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悲しみにうちひしがれた友にどう声をかけるか


04 28, 2010

人間、心がほんとうに沈んでる時って、他人からのどんなに優しい言葉も逆にうっとおしいことがある。たとえそれが友人だったとしても。

かといって話を聞いてくれる友人はありがたいと感じる。



悲しみにうちひしがれた友がいて、そんな時どういう風に接すればいいのか。

気の利いた言葉をかけようとするのは意外と危険なのかもしれないと思った。

反論なんていくらでも思いつく。

たとえば、女性にふられた時とか試験に落ちた時なんかどうだろう。

「女性は他にもいくらでもいるから。」
とか
「逆にあの娘じゃなくてよかったのかもよ。」
とか
「次また頑張ればいいさ。」

なんて声をかけても、

「こんな目にあっているのは、自分だけだ。」
とか
「ぼくにはあの娘しかいない。」
とか
「試験に受かって今幸せな君にはとうていぼくの気持ちなんて分からない。」

と素直に友の言葉を受け入れられないもの。



結局、どういう言葉をかけてあげるかより、そばにいてあげることが一番大切なんじゃないか。

そして、悲しみに打ちひしがれている人がいたら、非難や否定をしてはいけない。意見も言わない方がいい。

そばにいて、

「きみの言うとおり、まったくひどい話だ。きみがどうやってこの状況を耐えていくのか、ぼくたちにはわからない。」

と言って共感することだけなんだろう。

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)
(2008/03/14)
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オイシイとこどりのドラッカー本 「プロフェッショナルの条件」


04 26, 2010 | Tag,ドラッカー,マネジメント,名著

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
扱っている範囲が広すぎきて一度では十分飲み込めないかもしれません。しかし、この本は何度でも繰り返し読む価値があります。

近代から現代にかけて技術の進歩により単純作業は機械にとってかわられました。今私たちが関わっているのは知識労働だとドラッカーは言っています。

知識労働は組織の中で生かされるため、組織のマネジメントが必要です。それとともに、組織の力を最大限生かすために、その構成要素である個人のマネジメントも必要となります。

本書は組織のマネジメント、そのための個人のマネジメントについて書かれている本です。目次が内容をよくあらわしていて参考になると思うので、掲載しておきます。
日本の読者へ

はじめに

Part1 いま世界に何が起こっているか

 第1章 ポスト資本主義社会への転換
 第2章 新しい社会の主役は誰か

Part2 働くことの意味が変わった

 第1章 生産性をいかにして高めるか
 第2章 なぜ成果があがらないのか
 第3章 貢献を重視する

Part3 自らをマネジメントする

 第1章 私の人生を変えた七つの経験
 第2章 自らの強みを知る
 第3章 時間を管理する
 第4章 もっとも重要なことに集中せよ

Part4  意思決定のための基礎知識

 第1章 意思決定の秘訣
 第2章 優れたコミュニケーションとは何か
 第3章 情報と組織
 第4章 仕事としてのリーダーシップ
 第5章 人の強みを生かす
 第6章 イノベーションの原理と方法

Part5 自己実現への挑戦

 第1章 人生をマネジメントする
 第2章“教育ある人間”が社会をつくる
 第3章 何によって憶えられたいか

付章 eコマースが意味するもの―IT革命の先に何があるか

編訳者あとがき

私は本書を自分の職場環境に照らし合わせながら読みました。それと、今の職場を離れたとしても個人で生きていくためにはどのようなことを考えて生きていくべきなのか参考になりました。

仕事をする上で、生産性を上げるというのは私たちそれぞれに課せられている課題だと思います。

生産性を上げるために知っておいた方がいい前提
  1. 時間はすべて他人にとられる。
  2. 自ら現実の状況を変えるための行動をとらないかぎり、日常業務に追われ続ける。
  3. 組織で働いているという現実。すなわち、ほかの者が彼の貢献を利用してくれるときにのみ、成果をあげることができるという現実。
  4. 組織の内なる世界にいるという現実。たとえ組織の外を見たとしても、厚くゆがんだレンズを通している。

成果を上げるためにこれは覚えておいた方がいい
  • 成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力である。
  • 成果をあげることは一つの習慣である。習慣的な能力の集積である。
  • 習慣になるまで、いやになるほど反復しなければならない。

特別な才能がなくても心配はいらない
  • 卓越することはできないかもしれない。卓越するためには特別の才能が必要だからである。だが、成果をあげるには、成果をあげるための並の能力で十分である。音階が弾ければよい。


本書はさまざまなドラッカ本から要点を抜き出し、編集した本です。
ドラッカー本に興味がある人で、どの一冊が一番いいですか?言うなら本書になるのではないでしょうか。
おすすめの一冊です。

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
(2000/07)
P・F. ドラッカーPeter F. Drucker

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【関連記事】
 ・【書評】マネジメント - 基本と原則 - メタノート
 ・【書評】ドラッカー先生の授業 - メタノート
 ・ドラッカーからの贈り物 「ドラッカーの遺言」 - メタノート



新技術が生むジレンマ 【小説】ブラックペアン1988(上・下)


04 23, 2010 | Tag,海堂尊,小説

ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)
海堂尊さんの作品で最も有名なのは、「チームバチスタの栄光の栄光」でしょう。

1・ 「チーム・バチスタの栄光」 (2006/01発売)
2・ 「ナイチンゲールの沈黙」  (2006/10/06発売)
3・ 「螺鈿迷宮」       (2006/11/30発売)
4・ 「ジェネラル・ルージュの凱旋」(2007/04/07発売)
5・ 「ブラック・ペアン1988」 (2007/9/21発売)
6・ 「夢見る黄金地球儀」  (2007/10発売)
7・ 「医学のたまご」    (2008/01/17発売)
8・ 「ジーン・ワルツ」   (2008/03発売)
9・ 「ひかりの剣」     (2008/08/07発売)
10・「イノセント・ゲリラの祝祭」(2008/11/6発売)
11・「ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて」(2009/2/20発売)
12・「極北クレイマー」 (2009/4/7発売)
海堂さん小説 時系列表 海堂尊非公式ファンサイト!登場人物のリンクを見てみよう!
と多数の作品があります。


私が読んだことがあったのは、バチスタとナイチンゲール、ジェネラルルージュでした。いずれの作品も小説の中で医療問題が取り上げられており、奥の深い作品となっています。医療現場のことが鮮明に書かれていて、すごく共感できることが多かったです。

今回の作品、「ブラックペアン1988」はバチスタよりも後に書かれていますが、時系列で見ると、それよりも前の時代が舞台です。時はバブル全盛期、私はこの時代を医者として経験したことがないのですが、先輩たちから噂には聞いていました。

製薬会社との癒着なんかすごくリアルで、接待はもちろん、学会で発表するスライド作りまで彼らに依頼しているシーンがあります。パワーポイントがなかった時代はスライド作りは大変だったらしいし、うわさ話にも聞きます。たぶん本当にあったのだろうと思います。

まあ、医局員が教授のためにスライドを作ったりすることはあっても、それは例外で、今は基本自分でスライドを作っていますよ。



読んでいて、医療現場において新しい技術が普及し始めるときってこんな感じだよな、と考えさせられた部分があったので書いてみます。

新しい技術が生むジレンマについてです。

ジレンマの主役は食道と小腸をつなぐ新しい器械、「スナイプ」です。



最も難しい外科の手術に食道癌の手術があります。癌を切除して、食道と小腸をつなぐ場面、ここが一番緊張する瞬間です。手技も難しい。うまくつなげなくて中身がモレてしまう(リークする)と大変です。

食物の通り道は体の外とつながっている汚い場所です。それが無菌状態である食道の外にモレでたら。。。感染症を起こして最悪死につながります。

だから食道と小腸をつなぐ技術は、限られた人が長い年月をかけて習得していく職人技でした。

ところが、このスナイプという器械は誰でも簡単に食道と小腸をつなぐことができるように開発されたものでした。開発ドクターは特定の術者にしかできない手術を、よりたくさんの外科医ができるような手術に変えようとしていました。



この考え方に私は賛成します。外科系ではどうしても手技の上手い下手が分かれます。才能が関与する部分も否めません。地方によって手術の成功率に差があったり、いわゆる手術のうまい医者にタイミングよく巡り会えなくて失敗しました、では不公平だと思います。

だから、できるだけ標準化、汎用化された術式というものが必要です。

しかし問題は、スナイプが登場すると、実際に食道と小腸を手で縫ってつなぐ機会が減ることです。もしスナイプが正常に動作しなかったら、もし予期せぬアクシデントでスナイプが使えなかったら、、、そういった弱みがあります。

新しい技術が登場する時はいつもこんな感じなのかもしれませんが、手術では患者の命がかかっています。必ずリカバリーショットが打てるようにしておかないといけない。

某大学病院で内視鏡を用いた前立腺癌の手術で問題になったことがありました。結局難しい手技の伝承という意味で外科系ではある程度の地道な練習が必要です。また、できる医者のバックアップも必要です。

とは言っても、失敗することばかり考えていては新しい技術は生まれません。そこがジレンマですが、ある程度リスクを考慮した上でチャレンジしていくしかないのだと思います。



本書を読んで、そんなことを考えていました。

純粋にストーリーだけ追いかけてもおもしろいと思いますよ。手術室の様子や大学病院の雰囲気とか、なかなか見ることのできない世界がリアルに描かれています。


チーム・バチスタの栄光(上) (宝島社文庫 599)
小説【書評】ジェネラル・ルージュの凱旋(上・下) - メタノート
【小説】ナイチンゲールの沈黙(上・下) - メタノート


ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)
(2009/12/15)
海堂 尊

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病院の薬は誰のもの?


04 22, 2010 | Tag,医療,医療費

このニュースは他人事ではないなと思った。
東京新聞:向精神薬入手させ転売 生活保護受給者を動員:社会(TOKYO Web)

向精神薬入手させ転売 生活保護受給者を動員

2010年4月20日 夕刊

 大阪市西成区のあいりん地区で、医療費のかからない生活保護受給者を動員して病院で向精神薬を入手させ、インターネットで転売していたとして、神奈川県警が週内にも、麻薬取締法違反(営利目的譲渡、所持)などの疑いで、同県横須賀市の無職大沢広一被告(41)=覚せい剤取締法違反罪などで起訴=を追送検する方針を固めたことが二十日、県警への取材で分かった。

 送検容疑では、昨年十一~十二月、ネットで知り合った客五人に、向精神薬千錠を十二万円で販売した、などとされる。

 捜査関係者によると、大沢被告の知人の大阪市港区、無職栗山一郎容疑者(53)=同法違反容疑で逮捕=が、あいりん地区の生活保護受給者数十人と接触。医療機関で病気を装い、無料で入手させた向精神薬を買い取って、大沢被告が転売していたという。

 県警の調べに大沢被告は「自分で使っていた向精神薬をネットで販売したところ、買い手が付いたので、もうかると思った」と供述しているという。

 生活保護受給者は福祉事務所が発行する医療券を用いれば医療費が無料になる。県警は、栗山容疑者が受給者にうつや不眠などの症状を訴えさせ受診させていたとみている。

精神科もそうだけど、僕が専門にしている整形外科でも同様のことが起こりうるなと。



病院での医師が行う医療は診察して、検査して、診断して治療を行うというのが一連の流れ。

検査の結果、ピンポイントに病気の診断にいたって、特定の薬を処方する。これが妥当な医療だと思っている。

糖尿病や高脂血症、高血圧などは検査結果が存在して、それに対する処方を行うのが一般的だ。

しかし、眠れない、とか気分が落ち込む、とか精神疾患でありがちな症状は検査結果としてそれが測れない。



整形外科でもそうだ。どこどこが痛いとかしびれるとかは検査結果として現れない。患者の訴えからそれに対する処方を行うことになる。

だから、痛みという症状には深刻に応じて痛み止めを処方したり、湿布薬を処方したりする。

なかにはこの薬をできるだけたくさんほしいというふうに言ってくる患者もいたりして、「そんなにたくさん必要ですか?」と言いたくなる場面は正直ある。

そういう場面でも医者としては「必要ですか?必要じゃないでしょう?」なんてことは言えない。

つらいと言っている患者にはできるだけ力になってあげることが僕ら医者の仕事だからだ。



処方された薬を適切に使うかどうかは患者にゆだねられている。

モラルハザードが生じると、このニュースのようなことになりうるのだと思う。

生活保護だと医療費の自己負担がない。通常の健康保険を利用している人でも自己負担が3割だから、残りの7割は税金とみんなで支えている医療保険からまかなわれている。

日本の医療はみんなで支えているものですから。年々かさむ医療費のことを考えてもこのようなモラルハザードはなくさないといけませんよね。


混合診療がダメな理由


04 20, 2010 | Tag,医療,混合診療

患者の財力の差に基づく医療差別
混合診療では、自由診療分のコストを負担できる財力のある人だけが、混合診療の恩恵にあずかることができる。

ところが、お金持ちが受ける混合診療に含まれる医療費の保険診療分は、自由診療分のコストを負担できない人からの保険料からもまかなわれている。


つまり、自由診療を受けられない貧乏な患者が、自由診療を受けられる裕福な患者の分まで保険料を負担するというおかしな話になりますね。



安全性と有効性
安全性と有効性が証明されていない治療が、先端医療、高度先進医療の名のもとに、横行する危険がある。

まず第一に、医療行為には安全であることが求められる。

安全性を確立するために新しい治療には治験が何度も繰り返されたりして、その承認までに時間がかかるわけだ。有効かもしれないという理由で、安易にその治療に飛びついたりすると、効果どころではなく、害だけ残すという結果になりかねない。ホメオパシーはこの点から保険診療になりえない。


個人的にはドラッグ・ラグとかインプラント・ラグ(インプラント・ラグ - メタノート)は患者にとって大きな不利益になっていると思っています。切実な問題です。

海外で有効とされている治療法は審査の方法を改めるなりして、速やかに日本にも導入することが必要だと思います。



選択の幅が広がるとは限らない
安全性と有効性が確立された治療法ならいいが、そうでない治療法を選べたとしても、手元に怪しげなカードが増えるだけである。

有効かどうかわからないけどその治療をやってみたい、という患者がいたとしても、「はいそうですか。わかりました。」と医者は簡単には言えない。



混合診療が解禁されれば、それに飛びつく患者も増えるんだろうなと思います。しかしそれにより生じる不都合が多すぎるような気がします。患者全員の利益にはならないでしょう。

まず必要なのは、使える治療法は速やかに日本にも導入できるようなシステムを作ることです。

このあたりは厚生労働省の手に委ねられているので、なんとももどかしいところです。

市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗
(2004/10)
李 啓充

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iphoneのメールがいきなり強制終了される(落ちる)時の対処法


04 18, 2010 | Tag,iphone

今回僕が経験したiphoneの不具合は、iphoneでメールを打っていたらいきなりメールの画面が消えてホーム画面になってしまうというものです。

いや、これにはほんとうに困りました。

itunesをのぞいてみたり、iphoneを強制終了してみたりといろいろ試してみたのですが、一向に解決できそうな雰囲気がありません。

ものは試しにとググッてみたら、なんと、解決策が発見できましたよ。ソフトバンクショップに行かずにすみました。同じ症状で悩んでいる人、結構いるんですね。


手順は以下の通りです。すごい。簡単です。

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 >> Luvook 【iPhone】文字を入力するとアプリが落ちる【トラブル】

 >> [N] iPhoneで文字入力した際にアプリが落ちる問題の対処方法
メールに限らず、文字入力全般でこの不具合は起こるようです。








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マネジメントは病院の中にも必要


04 16, 2010 | Tag,マネジメント,病院,大腿骨頚部骨折

病院にはたくさんの科があって、それぞれの科は部長をトップとし、多くても10人そこらの少人数の構成となっています。規模は違ってもその組織図は会社と同じようなものでしょうか。

どうなんでしょう。いろいろな会社があるでしょうが、まともな会社なら部長が組織のマネジメントについて考えているのだと思います。

各病院、各科によって組織の形態はさまざまでしょうが、マネジメントのない組織は痛い目を見ると思います。



翻って自分が所属する組織について考えてみると、残念ながら、組織としての形態を保っていません。日々患者さんの治療に熱中するのもいいですが、リスク管理や他科との連携、コメディカルとの付き合い方など、改善すべき点がいくつもあると感じています。

いくら個人で自分が所属する組織をよくしようと思っても、リーダーに自覚がないと難しい、というのがもどかしいところです。

例えばある疾患のマネジメントを例に挙げます。大腿骨頚部骨折とい疾患があります。整形外科では非常に多い高齢者の骨折です。

この骨折、受傷後4日以内に手術を行なった場合と行わなかった場合で受傷後3ヶ月での生存率に大きな差が出ることがわかっています。


Early mortality after hip fracture: is delay before surgery important?
Moran CG, Wenn RT, Sikand M, Taylor AM.
J Bone Joint Surg Am. 2005 Mar;87(3):483-9.


早く手術をしないと患者さんの体はどんどん衰えていきますし、尿路感染症や肺血栓塞栓症などさまざまな内科的合併症を併発します。にもかかわらず、手術を行うのは1週間後というのが現状です。患者さんは上のような論文を知らないでしょう。

いくら問題が起こる前に手を打っておこうと進言しても、麻酔科の都合や手術室の空き具合など、さまざまな理由からいつまでもこの状況は改善されません。

限りある医療資源ですから、すべてが理想通りにいくとは限りません。他にも同じような状況にある病院はたくさんあると思います。

「得るものが犠牲やリスクを大幅に上回るなら行動すべき」というのはドラッカーの言葉です。

残念ながら、僕が所属する組織の現状ではおそらく手術前に患者さんに致命的な合併症が起こらない限り変わらないのでしょう。



これはあくまで一例ですが、組織としての形態を保つためには、決定権をもつリーダーの自覚が不可欠だと思います。

リーダーシップの本質
第一の要件:リーダーシップを仕事と見ること。
第二の要件:リーダーシップを地位や特権ではなく責任と見ること
第三の要件:信頼が得られること


病院にも手術のうまい医師以外にリーダーシップを発揮できる医師が必要です。





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「お節介なアメリカ」 


04 14, 2010 | Tag,イラク戦争

お節介なアメリカ (ちくま新書)お節介なアメリカ (ちくま新書)
(2007/09)
ノーム チョムスキー

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本書は盲目的に権力に追従することに対する警告を発しています。

世界一の経済大国であるアメリカは時に暴力的で、行き過ぎかもしれません。

公表されている大義名分と実際の思惑が違う場合がある。いろいろな意見があると思いますが、こういった見方は知っておいた方がいいかなと思いました。

本書で一番ページを割かれているのは、2003年のイラク戦争の話題です。

大量破壊兵器を保有し、フセインによる圧政を強いられていたとされたイラク。911同時多発テロ事件の首謀者とされているアルカイーダとのつながりも疑われていました。この国に、テロ撲滅とイラクの民主化という大義名分のもとアメリカは侵攻しました。

結局、大量破壊兵器は見つからず、イラクでは現在も紛争状態が続いてます。アメリカのとった行動が正しかったのかどうなのか。

イラク侵攻の裏に軍事産業や石油利権が関わっていたとしたら(イラク戦争 - Wikipedia)、と思うとぞっとします。本書はそのあたりに斬り込んで書かれています。

危険だと思うのは、アメリカがもっともらしい大義名分を掲げた時に、他の主だった国がアメリカに盲目的に追従してしまうことです。アメリカは世界一の経済大国ですし、軍事大国でもあります。その発言力は強力です。

日本はアメリカに対抗できるような軍事力は持っていません。、隣国に対する軍事的な抑止力を持つためにはアメリカに依存せざるを得ないという苦しい事情があります。

世界で2番目に大きな経済大国であるとはいっても、普天間基地説問題然り、それだけではアメリカと対等な交渉を行うのは難しいのでしょう。


そうは言っても、アメリカが暴走するような時は日本を初めとして、アメリカ以外の国が止めないといけないよね、とそんなことを考えさせられる一冊でした。

お節介なアメリカ (ちくま新書)お節介なアメリカ (ちくま新書)
(2007/09)
ノーム チョムスキー

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フレッシュマンにおすすめ 「ハイコンセプト」


04 12, 2010 | Tag,ダニエルピンク,大前研一

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
著者はアルゴアの元スピーチライターで作家のダニエル・ピンク(Daniel Pink)さん。訳者は大前研一さんです。

フレッシュマンに、というのはこの本が未来に必要とされるのはどのような人なのかを予想しているからです。内容は奇抜なものではなく、とても受け入れやすいです。まずはこれを受け入れて、未来に最適化していくのがいいのではないかと思いました。準備は早ければ早い方がいいですよね。


さて、本書の内容です。

社会は以下のように変遷してきました。

第一の波:農耕社会
第二の波:産業社会
第三の波:情報化社会

ここまではいいのですが、これからの時代は次の第四の波がくる、いや、きているそうです。

第四の波:情報化社会からコンセプチュアル社会、つまり、既成概念にとらわれずに新しい視点から物事をとらえ、新しい意味づけを与えていくという流れ。創意や共感、そして総括的展望を持つことによって社会や経済が築かれる時代、すなわち「コンセプトの時代」。

第四の波にうまく乗るためには、”ハイコンセプト”が必要というのが本書の主張です。

ハイコンセプトとはパターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見バラバラな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力です。

答えのない問題に対処する力、それが求められていると。そのために必要な力があるそうです。


これから求められる6つの感性(センス)は
  • 機能だけでなく「デザイン
  • 議論よりは「物語
  • 個別よりも「全体の調和
  • 論理ではなく「共感
  • まじめだけでなく「遊び心
  • モノよりも「生きがい
です。

どちらかというと、右脳的な能力です。論理を重視する左脳的な考え方の上に、これらのセンスを身につけておくのがいいと。


今回僕が個人的に特に参考したのは、3番の「調和(シンフォニー)」です。

シンフォニーとは、バラバラの断片をつなぎ合わせる能力です。「分析する」というより「統合する力」であり、「一見、無関係に思える分野に関連性を見出す力」、「特定の答えを出す」というよりも「広範なパターンを見つける力」、そして誰も考えなかったような要素の組み合わせから新たなものを創造する力」と説明されています。

シンフォニーの一つに”比喩”があります。なかなか気の利いた比喩を言うのは難しいものです。比喩がうまくなるためには、うまい比喩に出会ったらそれを書き留めておくといいそうです。僕はひとまず本書のアドバイスにしたがって、見つけたらメモしていこうと思います。


ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
(2006/05/08)
ダニエル・ピンク

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「これ知ってた?」って言えるかもしれない画像


04 09, 2010 | Tag,ロゴ,画像

週末なので!?ゆるいエントリーを。

僕はこれを見て、「へー、すごい。知らなかった。」と思ってしまいました。

隠れ文字、というか、隠れイラストというか、ロゴそのものではなく、間のスペースに隠れメッセージがあります。ちょっと離れて見てみると分かるかも!?


Fedex.jpg

まっすぐ届けますよ!という意味がこめられているのかなぁ。



キスチョコ

スライムみたい!?な模様が隠れてます。



答えは各画像をクリックするとたどりつけますよ。


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「なぜ私だけが苦しむのか」


04 07, 2010 | Tag,考え方,生き方

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)
なんで自分はこんなに運が悪いんだろうと感じたことはありませんか?
こんなにつらい目に合っているのは自分だけに違いないとか。

本書を読むと、これから直面するかもしれない不幸なできごとにうまく対処できるようになるかもしれません。全ての年齢層が対象になる本だと思いますが、この時期、期待と現実のギャップに悩みがちなフレッシュマンに特におすすめです。

本書は1981年に初版が出版され、その後アメリカでベストセラーになった本です。

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカでは信仰がとても大切にされます。例にもれず本書もそんな宗教との文脈の中で話が進行します。

日本人には特定の信仰を持たない人も多いかもしれません。でも、何か予想もしないような不幸なできごとに見舞われると、天を仰いで誰かに助けを求めたくなるのが人間だと思います。そういう意味ではこの本は日本人が読んでも違和感はないと思います。



信心深い人は、不運で不幸な目に合わない。そう思いたいのですが、そうではありません。同じように、私が何か悪いことをしたからこんな目にあった。バチが当たったんだという考え方も、そうとは限りません。つまり、普段の行いがこれから身に降りかかる不幸な出来事を招くとは限らないということです。

不幸な目にあった時、ちょっと考え方を変えると気が楽になります。「神」に相当する部分は頭の中でそれぞれの「神」に置き換えてください。
この世界にあっては、正しい人に不幸が確かにふりかかる。しかしそれは神の意志によるものではない。神は、人それぞれにふさわしい人生が与えられるよう望んでいるが、いつでもそのようにことを運ぶことができない。

私たちに災いをもたらすのは神ではなく、巡り合わせである。理由のないこともある。

苦悩や悲痛は世界のすべての人に平等に配分されているわけではないけれど、きわめて広範囲にわたって配分されている。つまり、だれもが苦しみや悲しみを味わっているのだ。

と、まあ、予想もしないような不幸なできごとは誰の身にも起こる可能性があって、実際に起きているんだと。

先天性疾患のように生まれたての赤ちゃんが重症な遺伝病を発症していたり、どうしてそんな不条理なことが起こるのか。神にも説明はできないし、そこに理由はないというわけです。

私たちはいつも、「あんなにひどい目にあったのは、きっと私が悪いからだ」と考えてしまいます。この考え方は世界が道理にかなっているはずだという思い込みから生じています。何かが起きたら必ず原因があるはずだという考えです。

私もよくそういう風に考えます。だいたいにおいて、先に原因があって、結果が生じるものです。じゃないと世界がまったく訳の分からないものになってしまう。

そうなんだけど、一部で原因と結果では説明のできないようなことが起こる。いつも原因と結果で考えている人間にとって、説明できないということはなかなか受け入れにくくって、だからこそ、必要以上に原因となったのは自分が悪かったからじゃないのかと責めたててしまいます。

こうやって蟻地獄にはまりがちなのですが、これはつらすぎます。

だから、認めてしまった方がいい。

認めた後、

「こうなってしまったのだから、私は今何をすべきなのか、そしてそうするために誰が私の助けになってくれるだろうか?」

と考えるのです。

起きたことには必ず何かしらの原因がある、という考え方は基本的に正しいと思います。しかし、それですべてを説明できるわけではない。それよりは、すでに起きてしまったことを受け入れて、次に何ができるか、何が必要かということを考えたほうがいいです。



本書はタイトル通り「なぜ私だけが苦しむのか」という疑問にいい回答を示してくれていると思います。世の中楽しいこと、うれしいことばかりじゃありませんよね。つらい目にあっても、それに押しつぶされないようにしないといけません。本書が押しつぶされないように手助けをしてくれると思います。

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守りの医療 - ディフェンシブ・メディシン


04 05, 2010 | Tag,医療,医療費


この話は外科医が治療(手術)に伴なうリスク、合併症のことについて患者さんに説明したところ、患者さんは合併症のことを重く考え、代替医療に走ってしまったというもの。

それに対して外科医は
確かに手術は人間が行うものなので絶対ではない。患者さんの立場なら、手術への不安から安全な治療、誤った療法を選んでしまうこともあるだろう。だが、患者さんはともかく、医療従事者だけは、不安な思いに対して“安全第一”が取り憑いた判断をしてはいけないと思う。
と自省している。


患者には安心を提供しなくてはいけない、という意味では同感。

「私にまかせておけば大丈夫。必ず治します。」

なんてかっこいいことを言ってあげたいなぁと思う。



でも、この外科医のとった言動は決して間違ったものではないとも思う。手術の説明ともなると、説明時間の半分以上を手術に伴なう合併症に費やしていたりするのが現実。

実際の臨床では理解してもらえるように、平易な言葉で患者さんに分かるように説明するよう心がける。すると患者さんは、うんうん頷きながら、「分かりました。」と言いながら聞いている。

しかし、どこまで話を理解しているのか怪しいところがあるのは確か。自分にとって不都合なことは頭の中に入ってこないというのは誰でもそう。患者さんと対面しているとよく分かる。

にもかかわらず、ほとんど起こらないけど、起きるかもしれないことの説明に時間を費やしている。保険会社みたいに紙を渡して、あとは自分で読んでください、なんて形式にしたらどうだろう。いい話だけ聞いてればいいから、患者さんも気が楽に違いない。



これはほんの一例だが、そのような過剰に防御的になる医療をディフェンシブ・メディシンというのだそう。

救急外来にきた患者で「胸が痛い」と言ったらほぼ全員に造影CTをやるとか、頭をぶつけたかもしれなかったら全員頭部CTとか。

こういうのもディフェンシブ・メディシン。なんでもかんでも検査しておけば、後で”何か”起きた時に役立つかもしれない。でも医療費はこうしてどんどんあがるわけだ。


実際にアメリカを例にとると、ディフェンシブ・メディシンの弊害は
ディフェンシブ・メディシンによる無駄な医療がどれだけ医療費を押し上げているかについてもいくつかの研究があるが、医療過誤の賠償金に上限を設けるなどの法的対策を講じていない州では、そのような法的対策を講じている州と比較して、医療費総額の5-10%が余計に消費されているのではないかと推計されている。
市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗には書かれている。

医療過誤に対して設ける法的対策というのはおもしろい。


すでに日本でもディフェンシブ・メディシンははびこっているけど、医療費が増え続ける原因の一つに増え続ける医療訴訟というのもあるのかもしれませんね。

市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗
(2004/10)
李 啓充

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二流高からでも一流大学を目指せる勉強法


04 03, 2010 | Tag,勉強法,大学受験,試験

一流校の強みは、もともとの素材がいい上に、まわりにモチベーションを刺激しあえる仲間がいて、さらにお互いの工夫した勉強法を共有しあえることですね。

これまでに関わってきた一流校出身者を見ていると思います。合格のための最短距離を選びやすいのは間違いないです。

しかし、わたしは高校に入った時の学力が低いとそれ以降の学力の伸びは決まってくるなんてことは思っていません。大学受験でいえば、偏差値を上げるためには一定の方法があります。

これはどの教科にも共通することです。難しいことではないのですが、二流高にいるとなかなか気づかないものです。

今日のエントリーは大学受験を題材にして書いていますが、ここで紹介する方法は大学受験に限らず各種資格試験にも役立つ方法だと思います。

わたしは試験というものが昔から得意ではありません。しかし、目標を設定してそれを達成するためには、試験に合格する必要があります。勉強が好きだとか嫌いだとかではありません。必要があるから勉強するわけです。

残念ながら試験に合格するための学力を上げるための裏技はありませんよ。基本的にかけた時間に比例して偏差値はあがるのです。

それでも、偏差値のあがり方は人ぞれぞれです。隣の友人がグングン成績を伸ばしているのにはちょっとしたコツがあるのです。

ここに書いた方法は特別な才能がない人でも使うことが可能な、適用範囲の広い方法だと思っています。大学受験といえばずいぶん昔のことなので、使っていた問題集とか参考書なんかは時代にそぐわないと思います。なので、原理的なことについて書いておきます。

参考になれば。


心構え

これが一番大切なのかもしれません。

まずは自分に特別な才能があるという思い込みは捨てることです。試験勉強において成績が伸び悩む人の共通点として、まず絶対的な勉強量が足りないということがあります。

世の中にはとても頭のいい人がいます。同じように勉強していても、吸収力が違うような人たちです。自分はそういう人たちとは違うんだということを早めに自覚しましょう。



参考書や問題集選びは慎重に

はじめの一歩を間違った方向に踏み出すと、効率的な偏差値アップからは遠ざかってしまいます。

何を使うかというのはすごく大切です。試験にはいつの時代もトレンドがあります。

だいたい多くの人が使っていて評判のいい参考書や問題集を選んでおくとハズレはありませんが、もっと慎重に選ぶなら、目標とする大学の「〇〇大学合格体験記」のようなものを参考にするといいです。

あれこれ多くの種類の参考書に手を出すのもよくありません。これと決めた参考書や問題集をボロボロなるまで使い倒します。新たに学んだ知識や気づいたことなどはどんどん参考書に書き込んでいきましょう。



勉強に集中できる場所を確保する

わたしの場合は予備校の自習室とか、図書館で勉強するようにしていました。いろいろな誘惑に負けそうになる自宅はなるべく避けていました。

普段通っている学校があまり勉強する雰囲気になければ、学校が終わったらさっさと予備校に行くなりして勉強できる環境に飛び込むことです。人間そんなにうまく切り替えられる人ばかりではありませんから。

例えば予備校の自習室に通って勉強するのを習慣にすれば、そこに行けばスッとスイッチが入って勉強に集中できるようになると思います。周りのみんなが静かに勉強しているというのもいい環境です。とにかく、自分を誘惑から遠ざけることです。



復習が成績を伸ばす

予習よりも復習の方が大事ですよ。復習をとにかくこれでもかというくらいやる。

偏差値が上がるのは授業を聞いている時というより、それを血肉に変える復習のときです。地道な自習時間が偏差値を伸ばします。予備校の名物先生を追いかけることに時間をかけるのも、この点からおすすめできません。

わたしの場合は、学校でも家でも集中して勉強できるタイプではなかったので、勉強する時は必ず予備校の自習室や図書館とかを利用するようにしてました。浪人している時はそうやって1日13時間勉強したりしてたかな。勉強の質が確保できない人は量で補うしかないじゃないですか。



問題集は繰り返し繰り返し使うこと

これすごく大事。一回聞いて、理解できちゃって、問題も解けてしまうというのは天才です。普通はなかなかそうはいきません。

大学受験、というかすべての資格試験はパターン化されているので、試験に出そうな問題を繰り返し解くことで解法を体で覚えます。自転車に乗るのを覚えるのと一緒です。

数学だって、物理だって同じです。もちろん理解が伴ったうえでの話ですよ。理解の伴わない記憶はすごく脆いですから。



大切なのは繰り返すインターバル


そして、繰り返す時に気をつけなければいけないのは、繰り返すインターバルを調節するということです。これ、ほんと大事。

一回覚えたものでも、しばらく接していないと忘れていきます。忘れる前にまた覚えなおすというのがポイントです。そうすることで記憶はどんどん強化されていきます。

繰り返すインターバルは3,4日なり1週間なり、自分で調節します。要は解けるようになるまで繰り返すのです。

明らかに解ける問題は、印をつけておいて、次回は解かないようにして時間を節約するといいと思います。

この方法を誰かが返し縫い法と言っていました。まさにその通りで、3歩進んで2歩下がる的な遠回りの方法のように思えるが、実はこれが一番効率がいいのです。



こうやって基礎学力を上げていき、実戦練習は過去問や各種模試を利用します。これは今じゃなくて試験の直前にやることです。



これを書きながら、あの時数学の問題集なんか最低でも5回、苦手な問題は10回くらい解いたりしてたなーとなつかしく思い出しました。

大学受験が終わってからも試験といえば、だいたいここに書いたような原則にのっとって勉強してなんとかなっています。

医師国家試験の時は、勉強する時は大学の図書館にこもってました。そこに行けば同級生がたくさんいて、みんなゴリゴリ勉強してましたから。問題集も、クエスチョンバンクとかいう問題集(みんな同じものを持っている)を繰り返し解いていていました。

地頭を鍛えられるような勉強法ではありませんが、各種試験に合格するためには有効だと思います。



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「市場原理が医療を亡ぼす」 


04 01, 2010 | Tag,医療,資本主義,アメリカ医療

深刻な医療格差を引き起こしているアメリカ。その原因には医療に市場原理が導入されていることがあるという。

利益を極端に重視した医療を行うとどうなるか予想するうえで参考になる一冊。

市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗
市場原理の導入が医療にもたらすもの、それは
  • 弱者の排除
  • 負担の逆進性
  • バンパイア効果
  • 市場原理のもとで価格が下がる保証がない
  • 質が損なわれる危険
である。


弱者の排除

市場原理のもとでは、購買力の乏しい人々が医療へのアクセスから排除される。特に、高齢者や低所得者。
アメリカには高齢者向けのメディケアや低所得者向けのメディケイドがあり、これらは税金でまかなわれている。まったく保険に加入できていない人は15%もいる(医療経営学 - メタノート)。(現在、オバマ大統領が医療保険改革を行い、無保険者をなくそうとしています。)

ところがメディケイドに加入していても、受けられる治療のレベルは民間保険会社のそれとは違う。メディケイドが税金で運用されているのに対して、民間の保険会社は被保険者からお金をたくさん集めることができるからだ。民間の方がいろいろな検査や治療ができる。

まして、市場原理のもとでは全く保険に加入していない人など病院から相手にされない。



負担の逆進性

貧乏で病気を数多く持っている人ほど保険料が高くなって、病院にはかかれなくなる。

企業を通じて団体割引で保険に加入している人は、大口顧客として割引価格で医療サービスを購入できるが、無保険者は定価で購入しなければならないとか。

これがまさに今のアメリカの保険制度だ。お金を持っていない人は必要な医療が受けられない。



バンパイア効果

地域にサービスの質を落としてでも価格を下げてマージンを追求する病院が出てきたらどうなるか。吸血鬼に噛まれたかのように、それまでサービスの質を追求していた良心的な病院が悪質な病院に変化していくのである。

経営状態は売上とか数字で評価できるものにしか現れないから、良心的であっても数字を良くするためにサービスの質を落とさざるをえないということ。



市場原理のもとで価格が下がる保証がない

価格がどちらにふれるかは、売り手と買い手の力関係で決まり、実際、医療をずっと市場原理に委ねてきた米国では、70-80年代は毎年10%を超える医療費上昇が続いた。

普通の市場だと需要と供給の最もバランスのとれたところで、価格も落ち着くのだろうが、医療の場合はちょっと違う。

例えば、医薬品は先行薬品に対して期間限定の特許が与えられている。ある期間は特定の製薬会社でしかその薬を作ることができないので、買い手に対して有利な立場にあると言える。要は製薬会社の言い値が売り値になるということ。



質が損なわれる危険

利益を上げるためには売上を増やすか、支出を減らすしかない。

例えば、患者あたりの看護師数を減らすことができれば、かかる人件費は少なくなるので病院の利益は増える。ところがそれでは患者満足度は下がる。ちなみに、看護師の受け持ち患者数が増えるほど、患者の死亡率が上がるというのは2002年のJAMAの論文で示されている。

それに利幅の大きい不要な検査や治療が横行する可能性もある。なんだかんだ理由をつけてレセプト審査の目をかいくぐることは不可能じゃないと思う。


市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗市場原理が医療を亡ぼす―アメリカの失敗
(2004/10)
李 啓充

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本書を読むと、医療制度に関してはアメリカよりも日本の方が弱者に優しいということがよくわかります。

お金をたくさん持っている人にとってはアメリカの方がいいのかなぁ。日本だと、名医と呼ばれる人に診てもらっても、そうでない人に診てもらっても、同じ料金です。その点アメリカでは違います。人気の医師はすごいお金を稼いでいる。まあ、名医の定義については議論の余地がありますが。。マスコミによく出る有名な医者が名医とは限りませんよ。



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