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福島・大野病院医療事故


08 20, 2008

福島・大野病院医療事故:帝王切開判決 無罪に医師、安堵 女性の父、目閉じ

このニュースを見て皆さんどのようにお考えでしょうか?

いろんな受け取り方があると思います。

立場によって判決が妥当かどうかの判断は意見が分かれると思います。

もちろん、故意の過失は罰せられるべきだと私も思っています。



ここからは個人的な立場、医者の立場から発言させていただきます。

産婦人科医こそ、今絶滅の危機に瀕しているくらい医者不足に悩まされている科です。
それは、労働が過酷なうえに、訴訟のリスクが高いからです。
今の医学生で産婦人科を目指そうという人は、他の科に比べて明らかに少ないと思います。

日本の周産期医療は世界一なんです。
しかし、患者さんが覚えておかなければならないのは、「出産は安全な行為ではない」ということです。

医者なら普通は良心に従って医療行為を行っていると思います。

医療行為は当然結果が求められるわけですが、思うような結果、期待される結果が出ない場合だってあるわけです。



この判決が”有罪”となっていたら、どういう弊害が医療業界に起こるか想像してみました。

医療界全体が委縮すると思います。


まずは、産婦人科医のなり手は一層いなくなります。
これは深刻です。安心して子供を産める環境がなくなります。


そして、これは産科に限らずですが、リスクを負ってでも、考えられる最良の医療行為を行おうという医者がいなくなると思います。


救急医療にも影響が及ぶと思います。
特に医療過疎地では深刻です。
そういう場所では自分の専門ではない患者も診ないといけないはずです。
ところが、自分の守備範囲ではない患者は絶対に診ない、中途半端に手を出してミスをするくらいだったら初めから土俵に立たない、という風になってしまうのが目に浮かびます。
もうその兆候は現場では現れているのです。実際には。


”手術”にしろ難しい手技にチャレンジする医者がいなくなるのではなると思います。
難しい手術は存在するのです。疾患が少なければ少ないほど、手技を習得する機会は少なくなるわけですから。技術の進歩も妨げられると思います。


ということで、産婦人科学会が当然の判決、と言いたい理由も個人的には理解できました。


残された家族の気持ちは察しても余りあるものだとは思います。
失われた命は元に戻りません。
救命できればそれが一番良かったんだと思います。


この事件を教訓に、今後同じようなことが起こらないよう医者も学ばなければなりません。

それと同時に患者さんも医療に対する認識について学ばなければいけない、と思いました。






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