか?
(2008/05/22)
田中 幹人

商品詳細を見る



今日ご紹介した本、2冊ともイラストがとても分かりやすく、理解の助けになりました。
良書です。



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