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整形外科の皮膚縫合 ステープラー(stapler, ステイプラー)とナイロン糸


07 29, 2011 | Tag,整形外科,縫合法

整形外科の手術で表面の傷を縫う時に使う材料はほとんどこの2通りです。

最近ではボンドを使った縫合もあるのですが。まだあまり一般的ではないでしょう。


ステープラー
ステープラー


ナイロン糸
ナイロン


中縫いもするのですが、表面はこんな感じです。

ステープラーというのはホッチキスのようなもので、ガチャガチャと皮膚を縫っていきます。手早く縫合が可能です。ホッチキスの芯のようなものが体に埋め込まれているため、びっくりする患者さんもいます。

ステープラーがない時代はナイロン糸で一針ずつ縫っていくしかありませんでしたが、現在ステープラーで縫合可能な部位はステープラーで縫合しています。

とにかく簡便なのがこれを使うメリットです。傷の治りもだいたい問題ありません。


少し前ですが、こんな論文がありました。BMJからです。

Sutures versus staples for skin closure in orthopaedic surgery: meta-analysis -- Smith et al. 340 -- bmj.com

この論文では、

ステープラーと縫合糸ではステープラーの方が感染のリスクが3~4倍高い可能性がある。THAやTKAの時はステープラーの使用は勧められない。

と結論づけられていました。

僕はこの論文を読み、これからはステープラーではなく、縫合糸を使うよう考えを改めるべきかと思っていました。

すると、しばらくしてJBJSでコメントがあり(JBJS | Risk of Wound Infection Is Greater After Skin Closure with Staples Than with Sutures in Orthopaedic Surgery)、BMJのこの論文の中で集められたデータには
  • 金属に対しての生体反応なのか、感染なのか、”感染の定義”がはっきりしない。
  • いつ抜糸したのかがはっきりしない。
  • 周術期に抗生剤を使っていないスタディがある。
  • 人工関節を論じてるのに、中に外傷が混ざっている。
  • 熟練した医師なのか、学生なのか、誰が縫ったのかはっきりしない。
などの問題点があると指摘されていました。

一概にステープラーを使ったほうが感染する可能性が高くなるとは言えないということです。

しかし、たしかにステープラー使用時に傷が赤くなるということも経験するのであながち間違っていないんじゃというのが実感です。

金属に対する反応の場合もあるようで、その場合は抜鉤することで速やかに良くなります。


手術に合併する感染というのは、なんとしても避けたい合併症の一つ。縫合糸については今後も要注目です。


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東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい


07 26, 2011 | Tag,投資,資産運用,不動産

東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい

投資対象としての不動産は魅力的です。

僕も一時期本気で投資用マンションの購入を考えていたことがあります。

マンション投資では少ない自己資金(頭金)で始められる(ローンを組む)こと。場所や部屋を慎重に選んで空室にならなければ、利回りも5~6%くらいは狙えそうなこと。銀行に預けていても1%にも満たない金利ですからね。ローンが完済出来れば、そのマンションは自動的にお金を生み続けてくれること。団体信用生命保険という保険があって、途中で自分の身に何かあると保険がおりてローンの返済はしなくてすむこと。節税効果も見込める(?)。などがメリットに挙げられると思います。

しかしながら結局、僕は投資用マンションを購入を見送りました。その思いを強くしたのは、逆説的ですが「東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい」を読んでからでした。

この本は投資用マンションを購入する上で、そのメリットもリスクも丁寧に書かれている良書です。本気で投資用マンションを購入しようと考えている人は一度目を通しておくといいです。僕の場合は逆でしたが。

投資においてメリットは大事ですが、リスクについて検討することはもっと大事です。

マンション投資におけるリスクには空室リスク、滞納リスク、建物老朽化リスク、地震による建物倒壊リスク、家賃下落リスク、物件価格下落リスク、管理会社倒産リスクなどなどがあります。

これらのリスクを個人でクリアしていくのは困難だと感じたのが、投資用マンションを見送った理由です。

優良物件を探したり、仮に見つけられたとしてもその物件のメンテナンスを続けていくのは個人にとって相当な負担になると思います。

信頼できる仲介業者を選んで依頼すればいいかもしれませんが、玉石混交の業者の中から信頼できる会社を見つけるのは難しいです。

僕の投資に対するスタンスは多少利回りは少なくても、普段の仕事を圧迫しないような手間のかからない投資です。そのマンション投資は魅力的でしたが、その考えに合わないという結論に至った次第です。

また状況が変わればマンション投資を考えるかもしれませんが、今のところはナシです。

不動産への投資としては他にREITなんかがあったりして、そちらは既に始めていますので今後も継続していこうと思っています。

東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい
(2009/10/20)
重吉 勉

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身につけたい とっさの会話力


07 23, 2011 | Tag,会話,コミュニケーション,コーチング

予想していないところで会話が発生することってありますよね。会話というのはそんなものです。いきなりの電話とか、突然の質問とか。

特に自分から会話を始める時ではなく、相手から話が切りだされる場合にとっさの会話力というものが試されると思います。

僕の場合は勤務中に突然電話が鳴って、患者さんのことでコンサルトされる時に経験しています。会話が終了してしまってから、あれを話すの忘れたとか、これを話しておけばよかった、なんてこともしばしばです。

そんなとっさの状況でなぜうまく切り返せないのかと考えてみると、感情に支配されすぎて冷静さを見失ってしまうということがあると思います。

会話というのは常に他者の反応があるものです。しかも時間制限つきです。焦りも生じます。

相手の話に耳を傾けるというのは大切な事なのです。

しかしながら、耳を傾けすぎることの弊害もあるように思います。自分が主張すべき内容を見失いがちになるからです。

会話にのめり込み過ぎず、一歩引いた視点を持つ。こういう姿勢も大切なんじゃないでしょうか。

冷静に、的確に会話をマネジメントできるようになりたいものです。


会話のマネジメント コーチング選書 02会話のマネジメント コーチング選書 02
(2004/11/18)
M.コノリー、R.リアノシェク 他

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人を動かす50の物語


07 19, 2011 | Tag,コーチング

人を動かす50の物語 コーチング選書 03
学生時代、教科書をそのまま棒読みする先生よりも、ときどき雑談を加えながら授業を行う先生の方が好きでした。

高校時代の国語の授業は半分以上を雑談が占めていました。名物先生でした。懐かしい。

もちろん「早く教科書を進めてよ」なんて言う生徒もいたりして賛否両論でしたが、不思議なことに僕はその先生の雑談が嫌いではありませんでした。

それまで話を聞いていなかったのに、雑談になると急に目を覚まして話を聞き始めるなんてことも少なくなかったり。

誰かに何かを伝えようとするとき、無機質な言葉の羅列より、体験に即していたり、有名な寓話を引用していたり、話が物語になっていると格段に相手を惹きつけます。


人の能力を引き出す方法の一つとして、コーチングというものがあります。コーチングはティーチングとは違います。ティーチングでは相手が受身の姿勢となっていますが、コーチングでは相手が自ら問題解決できるよう促します。

うまい物語はコーチングを助けます。相手の注意を惹きつけて、考えを促す効果があるからです。

今日の本はビジネスにおけるコーチングと物語を組み合わせた一冊です。

第1の物語はミダス王の金の手です。

ミダス王が快楽と酒の神バッカスに触れたものすべてを金に変えることができるようお願いをし、それを叶えてもらうことになります。ところが金に変わってほしくないものまで金に変わってしまうことになり、ミダス王は後悔することになります。

そんな話なのですが、この物語から本書は”素晴らしいものだと思えても、実現してしまうとそうではないことに気づくことがある”という教訓を引き出します。

そしてそこから”あなたにとっての目標は何ですか?”、”その目標はあなたに合ったものですか?”、目標を達成したときに失う可能性のあるものは何ですか?”といった質問を引き出し、読者に考えを促します。

本書はビジネスにおける
  1. ビジョンの明確化とゴール設定
  2. 問題解決
  3. リフレイミングとクリエイティビティ
  4. エンパワーメント
  5. 自己評価と成功
がテーマで、それらを細分化し、物語を付け加えて解説し、読者に考えることを促します。

物語はコーチングに限らず、コミュニケーション力をアップさせるためにも強力なツールになりますね。うまく物語を使えるようになりたいものです。

人を動かす50の物語 コーチング選書 03人を動かす50の物語 コーチング選書 03
(2004/11/18)
M.パーキン

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脂肪塞栓について


07 14, 2011 | Tag,整形外科,脂肪塞栓

NEJMに脂肪塞栓の教育的な症例提示がありました(Fat Embolism Syndrome ― NEJM)。

脂肪塞栓はこの症例のように大腿骨のような大きな骨が折れたときに起こることがあります。骨の中にある脂肪が骨が折れたことをきっかけに血流に乗り、肺や脳に詰まるという病態です。

診断基準として以下のようなものがあります。

脂肪塞栓症候群の臨床診断基準(鶴田)

大基準
1. 点状出血
2. 呼吸器症状および肺X線病変
3. 頭部外傷と関連しない脳・神経症状

中基準
1. 低酸素血症(PaO2<70mmHg)
2. ヘモグロビン値低下(<10g/dl)

小基準
1. 頻脈
2. 発熱
3. 尿中脂肪滴
4. 血小板減少
5. 赤沈の促進
6. 血清リパーゼ値上昇
7. 血中遊離脂肪滴

大基準2項目以上もしくは大基準1、中小基準4以上で臨床診断確定
大基準0、中基準1、小基準4で疑い

webサイト上では上の診断基準のうち、点状出血の臨床像が写真で見れます(無料です)。また、典型的な頭部MRI写真も掲載されており、勉強になります。

>> Fat Embolism Syndrome ― NEJM


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ヤバい統計学


07 11, 2011 | Tag,統計

ヤバい統計学
統計って私たちの世界にどのように関わっているのだろう?

統計なんて知らなくても暮らしていけるでしょ。たしかにその通りで、知らなくてもやっていける。

ただ、知っていればもっとゆとりを持って暮らしていけるかもしれない。

起こる確率の低いものに対して無駄に期待したり、むやみに怯えることはなくなるだろう。例えば宝くじを買うことなんてなくなるだろうし、むやみに飛行機事故を怖がらなくなるのではないだろうか。

統計学は日常の随所に顔を出している。「ヤバい統計学」はその一部を難しい数式なしで言葉によって表現している本。

なかでも私が感心したのはディズニーランドのファストパス。これがうまくいくような仕掛けにも統計が役立っている。

ファストパスを使えば、来場者全体での待ち時間は変わっていなくても、来場者個人は待ち時間が減ったように感じ、満足感を得ることができる。

このシステム、私が小さい頃にはなかった。実際に使ったことがあるが、待つ時間が嫌いな私にとってはとても嬉しかった記憶がある。

本書には他にも、交通渋滞の話、保険、ドーピング検査の話などが出てくる。保険商品は統計を利用して作られている。保険者(保険会社)が損しないようにできているのだ。

興味のある人は是非ご一読を。

ヤバい統計学ヤバい統計学
(2011/02/19)
カイザー・ファング

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「患者様」が医療を壊す


07 07, 2011 | Tag,医療

「患者様」が医療を壊す (新潮選書)
外来を受診する患者さんにはいろんな人がいます。思わず身構えてしまう患者さんも少なくないです。

インターネットで集めた情報を総合して自分はこの病気に違いないと自己診断して、「そうですよね」と迫ってくる患者さん。

曖昧な説明を許さず、とことん正確な情報を求めている患者さん。「おそらく」とか「たぶん」という言葉を許さなかったり。

自分の思いどおりの検査や治療を始めないと納得して診察室から出て行かない患者さんもいます。

気持ちは分かるのですが、こういう患者さんたちはおそらく損をしていると思います。

医師と患者の関係も人間対人間の関係ですから、良好な関係を築くための印象づくりも大事なんじゃないかと思うのです。


今回読んだ本、「「患者様」が医療を壊す (新潮選書)」になかなか興味深いことが書かれていました。なんというかしっくしりきました。

医師と患者は”お医者さんごっこ”をしてるくらいの関係がちょうどいいというのです。

どういう事かというと、”ふり”でもいいので患者さんは医師に対して初めから不信感を持って接するのではなく、できるだけ信用して身を委ねてみるといいというのです。

当たり前ですが、あえて自分が接した患者さんのことを不幸にしようとする医師はいません(あまりに対応の悪い医師もいるのかもしれませんが。。。)。

医師も患者さんから頼りにされていると感じれば、自然にその患者さんのために尽くしてくれるようになります。それが人情というものです。それなのに初めから喧嘩腰なんてもったいないです。

僕が研修医だった頃にこの”お医者さんごっこ”という考えを聞いても、何が言いたいのかこの言葉の意味するところが分からなかったかもしれません。

今だからこそ思えるのかもしれません。”お医者さんごっこ”をしているくらいが調度いいと。

「患者様」が医療を壊す (新潮選書)はタイトルだけ見ると、非常に堅くてとっつきにくい本のように見えます。少なくとも僕はそう思っていました。

著者の岩田健太郎先生は内科の中でも感染症を専門にしている先生です。内科の先生というのは多くが真面目できちんとした性格の人が多いですから、きっとこの本も読むのに疲れてしまうような堅い本なのだろうと思っていました。

しかしながらそれは杞憂でした。偏見でした(反省)。中身は意外なほど読みやすいですし、著者の岩田健太郎先生の研修医、内科医としての経験がまた興味深く、特に外科医と感染症科医の関係などは思わずうんうんと頷いてしまいました。

本書は医師が読んでももちろんおもしろいですが、特に将来患者さんになるであろうみなさんに手にとっていただきたい本です。バリバリの臨床家が良好な医師患者関係を築くためのアドバイス。参考になること間違いなしです。

 >> 楽園はこちら側

「患者様」が医療を壊す (新潮選書)「患者様」が医療を壊す (新潮選書)
(2011/01)
岩田 健太郎

商品詳細を見る



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新インナーゴルフ


07 03, 2011 | Tag,ゴルフ

新 インナーゴルフ
半年前からゴルフを始めました。止まっている球を打つスポーツなんて何がおもしろいのか分からなかったのですが、やってみたら自分でも意外なほどはまってしまいました。今ならゴルフ好きのおじさんたちの気持ちが分かります。

このスポーツ、基本的なフォームやテクニックを身につけることも大事ですが、リズムや集中の仕方といったメンタル面を鍛えることも非常に大切なんです。

練習場でできていたことがコースに出るとできなくなる。多くのゴルファーは経験したことがあると思います。

僕はまだまだ初心者ですからあまり偉そうなことは言えませんが、練習場と本番でのギャップを埋めるのに役立ちそうな本を見つけたので紹介しておきます。

新 インナーゴルフ」という本です。

この本では理屈で体に命令する第1の自分 ”セルフ1” と、本能に相当する ”セルフ2” に分けて考えます。多くの場合は ”セルフ2” を ”セルフ1” が邪魔するので、もともと持っているはずの能力すら発揮できなくなるのだと。

スイングの細かい欠点、技術的な側面を意識しすぎて、結局はスコアが乱れるというのはよく経験することです。そうではなく、時にゴルフとは関係のないポジティブなイメージを想像することで集中力を高め、スイングに臨んだほうがいい。結果は後からついてくるもので、スイング時にはそのことを考えないほうが逆にいいそうです。

ゴルフをする時に、練習、実戦でどこにフォーカスして集中状態を作るか、そのようなことがこの本には書かれています。


考えすぎてうまくいかない時というのは日常でもしばしば経験することです。集中状態の作り方、これはなにもゴルフに限らず日常のあらゆる場面で応用できそうですね。


新 インナーゴルフ新 インナーゴルフ
(2002/03)
ティモシー ガルウェイ

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