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世の中は予想できないことであふれている 「ブラックスワン」


05 31, 2010 | Tag,名著,ブラックスワン,黒い白鳥

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
どんな時も予想外のことに振り回されるのが人間の性質でしょうか。

リーマンショックに端を発する、一昨年の世界同時不況はほとんど誰も、正確には予想できていませんでした。だからこそ、みんな慌てふためいたわけです。

今日紹介する本はすでに評判の本です。前作「まぐれ」に引き続き、不確実性というテーマについて考える機会を私たちに与えてくれます。

本書のタイトル「ブラックスワン(黒い白鳥)」そんな予想することが困難な不確実な事象のことを指します。

黒い白鳥が見つかるまでは黒い白鳥なんて存在しないものだと思われていました。

ところが、一匹でも黒い白鳥が見つかればその常識は覆されてしまいます。実際に黒い白鳥はオーストラリアで発見されました。

人間が本能のままに生きていると、"黒い白鳥"が見えなくなります。いたとしても見つからなくなります。

黒い白鳥が見えない原因、黒い白鳥に翻弄される原因は私たちの中にあります。それは私たち人間の性質と深く関わりがあるようです。


プラトン性
三角形などの物体や、社会的には友情や愛といった、純粋で明確で簡単に見分けがつく概念に焦点を絞り、他方で、一見して複雑であり、扱いが難しい構造を無視すること。

なんでもシンプルに理解しやすい形に直すのが私たち人間の長所でもあると思いますが、それは時にあだとなるということです。黒い白鳥を見えなくします。


追認の誤り
自分が信じていることや、つくりあげたもの(やモデル)を支持してくれる事例ばかり探すこと。そのうえ、そんな事例を見つけてしまうこと。

こうして自分に都合のいい世界を知らず知らずに作っています。


講釈の誤り
互いに関連していたり、いなかったりする一連の事実に対し、それに合った説明やパターンをほしがること。

無理やり関連付ける能力です。


目に見えるものがすべて説明可能とは限りませんし、すべてが見えているわけでもありません。

それなのに、わたしたちは解釈せずにいること、理論化せずにはいられません。いつも法則に飢えています。ものごとの次元を落として頭に収まるようにしないといけないからです。

私たちは実際よりもほんの少しだけ多く知っていると思ってしまう傾向があります。知らない、理解できないということは不快ですから、私たちは不確実な状態がとりうる範囲を押し縮めて、自分が知っていることは過大に見積もり、不確実性は過小に見積もります。

そして、うまく行けば自分の能力のおかげだと思い、失敗すれば自分ではどうにもできない外生的な事象、つまりまぐれのせいにするのです。

いいことには責任を感じるけれど、悪いことには感じません。おかげで私たちは、普段やっていることについて、自分はほかの人よりうまいと思い込んでしまいます。

このようにして黒い白鳥を見落とし、それが出現した時にはとても驚かされます。



本書は、現実は不確実なものにあふれていて、簡単に理解できることばかりではない、予想できることばかりではない、ということに気づかせてくれるとてもいい本です。

これから遭遇する"黒い白鳥"にどう対処するか。投資に関して、トレーダーでもある著者はバーベル戦略というものをとるそうです。バーベル戦略についてはまた後ほど。

”黒い白鳥”は出現して当然のもの、と普段から考えておくことが大切なようです。



一度読んでおいて損はない本です。とてもおすすめ。


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メタノート 運を実力と勘違いしていないか 「まぐれ」
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自信をつちかう4つの方法


05 27, 2010 | Tag,生き方,考え方,自信

これはどういう状況にあってもあてはまることなんじゃないでしょうか。

1. 縁の下の力持ちになる
さまざまな仕事、とりわけこれまでに経験したことのない仕事を探して、機会を見つけては自分から手をあげ、縁の下の力持ちになろう。

2. 専門性を身につける
専門性を身につけよう。すると、自信とパワーが湧きあがってくるはずだ。

3. 前向きな発想をする
空想の力を活かそう。こころの中でバラ色の空想をすると、成功へのリハーサルになる。空想の中身は、あたかも本物の経験であるかのように心に刻まれるため、一気に自信が強まる。

4. 自信をもつことにより、さらに自信を深める
胸を張って堂々とふるまおう。すると本当に自信がみなぎってくる。たとえ不安を抱えていたとしても、人前では必ず自信を示すのだ。

専門性を身につけることで成功体験を重ねていく。成功体験は自信を深めてくれる。

基本的な態度として、前向きに考えたり、誰かとか組織のために心血を注ぐというのも自信を培う第一歩になるんじゃないでしょうか。


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批判的に考えるために 「論理的に考える方法」 


05 25, 2010 | Tag,ロジカルシンキング

論理的に考える方法―本質への筋道が読める (光文社知恵の森文庫)
見たこと、聞いたこと、読んだことはまずはじめに受け入れることから始めようという意見もあります。

それも大事だとは思いますが、書いてあることが果たして本当に正しいことなのか、妥当なものなのかを判断する力も必要だと思います。

相手の言う事を批判的に聞ける力を身につけることができれば、自分の主張も批判に耐えられるようなものになるのではないかと思います。

そうは言ってもどこに着目して批判的に考えればよいのでしょうか。

批判的に考えるためには、(発言者・筆者などが)ようするに何を言いたいのか、その考えを見極める、それを支えるもの(詳細な根拠)が何かを見極めることが必要になります。

そのためには、文章の構造を見ぬくことが助けになります。

たしかに言いたいことや、根拠がはっきりしないような文章もあります。それはそれで、「言いたいことがきちんと書かれていない」とか「根拠がない」とか、そういう文章なのだとわかることが大切です。

論理的にわかりやすい文章は、主張理由(根拠)事実と3つの要素からなっています。主張があって、その理由があり、それを支える事実があるというような構造です。

批判的に考える場合は、その3要素に注目すると、考えやすいです。

この構造は自分が何かを主張する場合にも気をつけて取り入れた方がいい構造ですね。



なかなかこのような批判的な読み方が体に染みつくまでは時間がかかりそうです。意識しないといつも通りの読み方に戻ってしまいそうです。

私の場合、まずは新聞やブログを読む時から練習してみようかなと思っています。


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自分で文書を書くときに気をつけたい文章構造について
論理とか難しそうでイヤだなという人には



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HDMIはすごい


05 23, 2010 | Tag,HDMI,家電製品

最近、アナログテレビを廃棄して地デジ対応のテレビを購入しました。ついでにブルーレイレコーダーも。

新しいテレビを買おうと思ったのはDVDを大きな画面で見たかったから。今までは自宅のノートパソコンで観ていたので、いまいち迫力にかけ、とうとう耐えきれずに新しいテレビを買うことに決めました。

そんなにテレビを見るわけではないのでまだアナログでもいいかと思っていたのですが、買ってみてびっくり。画質とか音質はさることながら、そのインターフェースの進化に驚きました。家電製品はしばらくみないとずいぶん進化しているものなんですね。

テレビとブルーレイレコーダーを買ってきてまず苦労する接続の問題です。今までは配線がややこしくて設置がわずらわしかったと思います。

しかし、今はHDMIケーブルというすぐれものがあって、これによりずいぶん接続が簡単になっているのです。テレビとブルーレイのレコーダをつなぐ配線は1本だけです。

しかも、このケーブルは従来の赤白黄色の接続ケーブルに比べて画質も音質もきれいに再現されるらしいです。

HDMI - Wikipedia

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あと、パソコンにもこのケーブル1本でつなげてしまいます。

パソコンの画面をテレビのモニタで見たり、itunesに入っている音楽をパソコン上で再生して、テレビのスピーカーを通じて聴けたりします。パソコンで音楽を聴いているより、断然音がいいです。

このHDMIソケットはUSBケーブルともつながるので、その点も便利なところです。

一昔前のパソコン、または家電製品はまだHDMIケーブルに対応していないと思います。私が3年前に買った仕事用のノートパソコンはHDMIに対応していません。

今使っているパソコンとか家電製品がHDMIの規格に対応しているなら、ぜひこれを利用してみるといいんじゃないかと思います。



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発生した問題に対処するための3ステップ


05 20, 2010 | Tag,ドラッカー,問題解決

問題とその付き合い方についてです。


1. 分析
基本的な問題か、例外的な問題か。何度も起こることか、個別に対処すべきことか。問題の性質を分析する。

例外的な問題ならスルーすることもできますが、何度も起きる基本的なことならほうっておけません。システムそのものに問題があるのかもしれません。直ちに原因の究明と改善が必要です。

 横道にそれないためのチェック項目
  • その決定の目的は何か
  • 達成すべき最低限の目標は何か
  • 満足させるべき必要条件は何か
  • 何が受け入れやすいか、ではなく、何が正しいか

目的にかなっているか、目標到達に近づいているかという視点で考える。たしかに問題が複雑だと手にしやすい答えにとびつきがちです。そして結局、目標には全然近づいていないと。


2. 行動
  • 得るものが犠牲やリスクを大幅に上回るなら行動すべき。
  • 行動するかしないか、いずれかにしなければならない。二股をかけてはならない。

進むべきか、とどまるべきかという選択にいつも悩まされますね。そんなときはこの言葉を思い出すといいです。目の前のことだけでなく、遠くを見渡せる目が必要なんだと思います。


3. フィードバック
  • 必ず現場を自分の目で確認する

とった行動が良かったのか悪かったのか、誰かの報告を待つよりも自分の目で確認した方がいいと。



目の前に大きな問題が立ちはだかると、どうしても視野がせまくなりがちです。それは自分にもあてはまる傾向なのですが。。

やるべきこと、やらなくていいこと。続けるべきこと、やめるべきこと。ここらへんの判断をうまくできるようになって、対峙している問題をうまく処理していけたらなあと思います。



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「統計数字を読み解くセンス」 


05 18, 2010 | Tag,統計

統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?(DOJIN選書27)
はじめに言っておきますが、これを読んでも、統計を使いこなせるようにはならないと思います。数字が苦手な人は本書にでてくる話は完全には分からないでしょう。

でも、それでいいんじゃないかと思います。日常生活で"検定"や"推定"をする機会はふつうあまりないでしょうから。

それよりも統計しろうとにとって大事なのは、テレビのニュースや新聞に書いてある数字が本当に意味するところ、データが妥当なのかどうか、これを判断できるようにすることが大切だと思います。

本書は日常にあふれたデータの数々を批判的に吟味することができるようになるための手助けになります。


内容ですが、平均や偏差値といった基本的なことから始まって、相関関係や検定、推定、回帰といったやや専門的なことにまで及びます。数式がところどころに出てくるので、数学アレルギーの人はイヤになってしまうかもしれません。

しかし、そこであきらめない方がいいです。分からない部分は飛ばしながら一通り読んでみることをおすすめします。

中には身近な話題として、選挙速報やテレビの視聴率、地球温暖化の問題や健康診断の結果、などなどが書かれています。そのあたりが読んでいておもしろいところだと感じました。

統計をとろうにも、集めたサンプルに偏りがあったら全然意味のないもの、もしくは害あるものになってしまうんですよね。数字には説得力がありますが、その数字が確かなものかは自分で判断する必要があるということをあらためて実感しました。





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ムンテラ はコミュニケーションだ


05 16, 2010 | Tag,ドラッカー,マネジメント,ムンテラ

どんな人に対してでも、語りかけるときには気をつけておいた方がよさそう。

コミュニケーションは受け手の言葉を使わなければ成立しない。


人の心は、期待していないものを知覚することに対し抵抗する。また、期待するものを知覚できないことに対し抵抗する。


というのは、P・F・ドラッカーの言葉です。そのとおりだと思います。


医師の患者に対する病状説明は"ムンテラ"なんて呼ばれますが、上の言葉はそのままムンテラにあてはまります。

どんなに医師が熱心に合併症とかリスクの話をしても、患者はほとんど覚えていないというのはよく経験することです。

受け手である患者が分かる言葉を使って説明するというのも大切ですから、患者にわかるような言葉を選ぶように気をつけます。

ですが、その条件をクリアーしてもなお、患者にとって都合の悪いことは右から左へ聞き流されていることがあります。


後から言った言わないの議論になるのを恐れるため、医師が用意する患者説明用紙には合併症のことについて多くが割かれています。治療そのものの説明よりも文量は多いかもしれません。

誰でも都合の悪いことには耳を塞ぎたくなるものですよね。ある程度仕方のないことだとは思います。

それでもなんとか少しでもわかってもらえるように、リスクのことについてはきちんと説明するようにしています。


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こたえは”意見の不一致”の中に


05 14, 2010 | Tag,ドラッカー,マネジメント

ぶなんにまとまる会議よりも、議論が活発に行われる会議の方が実りが多い。反対意見は敵じゃなくて味方なのだ。

その場を早く切り抜けて、目の前にたまった仕事をこなしたいと思うのは皆同じじゃないでしょうか。僕もあまり会議とか好きではないので、思ったことがあってもグッと飲み込んだ経験は何度もあります。その方が早く会議が終わるから。

でも組織のことを考えるのなら、それではダメなのです。組織のリーダーともなればなおさら意識しておいた方がよさそうです。リーダーは議論を促す必要があるのです。


GMの社長を務めた人物、アルフレッド・スローンはGMの最高レベルの会議で、

「それではこの決定に関して、意見が完全に一致していると了解してよろしいか」

と聞き、出席者全員がうなずくときには、

「それでは、この問題について、異なる見解を引き出し、この決定がいかなる意味を持つかについて、もっと理解するための時間が必要と思われるので、いつものようにさらに検討することを提案したい」

と言ったそうです。


反対意見を尊重すべき理由は以下の3つです。
  1. 組織の囚人になることを防ぐ
  2. 選択肢を与えられる
  3. 想像力を刺激する

一つの問題をさまざまな角度から眺めたほうがいいということです。受験勉強と違って答えのないことが多いから。

そうはいっても反対意見を出すと、参加者から白い目で見られる、とかあるかもしれません。参加する立場で発言できる内容が限られてくるというのは問題です。そのような組織に先はないかもしれません。

奮起して組織を変えるか、無理ならその場はガマンで、自分がリーダーになった時にスローンを見習えばいいのかなと思います。

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運を実力と勘違いしていないか 「まぐれ」


05 11, 2010 | Tag,まぐれ,行動経済学

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
長年トレーダーとして働き、現在は大学教授でもある著者による一冊。

投資で莫大な利益をあげたトレーダーを、運を実力と勘違いしているバカ、と辛辣に批評しています。

  • 利益を上げ続けているトレーダーが、小難しい理屈を並べて勝因を語っていたとしても、それは後付けバイアスによるものだ。起きたことをはじめから予見は出来ない。できたとしても、たまたまそうなっただけかもしれない。
  • 例えば過去のデータを元にして、コンピュータや統計を駆使して株価の推移を予測したとしても、未来がそうなるとは限らない。
  • 統計から得られたデータも、長い目で見ると平均に回帰するかもしれないが、短期的には予測不可能な動きをすることがある。
  • ど素人でもたまたまが重なれば、投資で莫大な利益を得ることはできるだろう。しかしながら、それを一般化して語ることはできない。
  • ところが私たちの脳は、この世界で起きることはじっさいよりもずっと、はるかにずっと、偶然ではないと思い込むようにできている。
  • そして現実には、「ファット・テイル」、つまり大きく極端に振れた事象を起こす強い(ワイルド)種類の不確実性というのが生じる。

というのが著者の主張です。


もちろん著者はすべての事象がたまたま起きると主張しているわけではありません。ですから、

私たちの脳みそは確率が高いとか低いとかの話が簡単にわかるようにできていない。すぐ「あるかないか」なんていう極端な話になってしまう。この本で書いたのは、「物事は私たちが思っているよりもたまたまなんだ」ということ。


ということを言っています。


本書の内容は行動経済学とも関わりが深いと思います。

起こる可能性があるすべての歴史の中から、その一つがまったく偶然に実現しただけなのに、私たちはそれを全体の代表的な一つだと思い込み、他にも可能性があったのをすっかり忘れてしまう。

 代表性ヒューリスティクスですね。


私たちは、目に見えるものや組み込まれたもの、個人的なもの、説明できるもの、そして手にとってさわれるものが好きだ。

 これは利用可能性ヒューリスティクスだ。


そんなタレブさんの投資法は、
私がずっと市場でやってきた仕事は、「歪みに賭ける」と言うのが一番あっている。つまり、稀な事象で儲けるのだ。稀な事象はめったに起きないけれど、その分、実際に起きればとても儲かる。そのかわり、めったなことでは儲からないように心がけている。

だそうですよ。


隣の誰かがガンガン投資で稼いでいたら、どうしても羨ましくなったり、自分にも同じことができるはずだ、と思ってしまうものです。

本書はそんな邪念に打ち勝つためのヒントとなってくれそうです。

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのかまぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
(2008/02/01)
ナシーム・ニコラス・タレブ

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著者の本では昨年、「ブラックスワン」という本が出版されています。今度はこちらを読みたいと思います。

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マネジメントの欠陥がもたらす時間の浪費 (病院の場合)


05 08, 2010 | Tag,医療,電子化,電子カルテ,マネジメント

ドラッカーのマネジメントを読んでいると、これって病院の中でも言えることだよな、と思う部分がある。

時間の浪費を抑えることは医師不足対策にも有効なのではないだろうか。


以下はドラッカーの言葉
マネジメントの欠陥がもたらす時間の浪費

1. システムの欠陥や先見性の欠如からくる時間の浪費
2. 人員過剰からくる時間の浪費
3. 組織構造の欠陥からくる時間の浪費
4. 情報に関わる機能障害からくる時間の浪費

特に病院にもあてはまると感じたのは1番目と4番目。


まずは1番目のシステムの欠陥。

外来診療は町の開業医にまかせればいいのに、すべてを大病院が抱え込んでいることがその一つ。

病診連携とかいって、紹介状をのやりとりで開業医と大きな病院が連携することが推奨されているんだけど、実際にはそれほど効果が出てるとは思えない。

外科系の話だけど、基本的に大きな病院でしか手術はできない。だからこそ、近隣の開業医に任せられる外来診療はそちらにまわし、大きな病院は手術に専念した方がいい。その方が医師という医療資源を有効に使えるし、それぞれの病院で働く医師の、時間の浪費を減らせる。

さらに、ずさんな夜間勤務体制と主治医制度もシステムの欠陥だろう。

夜中寝られない当直をやって、次の日に外来診療や手術をするのは生産性の低下以外の何ものでもない。この生産性の低下は時間の浪費を生んでいるのではないだろうか。

主治医制度をやめて、看護師のように2交代とか3交代でまわせるようになれば、当直の次の日は休み、とかそういった勤務体制が作りやすい。

実際にはシフトを組むにあたって医師の数が足りないという厳しい現実もあると思うが。



そして、4番目の情報に関わる機能障害は医療情報の電子化につながる問題。

今でこそ電子カルテが普及してきているが、いまだ電子カルテが導入されていない病院も存在する。

紙カルテはよくない。

 ・読めないカルテを解読する。
 ・見つからないカルテを探す。
 ・テンプレートを使えば一瞬で仕上がるはずの書類(診断書とか)を何度も同じように手書きする。(診断書のことでいえば、保険会社それぞれで書式が違うのも時間の浪費を助長している。書式は統一すればいい。

などなどよくないことが盛りだくさん。

電子化されれば、カルテが読めないこともなくなるし、見つからないこともなくなる。自分のIDでログインすれば、どこの端末からもカルテ記載ができるため、時間の節約になる。

また、書類とかカルテの内容でも、決まりきったことを書く場合など、テンプレートがあれば一瞬で仕上がったりする。

僕は将来的には病院内だけでなく、病院間でも患者情報が共有されるようになるんじゃないか、というかそうすべきだ、と思っている。

同じ患者に対して別の病院が同じ検査をすることは無駄以外のなにものでもないからだ。病歴の聴取もそうだ。病院間で情報が共有されていれば同じことを聞く手間が省ける。手間が省けるということは、それに関わる医療従事者の人的コストが減るということ。

公的な医療保険が使われていて、そこには多額の税金が使われているわけだから、無駄は極力省く必要がある。それには医療情報の電子化が必須だ。この流れは変えられないと思う。

レセプトのオンライン化もそう。電子化の流れに迎合するのではなく、導入コストが、とか言わず、電子化の流れに対応していくことを考えた方が賢明ではないだろうか。

病院間での医療情報が共有されるためにはどの病院でも共通の電子カルテを持っているといいのだろうが、なぜだかこれが各病院ごとに様々である。そのうち淘汰されて一つの電子カルテだけ生き残ることになるといいと思う。



ドラッカーのマネジメントはいろいろな気づきをもたらしてくれます。

医療をとりまくシステムは、まだまだ改善の余地がある未熟な分野です。マネジメントが必要だと思います。

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知的生産の方法はずいぶん変わったんだな 「知的生産の技術」 


05 06, 2010 | Tag,知的生産

知的生産の技術 (岩波新書)
本書は昭和の時代からよく読まれている本です。

昭和と今ではずいぶん使える技術が変わってしまったので、すこし時代遅れ感があるかもしれません。

しかしながら、情報の検索、処理、生産、展開をうまく行うという基本的なことは、今の時代にも欠かせません。

情報を収集するために、レオナルド・ダ・ヴィンチのように目にしたもの、手にしたものをとにかくメモしまくる、というのはいつの時代にも共通した手法です。

その後に必要なのは、情報の整理です。せっかく書き留めたメモも必要なときに探せなければ意味がありません。

本書の中には手にした情報をどうやって整理するかということにたくさんのページが割かれています。検索しやすいように自分でファイルして、フォルダを作ってと、いまやパソコン上で簡単にできることを地道にやるわけです。過去に蓄積した情報を自分の力ですばやく見つけることが肝心ですから。

著者の方法はとても工夫されていてすごいなと思いました。しかし、それとともに大変そうだ、とも思ってしまいました。



本書を読んでいると、今はずいぶん恵まれた時代だと感じます。

インターネットの発達によって情報を収集することも、それを記録しておくことも、ずいぶん簡単になっているからです。

今、わたしの知的生産のために活躍してくれているパソコンのソフトにEvernoteがあります。

情報を収集するためには、意識してアンテナを張って、キャッチしていかなければいけません。その過程は昔と変わりませんが、Evernoteのおかげでその後がずいぶん楽になりました。

キャッチした情報はすべてEvernoteに放り込みます。ノートブックの分類やタグの分類がうまくできれば一番いいのでしょうが、それができなくてもご心配なく。検索窓にキーワードを入力すれば簡単に探したい情報にたどり着けます。

情報を収集した後は、Evernoteに放り込んだ情報を組み合わせるなどして新しい知識を作りだすわけです。情報の生産ですね。



今の時代に本書を読む意味とは、小手先のテクニックを手にいれることではなく、情報との基本的な付き合い方を学ぶことだと思います。

個人的には読書の仕方とか、読書ノートの作り方なんかも参考になりましたよ。

知的生産の技術 (岩波新書)知的生産の技術 (岩波新書)
(1969/07)
梅棹 忠夫

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骨折治療に革命が!?


05 04, 2010 | Tag,整形外科,骨折

これは画期的なニュース。


骨折治癒を加速 米研究チームが開発 - MSN産経ニュース

骨折したマウスの治癒のスピードを速める物質を米スタンフォード大の研究チームが開発し、28日付の米医学誌に発表した。人の骨折治療だけでなく、さまざまな臓器や組織の再生に応用できる可能性があり、研究グループは傷ついた皮膚や心筋梗塞の治療への利用も検討していきたいとしている。
 研究チームは、動物が傷ついた組織を修復する際に細胞から出る「Wnt」というタンパク質に着目。Wntが骨の幹細胞を活性化させることで新しい骨の形成を促すことを突き止めた。
 さらにWntを効率よく細胞内に運ぶためのリン脂質でできたリポソームと呼ばれる微小なカプセルを開発した。
 リポソームに入ったWntを骨折したマウスに投与したところ、投与しないマウスに比べて新しい骨の形成が3・5倍速くなることが確認できたという。再生の加速は骨折した部位だけで限定的に認められた。(共同)



どうしてかというと、骨折が治るにはすごく時間がかかるから。皮膚が切れてそれが治るまでの時間とはだいぶ違う。

例えば、足をひねって足首を骨折したとする。

ギプスで治すにしろ、手術で治すにしろ、足をついて歩けるくらい骨が癒合するには1ヶ月半くらいかかる。

手術をすれば骨をくっつきやすい位置に戻しやすいし、ギプスに比べたらだいぶ強い固定ができる。だけど、結局骨が治るということは、自分の骨同士がくっつくことだから、手術でもギプス同様それなりに時間がかかる。

1ヶ月半がたってもまだ強度としては十分ではなく、骨折してから3ヶ月から半年くらいかけて骨は生まれ変わりながら強くなっていく。

時間がかかるから、治療をうける患者が「はやくはやく」とか「まだですか?」と思うのもうなずけるし、治療にあたる医師も早く治ってほしいと思っている。

上のニュースが画期的なのは、骨そのものが癒合するのにかかる時間を大幅に短縮できるから。3.5倍も速かったら、それまで3ヶ月かかっていた治療が1ヶ月弱だ。

これは患者にとって、また、治療する医師にとっても朗報以外の何ものでもない。

実用化されるのが楽しみな技術である。




Evernoteプレミアム会員の支払いを月単位(5ドル/月)から年単位(45ドル/年)に変更する方法


05 01, 2010 | Tag,EVERNOTE

Evernoteのプレミアム会員になって約1年ですが、今まで月々5ドルずつ漫然と払い続けていました。

いつ無料会員に戻るか分からないくらいの使用頻度だったらそれでもよかったんですが、この1年を振り返るとどうやらずっとEvernoteを使っていきそうなことに気づきました。

だとしたら月5ドル×12ヶ月で年間60ドル払うよりも、まとめて年間45ドル払った方がお得です。

というわけで、今回Evernoteのプレミアム会員の支払いを月単位から年単位に変更しました。

その手続きが少し分かりづらかったのでまとめておきます。


まずはEvernoteのwebページに行きます。
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サインインしたら、右上にある設定ボタンをクリックして、設定画面に行きます。
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設定画面の中には下のような明細サマリーと書いてあるところがあるので、そこで購読のキャンセルとクリック。
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この手続はいったんプレミアム会員をやめて無料会員にもどるということです。

アカウントはそのまま残りますし、evernote上の情報もそのまま残りますので心配はいりません。

今まで月単位で支払っていた場合、解約時点でまだその月のうち、プレミアム会員として使用できる日数が残っている可能性があります。その場合もご心配なく。残りの日数もまだプレミアム会員としてEvernoteを使えます。

残日数を消化しきるまで気長に待ちましょう。




いよいよ残日数も使い切ったら、またEvernoteのwebページに行き、今度はアップグレードボタンをクリックします。
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すると、プレミアムプランのどちらか好きな方を選べるようになっているので、年45ドルの方にチェックします。
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入力し終わったらまたプレミアム会員に戻れます。今度は年間45ドルの年間契約です。
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ずっとEvernoteを使い続けるだろうな、という人はお得なので年契約に変更してみてはいかがでしょうか。

まだ使い続けるか分からない人はまずは無料で使ってみるといいと思います。たまに使う程度で、写真をじゃんじゃん取り込んだりしなければ無料の範囲でも十分利用できると思いますよ。



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