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ユニクロ柳井社長が考えるプロフェッショナルマネジャーとは?


03 28, 2011 | Tag,ユニクロ,ビジネス,マネジメント

プロフェッショナルマネジャー
この本はかつて存在していた米国の多国籍企業、ITT(インターナショナル・テレフォン・アンド・テレグラフ・カンパニー)の元最高経営責任者ハロルド・ジェニーン氏による著作の和訳本です。

ユニクロの柳井正さんが解説をされています。彼はこの本を経営のバイブルとしていて、大きな影響を受けたと語っています。

この本、柳井さんが書いた解説だけでも一読の価値ありです。

「プロフェッショナルマネージャーの仕事術」として、柳井さんは”「創意」と「結果」7つの法則”というものを説いています。

「創意」と「結果」7つの法則
  • 経営の秘訣-まず目標を設定し「逆算」せよ
  • 部下の報告-「5つの事実」をどう見分けるか
  • リーダーシップ-現場と「緊張感ある対等関係」をつくれ
  • 意思決定-ロジカルシンキングの限界を知れ
  • 部下指導法-「オレオレ社員」の台頭を許すな
  • 数字把握力-データの背後にあるものを読み解け
  • 後継ぎ育成法-「社員FC制度」が究極の形だ

少しだけ、気に入ったところを引用しておきます。

リーダーシップ
僕は、会社と社員の関係をお互いに緊張感のある対等なものにしたい。だから、会社にタブーを作ったり、不等な行為は許さない。同族というだけで、息子を経営執行に加えることは、それ自体で大きなマイナスになる。僕の子供には、「うちの役員の何倍も優秀だったら別だが、同じぐらいの能力だったら、この会社の経営執行に関わろうと思うな」と言っている。パート従業員を自分の手足と勘違いし、不等な要求をしたり、不等に解雇した店長は、即座に首にする。

こういうことがあっさり言えるってすごいです。ついていきますって感じです。

また、本文中のジェニーン氏の言葉を引用してこうも言っています。

部下指導法
「部下と意見が合わない場合、時には私も自分の主張を通そうとするあまりにわれを忘れたこともある。しかし、自分が間違っているとわかったら、人前でなり二人きりでなり、こちらから進んで非を認め、将来にかけてその誤りを訂正する処置をとった。」

成功の危うさについても触れられています。私はこの言葉をとても気に入りました。
「人は失敗から物事を学ぶのだ。成功から何かを学ぶことはめったにない。たいていの人は、”失敗”の意味を考える以上の時間をかけて、”成功”の意味を考えようとしない。」「成功は失敗よりずっと扱いにくいもののように私には思える。なぜなら、それをどう扱うかは、まったく本人次第だからである。」


柳井さんは活字中毒だそうで、経営書は一日一冊近く読むのだそうです。道理で彼が導いた法則にも説得力があります。

そうそう。ユニクロの柳井さんですが、この震災で個人的に10億円寄付しています(プレスリリース - UNIQLO ユニクロ)。スケールの大きな人ですね。

ユニクロの秘密。気になる方はどうぞ。

プロフェッショナルマネジャープロフェッショナルマネジャー
(2004/05/15)
ハロルド・ジェニーン

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ジーン・ワルツ 


03 26, 2011 | Tag,医療,小説,産婦人科医療,海堂尊

ジーン・ワルツ (新潮文庫)
毎度のことながら、僕は海堂作品が好きです。

小説としてのおもしろさもそうですが、小説の中に現在の医療をとりまく問題が散りばめられているからです。

医療問題をテーマにした堅苦しい本を読むより、本書やジェネラル・ルージュの凱旋を読んだほうがよっぽど今の医療が抱える問題がわかります。

本書は産婦人科医療を舞台にした物語です。

一節を紹介すると、

助産師妙高の言葉
「お医者さまは、悪い病気を治すのが仕事。正常分娩までやる必要はないでしょう。助産師で十分。お医者さまは異常分娩に対応してくだされば、それでいいんです」


主人公曽根崎理恵の言葉
「本当は医者よりも助産師の方がお産に関してはプロなのにね。それに妊娠の二割はさまざまな異常で流産するという事実を、みんな知らないのね、きっと」
「世の人たちの厳しすぎる視線と、役人の能天気な無理解が、現場を殺すのよね」

このあたりは一般の人たちにも知っておいてほしいことです。

本書のテーマの一つである不妊治療。代理母出産のことなど、本書を読めば何が問題になっているのかがよくわかるので読んでみるといいと思います。

また、医療と医学の違いに付いての洞察も興味深かったです。
「医療は学問ではなく、社会システムです。医学は単なる学問。医学という土台の上に、国民の意思で医療という家を建てるようなもの。そこでは医学の結果と正反対のことが行われることもあります。一番の違いは、医療は患者さんからお金をいただくことができる。だけど医学はお金を取れない。それどころか、お金を注ぎ込まなければ医学は進歩しません。」

まさにその通りだと思います。

ミステリーとしてはどうでしょうか。僕はチーム・バチスタの栄光やジェネラルルージュの凱旋の方がスリリングでおもしろいと感じました。

しかしながら示唆に富む海堂作品シリーズは、特に医療従事者じゃない人にこそ読んでほしい作品だと改めて感じました。

ジーン・ワルツ (新潮文庫)ジーン・ワルツ (新潮文庫)
(2010/06/29)
海堂 尊

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整形外科専門医試験総評(2011年1月)


03 24, 2011 | Tag,整形外科,専門医試験

整形外科専門医試験のことについて、書いてあるソースは少ないです。合格率は何割で、何をどれくらい勉強すれば合格できるのか、受験者なら誰でも知りたくなるような情報を入手することが困難でした。

同じ病院で働く先輩に聞くというアナログな方法は有効でした。ネットを検索すると、[整形外科専門医試験]|整形外科医てんで少し古いですが経験談などが掲載されており、参考になりました。

2011年1月に私はその整形外科専門医試験を受験しましたので、その経験をもとに情報提供してみたいと思います。


準備するもの
  • 整形外科卒後研修Q&A(現在改訂第5版が入手できますが、その時の最新のものを買ってください)
  • 標準整形外科学
  • 過去問(毎年日本整形外科学会雑誌の4月号もしくは5月号あたりに掲載されている)
これだけでいいと思います。

追記:ガイドライン(日本整形外科学会の出版物一覧|日本整形外科学会)も余裕があれば目を通しておいたほうがいいかもです。


勉強時間
当たり前ですが、人により異なります。いわゆる頭のいい人はあまり時間をかける必要はないかも知れません。なかには問題集を一通り終えずに試験に臨み、合格した知人もいます。本当かどうかは分かりませんが。

学生と違い、勉強だけしていればいいわけではないので勉強時間の確保が大変です。専門医を取得しようとしている学年であまり暇な病院に勤めている人もすくないでしょうから。

細切れの時間でもいいので、試験前3ヶ月間は特に気を使って勉強時間を確保するようにしたほうがいいと思います。私の場合は10月から始めてはいましたが、なかなか身が入らず、11月にようやくエンジンがかかってきたような感じでした。最終的にはQ&Aを5回繰り返し、過去問は5年分やりました。


出題傾向
例年通り、基礎医学から始まり、診断、検査、外傷、疾患各論、身体部位別各論、治療、リハビリ、関係法規まで出題範囲は多岐にわたりますが、Q&Aと標準整形外科を勉強しておけば大丈夫でしょう。

どんな試験にも共通して言えることですが、他の多数の受験者と同じような教材を使って勉強することが大事です。

Journal of Orthopaedic Scienceという日整会が発行している英語の雑誌があり、これに目を通しておくこと、なんてことも言われていましたが、目を通さなくても大丈夫です。私は一切これには手をつけませんでした。

今年の傾向としては日整会が発刊しているガイドラインからいくつか問題が作られていたようです。外反母趾とか、今までに見たことのない問題がありました。

口頭試問は変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、足関節骨折などが出題されました。ビデオを提示され、検査法や診断、治療法について聞かれます。

あとは提出症例の中から1例について質問を受けました。インフォームドコンセントの内容についてや、合併症(ピックアップされた私の症例についての)などを突っ込まれましたが、非常識な回答をしなければ問題ないと思います。専門的な知識は聞かれませんでした。比較的和やかな雰囲気で進行していました。面接官は回答云々より、まとまな医師がどうかを判断しているという印象でしたね。


合格率について
まだ公表されていませんが、どれくらいなのでしょうか。例年8割くらいの合格率はあるようです。

昨年だと平均正解率は71.5%、標準偏差9.7でした。試験が終わった後の受験者の感想だと、「去年よりは難しかったよね」というものが多かったですが、試験が終わった後の受験生はこういう感想を漏らしがちだと思いますので、定かではありません。私の個人的な感想も、去年の問題に比べて新しい傾向のものもあり、難しかったと思っているのですが。

ちなみに私の得点率は自己採点で74%、先日合格通知が届きました。


だいたいみんな受かるのだからと周りは楽観的に励ましてくれるものです。ありがたいのですが、受ける本人としては合格率が高いだけにプレッシャーを感じます。8割受かる試験で自分だけ落ちたらどうしよう、と思うのが普通の心理だと思います。

試験に合格するための近道なんてやっぱりないんですよね。あまり周りの言う事に振り回されず、自分の能力に合わせて淡々と勉強をこなしていく。これが合格のためのコツなのではないでしょうか。

整形外科卒後研修Q&A整形外科卒後研修Q&A
(2006/05)
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専門医という資格について


03 21, 2011 | Tag,整形外科,専門医

私が専門にしているのは整形外科ですが、内科や外科、どこの科にも専門医という資格はあります。

はっきりいって専門医の資格を持っているかどうかで仕事の内容に大きな違いはありません。

ではなぜそのような資格取得のために、働きながら医師は受験勉強するのでしょうか。

日本整形外科学会のホームページでは、専門医を次のように定義しています。

 整形外科専門医は、あらゆる運動器に関する科学的知識と高い社会的倫理観を備え、さらに、進歩する医学の新しい知識と技術の修得に日々邁進し、運動器に関わる疾患の病態を正しく把握し、高い診療実践能力を有する医師である。
 整形外科専門医は、生活習慣や災害、スポーツ活動によって発生する運動器疾患と障害の発生予防と診療に関する能力を備え、社会が求める最新の医療を提供し、国民の運動器の健全な発育と健康維持に貢献することに努めている。
 整形外科専門医は、運動器疾患全般に関して、早期診断、保存的および手術的治療ならびにリハビリテーション治療などを実行できる能力を備え、運動器疾患に関する良質かつ安全で心のこもった医療を提供することに努めている。

資格をもった整形外科医がある程度の経験と知識を持っているということを患者さんに対して保証しているわけです。


医師免許を取得すればその時点でどの科の医師にもなれます。極端な話、整形外科をやっていてある日突然「今日から内科医です」、「あ、やっぱり精神科医です」ということも可能なわけです。実際に仕事をこなすのは無理に決まっています。

それだと患者さんは困ってしまいます。専門医という肩書きがあれば、「ああこの人はそれなりに整形外科のことをやってきたんだな」と分かります。

つまり、患者さんが主体的に病院や医師を選ぶための制度なのです。

昔は専門医の資格なんてあってもなくても仕事の内容は変わらないのだから、そんな資格はとらなくてもいい、と考えている人も多かったようです。現在はそうも言ってられず、ある程度経験を積むとみんなとるようになっています。

今のところあまり聞かないですが、専門医の有無が病院の採用条件に入っている。そんな時代が来ているのだと思います。

専門医をさがす|日本整形外科学会



震災とそれをめぐる正義について


03 19, 2011 | Tag,考え方,哲学


福島・双葉病院「患者置き去り」報道の悪意。医師・看護師は患者を見捨てたりしていなかった - 絵文録ことのは - BLOGOS(ブロゴス) - livedoor ニュース

これを読んで、双葉病院のスタッフの方々が気の毒で仕方がありませんでした。心が痛みました。マスコミの報道により名誉を傷つけられ、心も傷つけられ。

双葉病院のスタッフは最後まで患者のことを気にかけ、患者を守ろうとしていたようです。とても立派だと思います。

マスコミは自分たちが報道する内容について、もう少し慎重になるべきです。


別の見方かもしれませんが、この記事を読んで、同じ医療従事者として、私は他人事ではないと思うとともに、こういう危機的な状況で自分が取るべき行動について考えざるを得ませんでした。

  • 一人の人間を犠牲にすれば五人の人間の命が助かる場合、一人を犠牲にするべきだろうか?

これはマイケル・サンデルの「これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学」の一節です。

この問いは今の状況によく当てはまると思います。

原発から3kmしか離れていない場所に取り残された病院。そこには動ける医療スタッフと寝たきりの患者。原発で爆発が起こり、避難勧告が出た。全員まとめて安全な地域に輸送できる手段はなし。

こういう状況で医療スタッフのとるべき行動は?という問いに対してどう考えればいいのでしょうか。

身動きのとれない患者をギリギリまで手を尽くして守ろうとする。これは当たり前のことです。誰でもそうすると思います。

しかし、本当に逃げなくては命を落とすという極限の状況になったとき、仮に双葉病院のスタッフがやむを得ず先に逃げたとしてそれを第三者が責めることはできるのでしょうか。私は責めることはできないと思います。


これからの「正義」の話をしよう」では、

  • 自然災害の後、被災者相手に日常生活用品に高額な値付けをする。これは許されるのだろうか?

という問いも出てきます。

被災者はただでさえ財産を地震や津波に持っていかれて困っているのに、そんなことをすれば泣きっ面に蜂だ。そんなこと到底許されるものじゃない、という意見もあると思います。

一方で、

金融日記:東京電力は直ちに電気料金を大幅値上げせよ

のような意見もあります。

被災者以外の人に対して電気や水、ガソリン、その他生活必需品に至るまで需要に合わせて値段が変動すれば電力不足や買い貯めによる物不足が少しは解消されるというメリットがあるかもしれません。


いろいろ意見はあると思います。このような答えのでない問いに対して、それでも自分なりの回答を用意しておかなくてはいけない。今回の震災を機にそう感じた次第です。

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
(2010/05/22)
マイケル・サンデル

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震災後、私たちにできること


03 18, 2011 | Tag,東日本大震災

この度の震災で被災された方に心からお見舞い申し上げます。

また、現地で頑張っているボランティア、医療従事者の方、困難な状況の中で力を尽くしてくださり本当にありがとうございます。

あれから一週間。私が働く病院でも今も毎日のように地震が続いています。手術をしている時に地震が来て、途中でやめるわけにもいかず、なんとか完遂できたものの逃げられないということに大きなプレッシャーを感じたりもしました。

正直このまま普段どおり仕事を続けていていいものか不安に駆られる時もあります。しかしながら、被災地のことを思うとそうも言ってはいられません。

現地に向かうことができない私たちにできること、それは節電、節水、募金、そしてできるだけ今まで通り日々の暮らしを全うすることではないでしょうか。

できることをコツコツ行いながら、日本の復興を信じて今従事している仕事に精を出しましょう。

震災を機にバタバタしており、中々ブログを書く気も起きませんでしたが、これからまた仕事との兼ね合いをみながら更新していきたいと思います。




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変わりたいけど変われない 変わるための方法論


03 17, 2011 | Tag,考え方

スイッチ!

変身願望、じゃないですけど自分自身を改善させていくことって大切じゃないかと思っています。それが早起きとかダイエットとか小さなことから、何かの資格をとろうという大きなものまで。

すんなりなりたい自分に変わっていく人もいれば三日坊主で終わってしまう人もいたりしますよね。変われる人とそうでない人、どこが違うのでしょうか。単に意思が強いか弱いかの違いでしょうか。

それも大いにあるでしょう。しかし、それ以外にも変わるためのちょっとしたコツのようなものがあるようです。方法論を身につければ誰でも変われるようになると。

私はこの意見に賛成です。人間は弱いものですから、意志の力だけではどうすることもできないことがあります。

今日ご紹介する本は変わりたいけど変われない、そんな人が読むとちょうどいい本だと思います。

変わるためにコントロールすべき3要素は”理性”、”感情”、”道筋”です。

本書では理性を象使いに、感情を象に、道筋を環境に例えて実際の事例をもとに解説しています。

象使い(理性)に方向を教え、象(感情)にやる気を与え、道筋(環境)を定めるという3ステップを踏むのです。

理性と感情だけではやる気は持続しないけど、環境を整えてあげるとうまくいく場合があります。

いつも三日坊主な人はこのどれかが欠けているのかもしれません。一度見直してみるといいかもしれません。

スイッチ!スイッチ!
(2010/08/06)
チップ・ハース、ダン・ハース 他

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椎間板ヘルニアについての質問とその回答


03 09, 2011 | Tag,整形外科,腰椎椎間板ヘルニア,椎間板ヘルニア

以前に椎間板ヘルニアについての記事を書きました(腰椎椎間板ヘルニアのウソホント | メタノート)が、それについてコメント欄で質問をいただきました。以下、引用です。

都内の整骨院に勤務している柔道整復師です。
椎間板ヘルニアについてご意見を聞かせて頂きたいです。

疑問なのは、以下についてです。
・下肢痛や痺れ、腰痛などの経験がない健常者にも、画像診断上では椎間板ヘルニアは見られることがある。
・椎間板ヘルニアの保存療法にて(または無処置にて)、ヘルニア自体は消失していないのにも関わらず、時間の経過で症状が改善することも多い。
・手術でヘルニアを取り除いたにも関わらず、症状が改善しないことがある。

これらの事実から、そもそも"椎間板ヘルニア"を下肢痛や痺れの原因だとするのには、科学的根拠が薄いように思えてなりません。

僕の見た患者にも、「医者に手術をしないと治らないと言われたが、手術は嫌だから」と来院され、1ヶ月程でよくなり、ゴルフに復帰できた方がいます。
尚、その患者さんは、「自分の状態が気になるから」と、症状改善後に、他の病院のMRI検査を受け「椎間板ヘルニア」と診断されていました。

最後の実例は、一件のみの症例なので、なんとも言えないとは思いますが、
上記のようなことについて、どのようにお考えでしょうか?


まず、典型的な椎間板ヘルニアは
Axial view of herniated lumbar disc.
のように、出っ張った椎間板が神経を押します。押された神経が下肢にくる痛みやしびれを起こすと考えられています。

神経根ブロックといって、ヘルニアに押されてダメージを受けているであろう神経に注射をすると、下肢痛やしびれの症状が良くなることが多いです。これは、原因になっている神経に直接麻酔薬を効かせているためです。

ヘルニアの出っ張りが小さければ、神経にはあたりません。ですから画像上ヘルニアがあったとしても神経に対する症状を起こすとは限らないのです。


また、椎間板ヘルニアが無処置(疼痛に対する治療のみ)でも軽快するのはよくあることです。しばらくするとすっかりヘルニアが消えている症例もあるし、まだ存在しているのに症状が消えていることもあります。

後者はおそらくですが、多少なりともヘルニアが小さくなって、もしくは位置がずれたりして神経への圧迫が解除されたのではないかと考えます。


手術を行っても症状がよくならない症例というのもたしかに存在します。手術を行って改善しやすいのは下肢の激しい痛みや筋力低下です。それも発症早期にやった方が効果的です。時間が経てば経つほど、神経の症状は回復しにくくなります。

神経は弱い組織です。元に戻れないくらいまでダメージを受けてしまうと、手術をして原因を取り除いても回復しづらいのです。そのため手術を行っても症状が良くならないという症例が出てきてしまいます。


椎間板ヘルニアの全てが臨床症状を引き起こすわけではありませんが、下肢痛やしびれを引き起こす代表的な疾患であることは確かです。


どうでしょう。回答になっていればいいのですが。



ネットで成功しているのはやめない人たちである


03 07, 2011 | Tag,ブログ,SNS

ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
私はブログウォッチングが好きなので、Googleリーダーにいろいろなブログを登録してよく読んでいます。

人気のあるブログは僕もよく読んでいるのですが、それらは人を惹きつける何かを持っているようです。

その何かがなんなのかについて書かかれている本を読んだので紹介します。

本書は人気ブログの主催者、アルファブロガーの人々にアンケートをとってそれをまとめたものです。著者自身も人気ブログ[mi]みたいもん!の主催者です。

知らないブログもたくさんありましたが、アンケート結果が興味深く、なるほどそうだよなと納得しながら読んでいました。


得意な分野を自分の言葉で書く

半径3メートル以内の出来事を発信する。遠いものは出向くか引きよせる。


これはあるアルファブロガーの言葉ですが、なるほどな一言です。あまりよく知らないことって詳しく書けないんですよね。当然そのような浅い記事に人は集まりません。

そして、どんなに少なくても自分の意見を入れることが大事だそうです。単に海外の記事を翻訳して紹介するだけでは読者は飽きます。少しだけでもいいから自分の解釈を加える。それが結果的に読者を惹きつけることになるようです。


ログをためる、書き続ける

リリース当時は不発に終わった記事でも、時間がたってから知らぬ間に注目されたり。これって書き続けていないと起こらないことです。ネットの世界では、たとえロングテールの中にいてもいつか注目されるということが起こりえます。

書き続けるためには、自分がおもしろいと感じることをブログのテーマにして続けた方がよさそうです。商業的な成功を初めから狙っていては、おもしろいブログ作りはできないということです。本書に紹介されているブログの多くも、結果的にはマネタイズ可能となっていますが、初めからそれが目的ではなかったそうです。

それはそうかもしれません。自分がおもしろいと思ったことをただ他の人にも伝えたくて記事にする、そんなブログの方が私も一読者として惹かれます。


量が質に転化する

続けることが大事なわけですが、その基準となるのは3年のようです。3年間書き続けていれば、そのブログには色が出てきて個性になると。個性のあるブログは読者を惹きつけます。ブログによる収入の変化も3年を超えたところから現れることが多いようです。



私のブログはまだ3年を迎えていませんし、最近などはブログの更新が滞っていたりするのですが、これを読んでまたモチベーションが湧いてきました。あまり背伸びせず、自分の好きなこと、専門分野のことを書いていこうと思います。

ここに書いたことは本書を読んで感じた僕の感想の一部です。本書はブログを書いている人以外でも、ツイッターやフェイスブックなど、SNSをやっている人や興味を持っている人が読むと参考になる一冊だと思います。


ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉であるネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
(2010/11/27)
いしたに まさき

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誠実な保険会社を選びましょう


03 04, 2011 | Tag,FP,生命保険

kyuuhukin.jpg
基本的に保険に加入していても、請求をするのは加入者本人です。請求を忘れていれば保険金は支払われません。当たり前か。

保険金の未払い問題が一時期話題になっていました。各保険会社はこのことについて誠実に対応していることと思います。


先日私の手元に一通の封筒が届きました。ライフネット生命からのものでした。その中には上の写真のような、給付金の受け取り忘れはありませんか?というプリントが。

こういう心配りってありがたいと思います。自発的に保険に加入している人なら給付金の請求を忘れるなんてことはないと思いますが、中には保険のことはよく分からないからといって他人に任せっぱなしの人もいると思います。少なくとも私のまわりにはいます。

そんな人たちにこのような知らせが届けば思い出すはずです。あ、請求し忘れていたと。

加入者がきちんと保険金を受け取れるようにする。これって保険会社が果たすべき当然の義務な気がします。今までこのような知らせを受け取ったことがないのが不思議なくらい。今は他の大手保険会社でもこのような知らせを発送しているのかもしれませんが。

みなさん、加入する保険会社は名前だけで決めず、誠実に加入者のことを考えてくれている会社に決めましょうね。

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医師と患者 すれ違いの原因


03 02, 2011 | Tag,医療

Business Media 誠:ちきりんの“社会派”で行こう!:医者と患者、すれ違う前提を越えて

的確すぎて舌を巻きました。とても医師以外の人が書いたものとは思えません。

医師と患者の間にしばしば起こる軋轢はここに書いてあるように、”前提の違い”ということに集約されると思います。

日本の医学技術は素晴らしいです。突然病気になっても昔よりずっと高い確率で救命できるようになっています。治療に失敗はない、と患者さんが思っても無理はないのかもしれません。


例えば骨折はどうでしょうか。

よく患者さんに元通りに治りますよね?と聞かれます。

はい。治ります。と応えたいところですが、実際にはいったんグシャッと壊れたものを元に戻すことはそう簡単ではありません。バラバラに壊れたガラスのコップをもとに戻すのと一緒です。破片が飛び散っていれば、パズルのピースは難しくなります。

どんな状況にあっても私たちは治療後になるべく痛みのない、後遺症のない状態を作ろうと努力します。

それでも元通りは難しいよね、というのが多くの医師が持っている前提、それが本音です。


また、骨折の治療には手術治療とギプスなどで治す保存治療があります。

手術をすればより確実に治るんだろうと思っている患者さんも多いです。しかし、手術には特有のリスクというものがつきまといます。血管や神経を傷つけるリスク、感染してしまうリスク。これらは手術をしなければ通常考えなくてもいいものです。

治療にあたってはそれぞれのベネフィットとリスクを説明するのですが、多くの患者さんはリスクについてあまり深く受け止めていないようです。

リスクの方はいつもいつも起こるものではないし、ただでさえ精神的にまいっている状態なのに、これから起こるかもしれない怖い話に耳を傾ける余裕はないというのが実情でしょう。

ただ、医師の側からすると血管損傷や神経損傷、感染などの合併症はいつ起きても不思議ではないと考えているのできちんと説明したつもりでいます。いや、しているはずです。

リスクを伴わない治療はないのです。内科なら処方された薬だって、それにより副作用を起こすリスクがあります。

治療は合併症など起こさずだいたいうまくいくもの、という患者側。合併症はたとえ少ない確率だったとしてもいつ起きても不思議ではない、という医師側。

それもまた前提の違いです。


小説ジーン・ワルツ で主人公曽根崎理恵は
「本当は医者よりも助産師の方がお産に関してはプロなのにね。それに妊娠の二割はさまざまな異常で流産するという事実を、みんな知らないのね、きっと」
「世の人たちの厳しすぎる視線と、役人の能天気な無理解が、現場を殺すのよね」

と言っています。あくまで小説の一節です。しかし、重要なことが示唆されています。

希望に満ち溢れたお産の場面では、赤ちゃんは正常に生まれてきて当たり前って国民は思ってます。しかしながらお産にもそれなりのリスクがあるのです。医師と患者間での前提の違いを示唆する一節だと思います。


そもそもの前提に違いがある。そのことに気づけば医師と患者はお互いにより良好な関係が築けるのにと思った次第です。


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