スポンサーサイト


-- --, --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


会計天国


09 30, 2009 | Tag,会計,ビジネス,起業

話の主役は娘の結婚式直前に、交通事故で突然生死をさまようことになった経営コンサルタント。

天国と現実の間に離脱してしまった彼はそこで天使と出会います。天使は彼に5つの課題を与えます。その5つの課題をクリアすることができれば、生きるという選択肢を選ぶことができます。5つの課題は、会計士でもある彼が生前に関わったことのある人々を彼のアドバイスで幸せに導くというものです。

本書はタイトルから察する通り、この物語を通じて実社会に役立つ会計に関する知識を伝えようとしています。

会社を経営するために財務諸表の読み方が役立つのはもちろんのこと、部下を評価するのにも財務諸表の知識って役立つんですね。

会計天国会計天国
(2009/04/21)
竹内 謙礼 青木 寿幸

商品詳細を見る


本書を読んでまずほぉー、と思った箇所は、部下を評価するのに適切な指標は売上ではなく「利益」であるというところでした。

売上売上と言っても、例えば売上を増やすのに多額のリベートが必要だったらその分利益は目減りしているはずです。売上が少なくてもリベートやかけている経費を少なく抑えてあれば利益は大きくなります。

これってどの仕事にも言える生産性の考え方と一緒ですね。医者の仕事ではあまり生産性は評価されませんが、たとえば人工関節の手術を一日に5件こなす外科医と、1件こなす外科医では実績に差が出ます。とは言っても、安全性や術後成績が確保されての話ですから、単純に数で評価はできませんね。


もう一つおもしろいいなと感じた箇所は、多角化経営で出てきたこの部分です。

1.同じ業種に事業を拡大することで規模の経済性が発生して、利益を大きくする
2.川上、川下に事業を拡大することで、コストの削減やお客のニーズに応える
3.多角化経営することで、将来の会社全体のリスクを小さくする

1から3の順でリスクが高くなります。だから事業を拡大させたかったら、1から3の順で進めていくべきで、いきなり3をやると経営は傾いていきますよ、ということです。

これを読んで考えていたのは、今自分がやっていることです。副業に興味があっても、これまでに全く縁のなかった業種に手を出すのは危険だということですね。

自分がやることを一つの事業として考えると、本職を軸にして自分の市場価値を上げることが先決だなあと思いました。自分の本職は整形外科ですから、それを軸にして、例えば関連した専門医の資格(リハビリ専門医とか脊椎脊髄病認定医とかね)をとっていった方がいいのではないかと。

ブログで書く、本についての記事は本業と全く関係ないですが、それはそれでしょう。大部分趣味ですから。


正直、会計についての話は専門用語が多いわりに図が少なく、理解するのに苦労します。しかし、本書を読むと、ビジネスパーソンなら基本的な会計の知識は持っておいた方がよさそうだ、ということが実感できます。私にとってはそれだけで十分でした。

仕事で財務諸表に触れる機会もないので、以前に読んだ会計本の知識も忘れがちです。おそらく財務諸表をたくさん読んだり、それを何度も自分で書いたりすることで読めるようになるはず。ビジネス本を読むだけではなく、一度集中的に勉強してみる必要がありそうです。

まずは目標設定です。まだ勉強を始める気はないので、来年2月にある試験あたりを照準に頑張ってみたいと思います。

会計天国会計天国
(2009/04/21)
竹内 謙礼 青木 寿幸

商品詳細を見る


スポンサーサイト


0 CommentsPosted in 会計

美しいことはきっと正しい 「世にも美しい数学入門」


09 28, 2009 | Tag,数学

ときどき数学関係の本を読んでみたくなります。どうしてなのかわかりませんが、ふと手が伸びてしまうんですよね。自分自身の数学に対する憧れなのかもしれません。

小学校から高校まで、大学受験の時まで数学の勉強には苦しめられつつもなんとかこなしてきました。でも大学受験の数学は今回読んだ本に出てくる数学と厳密な意味では違うような気がします。

自分が大学受験の数学をこなすことができたのは、それが訓練さえ積めば誰にでもできる類の問題だったからです。先人が残してくれた偉大な数式を、問題に合わせて使いこなしていくだけ。パターンで解いていたわけです。

だから、そこには独創的なアイディアも必要ないし、特別な才能も必要ありません。

本書に出てくる数学の話はもっと豊かで純粋な憧れの対象になるような数学です。

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)
(2005/04/06)
藤原 正彦小川 洋子

商品詳細を見る


著者は数学者藤原正彦さんと作家小川洋子さんです。

小川さんの過去の作品に「博士の愛した数式 (新潮文庫)」がありますが、合わせて読むと一層おもしろさが際立ちます。

博士の愛した数式 (新潮文庫)」の中にも出てくるのですが、たしかに美しいと感じた数字を2つ紹介します。


友愛数

友愛は最近話題の言葉ですね。

220と284が友愛数です。友愛の理由は以下。

自分自身を除いた約数を考えます。

220・・・1, 2, 4, 5, 10, 11, 20, 22, 44, 55, 110
284・・・1, 2, 4, 71, 142

220の約数を全部足すと280になって、284の約数を全部足すと220になるんですね。

すごい性質ですね。この2つの数字はただならぬ関係があるかのような。なんだかロマンチックです。


完全数

完全数は例えば28です。江夏の背番号です。

これもまた約数を考えます。

28・・・1, 2, 4, 7, 14

全部足すと28になるんです。こういうのを完全数と言います。かっこいいですね。1桁だと6があります。3桁だと496です。

実際に役に立つかどうか抜きにしてただ美しいと感じられるもの、そこに数学があると。


怖いのは、ゴールドバッハの問題(6以上の偶数は全て素数の和で表わされる)のような本当に解けるかどうか分からない悪魔的な問題があることです。フェルマー予想だってたくさんの天才数学者たちが挑んで長い年月をかけやっと証明されたんでしたよね。

こういう問題を解こうとする数学者の勇気はすごいと思います。問題に立ち向かう時の不安、「答えが見つからなかったらどうしよう」とか、「問題そのものが間違っていたらどうしよう」といった気持ちは考えただけでぞっとします。(ゴールドバッハの問題やリーマン予想というのは問題自体が美しいため、証明可能だと信じられているが、本当に証明が可能かどうか分かっていない。)

私なんか才能があったとしてもそんな挑戦はできません。だから数学者はすごいと思います。


藤原さんの言葉の中に私の数学に対する憧れを説明してくれる箇所がありました。

はたして人間は金もうけに成功し、健康で、安全で裕福な生活を送るだけで、「この世に生まれてきてよかった」と心から思えるだろうか。「生まれてきてよかった」と感じさせてるものは美や感動をおいて他にないだろう。数学や文学や芸術はそれらを与えてくれるという点で、もっとも本質的に人類の役に立っている。



数学を美しいと感じさせてくれた本書に感謝。文系の人にもお薦めの一冊です。


世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)
(2005/04/06)
藤原 正彦小川 洋子

商品詳細を見る
博士の愛した数式 (新潮文庫)博士の愛した数式 (新潮文庫)
(2005/11/26)
小川 洋子

商品詳細を見る





手根管症候群の治療


09 26, 2009 | Tag,手根管症候群,Lancet,整形外科

lancet


 >>Surgery versus non-surgical therapy for carpal tunnel syndrome: a randomised parallel-group trial
  
という論文から。

日常診療でもよく遭遇する手根管症候群の話題です。

手首のあたりで正中神経という神経が締めつけられて起こる疾患です。指がしびれたり痛くなったり、力が入らなくなったりします。

 手根管症候群 - goo ヘルスケア

治療は注射などの保存治療か手術治療のどちらかになります。

今回のこの論文では保存治療よりも手術治療の方がいいですよ、というようなことが書かれています。

まあ、この結果自体に目新しいものはありませんね。普通は注射などの保存治療をしばらくやってみて、ダメなら手術治療になりますから。

みんながそうだろうと思っていることを、きちんとランダマイズドトライアルで証明したところが素晴らしいですね。


詳しく知りたい方は原文をあたってみてくださいね。

The Lancet, Volume 374, Issue 9695, Pages 1074 - 1081, 26 September 2009



ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場


09 25, 2009 | Tag,HBS,MBA,ハーバード

MBA(経営学修士)取得は企業内での出世や高額収入を得るためのチケットだ、なんて言われることもあるかと思います。それを手に入れた人は憧れの対象になったりするわけですが、「ビジネススクールって実際のところどうなの?」というのは行ったことない人にとって気になるところだと思います。

著者は大学で文学を学んだあと、ジャーナリストになり、その後ハーバードビジネススクール(HBS)に留学した方。銀行やファンド、コンサルタント出身の人が多い中、変わった経歴をお持ちです。卒業後も、再びジャーナリストとして働かれています。

MBA取得に関しては明るい面ばかりがクローズアップされることが多いですが、本書はビジネススクールの暗い面にも焦点を合わせた本になっています。そのあたりの詳しいところを2年間の学生生活を振り返りながらつづられています。

同じ体験記であるハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にてと合わせて読むとそれぞれの留学体験記が読めて一層おもしろいと思います。

ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場
(2009/05/21)
フィリップ・デルヴス・ブロートン

商品詳細を見る


「世界に影響を与えるリーダーを育成する」のがHBSの使命だそうです。

たしかにHBSは優秀なリーダーを数多く輩出しています。

卒業生で世界的に活躍している人は多く、例えばブッシュ前大統領、ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグ、元IBMCEOルイス・ガースナー、日本なら楽天の三木谷社長もそうですし、監訳者となっているライフネット副社長の岩瀬大輔さんもそうです。

著者が言う、HBSが不幸な人間の製造工場というのは、

「HBSは不幸な人間の製造工場なのさ。ぼくらにはとても多くの選択肢があるのに、満足そうなものはほとんどいない。HBSはみんなを不安にさせ、その不安は増す一方だ。何が彼らを変えてしまうのかは、わからない。きっとみんな冷静さを失ってしまうんだろうな。」

ビジネスでの成功を追い求めていけばいくほど、終わりのない苦悩にさいなまれる、というのも一つの真実なのでしょう。

とはいえ、魅力的な面も多いHBS。

卒業生に世界をリードしている人材が多く、その卒業生にコンタクトをとりやすいというのもメリットの一つでしょう。

また、ハーバードビジネスクールには様々な経歴を持った人がいるようです。人種もそうだし、経歴もです。そんな仲間に出会うことも貴重な財産になるようです。

ビジネスを学んでいく過程で得た優秀な仲間、仲間と議論することで仲間から吸収すること、自分を客観的に評価することなどは他では得られない経験になるのだと思います。


私個人的には医師免許を持った人のMBA取得、それをどうビジネスとして生かしていくか、この辺がおもしろそうだなー、なんて考えています。

MBAに興味はあるけど、どんなものかとりあえず知りたい人にとっては本書は良い一冊になると思います。

卒業生の岩瀬さんの著書ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて。こちらも参考になると思いますよ。

ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場
(2009/05/21)
フィリップ・デルヴス・ブロートン

商品詳細を見る
ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にてハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて
(2006/11/16)
岩瀬 大輔

商品詳細を見る




0 CommentsPosted in 経営

明日から役立つ読書術 「戦略系コンサルタントのロジカルシンキング・リーディング」


09 23, 2009 | Tag,読書術,ロジカルシンキング,コンサルタント

KKベストセラーズさんから献本いただきました。ありがとうございました。

本書で提示するのは実戦的で誰でも実行可能な読書術です。しかし、この読書術を身につければ、比較的短時間に多くの成果を上げられるかもしれません。

顧客から課題が与えられ、それに対する解を提供するのがコンサルタントの仕事です。彼らが直面する問題はいつもなじみのある分野ばかりではありません。

なじみのない分野に関しても仕事を依頼されたら、数日後には知っていました的な顔をしている必要があります。

仕事の性質がそうですから、彼らが短い時間で必要な情報を収集するのに長けているのは当然かもしれません。

彼らにとって情報を収集する手段として欠かせないのが読書です。

本書はそんなコンサルタントの読書術を紹介している本です。いわゆる速読本ではありません。誰でも吸収することが可能な内容です。だから明日からの休み明けの仕事ですぐにいかすことができると思います。

ロジカルシンキング・リーディングロジカルシンキング・リーディング
(2009/08/26)
大石 哲之

商品詳細を見る


コンサルタントっぽい考え方だと思ったのはやはりMECE、ロジカルツリー的な考え方が出てくる部分です。

例えば、会計について勉強しないといけない状況になっても、いきなり網羅的な教科書には手を出さないのですね。

会計の中でもまずは資産管理に集中して勉強をすすめる、次の機会に原価について、その次の機会に連結決算について勉強をすすめていくわけです。

こうした経験を積み重ねることで全体としての会計の実力もアップすると。

本の選び方でも自分が知りたいと思っていることを漠然とではなく、細かくつきつめてその狭いテーマに関して一気に10冊くらい本を読み進めるといいということです。

なるほど、たしかに短期間で成果が上がりそうな読書術だと納得しました。


今回のこのコンサルタントの読書術は、自分の経験と照らし合わせると、論文から情報を収集する時の読み方に似ています。

何が知りたいか、それを知るためには何を読むべきか、どこをあたるべきか、そこで得た知識は明日からの日常診療で生かそう、といった目的意識が明確になっているからです。


実際に普段の本読みには、いつも明確な目的意識を持っていなくてもいいと思います。いつも肩肘張った読み方をするのも疲れるでしょう。

ただ、それも状況によりです。限られた時間で成果を出すことが必要な場合は本書のような読書術が有効だと思います。

仕事において短期間で成果を上げたい人にお薦めの一冊でした。

ロジカルシンキング・リーディングロジカルシンキング・リーディング
(2009/08/26)
大石 哲之

商品詳細を見る


本書の著者、大石哲之さんの本は過去に紹介したことがあります。

 >>コンサルタントはこう考える 【書評】過去問で鍛える地頭力


本書は既にsmoothさんがすぐに使える「ロジカルシンキング・リーディング」テクニック5選、ikadokuさんがロジカルシンキング・リーディングで記事にされています。よろしければこちらもどうぞ。



「人でなしの経済理論」 トレードオフという経済論


09 21, 2009 | Tag,経済,トレードオフ

人の命の価値ってどうやって測るんでしょう?お金で測れるものなんでしょうか?命をお金で測るのは不謹慎でしょうか?

実際にはお金という価値の単位に換算できないと不便なこともありますね。生命保険の死亡保険金は払った保険料によってその金額は決まりますが、これも命をお金という価値に置き換えている例でしょう。また、裁判で過失致死罪に問われた時、被告の命じゃなくて、○○円というお金として罰則が決まる場合もあります。示談する場合だってそうです。

もちろん、お金で命を売買するわけではありません。そうではなく、命の価値をお金という共通の価値に置き換えて話を進めないと不便な場合もあるということです。

倫理や道徳とは別の話です。こういった問題に立ち向かうのも経済学の役目なんですね。

本書は多少ブラックなテーマも含みつつ、物事の本当の価値について考えさせてくれる一冊です。

人でなしの経済理論-トレードオフの経済学人でなしの経済理論-トレードオフの経済学
(2009/04/03)
ハロルド・ウィンター

商品詳細を見る



目の前に2つの仕事があるとしましょう。

一つは比較的安全な仕事、もう一つはやや命の危険を伴う仕事。

危険な方は安全な方に比べて1万分の1死亡確率が高い。それだけのリスクを受け入れるためには、どのくらい追加で賃金がほしいか?

もし500ドルというのが答えなら死亡確率が1万分の1増えるたびに、500ドル払えばいいということになります。

さて、まったく同じ回答をした労働者が1万人いたら、平均でその中の一人は死ぬことになります。つまり、死者一人が出るリスクに対して1万×500=500万ドルの費用がかかるわけです。

こうして考えると、一人の命は500万ドルとなります。


こんな感じで経済学ではお金に換算できなさそうなモノをお金に換算しているようです。

実際に経済学で人命価値推計をすると、300万ドルから700万ドルとなるそうです。3億円から7億円ですか・・・。

おっと、ボーディーガードに守られている大統領の命と、いつも丸腰の私たちの命では値段が一緒ですか?

人が違えば価値観も違う。価値には主観的価値、客観的価値、市場価値と3種類あります。モノの価値を決めることはこれらが絡まりあってるから難しいわけです。この場合は3つの価値のうち、市場価値が大きく影響するということでしょうかね。

本書を読むと物事の価値が揺れ動くものだ、ということも分かります。全てトレードオフは天秤の支点のように効いていると。

人でなしの経済理論-トレードオフの経済学人でなしの経済理論-トレードオフの経済学
(2009/04/03)
ハロルド・ウィンター

商品詳細を見る




0 CommentsPosted in 経済

「影響力の武器 実践編」から学んだこと


09 18, 2009 | Tag,コミュニケーション,説得,影響力の武器

先日紹介した影響力の武器 実践編ですが、本書の中に6つのエッセンス以外の思わず納得した4項目があったのでエントリーしておきますね。今回の内容は「実践編」独自の内容だと思います。

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
(2009/06/09)
N.J.ゴールドスタインS.J.マーティン

商品詳細を見る


1.あまりに選択肢が多すぎると選べなくなる

選択肢が多すぎると消費者にとってそれぞれを差別化することが負担になります。すると、消費者は決断を下すことが煩わしくなってその商品の前からいなくなってしまいます。

医療現場でこの法則があてはまる状況に遭遇します。例えば、薬やインプラント選びです。

薬は似たような作用のものが山ほどあります。どの薬を選ぶか、選択肢が多すぎて迷うこともあります。

インプラントというのは、整形外科に特有のものかもしれません。歯医者さんでの詰めものもインプラントといいますか。整形外科では骨をつないだり、関節を人工物に置き換えたりする手術をしますが、置き換える人工物のことをインプラントと言います。これも同じ目的のインプラントでも似たようなものがたくさんありすぎて、迷ってしまうことを経験します。


2.消費者は妥協の選択をする下線文
竹と梅があって、竹を買ってほしければ、そのメニューの中に松を付け加えればいい。

これもよくある話ですね。つい先日も焼肉屋さんで特上、上、普通カルビのうち、上を選んでしまいました。


3.恐怖を呼び起こすような説得をした場合は言いっぱなしではいけない


自分の仕事を振り返ると、これにはハッとさせられました。


医師や看護師が太りすぎの患者に対し、体重を減らしてもっと運動するよう促す場合、減量しないといかに危険かという点を強調する必要があります。しかし、具体的な食事制限や体操メニューなど、患者が行動に移せるような分かりやすい方法で援助しなければ効果がありません。


外来診療でよくある骨粗鬆症予防なんてのもちゃんと脅かすだけでなく、具体的な運動を指導しないといけませんね。


4.ラベリングテクニック


「みんなは字をきれいに書くように気をつけているんだね。」
こう言うと、子供は字をきれいに書くように気をつけ始める。


こういうのってコメディカルとうまくやるためにも使えそうですね。
みなさんも仕事の同僚なんかに褒めニュアンスを加えながら、ラベルをつけてあげるといいかもしれませんよ。

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
(2009/06/09)
N.J.ゴールドスタインS.J.マーティン

商品詳細を見る


【関連記事】
 >>Yes(イエス)を引き出す6つのポイント 「影響力の武器 実践編」「影響力の武器 第2版」
 >>影響力の武器3
 >>影響力の武器2
 >>影響力の武器



医療の裏側でいま何がおきているのか


09 16, 2009 | Tag,医療,医療問題,医療費,社会保障

本書は2007年に開かれた9名の有識者によるシンポジウムの内容をまとめたものです。現在の医療制度を理解するのに役立つ一冊となっています。

医療の裏側でいま何がおきているのか (ヴィレッジブックス新書)医療の裏側でいま何がおきているのか (ヴィレッジブックス新書)
(2009/04/30)
大阪大学医学部 医療経済研究チーム

商品詳細を見る


まず初めにこのあたりのことは基本事項として覚えておいた方が良さそうですよ。


・社会保障費90兆円。そのうち年金50兆円超、医療費30兆円超。
・日本の国家予算は80兆円。国債費や地方交付税を払った後に残ったお金(一般歳出は)47兆円。そのうち防衛費7兆円、文教費5兆円、公共事業費7兆円、社会保障関係費21兆円。
・90兆円から21兆円を引いた部分は国民から集めた保険料55兆円と地方自治体の負担、運用益からなっている。
・年金に関して言えば、サラリーマンは毎月の給料から7%の保険料を天引きされ、厚生年金の保険料を払っている。


2004年の対GDP費総医療費をアメリカと比較してみると、アメリカ15.2%なのに対し、日本は8.0%です。先進国中最低レベルです。

日本の人口当たりの医師数が少ないことは指摘されて久しいですが、2002年のデータでは病床100床あたりの医師数で比較すると、日本が13.7人なのに対し、アメリカでは66.8人です。病床100床あたりの看護職員数では日本が54人なのに対し、アメリカでは233人です。

何が言いたいかというと、少ない投資の割に日本の医療にそこそこ満足できているのは、医療従事者の献身的な犠牲により成り立っているからかもしれないということです。

このあたりを考えると、医師の数は早急に増やす必要がある、ということです。


ところが、医療従事者は頑張っているのに、病院全体の60~70%が赤字経営だということです。

じゃあ、医療にかかるコスト30兆円の内訳が気になるところですが、それは本書に書いてありました。


2001年のデータですが、30兆円のうち、病院が収益として80%くらい、10%が剤薬局、他歯科診療など、という割合になっています。

驚いたのですが、病院の収益80%のうち、医療機関以外の取り分が半分ほどあることです。医療機関外というのは製薬メーカーとか医療機器メーカー、検査メーカー、医薬品卸などです。ということはつまり、病院自体の収益は12兆円くらいということですね。

実際に、白内障の手術(7430点(74300円))や腹腔鏡下胆嚢摘出術(25600点(256000円))なんかでは手術料のうち、約半分が材料費にもっていかれしまいます。技術の対価を受け取る方としては、なんだかやるせない気持ちになりますね。

病院の多くが赤字経営を続けていることを考えると、医療行為や薬などの保険点数のつけ方が妥当ではないと考えざるを得ません。


しかし、膨らみ続ける医療費を抑えることも必要なわけで、その点は議論が続けられていることと思います。

本書に登場するある経済学者の先生は、増え続ける医療費に対応するためには消費税などの税金を増やすことで対応するしかないと言っていました。

もしくは自己負担を増やす方法を考えるか。あまり国民に対する直接的な自己負担を増やすと、まともに医療を受けられない人が増えて問題になるだろうし、社会保障の観点から離れていってしまいます。

税金を増やすことで対応するなら、間接的な自己負担増ですから意外といけるかもしれません。個人的には消費税増はもはや仕方ないかなと思います。

民主党政権になって、このあたりの医療費のやりくりをどうするかは見物ですね。


まとめると、今に始まったことではなく、日本の医師数は足りてないんだよ、ということ。保険点数はもう少し見直さないと病院存続にとって良くないよ、ということ。増え続ける医療費には税金で対応するのが妥当かもしれない、ということでした。


ところで、医療費高騰の本当の犯人については本書の説より、こちらの本の説を信じます。犯人は人口の高齢化というより、医療技術の進歩、という説。

こちらが関連記事↓

>> 医療費高騰の真犯人は? 【書評】「改革」のための医療経済学

>> 日本の医療が迷走しないために 
 
医療の裏側でいま何がおきているのか (ヴィレッジブックス新書)医療の裏側でいま何がおきているのか (ヴィレッジブックス新書)
(2009/04/30)
大阪大学医学部 医療経済研究チーム

商品詳細を見る


「改革」のための医療経済学「改革」のための医療経済学
(2006/07)
兪 炳匡

商品詳細を見る





0 CommentsPosted in 医療

志賀直哉はなぜ名文か


09 14, 2009 | Tag,小説,文章力,志賀直哉

志賀直哉は文章の天才だと言われます。

志賀直哉じゃなくても世の中にはたくさん小説があって、おもしろい作品もたくさんあると思うのですが、あえて志賀直哉なのはなぜか?おもしろい小説とそうでない小説の違いはなんだろう?

そんな疑問に答えてくれる一冊でした。

志賀直哉はなぜ名文か―あじわいたい美しい日本語 (祥伝社新書)志賀直哉はなぜ名文か―あじわいたい美しい日本語 (祥伝社新書)
(2006/04)
山口 翼

商品詳細を見る


著者は「直哉の文章には、日本語の良いところは悪いところ、融通無碍(むげ)なところ、それを逆手に取った正確無比の文章、さらにそれが頭に入りやすい文章になっている。」と言います。

著者はその時代、森鴎外、芥川龍之介、井伏鱒二、吉行淳之介などなど多くの作家の全集を読み、それを元にシソーラス(類語辞典)を作った人物。最近はシソーラスもwebで参照できます。

それにしても著者の分析がすごすぎます。

本書を読むと、引き込まれる文章というものに隠された秘密が明らかになります。


その一つに隠喩の使い方があります。

前夜のことが「頭に飛びついてきた」
不安が「覆いかぶさってきた」
鋭い母の視線に「縛られたようになって」
胸に「重い鉛の塊を投げ込まれた」
「もうもうと頭に燃え燻っている」色々な考が・・

これらの表現は文章をより躍動感あふれるものにします。


また、「それが」や「それは」を使ったアクセントの取り入れや文のつなぎも秀逸です。

坂を下りると、直角に、それが富雄川だ
一月の、それは京都でも珍しい日だった


言葉を列挙することでリズム感を出したりもします。

古い土地、古い寺、古い美術、それらに接する事が・・・



最近、暗夜行路を読みましたが、その時は志賀直哉さんの文章のうまさを今ひとつ実感できていませんでした。これは、上手な文章には奇抜な暗喩や体言止めのような表現を使っても、奇抜と感じさせないうまさがあるからだと思います。私もこういう文章を書いてみたいと思いました。

志賀さんは作品を仕上げるのに、相当な推敲を行っていたようです。やはり、上手な文章は簡単には生み出せないのですね。何度も推敲すること、これは怠けずやっていきたいことですね。


表現の幅を広げるのに役立ちそうなweb版シソーラス辞典はコチラ↓
 >>Weblio|類語辞典<シソーラス・同意語辞書・同義語辞典>

本書を読んでから暗夜行路を読むとおもしろさが広がると思います。名文であることに気づきやすくなるでしょう。



このブログで取り上げた暗夜行路の記事はコチラ↓

 >>志賀直哉 【小説】暗夜行路



志賀直哉はなぜ名文か―あじわいたい美しい日本語 (祥伝社新書)志賀直哉はなぜ名文か―あじわいたい美しい日本語 (祥伝社新書)
(2006/04)
山口 翼

商品詳細を見る


暗夜行路 (新潮文庫)暗夜行路 (新潮文庫)
(1990/03)
志賀 直哉

商品詳細を見る





Yes(イエス)を引き出す6つのポイント 「影響力の武器 実践編」「影響力の武器 第2版」


09 11, 2009 | Tag,影響力の武器,コミュニケーション,説得,名著

他者との関わりを絶って一人で生きていける人はいないはずです。親しいか親しくないかにかかわらず、どこに行っても誰かには会います。人とのつながりがない世界は無人島以外にありません。

相手を思いのまま動かすとか、そんな難しいことは置いておきましょう。それよりも仕事やプライベート、日々の生活の中で良好なコミュニケーションをとるために、そして自分の不可解な行動を振り返ってみるのに今日紹介する本は最適の二冊です。


影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
(2007/09/14)
ロバート・B・チャルディーニ

商品詳細を見る
影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
(2009/06/09)
N.J.ゴールドスタインS.J.マーティン

商品詳細を見る



「影響力の武器」から学べる重要なフレームワークは以下の6つです。

1.返報性
2.権威
3.コミットメントと一貫性
4.希少性
5.好意
6.社会的証明



1.返報性


私の場合、返報性にはいつもやられている気がします。別に損をしているとか、そんなことはありません。でも、何かをしてもらうと恩返しをしてしまう、しないくてはいけない気になってしまうんですね。


2.権威

権威にも弱い自分がいます。ある程度名の通った権威であれば、信用して問題ないのですが、スーパーに行って野菜に張られている生産者農家のシールとかああいうものでも疑う余地なく信用して、おいしそうだと感じています。何も考えずに権威を妄信してしまうのはよくないですね。


3.コミットメントと一貫性

「安全運転をしよう」という立て看板を誰かの家に取り付けてもらうために、直接家々をお願いしにまわってもあまり聞き入れられませんでした。ところが、「まずはこのステッカー(安全運転の)を車に貼ってもらえませんか?」というお願いをしたところ、その後すんなり看板を取り付けさせてくれる家が増えたとか。まさにフット・イン・ザ・ドア・テクニック、コミットメントと一貫性です。小さなYesを引き出すことで大きなYesにつなげるわけですね。


4.希少性

「残りわずか」というキャッチフレーズや「先着10名様まで」とか、モノが本質的に貴重かどうかにかかわらず数が少ないものをいいモノと判断してしまう傾向、これは希少性として説明されます。これも分かっていても避けがたいものかと。


5.好意


同郷の後輩や、同じ大学出身の後輩をひいき目に見たことはありませんか?自分と類似した特徴を持つ人に好意を持つこと、単純にお世辞を言われていい気分になり好意を持つことがあります。好意を持つとYesと言いたくなってしまうものです。


6.社会的証明


テレフォンショッピングの場面での2通りの聞き方、どちらが効果的でしょう?

「オペレーターがお待ちしています、いますぐお電話ください。」

「オペレーターにつながらない場合は、恐れいいりますが、繰り返しお電話ください。」

後者の言い方では電話してもつながらないかもしれないということを示唆しています。つまり、回線が込み合っているだろうということです。ということは、「私」以外の他の人も興味を持って電話をかけていると感じるわけです。

こういうのを社会的証明と言います。社会的証明はこのように他人の行動を指針にする性質です。


さて、6つのポイントのどれも納得でしたが、個人的にはやはり返報性、これが一番グッときました。

同僚、顧客、生徒、知り合いなど誰かに協力を促すためには、まずこちらが本当に完全に無条件で手助けを申し出なくてはなりません。give & give の関係なら信頼と相互理解に基づく協力関係を築くことができますが、give & take の関係では土台が不安定なため、些細なことで協力関係が崩れてしまいます。

どんな些細なことでもよいので自分から、見返りを求めずに与える、ということですね。


影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
(2007/09/14)
ロバート・B・チャルディーニ

商品詳細を見る

↑こっちが基本の書ですね。


影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
(2009/06/09)
N.J.ゴールドスタインS.J.マーティン

商品詳細を見る

↑こっちの方が実例が豊富でサクッと読めるかも。


できれば第2版の方を先に読むことをおススメします。全体が概観できるので。


このブログでの過去の「影響力の武器」関連記事
 ・影響力の武器
 ・影響力の武器2
 ・影響力の武器3




何を話すかより、どう話すか


09 09, 2009 | Tag,雑感

インフォームドコンセント(説明と同意)は今や医療現場では当たり前の行為です。何をするにも患者さんの同意が必要。医師としては時間の許す限り、患者さんが自分で治療法を選択できるように情報を提示します。

病状や治療、検査について知識が不十分である患者さんに自分の未来を選択してもらうための説明を行うわけです。


例えば、整形外科だったら手術という治療法とギブスによる保存的な治療法、どちらの治療法が最良か甲乙つけがたいことがあります。

甲乙つけがたいわけですから、最終的には患者さんにどちらの治療を選択するか決めてもらいます。


医師が患者に説明すべき内容はだいたい決まっているので、医師はそれを正確に伝えようとします。

しかし、主観を排除して客観的なデータだけから患者さんに説明することはなかなか難しいことです。ある程度その医師が最も良いと思った治療法に偏って説明されてしまうものです。


そうすると、こういう説明を聞いた後の患者さんの反応は、だいたい医師が想定したものになっています。患者さんに選択の主導権があるように見える状況でも、実際は医師の誘導した通りになっているということです。

もちろん、普通はそこに悪意は存在しませんので、ご心配なく。


どうして患者さんは本当の意味で自分の治療法を選択することができないのか。

それは、医師と患者さんの間には絶対的な情報格差が存在するからです。

100%正しい答えなど存在しないのが医学ですが、さまざまな不確定要素があるなか、一度に大量の情報を与えられた患者さんが説明を十分に理解、咀嚼するのは難しいでしょう。事前によくよく調べておけばこの情報格差は少なくなりますが、限界があるような気がします。


そうは言っても、患者さんが選択したその治療法は、説明した医師にとって最も良いと考える治療法です。

だから、両者に信頼関係が築かれていればその選択でよいのだと思います。選択肢が多くなると、苦しくなるというのも人間の心理です。


しかし、説明する側としては、いくら文言では正確に伝えていたとしても「何を話したか」より「どう話したか」によって患者さんの反応はいくらでも揺れ動いてしまうということを覚えておかなくてはいけないと思います。





0 CommentsPosted in 日記

速読ばかりが読書術じゃない 「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因」


09 07, 2009 | Tag,読書術,精読

タイトルにある2通りの本の読み方のうち、本書に書かれているのは精読についてです。普段速読ばかりに意識を向けている人は本書を読むと得るものがあると思います。

速読と精読、この2つはどちらか一方だけにするのではなく、それぞれを使い分けることが大切だと思います。

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)
(2005/09/20)
西林 克彦

商品詳細を見る


まずは文章を読むときに私たちが知らず知らずのうちに使っている以下の言葉を理解しておく必要があります。


スキーマ

あることがらに関する、私たちの中に存在しているひとまとまりの知識


文脈
文と文との続き具合。もう少し具体的に言うと、前のものと後ろのものとが、同じ背景・状況を共有していること。物事、情報などが埋め込まれている背景・状況のことです。


通常、速読する時は前書きや後書き、目次など全体を眺めてから読みにかかります。それは精読する時にも役立つはずなのですが、ここにまず最初の落とし穴があります。

というのは、初めに全体を俯瞰したとき、この本の言いたいことはこんな感じだろうな、と初めに先入観のようなものが出来てしまうからです。これがスキーマを利用して文脈を想像しているということです。

このスキーマというものが豊富な人ほど文脈を的確に想像でき、そのため速読が可能になるのだと思います。

速読は、自分にとって必要な情報だけ収集するには役立ちますが、例えば国語の受験問題のような細部から答えを引き出さなくてはいけない状況ではちょっと不利になると思います。そこで使ったスキーマは本当は微妙に間違っている可能性があるからです。試験問題の答えは客観的な情報だけから判断して答えを導き出せるように作ってあるため、この読み方が時に命取りとなります。


スキーマと文脈について分かりにくかったかもしれませんので、もう一度本書の中から一部引用して解説してみます。なるべく先入観を持たないように読んでみてください。

男は鏡の前に立ち、髪をとかした。剃り残しはないかと丹念に顔をチェックし、地味なネクタイを締めた。朝食の席で新聞を丹念に読み、コーヒーを飲みながら妻と洗濯機を買うかどうかについて論議した。それから、何本か電話をかけた。家を出ながら、子供たちは夏のキャンプにまた行きたがるだろうなと間下駄。車が動かなかったので、降りてドアをバタンと閉め、腹立たしい気分でバス停に向かって歩いた。いまや彼は遅れていた。(Bransford and Johnson, 1973)

いかがだったでしょうか?男についてどのようなイメージを持ったでしょうか?

失業者をイメージしたとします。もう一度、引用文を読んでみてください。それなりに理解できるはずです。

今度は男が株仲買人だったとイメージしてみてください。どうでしょう?このイメージでも意味は通じるはずです。

これがスキーマの魔力です。


私たちは、文章を読むとき、多かれ少なかれ今までに蓄えてきた知識を利用しています。そうでなければ文章は読めないのですが、文章に書いていないことまで補って想像してしまっていることがあります。

それは時に間違った解釈に私たちを誘導します。

本書はそういう危うい読み方になっていないか気づかせてくれる一冊でした。

精読する必要がある人、特に大学受験を控えた人にはうってつけの一冊だと思います。

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)
(2005/09/20)
西林 克彦

商品詳細を見る




会社を辞めずに年収を倍にする! ノーリスクな副業・起業・独立のためのパーフェクトガイド


09 04, 2009 | Tag,ビジネス,起業,副業

ビジネス書好きの人は知っているかもしれません。著者はメールマガジン「ビジネス選書&サマリー」を配布している藤井孝一さんです。

藤井さんはサラリーマンをしながら経営コンサルタントとして週末起業を始めました。それが軌道に乗ると、勤めていた会社はやめ、今の仕事一本でやっていくようになったそうです。

ホームページを見ると分かるとおり、経営コンサルタントという仕事を生かしながら、様々なセミナーをやったりして事業の幅を広げビジネスを拡大しているようです。

例えば、こんなニュースがありました。

 ・<JAL>総務など間接部門1400人削減へ 統廃合で実現 

サラリーマンでいる限り、このようなリスクといつも隣り合わせです。今の仕事にしがみつかず、できることなら仕事においてもリスクヘッジしておきたい人には本書はお薦めです。

会社を辞めずに年収を倍にする! ノーリスクな副業・起業・独立のためのパーフェクトガイド (講談社BIZ)会社を辞めずに年収を倍にする! ノーリスクな副業・起業・独立のためのパーフェクトガイド (講談社BIZ)
(2009/06/09)
藤井 孝一

商品詳細を見る


このブログで利用している「アフィリエイト」も一つの副業にあたるのでしょうが、アフィリエイトで月1000円以上稼いでいるブログは全体の1割未満だそうです。

アルファブロガーにでもならない限りブログ単体でのビジネスは成立しなさそうです。

ブログを一つのセルフブランディングツールとして使って、例えばコンサルタントの仕事の受注につなげる、などはブログの有効な使い方かもしれません。著者の藤井さんが行っているメルマガ配布はこの手法に近い気がします。

本書によれば、1000円以下のワインソムリエ、文房具コンサルタント、テニスに特化したイベント企画など成功例の共通項はニッチな分野でのエキスパートになることだそうです。

誰かが先に作った仕組みに乗るようではなかなか大きな収益は生み出しにくい、と。たしかに納得できるような気がします。

どうして私がこのような本を読んでいるかというと、副業に興味があるからなのですが、残念ながら実際に行動に移すところまでは行っていません。なかなかアイデアをひねり出すのは難しいですよね。

本書を読んで思い出しました。今年は簿記の勉強をしてみるということを。今はちょっと難しいのですが、もうしばらくしたら始めてみようと思います。


会社を辞めずに年収を倍にする! ノーリスクな副業・起業・独立のためのパーフェクトガイド (講談社BIZ)会社を辞めずに年収を倍にする! ノーリスクな副業・起業・独立のためのパーフェクトガイド (講談社BIZ)
(2009/06/09)
藤井 孝一

商品詳細を見る




上司の気分を害さずに進言する3ステップ


09 02, 2009 | Tag,コミュニケーション,仕事術

2636-412663a6ff8b302a.png

上司にたいして

「ちょっと待って、それおかしいんじゃない?」
「それを行動に移す前になんとしてでも阻止せねば」

と思った時、そんな時、相手が上司だけにどのようにアプローチして、気分を害さずに考えを変えてもらうかのお話です。


まずはじめに、これが最も大切なことかもしれません。進言する前の準備作業です。これはいざという時のために普段から心がけておく必要があります。

ステップ1.褒めてその気にさせておく

褒めて気分を害する人はまずいません。どんな上司にも多かれ少なかれいい所はあるはずです。なんでもいいんです。とにかく褒められるポイントを見つけて褒めておきます。部下が自分のことをどう思っているか気にならない上司はいないはずだからです。

これによって上司はあなたの言葉に耳を傾けてくれる準備ができます。



そして、具体的な戦略です。

ステップ2.反論するためには根拠となる資料を用意しておく

根拠のない進言ほど相手の癪に障るものはありません。通常、上司は自分の考えをできるだけ手放したくないと思っています。行動経済学でいう「保有効果」です。しかも、自分の部下からの忠告であればなおさらです。プライドもあります。上司は自分の考えをできるだけ手放したくないのです。


ステップ3.結論から、順序立てて話す

「○○さん、今お時間よろしいでしょうか?先日会議で話にあがった●●の件についてもう少し検討を要するのではないかと思っています。三点ほどお伺いしたいことがあります。」

「一つ目は~~~について、二つ目は~~~についてです。」

「一つ目の~~~ですが、具体的にはどういった方法で行うのでしょうか?」

「二つ目の~~~ですが、こちらでも資料を探してみたのですが、出てきたのは~~~のような方法と結果でした。○○さんが他に資料をお持ちでしたら拝見したいのですが。」

「いかがでしょうか?もう一度この案件について再検討する必要があると思います。」



そうは言ってもいざとなったらあがってしまい、言いたいことの半分しか言えてなかった、というのが人間というものですよね。わかります。自信がないのなら進言する内容は結論だけでもメモってから上司の前に臨むのがいいと思いますよ。




0 CommentsPosted in Tips
最新記事
Amazon
リンク
Ads
月別アーカイブ
ライセンス
Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
Related Posts with Thumbnails
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。