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【まとめ】1月の印象に残った本


01 31, 2009 | Tag,レビュー,1月

2009年1月のレビューです。
今月は12冊。単に読んでおもしろかった本から考えさせられる本までいろいろでした。

【本を読むための本】

読まずに語る!?【本】「読んでいない本について堂々と語る方法」

考える読書のススメ【書評】読書について

本は全部読まなくてもよいけれども、読みながらもしくは読んだ後に自分の頭で考えることが重要なのですね。


【経済】

人間とはなんとすばらしい傑作か 【本】予想どおりに不合理

合理と不合理、どっちが正しい?【本】人は意外に合理的

合理的か不合理か、これらは一見矛盾した概念のように見えますが、人間という個人を見た場合と人間社会という集団を見た場合でそれぞれが両立していることが分かります。


【社会】

今年最初の目からうろこ【本】貧困のない世界を創る

ソーシャルビジネスやマイクロクレジットのことを知りました。著者のムハマド・ユヌスさんはノーベル平和賞受賞者ですが、ほんとうにすごい人です。


【経営】

【書評】マネジメント - 基本と原則

【書評】稲盛和夫の実学―経営と会計

【書評】「旭山動物園」革命

最後の旭山動物園革命は経営という面で読んでもおもしろいのですが、動物園そのものについても考えさせられる本です。


【資産運用】

資産運用を始める前に読む本【書評】資産運用の強化書

お金はうまく運用していきたいものです。キーワードはインデックス、分散、長期、低コスト投資ですね。


【ライフハック】

情報処理ライフハック【書評】情報力

たしかにライフハック【書評】情報ダイエット仕事術

これらの本は日常生活の管理のしかたや、便利ツールについて紹介してあり、役に立つことが多かったです。DropboxとEVERNOTE、調子良いですよ。


【小説】

小説【書評】ジェネラル・ルージュの凱旋(上・下)

たまには小説を読むのもいいものです。この小説は単におもしろいだけでなく、医療が抱える問題について実感できるようになっているところがスゴイところです。


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【書評】小さな飲食店 開店・経営 儲けのバイブル


01 30, 2009 | Tag,経営,小さな飲食店

小さな飲食店 開店・経営 儲けのバイブル小さな飲食店 開店・経営 儲けのバイブル
(2008/11/22)
鬼頭宏昌

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本書は小さな飲食店というスモールビジネスを成功させるためのノウハウが詰まった本です。現在の不景気を反映したアドバイスが多く出てくるため、これから飲食店関係でスモールビジネスを始めようと思う人は読んでおくととても良さそうです。

前作小さな飲食店成功のバイブルも良かったですが、本書も前作に劣らず良かったです。


この不景気の中で小さな飲食店を成功させるために大切な原則に業種・業態選びがあります。

著者がこの時代に最も適した業種・業態として選んだのは「串焼き」です。串焼きは客一人に対する利益で考えれば、利益の中に占める原価の割合が低いものだと言えます。さらにお酒と一緒に売ることを考えると、ますます原価の割合は減ります。

原価を下げるという意味では、材料のコストをできるだけ減らす以外に人件費をできるだけカットすることが大切です。著者が目にした多くの赤字店の特徴は、人件費の割合が多すぎるということのようです。

しかし、経営をしていく上で、最も大切なのは人材ともいいます。特にどのような店長を起用するか、どのように店長を育成するかにかかっているとも言えます。店長次第で店の雰囲気が変わり、それはその店で働くスタッフの指揮にも関わります。リピーター獲得要因の一つに「人」というものがありますので、無駄な人件費を削減するというだけで、人材の育成やマネジメントはおろそかにしてはいけないし、店の雰囲気作りとしても大切だということです。



次に立地も大切です。

駅前に出店するか郊外に出店するかは大きな違いです。
例えばクセのある味だけど、有名なラーメン店を買い取ったとすると、郊外に出店するよりは駅前に出店したほうがよいということになります。それは、このような形態のお店は、新規顧客の確保が大切だからです。もちろんリピーターも確保できるに越したことはありませんが、クセのある味なので、初めは興味を持ってもコンスタントに同じ客が訪れてくれるというのは難しいこともしれません。一方、駅前なら人通りがまず違うわけですから、物珍しさにちょっと寄ってみようと思う人もいるはずです。出店を考えいてる業種・業態によって立地を選ぶ必要があるということですね。


最後の部分で、成功する考え方の習慣という部分に、

「起こる出来事そのものに意味はなく、ただ出来事が起きた、という事実があるに過ぎません。そんな出来事に意味をつけるのは常に自分です。」

というセリフが出てきます。

つまり、起きていることは常に正しくて、大切なのはその現実をどう感じ、どう対処するかということだと思いますが、たしかにそうですよね。



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小説【書評】ジェネラル・ルージュの凱旋(上・下)


01 29, 2009 | Tag,海堂尊,小説,医療

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫)
(2009/01/08)
海堂尊

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ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫)
(2009/01/08)
海堂尊

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小説を読んでみました。本書はチームバチスタの栄光で一躍有名になった海堂尊さんの著書です。著者は現役の勤務医(病理医)でありながら、ここ数年立て続けにヒット作を連発しています。

こういった医療系の小説は医者が書かないと、細部の表現がいい加減でしらけたものになってしまうと思います。入院後の救急患者をどこの科や病棟に振り分けていくか(ベッドコントロール)の話など、非常に現場がリアルに表現されています。次々やってくる救急患者を受け入れるためには、一旦の治療が終わると他の専門科に患者を移動させていかなければいけません。このようなベッドコントロールも医療の一面です。


小説の醍醐味はなんと言ってもそのスピード感でしょうか。おもしろい小説は時間を忘れて没頭させてくれる効果があるような気がします。私にとって本書もそのような本でした。


小説なので、あまり内容を詳細に書くことは、読んだときの面白さを半減させるので控えておきますが、本書のテーマは現在の医療が抱える問題である「救急医療のあり方」、というものです。

めまぐるしく状況が変わる救急医療の現場で、

「経営効率を重視した医療はうまくいくのか?」

「救急医療の現場で最も大切にしなければいけないこととは何か?」

という問題にメスが入れられています。



中からグッときたセリフを一部紹介します。

「救命救急の最大の敵は固定観念だ。判断は一瞬一瞬でめまぐるしく変わる。」

「救急現場ではエーアイ(死体画像検査)は費用負担ができないため、生きている患者の検査と誤魔化して保険請求してきた。おかしな話だろ?よりよい医療のための行為が認知してもらえない。そうだとしたら、それはシステムの方が間違えているんだ。そしてそれは、そうした問題を放置し続けた官僚たちの責任だ。彼らがルールを変えれば、エーアイは普及する。そうならない医療現場の現状の元凶は役所の不作為、怠慢さ」

「収益だって?救急医療の現場でそんなもの上がるわけがないだろう。自己は嵐のように唐突に襲ってきて、疾風のように去っていく。在庫管理なんて出来るわけもない。小児科も同じ。産婦人科も、死亡時医学検索も。現在の医療システム下では医療の根管を支える部分が冷遇されている。俺たちの仕事は、警察官や消防士と同じだ。トラブルが起こらなければ単なる無駄飯食い。だからといって国家は警察官や消防士に利益を上げることを要求するか?そんな彼らに税金という経済資源を配分することを、市民は拒否するのか?」

「救急や小児科、いや医療は、身体の治安を守る社会制度だ。治安維持と収益という概念は相反する。三船事務局長、あんたは無理難題をシステムの根幹に据えている。断言しよう。あんたたち官僚の血脈が目指す医療システムは、近い将来必ず崩壊する。」


小説を通じて社会に医療が抱える問題を分かりやすく提示する、とてもおもしろい小説でした。


こちらもおもしろかったですよ▼
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)
(2007/11/10)
海堂 尊

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)
(2007/11/10)
海堂 尊

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海堂さんの作品でこれ読んでいなかったので、次はこれを読みます▼。
ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
(2008/09/03)
海堂尊

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ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
(2008/09/03)
海堂尊

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考える読書のススメ【書評】読書について


01 28, 2009 | Tag,読書術,読書論

読書について 他二篇 (岩波文庫)読書について 他二篇 (岩波文庫)
(1983/01)
ショウペンハウエル

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とても逆説的な名著です。

まずはコチラをどうぞ。

「もともとただ自分のいだく基本的思想にのみ心理と生命が宿る。我々が真の意味で十分に理解するのも自分の思想だけだからである。書物から読みとった他人の思想は、他人の食べ残し、他人の脱ぎ捨てた古着にすぎない。」

「読書は言ってみれば自分の頭ではなく、他人の頭で考えることである。」

「ほとんどまる一日を多読に費やす勤勉な人間は、しだいに自分でものを考える力を失っていく。」

「多読すればするほど、読まれたものは精神の中に、真の跡をとどめないのである。」



「自ら思索するものは自説をまず立て、後に初めてそれを保証する他人の権威ある説を学び、自説の強化に役立てるに過ぎない。」

「熟慮を重ねることによって、読まれたものは真に読者のものとなる。」



なかなか痛烈に多読を批判しているので、冷汗をかいてしまいますが、この主張はなるほど一理あるな、というものです。

ショウペンハウエルが多読をやめておいて方がいいと主張するのは、「自分の頭で考えなくなるから」です。たしかに、読んだ本を自分の頭で考えもせずただ鵜呑みにするようでは、それこそ他人の脱ぎ捨てた古着を着ているようなものでしょう。教科書のような知識収集型の読書ならこれでもいいかもしれません。

最近私も思うのですが、読書のおもしろいところは書物と自分の頭が反応し、自分の頭の中が少しずつ違う考え方に変わっていく、そして違う自分に変化していくという点だと思います。

もちろん、そんなにすぐには変われないですし、実感もないと思いますが、確実に変化は訪れていると思います。


しかし、変化するためには本を読みながら、もしくは読み終えた後に自分の頭で考えていなければなりません。そうしないと知識収集型の読書になり、そうやって得た知識はやがては忘れ、忘れた後に呆然とすることになります。

実は「考える読書」の方が結果的には記憶に残りますし、後になってからでも幅広く応用可能な読書法だと思います。自分の頭の中で加工しなかった知識はすぐに忘れていきます。自分の中で十分に消化しきれた知識は、異なった場面に出くわしても自然と体が反応して適切に対応できたりします。


「考える読書」実践していきたいと思います。


参考記事:
読まずに語る!?【本】「読んでいない本について堂々と語る方法」



【書評】稲盛和夫の実学―経営と会計


01 26, 2009 | Tag,稲盛和夫,経営,会計,経営者

稲盛和夫の実学―経営と会計稲盛和夫の実学―経営と会計
(2000/11/07)
稲盛 和夫

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本書の著者稲盛和夫さんは京セラの創業者です。技術畑から20代で京セラを起業し、一代で世界的な企業に育て上げた名経営者です。

本書は稲盛さんが実践してきた、経営者として身に付けておくべき会計の知識についての本となっています。個人的には会計の細かい話も分かりやすく興味深かったのですが、稲盛さんの経営哲学が随所に書いてあり、そこがとてもおもしろかったです。経営者の本というと、最近では海外のものが多いような気がしますが、日本にも優秀な経営者というのはきっと多く存在するのだろうと思いました。


稲盛さんの会計学の原点は

「私が知りたかったのは、会計や税務の教科書的な内容ではなく、会計の本質とそこに働く原理」

というところから始まります。

そして、稲盛さんの経営全てに通じるのは

「経営の立場において私はいわゆる戦略・戦術を考える前に、公平、公正、正義、努力、勇気、博愛、謙虚、誠実というような、人間として何が正しいのか、ということを判断のベースとしてまず考えるようにしている」

という考え方です。稲盛さんの経営者としての考え方の根底にはこのような理念があったのです。



本書に書かれている会計にまつわる経営の原則は7つあります。

 1.キャッシュベース経営の原則
 2.一対一対応の原則
 3.筋肉質経営の原則
 4.完璧主義の原則
 5.ダブルチェックの原則
 6.採算向上の原則
 7.ガラス張り経営の原則

です。

1.キャッシュベース経営の原則
キャッシュフロー計算書が当たり前になる前から既にこの考え方を取り入れていました。勘定合って銭足らずで黒字倒産することにならないように、キャッシュフローを考えることが大切です。


2.一対一対応の原則
モノがあっても伝票が後からではこれも勘定合って銭足らずになりかねません。そこで伝票とモノは常に一対一対応させることが大切です。


3.筋肉質経営の原則
まとめて買えば安くなったように感じるけれども、使わなければ結局無駄になりトータルでのコストは高くつきます。必要最小限のものを買うようにしましょう。


4.完璧主義の原則
経営における会計ではどの点でも矛盾のないよう完璧を追求します。


5.ダブルチェックの原則
ミスや不正はダブルチェックで防ぎます。人間は間違うものだし、間違いを犯しやすいものです。そこで自分以外の目を通すことでこのような事態を避けます。

ちなみに、病院の中でもミスを防ぐのにこのダブルチェックが当たり前になっています。


6.採算向上の原則
採算を向上させるために、時間当たりの採算にこだわります。

この点もそうなのですが、これらは経営の話なのですが、勉強本にも通じるものがありますね。


7.ガラス張り経営の原則
京セラはいち早く情報開示や投資家のためのIRを行っていて、このような公正さが企業価値を上げることにつながったようです。



「企業の使命は、自由で創意に富んだ活動によって新たな価値を生み出し、人類社会の進歩発展に貢献することである。」

稲盛さんは、経営者としてだけでなく、人間としても素晴らしい人なんだろうなと感じました。



【書評】過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか?


01 25, 2009 | Tag,池田信夫,経済,IT,コンピュータ

過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 042) (アスキー新書)過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 042) (アスキー新書)
(2007/12/10)
池田 信夫

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本書の著者池田信夫さんは経済学者であり、ブログ:池田信夫ブログ管理人でもあります。著者のブログは毎日多くの人が訪れ議論を呼ぶこともたくさんあるようです。

以前にハイエク 知識社会の自由主義も読んでみましたが、個人的にはこちらの方が理解しやすい内容だと思います。

あまり知らなかったのですが、どうやら池田信夫さんは情報科学の分野に詳しい経済学者のようです。半導体などの技術的な細かい知識にも詳しいようで、本書の中にもその手の話が一部掲載されています。



本書の要点はゴードン・ムーアさんの予言「半導体の集積度は18か月で2倍になる」をもとに、ITとそれを取り巻く産業の過去、未来について経済学的な立場から読み解くことです。

実際、ムーアさんの予言通り、半導体の性能はどんどん向上し、それとともにコモディティ化したことで安い値段で手に入るようになりました。

1980年代から比べると、コンピュータの性能は格段にアップしました。今や携帯電話すら一昔前のコンピュータをしのぐほどです。

ハードの性能向上と値段の低下の過程には


垂直統合 → モジュール化 → 水平分業 → コモディティ化
→ 世代交代 → 垂直統合 →・・・


という流れがあります。

この点に関しては本文中でも引用されている通り、イノベーションのジレンマに詳しく書いてあります。



ハードの性能が向上した割に、情報技術のボトルネックになっているのはソフトと電波と人間です。


ソフトは今までマイクロソフトが著作権を楯に利益を独占していたような感がありますが、最近では一般の人もオープンソフトを利用できるようになりました。ユーザビリティが向上すれば、オープンソフトはさらに大衆の利用が進むので、技術の向上も加速するはずです。

オープンソフトを利用する点でもそうですが、今やコンピュータを利用してインターネット環境が整わないことはその性能のほとんどを使っていないことに等しい気がします。インターネットの利用環境には規制がしかれている電波がの利用がボトルネックになっているそうです。

もう一つは人間です。情報を入手するコストが格段に減ったにもかかわらず、テレビなどの一方的なメディアに偏りすぎて、膨大な情報を有効利用できていないということです。



オープンソフトの利用についてはGoogleやオープンオフィス、FireFoxなど、これからもどんどん利用できるようになりそうです。ユーザーとしては次にどんなサービスが利用できるようになるか楽しみです。



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【書評】面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則


01 24, 2009 | Tag,本田直之,仕事術,生活術

面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
(2009/01/15)
本田 直之

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著者は「レバレッジシリーズ」で有名な本田直之さんです。過去のレバレッジシリーズではレバレッジ・リーディングがとても良かったのを覚えています。

本書はタイトル通り「面倒くさがり」がキーワードなのですが、たしかに自動車や旅客機、コンビニなどが生まれたのはそもそも人間には面倒くさいことをなくしてより快適に生きよう、という欲求があるからだと思います。本書の中には「面倒くさいことにならないようにこう考えましょう」というような提案が55個挙げられているので、いいなと思ったものや取り入れられそうなものを試してみるといいと思います。

私も面倒くさいことは好きではないので、面倒なことはなるべく避けられるように工夫して生きていきたいと常に思っています。最近オンラインストレージをどうやって使いこなそうか色々考えています(LiveDriveとDropboxとEVERNOTEの使い分けについて )が、それも必要なデータを必要な時に利用できるようにするための、後で面倒くさくならないようにするための工夫です。



参考になった「面倒くさがりなあなたがうまくいく55の法則」のうち9個をピックアップしてみました。

 ・面倒くさいから「相手の話を聞く」
 ・面倒くさいから「相手を変えようとしない」

これを読んで自分の提案を相手に押し付けてしまう傾向がある自分に気付き、一人反省していました。これからはまずは相手の話を聞き、自分の意見は持っていても2,3割の披露にとどめるようにしたいと思います。また、相手を変えるよりもまずは自分から変われることはないか探すようにしたいと思います。


 ・面倒くさいから「メモをする」
 ・面倒くさいから「調べつくす」

著者の本田さんはとにかくメモ魔のようで、思いついたことはすぐにメモし、アイディアもメモをしながら手を動かすことで考え出しているようです。自宅やオフィスの至る所に愛用のジェットストリーム(書きやすいボールペン)が50本はあるそうです。徹底していますね。メモへのこだわりが伝わってきます。

後で面倒くさくならないように最初に調べておくと確かにいいかもしれません。未来の不確定な要素を減らしておくのが、後から面倒くさいことにならないようにする大切な点だと思います。


 ・面倒くさいから「朝5分に一番力を注ぐ」
 ・面倒くさいから「しっかり眠る」
 ・面倒くさいから「二度寝しない」

睡眠のコントロールは毎日の生産性に関わるので大切だと思います。本田さんはお酒もたしなむため、生活リズムは朝型で、晩酌した後は早めに就寝し、夜明けと共に起きて朝に勉強するようです。勉強本の中にはお酒は毒だと言う本もありますが、お酒は百薬の長とも言いますし、適量なら身体に悪いということはないと思います。お酒を飲める人にとって、本来お酒は量をコントロールできれば楽しいものですから、飲んだら早めに寝て、朝に勉強するというのはとてもいい生活習慣だと思います。私も早速取り入れてみたいと思います。


 ・面倒くさいから「2次会には行かない」
 ・面倒くさいから「遅刻しない」

1月は新年会シーズンだったと思います。会に参加することはとても楽しいのですが、飲みすぎてしまったり、思ったよりも遅くまで飲んでいたことで次の日が台無しになったりと反省している人も中にはいるのではないでしょうか?私もそのうちの1人ですが、「2次会に行かない」というのはいい提案かもしれません。誘われて行かないのは、今のところ私はかなり気が引けてしまうのですが、いっそのこと2次会には行かない人、と周囲の人に思ってもらうというのもいいかもしれないなと思っています。


さすがレバレッジシリーズの著者の本という感じでしょうか。明日から実行できることが多く、色々と参考になる点がありました。



【書評】「旭山動物園」革命


01 23, 2009 | Tag,旭山動物園,動物,人間,経営

「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21)「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21)
(2006/02)
小菅 正夫

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本書は動物園がメインテーマなのですが、内容は動物そのもの以外にも「人はなぜ動物園に行くのか?」という哲学的な話や、マネジメントなど経営の話もあり、分類に困る本です。しかし、どの話もとてもおもしろく、とても内容の濃いものになっています。



私たちが目にする動物園の動物たちは、その生態の一部しか見せていないわけで、例えば期待外れだけど、ライオンやトラは見に行ってもいつも寝ている、なんてことはあり得ます。

でもやっぱり動物園に来る人たちが見たいものは、自分たちが描くその動物たちらしさ、とか自分たちの知らないその動物たちの驚きの生態でしょう。

旭山動物園は従来の動物園と比較してどこに優れた点があったかというと、動物たちの形態だけを見せるのではなく、「行動展示」を行ったところです。

それぞれの動物にはそれぞれ特徴的な行動があるわけで、見せ方によってはそれはとても面白いものになるのです。ライオンやトラは明るい時間は寝ていて、暗い時間に活動するという特徴があるのですが、旭山動物園では、「それなら日が沈んだ時間まで営業時間を延長してお客さんを喜ばせよう」、とそういう試みがされていました。有名な冬場のペンギンの行進も「行動展示」の一つだったのです。



旭山動物園があるのは北海道の旭川市ですから、東京の上野動物園と違って放っておいてもお客さんが集まる、というわけにはいきませんでした。動物園といえども、お客さんが集まらなければ廃園ということになるわけですが、実際に地方にはそういった憂き目にあった動物園もあったそうです。

経営難に陥りかけていた旭山動物園を救ったのは「改革が必要な組織にはスターは不要だ」という著者であり、園長の小菅さんの理念です。「ボトルネックをなくす」という考えに近いので、企業経営にも通じるところがあるのではないでしょうか。

限られた経営資源をいかにうまくつかうか。こうして生まれたのが、従来の動物園にはなかった「コメント」や「ポップアップ」、さらには「喪中」の掲示です。これらが動物たちの近くに掲示されることで、動物園をより臨場感あふれるものにすることができました。



もう一つ、本書の中でとても印象に残ったのが、「人を知らんとすればまず獣を知れ」という言葉です。この言葉はフランスの博物学者であり、啓蒙学者であったビュフォンの言葉ですが、これこそ私たちが動物園に惹かれる理由なのではないでしょうか。人間が人間として意識できるのは他者が存在すればこそです。他者とは人間以外の動物です。

子供たちの中にはイラストのうさぎは見たことがあっても本物のうさぎを見たことがない子供もいるといいます。動物に接し、その生態を理解することは命の尊さを学ぶことでもあると思います。


自己を認識するため、命の尊さを学ぶため、自然の大切さを学ぶためにも動物園は貴重な施設なんだと思います。




資産運用を始める前に読む本【書評】資産運用の強化書


01 22, 2009 | Tag,投資,資産運用,,債権

資産運用の強化書 (Modern Alchemists Series No. 70)資産運用の強化書 (Modern Alchemists Series No. 70)
(2008/12/05)
角山智

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本書は金融資産を利用した、資産運用全般についての話が分かりやすくまとまっています。さらに嬉しいのは、すぐに実践できるように具体的な銘柄まで記載されている点です。2008年後半の本なので、出てくる銘柄はそのまま参考にできると思います。

こういった本は出典というか、この本がどの本を参考にして書かれているか、という点が信用に足るかどうかの一つのポイントだと思います。その点、本書は投資本として有名な、いわゆる名著と言われる本を参考にしている(巻末にお奨めの投資本として紹介されています)ので安心感が増します。



結論から言うと、資産運用の基本は「国内株式、海外株式、国内債券、海外債権、REIT、商品、新興国それぞれのインデックスファンドに幅広く分散して投資し、経済や相場の流れによってこれらの比率を変えていく」、ということになると思います。

選ぶのはETFでも良いと思いますが、個人投資家が資産を徐々に形成していくという点では積み立てが出来たほうがよいと思います。ETFの方が手数料が安いことが多いので、その点は良いのですが、積み立てできるETFとなると、数も少なくなるようです。どちらにしろ、コア投資として考えるのは、インデックスファンドもしくはETFが良いと思います。


コア投資を始めたら、さらにやる気のある人が目をつけるのはバリュー投資でしょうか。個人投資家は原則プロに適いませんし、その平均リターンは市場平均を下回ると考えておいたほうが良いでしょう。

しかし、その原則が通じない「アノマリー」というものがあります。これは押さえておいたほうがよさそうです。

メジャーな銘柄ではなく、誰も目を着けていなさそうなマイナーな、だけど将来性のある小型の株です。
そもそもこれを見つけるのが大変なのだとは思いますが、見つけることが出来れば個人投資家でも市場平均を上回ることができるでしょう。

他にも、「1月は株価が上昇しやすい」、「4月は日本株が上昇しやすい」、「10月は米国株が安値をつけやすい」、「節分(2月3日)は株価が高く、彼岸(3月20日)は株価が安くなる」、などの効率市場仮説で説明できない「アノマリー」もあります。


市場の動向を観察する手段として役に立つ指標
  • 長短金利差

  • 逆イールドは景気悪化を招く。逆イールドというのは政策により短期金利が長期金利を上回ってしまうこと。

  • イールドスプレッド

  • =REIT配当利回り-長期金利。不動産市況が過熱すると、利回りを無視するほどの売買が行われる。なので、この値がマイナスだと不動産市況の過熱していることを意味する。

  • 商品市況

  • 例えば石油の値段が上がれば、それに伴いトイレットペーパーの値段が上がる。これは、急騰するとインフレになる可能性が上がることを意味する。

  • 銀行株指数

  • インデックスに先行して下がる。

  • クレジットスプレッド

  • 米国債とハイイールド債(信用格付けの低い高利回り債権)の利回りの差。信用収縮が起これば拡大する。

  • 恐怖指数

  • こんな指数があるのですね。知らなかった。大底にて急上昇します。40%を超えると、相場は大底をつけるといわれています。ちなみに、調べてみましたが現在は46です。大底ということですね。




本書には指標になる指数を米国Yahooを利用した便利な管理の仕方が書いてあったので、早速アカウントを取得してマイポートフォリオを作ってみました。これまで日本のYahooファイナンスしか利用してませんでしたが、米国のYahooファイナンスも使ったほうが良さそうです。とてもよく出来ていますね。

まだまだ金融リテラシー不足を痛感してしまいました。基本的な考え方は分かってきた(つもり!?)ので、もっと知識を深めていきたいと思います。


本書に紹介してある著者のサイトはこちら▼
パーシャル・オーナー



LiveDriveとDropboxとEVERNOTEの使い分けについて


01 21, 2009 | Tag,ライフハック,オンラインストレージ,LiveDrive,Dropbox,EVERNOTE

話題のオンラインストレージ3種の使い分けについて考えてみました。
パソコンにそれほど詳しくない、素人向けなのでその点はご了承ください。

まずは、LiveDrive

21_logo.gif

今のところベータ版ということで無料公開されています。
容量無制限なので、外付けハードディスクをウェブ上にも持つという感じでしょうか。


次にDropbox

36t_bor.jpg

今実際に使っていますが、これはとても便利です。
My Dropboxというフォルダにデータを入れておけば、別々のパソコンから同じデータを共有できます。最初の設定も簡単で、操作性も申し分ないと思います。

無料で利用できるのは2GBまでですが、有料版は50GBです。料金は月9.99ドル、年契約なら99ドルです。


そして、最近色々な場所で目にするEVERNOTEです。
読んだ本の中では、情報力情報ダイエット仕事術でも取り上げられていました。

evernote3

EVERNOTEもDropboxと同様パソコン間でのデータの共有ができるのですが、こちらはメモや画像の保存に適したソフトです。メモに関してはGoogleノートブックをさらに使いやすくしたような感じで、タグや検索が充実しているので、これならメモに埋もれてどこに何があるかわからなくなるというようなことはなさそうです。ただ、今の時点では検索は英語でしか出来ないみたいなので、ご注意を。メモの作成には日本語が使えますよ。

しかもこのソフトのすごいところは、インターネットをしていて保存しておきたいなと思ったページを丸ごとEVERNOTEに保存しておけるのです。画像を認識してくれるので、ウェブ上の画像保存にも使えます。

そして、Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロードとの相性がよく、


evernote2.png
アドオンを導入すれば、ボタン一つで気になったインターネットのページを簡単便利にEVERNOTE上に保存できます。

さらにさらに、EVERNOTEにアカウントを作ると、メールアドレスがもらえるので、外出先で気になることがあれば、携帯メールから自分のEVERNOTEあてにメールを送っておけば、せっかく思いついたアイディアを忘れてしまう心配もなくなります。

ちなみに、EVERNOTEは無料版では毎月40MBまでアップロードできますが、有料版にすると毎月500MBまでアップロードできるようになります。料金は月5ドル、年契約なら45ドルです。

とにかく便利に作られているソフトだと感じました。



まとめると、
LiveDriveは容量無制限なので、パソコンの中全てのデータのバックアップ用
Dropboxはパソコン間のデータ共有(ウェブ上のUSBメモリ)
EVERNOTEはメモやウェブクリップ用
という感じでしょうか。


今のところ、今日ご紹介した3つのソフトは全て英語なのですが、そのうち日本語版も出るのかもしれませんね。

どのソフトも無料でダウンロードできます。もし、使ってみて気に入れば、有料版にアップグレードすればいいと思います。



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【書評】「無税」入門


01 20, 2009 | Tag,税金,節税

「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう
(2007/10)
只野 範男

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今日はややくだけた感じの本をお届けします。

この本の著者、「只野 範男」さんというみたいなのですが、音読みすると「タダノノリオ」さんです。かなりいかがわしい匂いがします。著者のプロフィールを見ても、どんな人なのか、本当に存在する人なのか信用に足る情報はないのですが、著者は今でも現役のサラリーマンだそうなので、実名を公表をするわけにはいかない事情も分かります。本書に書かれていることはたしかに違法なことではないので、責められるいわれもないのでしょうが、人によっては「ちゃんと納税しようよ」という人もいるかもしれません。読み方によってはサラリーマンに限らず、会社や組織に所属して給与を受け取っている全ての人が参考になるかもしれませんよ。


本書の要点はサラリーマンの人も本業以外に副業を持って、それを個人事業として税務署に届け出ることで無税生活を送ろう、というものです。損益通算という方法があって、副業の個人事業が赤字ならそれを本業の所得とたし合わせることで所得税の対象になる所得を減らすことが出来ます。多少確定申告をしなければならない煩わしさはあるかもしれませんが、副業がうまく利益を上げていなければいないほど、節税、やりかたによっては無税にまでなるということです。

著者はイラストレーターとしての副業を持っていて、これを個人事業として申告することで30年以上無税生活を送っているらしいです。

副業が個人事業として認められるか、ただの雑所得と判断されるかは税務署の判断になりますが、この判断には収益を上げているかどうかは関係なく、事業として継続しているかという点と事業としての実態というよりは個人事業として認められるかどうかの”認識”によるのだそうです。だから、もし税務署で突っ込まれたとしても「今は赤字続きですが、これから収益を上げる予定なのです。」という口上で逃げ切れるのではないか、とも言っています。

税金を減らすためには、その事業が赤字であることが必要ですが、事業として申告して、例えばネットビジネスなんかで自宅での仕事だからと言って、家賃のいくらかを必要経費として計上すれば、あまり儲かっていない事業ならすぐに赤字になりそうです。


しかし・・・そもそも十分な収益を上げている個人事業ではこの理論は成り立たないと思いますが。


ブログでアフィリティエイトで微妙に稼いでいる人なんかは個人事業として申告すると節税の効果があるかもしれませんね。(アフィリティエイトが個人事業として認められるかどうかは分かりません。)



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女は男より優れている!?【書評】できそこないの男たち


01 19, 2009 | Tag,分子生物学,発生学,男と女

できそこないの男たち (光文社新書)できそこないの男たち (光文社新書)
(2008/10/17)
福岡伸一

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本書は分子生物学の専門家である福岡信一さんの著書です。
人類がミクロの世界を発見する過程から、生命の起源とその進化に至るまで、解説し、分子生物学的に考えると男は女から派生したものであるという結論に達します。

途中、対象を顕微鏡で観察するためにパラフィン包埋しなければならない地味な作業が出てきたり、遺伝子や、遺伝子がその機能を発現する過程などの分子生物学的な内容が出てくるのですが、気付いたら学生の頃そんなことやったな、とか学んだな、とかいう気持ちで読んでいました。

知識のバックグラウンドがある場合とない場合で本書の読み方は変わってくるような気もするのですが、随所にとても分かりやすい比喩が出てくるので、例えば文系の人でも大丈夫な本だと思います。

例を挙げると、遺伝子を膨大なページ数の百科事典に例えているところなんかは、とても分かりやすい例えだと感じました。



本書のメインは両性具有(見た目は男性でありながら、遺伝子は女性。もしくは見た目は女性でありながら、遺伝子は男性)の人から得た遺伝子をきっかけに、性別を決定する遺伝子を解明する部分だと思います。

一般的な常識から考えると、”男尊女卑”なんて言葉があるように、男性が女性に対して有利な存在という風に語られることが多いと思いますが、分子生物学や発生学はそれと反対のことを示唆しているようです。

これは、昆虫などの生物で考えると、より明らかかもしれません。カマキリなんかを想像してみると分かりやすいですかね。


人間の発生過程を見てみると、受精卵はまず女性になるように分化(成長)していきます。女性はそのまま女性のままなのですが、男性は途中でSRY遺伝子という遺伝子の働きによって、男性への分化を進めていくことになります。これは、考え方によっては女性がデフォルト(基本仕様)となっていて、男性としての器官は後から付け加えられたものだという風にも考えられます。

男性器において、生殖細胞の通り道と尿を排出する尿管が同じであるというのは、結構不自然なことだと思いますが、それは後から作られたものだから、という理由になるのかもしれません。



本書はかなりアカデミックな内容の本なのですが、分子生物学や発生学をもとに、男女の関係についても言及している点がとてもおもしろいと思いました。

言われてみると確かに男性という生き物は、長い目で見ると女性という生き物によって操られている存在なのかもしれませんね。



【書評】思考のボトルネックを解除しよう!


01 18, 2009 | Tag,思考,ボトルネック

思考のボトルネックを解除しよう!思考のボトルネックを解除しよう!
(2008/08/18)
石川 和幸

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ボトルネックという言葉はザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かに登場する言葉です。
工場などの工程をを想像してみると比較的分かりやすいと思うのですが、例えばAさん、Bさん、Cさんがいたとして、それぞれの人が1時間当たり10個、7個、5個の部品を作ることができるとします。(それぞれが担当する3つの部品で1つの機械が出来上がるとします。) Aさん、Bさん、Cさんの順に横並びになってベルトコンベア上で作業を行うとすると、単位時間に出来上がる機械の数は一番優秀なAさんの能力ではなく、Cさんの能力に規定されることになります。この場合、Cさんがボトルネックということなります。

本書ではこの考え方を知的生産にあてはめて考えています。途中でいくつかのフレームワークやMECE、ロジックツリーが出てきますが、そこは著者がコンサルタントである強みなのでしょう。



思考のボトルネックは、「知識」、「選択」、「生/活力」の3つに分けられます。

知識というのは情報を収集して、加工して、アウトプットするところまでで1セットと考えたほうがよいと思います。知識がボトルネックになる場合は、情報の海に溺れて、必要な情報になかなかたどり着けない状態というのがそうではないでしょうか。

著者の情報収集法の中でいいなと思ったのは、読書は目的別に柔軟に読み方を変えて読む、というものです。ここで初めて言われていることではないのですが、読書に限らず対象によって読むスピードやその方法を変えるのは、効率的に情報を収集する上で大事だと思います。なにせ日々、目に入ってくる情報は膨大ですからね。


選択のボトルネックは、「これは出来そうもないな」とか「今はやめておこうかな」といった、目の前のことにしり込みしてしまう状態に生じています。もしかしたらその前提は間違っていて、簡単とはいかないまでも、なんとかこなすことができるかもしれません。まずは自分の中で築き上げてしまった前提を取り除く必要があります。


生/活力のボトルネックは文字通り、健康など身体的なものから、家族関係などの精神面に影響することまで、もしかしたらこれが一番3つのボトルネックの中で大きな影響力を持つかもしれません。「やる気」がない状態があるというのは私たち共通の悩みだと思いますが、やる気を発揮するには目標を明確に定めることや、最近私もはまっているGTDなんかを利用するといいかもしれません。


何はともあれ、自分の中のボトルネックはどこにあるかを把握するのが先決ですね。

私の場合は「知識のボトルネック」を改善するために、GTDを導入中です。情報収集にもGTDの考え方が使えるかもしれません。この習慣が数年後まで続いているかまだ今の時点では分かりませんが、とりあえず続けてみたいと思います。



やっぱりFireFoxの方が良かったわけ


01 17, 2009 | Tag,ライフハック,Firefox,アドオン

先日ウェブブラウザをFireFoxからGoogleChromeに変更した件について記事を書きましたが、結局FireFoxの方が良くなってしまいました。

ころころ変えてすいません。いろいろと試行錯誤中なもので。
用途によって使い勝手が変わることもありますよね・・・。

Chromeは評判通り、ダウンロードのスピードが速く、その点は申し分なかったのです。

しかし、GTDを始めたことがきっかけなのですが、ウェブ上の新たなサービスを利用するにあたってFireFoxの方が便利なことが分かってきたのです。

Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード

FireFoxのとても良い点として豊富なアドオンがあります。

中でも今私が重宝しているのは

「Evernote」というウェブ上にメモやら写真やらなんでも保存しておけるツールをブラウザに組み込むことができる

evernote2.png



別々のコンピュータ同士でブックマークを同期できる

foxmarks.png

ですね。

どちらも英語版のみですが、ダウンロードして使うことは可能です。


他には一時的にウェブ上のページそのものをメモ代わりに保存できる

Scrapbook.png

も便利です。



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【書評】ドラッカー先生の授業


01 16, 2009 | Tag,経営,ドラッカー,自己啓発

ドラッカー先生の授業 私を育てた知識創造の実験室

昨日に引き続きドラッカー先生に関する本です。

著者のウィリアム A コーンさんはドラッカーさんの教え子で、本書を読むと著者のドラッカーさんに対する深い尊敬の念がとてもよく伝わってきます。

本書は著者が大学院時代に記録したノートや記憶を元に作られたものなのですが、内容は経営に関するものから自己啓発的なものまで幅広くなっており、昨日紹介したマネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]よりはかなり読みやすくなっています。



本書の中から10個のエッセンスを紹介します。

・自信は少しずつ培うもの
自分の専門分野以外でも、縁の下の力持ちになることで自信は培うことができる。成功した姿をイメージするとか、内心不安に感じてても堂々と振舞うなど、ちょっとしたことの積み重ねで自信が築かれていく。


・常識の「根拠」を疑うこと
・経験にとらわれず白紙の状態で挑む

ドラッカーさんが経営コンサルタントとしての仕事で、GEのジャックウェルチさんにした質問

「白紙の団塊から検討するとしたら、この事業に参入しますか?」
「この事業をどう扱うつもりですか?」

この質問を受けてジャックウェルチさんは既存事業のスリム化を進め、株価高騰に大きな役割を果たしました。


・過去の成功にしがみつくと破滅する
 「チーズはどこへ消えた?」ですね。


・二つ以上の分野に秀でる
経営の専門家であるドラッカーさんですが、大学院では法律を学んでいて、博士号をとっています。また、経営以外にも美術の分野で論文を書いてしまうほど多才だったようです。

そんなドラッカーさんですが、読書を通じて幅広く知識を得ることを意識されていたそうです。楽しみのためでもあり、見識を広めるためだったようなのですが、これが本業を行っていく上でも、行き詰ったときなど、様々な場面で役に立ったのだそうです。

本業以外に何か強みとなるようなものを身につけておいたほうが良さそうですね。


・将来は予測できないが切り開くことはできる
・目標は気軽に変えてはいけないが、戦略は状況に応じて素早く変える
変化に柔軟に対応しつつ、断固としたビジョンの元、目標に近づいていく。、


・失敗を恐れない
成功の影には失敗がある。いくつもの失敗の上に成功が成り立っている。


・人材を大切にすること
失敗してもむやみに人材をターゲットにした非難は行わないこと。


・人を率いるにはまず相手を知ること



中でも「二つ以上の分野に秀でる」のに読書の効用を説いている部分が印象的でした。やはり偉人は読書体験が豊富なのですね。見習わないと。

参考記事:チーズはどこへ消えた?

ドラッカー先生の授業 私を育てた知識創造の実験室ドラッカー先生の授業 私を育てた知識創造の実験室
(2008/09/26)
ウィリアム A コーン

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【書評】マネジメント - 基本と原則


01 15, 2009 | Tag,経営,マネジメント,ドラッカー

マネジメント - 基本と原則  [エッセンシャル版]マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]
(2001/12/14)
P・F. ドラッカー上田 惇生

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本書は「現代マネジメントの父」ピ-ター・ドラッカーさんの著書です。1974年の大著「マネジメント-課題、責任、実践」の抄録を訳しなおしたエッセンシャル版です。抄録の訳、だからか多少実例に乏しく、初めて著者の本を読む人には多少分かりづらいかもしれません。

本書は

マネジメントの使命
第1章 企業の成果
第2章 公的機関の成果
第3章 仕事と人間
第4章 社会的責任

マネジメントの方法
第5章 マネジャー
第6章 マネジメントの技能
第7章 マネジメントの組織

マネジメントの戦略
第8章 トップマネジメント
第9章 マネジメントの戦略

について書かれていて、
この中に45個の小項目(エッセンス)が並んでいる構成となっています。


マネジメントの役割を3つ挙げると、「自らの組織に特有の使命を果たす」、「仕事を通じて働く人たちを生かす」、「社会の問題について貢献する」、になります。企業が社会の中の一組織であることを考えると、マネジメントは組織の中だけの調整にとどまらず、社会そのものの調整という所にまで広がっていくと思われます。


企業の目的というのは「顧客の創造ということに他なりませんが、その基本的な機能には、「マーケティング」、「イノベーション」というものがあります。「マーケティング」は顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにするということです。「イノベーション」の結果もたらされるものは、よりよい製品、より多くの便利さ、より大きな欲求の満足です。


資本主義社会において利益至上主義であることは時々批判の対象になるところですが、企業が生み出す利益の機能についてなるほどと思うことが書かれていました。

 1.利益は成果の判定基準
 2.利益は不確定性というリスクに対する保険
 3.利益はよりよい労働環境を生むための原資
 4.利益は、医療や国防など社会的サービスをもたらす原資

企業から法人税や事業税など多額の税金を徴収しているからこそ、社会福祉が成り立っているのですね。そうすると、やはり資本主義社会において企業は利益を追求するのがあるべき姿と言うことになります。



マネジャーには”部分”に執着せず、”全体”を見渡せる目が必要です。また、そのあらゆる決定と行動において、ただちに必要とされているものと遠い将来に必要とされるものを調和させていく力が必要です。

そのマネジャーが関与する部分で、「意思決定」の項が参考になります。

意思決定
のエッセンス4つ
 1.答えではなく、問題を明らかにすることに重点を置く
 2.反対意見を出しやすくする
 3.当然の解決策よりも複数の解決策を問題にする
 4.いかなる地位の誰が決定すべきかを問題にする

意思決定のプロセスに反対意見や複数の意見があった方がものごとを様々な面から見ることが出来て、たしかにいいような気がします。会議ではなかなか意見を言わないのが日本人の特徴だと思いますが(無駄な会議が多いせいかもしれない・・・)、マネジャーはこのようなことに気をつけなが全体の進行を進めていくのがいいのだと思います。


マネジメントで気をつけたほうが良いことに、「三人の主人を持つ奴隷は自由人である」というローマの格言にある通り、誰にとっても上司は1人出なければいけないということがあります。組織にとって忠誠の重複は避けなければならないものの一つです。


今となっては多くの経営関係の本が一般向けにも出版されていますが、本書はそれらの多くのエッセンスが詰まったような内容になっています。タイトルにある「基本と原則」は時代を超えて変わらない本質なのですね。



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たしかにライフハック【書評】情報ダイエット仕事術


01 14, 2009 | Tag,ライフハック,GTD,タスク管理

情報ダイエット仕事術情報ダイエット仕事術
(2008/12/20)
堀 E. 正岳

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本書はブログ:Lifehacking.jp管理人の堀 E. 正岳さんの著作です。マインドマップ的読書感想文:【オススメ】「情報ダイエット仕事術」堀 E. 正岳で紹介されていたのがきっかけで読んでみました。

ブログ:Lifehacking.jpはすぐに応用可能な知識を記事にしてくれているのでとても参考になります。

本書もそういった誰でも応用可能な知恵を授けてくれる本だと思います。


以前にこれはスゴイ!「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」でも紹介したのですが、本書はGTD的な内容を取り入れた本です。

GTDの目的は「やらなければならない事によるストレスから解放される」というものです。これにより、日々やらなければならないタスクを、なるべく自分の頭の中だけで管理しようとせず、自分とは別個の「外部脳」の中で管理することで、日々のストレスを軽減させることができます。


本書の中で気に入ったのは2分・5分・15分ルールです。
GTDの基本なのだと思うのですが、より実際に即した方法が紹介されていました。
自分流にアレンジして紹介します。

まずはとりかからなければならないものを、「2分でできること」「5分くらいあればできそうなこと」「15分以上かかりそうなもの」の3つに分けます。ここが大切なポイントです。とりかからなければならないものがどれくらいの時間をかけたら終わるのか自分で分析しなければいけません。

その分類ができたら、

「2分でできること」は今すぐやってしまいます。

「5分くらいあればできそうなこと」は必ず「To Do リスト」などの媒体に一旦記載します。そして列挙されたリストを順次こなしていきます。

「15分以上かかりそうなもの」も別のリストに記載し、できるだけ終了するまでにかかりそうな時間を予測した後、時間を確保し、とりかかります。


「5分、15分以上かけてやること」をやっている時にしばしば直面する問題の一つに、途中で雑多な「やらなければいけない事」が出現してくるということがあります。人間生きていれば、この状況に出くわすのは仕方ありません。これに対してどう対処するかなのですが、このように考えます。

それが2分でできることなら、今すぐやってしまう。

5分かそれ以上かかるようなら「To Do リスト」や「15分以上かかるもののリスト」に書き足して、リストの順に(優先度は適宜変えても良い)、順次とりかかる。

こうすることで、あれもこれも、という精神的なプレッシャーから解放され、目の前のことに集中できるようになります。


私はGTDを実践する上で、ウェブを使った外部脳とアナログの手帳を併用するのがいい方法だと思って、今始めているところです。

みなさんも本書を読んで自分流にアレンジしたタスク管理をしてみてはいかがでしょうか?



本書に書いてあったことなのですが、堀さんは1日1論文読むのを日課にされているそうです。本業が科学者という職業なので、論文を読むのは必須なのでしょうが、忙しい合間を縫ってコンスタントに論文を読むのはなかなか難しいことだと思います。本書に載っているようなタスク管理をしていればこそ、できることなのかもしれません。

私も仕事柄、日々新しい論文を読んだ方が良いのですが、1日1論文とまではいかないまでも見習っていきたいと思います。


参考記事:
これはスゴイ!「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」
パソコンで実践するGTD-LiveDriveとDropboxの使いわけについて-



金融リテラシー【書評】お金の流れはここまで変わった!


01 13, 2009 | Tag,資産運用,金融リテラシー

お金の流れはここまで変わった! (新書y)お金の流れはここまで変わった! (新書y)
(2008/11/06)
菊地 正俊

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本書は2008年11月発刊の比較的新しい本です。著者の本は以前に外国人投資家で紹介しました。その外国人投資家の記載と一部かぶる部分がありますが、今回は個人の資産運用に関するアドバイスが中心となっています。


本書でもやはり、「富めるものますます富み、貧しいものはいつまでたっても貧しい」という現代の格差社会の構図が浮き彫りにされています。例えば日本で考えると、こういうご時勢でも給料が高いテレビ局などは年収1500万円くらいですが、100円ショップのキャンドゥは年収325万円、ラーメンチェーン店の幸楽苑は365万円です。

さらに所得の面から見ていくと、全体の中で年収1千万円を超える人はたった4.5%なのですが、年収2000万円を超える人の数は18万人から22万人に増えています。一方年収200万円以下の人は全体の17%だったのが23%と、約4人に1人という割合に増えています。

発展途上国の台頭ともに製品の値段や食料、資源の値段は上がるけれども、個人の所得は上がらないというようなことが起きています。商品そのものよりも、それにつられて集まる投機マネーの動きも見逃せません。投機マネーの影響で、食料や資源の価格はさらに高騰することになります。2008年のオイルマネーはこのよい例であると言えるでしょう。



私の周りでもそうなのですが、「お金をどういう風に上手く運用してこの世の中を上手に泳ぎきるか」、という話はあまり好まれません。しかし、今の世の中、年金も含め、国は当てにならないのが現実です。だとすると、自分のお金はなるべく上手く運用して賢く生きていくしかないと思います。

日本人の家計資産に占める金融資産の割合は6割と言われています。そして、そのうちの半分は現預金であるというのが特徴です。

現預金は昨今のような低利率では、増えもしないけど減りもしない安全資産であると日本人は考えます。たしかに、銀行への預金は1000万円までは何があっても保証されることになっています。基本的には。

しかし、この考え方にはインフレのリスクというのが見逃されています。インフレになったら今の利率では現預金の価値は目減りします。今日の1万円と1年後の1万円では価値が違うのです。

だから、銀行への貯金は決して安全なものではありません。

ではどうしたら良いのか?

著者の主張は株式や債券、商品や不動産、これらの金融商品を上手く組み合わせればインフレのリスクにも対応できると言います。バブルがはじけたらどの金融商品でも大きく損をする可能性はあると思いますが、原油や鉱石、レアメタル、金などは価格を伸ばしていました。要は、状況に応じてどの金融商品に重点を置いて運用するかなのだと思います。(でもこの配分が難しいですよね・・・。あとは手をつけるタイミングも難しいですね・・・。)

銀行や保険会社にお金を預けていても、これらの機関も現金をそのまま保有しているわけではなく、債権などの比較的安全資産で運用しているのです。そうです、結局は金融商品で運用しているのです。国の年金だってそうです。お金には、たくさん集まればたくさん増殖する、という性質があるからです。


どういう形で資産を運用するかは個人に委ねられますが、一層個人レベルでの上手な資産運用が必要になってくると思います。今こそ金融リテラシーを身につけるいい機会かもしれません。



成功本【書評】宇宙を味方にしてお金に愛される法則


01 12, 2009 | Tag,自己啓発,引き寄せの法則,成功本

宇宙を味方にしてお金に愛される法則宇宙を味方にしてお金に愛される法則
(2007/06)
ボブ プロクター

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今日は自己啓発本を紹介します。

本書はお金持ちが身につけている「豊かさマインド」を身につけて、思ったとおりの自分を実現す方法について書かれた本です。目的達成のために「引き寄せの法則」や「振動の法則」といった自己啓発本ではお馴染みの言葉も出てきます。それもそのはず、著者のボブ・プロクターさんはザ・シークレットの映画にも関わった方です。

本書が他の成功本と違うのは、「成功本の言っていることは分かるのだけれど、なんとなく腑に落ちていない人」のためにも書かれている点です。

世の中の成功本とその読者数の割りには、実際に誕生している成功者は少ないと思います。



裕福な人がお金を持っている理由は、「豊かさマインド」が心の中に培われているからだと言います。「豊かさマインド」というのは、お金に対して自然体でいられるということです。

裕福な人はお金の話をすることに不愉快な感情を抱くことはありません。一方私たちはどうでしょう?お金の話は日常の中であまり好まれませんよね。

何も裕福になるのに必要なのは、「心がけ」だけだ、と言っているわけではありません。お金について正しい知識を持つことでお金の性質を知り、お金を引き寄せようと言っているのです。



あらゆる考えや計画、目標は、信念と期待を込めて思うことを繰り返すことで、潜在意識に植えつけることができます。

潜在意識のレベルでも、心の底から思っているものほど、具体的なイメージとして頭の中にそれを思い浮かべることができ、意図したものか偶然かは分からないような形で現実となって現れます。

思い描いた願望はできるだけ明確にイメージ化できることが必要です。
理想とする憧れの人をモデルにイメージするのも良いでしょう。

つまり、自分を含めて周囲のあらゆるものは自分の潜在意識が作り出したものである、とも言えます。周りを変えたければまず自分が変われ、とよく言いますが、それはこういう原理でもあるのです。

私たちの思考パターンで多いのは、まず結果からイメージして、結果→思考→概念という風にたどるというものです。そうではなく、初めに自分の願望である思考から入り、思考→概念→結果という風に結びつけた方が、自分の望みに近い世界が創れるでしょう。



自分を変えたいと思う人は、本書を参考になりたい自分を明確にイメージし、それを声に出して読み上げ(アファメーションというテクニック)、「そんなの無理だ」という悪魔のささやきに耳を貸さず、ひたすら忍耐強く、信じ続けるのが良いと思います。

そうすれば、願望に行動が伴うようになり、なりたい自分に一歩近づくことができるでしょう。


関連記事:
引き寄せの法則、アファメーションについて:引き寄せの法則
引き寄せの法則について:The Secrets
総合的な自己啓発本:ユダヤ人大富豪の教え




目を背けるな【書評】ならず者の経済学


01 11, 2009 | Tag,経済,奴隷,売春,偽造,犯罪

ならず者の経済学 世界を大恐慌にひきずり込んだのは誰かならず者の経済学 世界を大恐慌にひきずり込んだのは誰か
(2008/11/19)
ロレッタ・ナポレオーニ

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本書は経済現象のうち、あまり直視したくない”闇”の部分にスポットがあてられた本です。なので、読後に爽快感が得られるというよりは少し暗くなってしまうかもしれません。

本書を読むと日本と言う国がいかに恵まれた国であるかが身にしみます。


「ならず者の経済」とはを共産主義の崩壊による混沌の中から生まれた副産物で、本書で取り上げられている「ならず者の経済」は以下のようなものです。

  • ロシアの新興財閥(オリガルヒ)による国有財産の略奪

  • セックス奴隷としてのスラブ系女性

  • 共産主義崩壊後、国民は新興財閥に法外に安い値段で国民が持っていた民営化証券を集めて富を築いた。この影響でロシアの女性失業率が80%に増大し、生活のために売春に走らざるを得ない女性を急増させることになった。


  • 貧困化し破産するアメリカの中流階級

  • 富の象徴とされる持ち家に憧れるアメリカの中流階級が、返済不能なローンに手を出し最後には破産する。


  • グローバル化して巧妙に暗躍する犯罪組織

  • 今もなくならない奴隷労働

  • 犯罪組織で生み出されたお金はロンダリングされ、私たちの手元に届いているかもしれない。あなたが手にしている貴金属は奴隷労働の成果かもしれない。


  • あふれかえる偽造品・偽造薬

  • 中国を初め、貧しい国にあふれる偽造品。さらには薬まで偽造されているという現実。


  • 人々のダークな情念を操って大儲けするインターネット起業家

  • インターネットでナンバー1のビジネスはポルノ、ナンバー2はギャンブル、そしてナンバー3は児童ポルノである。


  • 先進国のあくなき食欲を満たして稼ぐ漁業海賊

  • 世界規模でみればごくわずかな人々のために、海洋資源が乱獲されている。


こうして見てみると、これらの「ならず者の経済」の多くに貧困、そして貧富の差が関与している事が分かります。

これらがはびこる原因には当事者以外に、巡り巡って恩恵を受けている先進国の存在も見逃せません。

富める者はますます富み、貧しい者はいつまでたってもそこから抜け出せない。このような格差をなくす、社会全体の取り組みが必要なのだと思います。難しい問題だとは思いますが、利益を上げることが至上命題になっている今の資本主義では限界なのかもしれません。

著者はこの状況を打開するのに、イスラム金融と中国の思考法(例えば孫子の哲学:現実は状況の産物として立ち現れるので、たえず変化している。それを巧みに利用することこと肝要である)に活路を見出していますが、つい最近当ブログメタノート:貧困のない世界を創るで紹介したようなソーシャルビジネスやマイクロクレジットの活用も有効なのではないかと思います。




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情報処理ライフハック【書評】情報力


01 10, 2009 | Tag,情報処理,ライフハック

情報力情報力
(2009/01/09)
橋本 大也

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ネット上には様々な情報が溢れかえっています。ネットを利用すれば、様々な情報にアクセスでき、簡単に利用できますが、気をつけないと情報の海で溺れてしまいます。情報は収集する技術もそうですが、整理していつでも参照できるようにすることが大切だと思います。

本書の著者はブログ情報考学 Passion For The Futureで有名な橋本大也さんです。大学生の時からウェブ上の様々な情報を収集、整理し、それを強みに現在はデータセクション株式会社の取締役をされているそうです。

さすがという感じで参考になる部分がたくさんあったので記事にしたいと思います。


個人が実践する情報処理技術には4段階のステップがあります。

 1.収集
 2.整理
 3.分析
 4.活用


です。

収集の中心になるのは今やネットであると思いますが、気をつけないといけないのはネット上の情報は本当か嘘か判別が難しいというところです。仕入れた情報が利用価値のあるものか自分で判断する必要があります。正確な情報が知りたければ、やはり教科書などの書籍が必要でしょう。書籍はある程度検閲されているため、情報がブラッシュアップされています。

検索する上でのコツとして画像検索を利用したり、検索ワードを工夫することがあります。例えば、検索するときにマイナスの記号(-)を加えることで、検索対象から省きたい内容を実際の表示結果から省くことができます。


整理をする上で大切なのは情報をなるべく一元化し、利用可能な形にしておくことでしょう。この目的を達成する上ではオンラインストレージが有用だと思います。本書の中で紹介されていたDropboxEVERNOTEは一元化とパソコン間でのデータ共有に便利そうなので、早速使ってみることにしています。
ブログの活用もいいですね。ブログに記事にした内容は書評もそうですが、理解、咀嚼していったん自分のものになります。そういう知識は後から見直しても利用可能な知識です。著者の橋本さんは自分のブログに書いた記事を、後から見なおして仕事の時に参考にしたりしているそうです。


分析は上にも書いたとおり、その情報が妥当かどうかの判断です。また、調べたい情報を、ネット上の知識をどうやって組み合わせて得るかというのも分析になると思います。雑多な知識を組み合わせて目的の情報にたどり着くわけです。ネット上の知識は様々な人がいろんな意見を言っていたりするので、それらの意見も参考になると思います。はてななどでの情報収集が役に立ちます。


実際に情報を活用する段階で本書を読んで役に立ったのは、このPREPというフレームワークです。

 Point(要点)
 Reason(理由)
 Example(事例)
 Point(結論としての要点)

このような型を身に付けておくと、すぐに活用できる情報として保存しておくことができます。
あとは、整理するときに思い出す時に便利なようにタグ付けしておくことも情報を活用する上で大切だと思います。


本書には様々な情報処理に役立つツールが紹介されています。ただ、全てのツールが全員に役立つというわけではないと思うので、興味のある方は本書を参考にして利用してみることをお勧めします。



最近は情報処理に関するライフハックにはまっています。
パソコンで実践するGTD-LiveDriveとDropboxの使いわけについて-でも紹介したようにウェブ素人がパソコンを使って上手に情報処理をすることを今考えていますが、本書にも登場したEVERNOTEを最近使い始めたところです。保存できるデータが有料版に比べて少ないみたいですが、無料版から早速試してみることにしました。

ネット上にはEVERNOTEの解説もちらほらあり、それも参考にしているのですが、実際に使ってみないと、便利なのかそうでないのか分かりません。なので、使ってみてまたこのブログで報告したいと思います。



金融リテラシー【本】2時間でわかる外国為替


01 09, 2009 | Tag,為替,FX,ディーラー

2時間でわかる外国為替 FX投資の前に読め (朝日新書)2時間でわかる外国為替 FX投資の前に読め (朝日新書)
(2008/11/13)
小口 幸伸

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知り合いに有名証券会社の為替アナリストがいるのですが、その人も「為替は予測不能だ」、というようなことを言っていました。

以前にFXの本を読んだことがあり、その時FXを始めようかと考えたのですが、考えただけでそのままになっていて、ちょうど良かったので、為替についての理解を深める目的で本書を手にとって見ました。


本書は為替の基本的なことから、高度な内容まで幅広くカバーしたものになっています。本書を読んで、FXや外貨預金を始めるかどうかは別としても、本書の知識を理解すれば自分で為替をやる時はもちろん、経済現象を読み解くときにも役に立ちそうです。

途中に出てくる金利と為替の部分では、直物レート、先物レート、スワップレート、ディスカウント、プレミアムなどの専門的な用語や数式が出てくるのでやや難解かもしれません。ただ、為替取引をするならココを理解するのが重要なようです。とは言っても私も完全に理解できたわけではありません。こういう知識は実際の取引で、使いながら体得していくものなのかもしれませんね。


景気や政策に大きく左右されるのも為替の特徴です。アメリカでビッグ3に公的資本を注入しないことが決定されたとき、ドルの価値が下がり、ドル売り円買いが進行すると、近年まれに見る円高水準になりました。

様々な経済活動と、多国間での相対関係により金利や為替レートは柔軟に変わっていきます。だから難しいのだと思います。



本書で最も興味深かったのは成功するディーラーの部分。
ディーラーのうち、本当に優秀な人は全体の1割。2割の人は完全にダメ。
そして、ディーラーの成功する条件は、「ストップロスを守れること(確実に損切りできること)」、「ここぞと思うときは大きくポジションをとれること」、「相場に謙虚なこと」である。




そして、これが覚えておきたい
「個人レベルで活かせる、上手くやるためのヒント14」
です。

1.金融機関の営業を信じるな
2.銀行ディーラーを信じるな
取引の回数を多くして手数料で稼ごうとしている。しかも、担当者と言えども為替に詳しいわけではない。銀行のディーラーはポジショントークで語ってくるので、短期的な見方しか出来ていない。

3.エコノミストを信じるな
4.ハウツー本を信じるな
エコノミストはそもそも為替に詳しくない。
「必ず儲かる!」というようなハウツー本を書いている元ディーラーはおおかた2割の完全にダメなディーラー。

5.信頼できる人を探せ
数少ない1割の優秀なディーラーにたどり着くには相応の努力が必要だが、この人脈は武器になる。

6.高い確率で勝とうと思うな
7.素人であることを自覚して謙虚に相場に向かえ
一発大きく当てるより、わずかな額でも利益を積み重ねていく方がよい。

8.順張りに徹せよ
逆張りはするな

9.誰でも儲かる時にやれ
10.メディアを利用して相場の方向性を感じよ

11.マスコミや評論化が8割方同じことを言うようになったら逆張りせよ
こうなったら市場は既に価格を織り込んでいるから。

12.ストップロスを置け
 これが一番大切かもしれない。

13.利食い千人力
利食いとは利益を確定させること。「もう少し待てばもっと良かったのに」と思わない。利食いした後また同じ方向なら、再度同じポジションをとればいい。

14.明快な話は信じるな
常に利益を上げるディーラーは意外なことに理路整然とした論理的タイプではなく、寡黙か饒舌でも支離滅裂タイプだったりする。


正直言うと本書を読んで、為替を始めてみる気にはなりませんでした。むしろ簡単に手を出さないほうが良いかなと思いました。確かに始めてみなければ分からないこともあると思うのですが、急いで始める必要もないと思うので。今はもう少し様子を見ます。





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今年最初の目からうろこ【本】貧困のない世界を創る


01 08, 2009 | Tag,ソーシャルビジネス,マイクロクレジット,ムハマドユヌス,ノーベル平和賞

貧困のない世界を創る貧困のない世界を創る
(2008/10/24)
ムハマド・ユヌス

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著者のムハマド・ユヌスさんは2006年度ノーベル平和賞受賞者で、グラミン銀行という銀行の総裁で、その著者が提示するのは、資本主義社会の新たな方向性です。

本書では著者がバングラデシュという国を舞台に、貧困という問題に対してソーシャルビジネス、マイクロクレジットという武器で立ち向かい、解決を導いていく、その軌跡が綴られています。



ムハマド・ユヌスさんはグラミン銀行やヨーグルトで有名なフランスのダノン社と共同で起こしたグラミン・ダノン社など数多くのソーシャルビジネスを通じてバングラデシュの発展に貢献しています。

ソーシャルビジネスとは株式会社なのですが、目的は貧困を救うとか、「社会の利益になること」に特化したもののことを言います。ソーシャルビジネスでは、株主に対して配当はありません。ビジネスなので、利益を増やすことは大切なことなのですが、もっと大切なこととされるのは、社会への還元です。だから、利益は増資にあてられ、より多くの人に自社の持つサービスを提供することを考えます。

ソーシャルビジネスがNPOやNGOと大きく違うのは、その財源が寄付や政府からの支援金ではないところです。もちろん出資者は必要ですが、基本的には自分たちで利益を出す仕組みを持ちます。NPOやNGOの理念はもちろん素晴らしいと思いますが、財源が他人に依存していることを考えると、見えないところで活動内容などに制限があるかもしれません。ソーシャルビジネスの強みはそういったしがらみのないところです。

ビル・ゲイツさんが慈善事業に出資するようになったこと、そのような行動が大富豪には例外でないことを考えると、ソーシャルビジネスへの出資は今後もますます増える可能性があると思います。おそらく富を得た人が最後に行き着く先は社会への貢献という、人間としての根源的な幸せに関わる部分なのではないでしょうか。


マイクロクレジットは貧しい人々に少額でも融資をする仕組みのことです。グラミン銀行が現れるまで、大きな銀行は担保がないことを理由に融資をしてくれませんでした。やる気やスキルがあってもお金を稼ぐチャンスすら与えられてなかったのです。貧しい人々に融資を行って、「資金が回収できなかったらどうするんだ」、という声が聞こえてきそうですが、実際には創設以来60億ドルの融資を行って、その回収率は98.6%です。銀行としても利益を上げてることが、このビジネスが上手くいっていることの証です。

ここで大切なのは、「融資」であり、「寄付」でないことです。「タダ」は人々からイニシアチブと責任を取り去ります。これは、自助努力や自身より、むしろ依存を奨励することになります。不正すら促進することになりかねません。人々の自立を促し、社会の発展を願うなら、やはり「タダ」は良くないのです。



貧困は国にとっておそらく「悪」です。無用な争いや犯罪を生む元となります。そして、利益を追求するだけの既存の資本主義では貧困は助長されます。それに、環境すら破壊します。

貧困をなくす助けになる新しいビジネスの形がソーシャルビジネスなのです。これこそが新しい資本主義の形なのかもしれません。



本当に刺激的でおもしろい本でしたよ。




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Doing more with less!【本】「パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す」


01 07, 2009 | Tag,パーソナルブランディング,ブランディング

パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出すパーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す
(2005/06/01)
ピーター・モントヤティム・ヴァンディー

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本書はパーソナルブランディング(≒セルフブランディング)の本なのですが、メタノート:ブランド人になれ!と比較すると少しだけ実践的な内容になっている気がします。

本書を手にして最も高い読書対効果を得られる人は、おそらく今、起業を考えている人ではないかと思います。

しかしながら、パーソナルブランディングは起業家以外にも、企業に勤めるビジネスマン、医師や弁護士などの専門職、あらゆる組織に属している個人レベルで活かすヒントがあると思います。

そして、パーソナルブランディングに成功すれば、最小限の労力で最大の効果を上げることができるようになります。



パーソナルブランドの確立のために大事なことですが、まずは以下のことを考えてみる必要があります。

  • 今自分が何をやりたいか?
  • 何をやりたくないか?
  • 自分の強みは何か?
  • ブランドを活かしたいのはどういった分野か?
  • 対象になる人(売り込みたい相手)はどのような人か?

まずはこれらの質問に自ら答えましょう。



それから次に、売り込みたい内容について考えることは、メタノート:アイデアのちからで前に取り上げた

  • Simple(単純明快である)
  • Unexpected(意外性がある)
  • Concrete(具体的である)
  • Credentialed(信頼できる)
  • Emotinal(感情に訴える)
  • Story(物語性がある)

を満たすような内容かどうかです。

これはパーソナルブランディングでも有効だと思います。自社や自分を相手の記憶に焼きつかせなければ、有効なブランディングになりません。



そして、テクニック的なパンフレットやロゴ、ウェブサイト、ダイレクトメール、広告、ネットワーキング(紹介)について考えていきます。どの手法も人々の記憶に焼きつける目的で行います。


コカコーラやマクドナルドのように、名前を聞いて「さわやか」「おいしい」などのイメージがわいてくるのが理想です。

ブランディングを確立するまでには長い時間を要し、信頼の積み重ねが必要だと思います。時には大幅な修正が必要になるかもしれません。しかし、個人レベルでもこのブランディングが行えれば、どんな社会でもきっと大きな武器になると思います。


まさに、

Doing more with less! 

です。


参考記事:
メタノート:ブランド人になれ!
メタノート:アイデアのちから
メタノート:急に売れ始めるにはワケがある



合理と不合理、どっちが正しい?【本】人は意外に合理的


01 06, 2009 | Tag,経済学,合理的,不合理

人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く
(2008/11/20)
ティム ハーフォード

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昨日に引き続いて経済学の本です。
経済学と言っても、行動経済学の話に近いので読みやすい内容になっています。

たしかにブログ:H-Yamaguchi.net;人は「予想どおりに不合理」だけど「意外に合理的」でもある、という話にある通り、本書と昨日の予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」を一緒に読むとよりおもしろいと思います。


アメリカでは一時期青少年の間でオーラルセックスが増え、問題になったことがあるそうです。著者流に言うと、これは不道徳だと非難される面がある一方、HIVについて学習した青少年たちの合理的な行動を示唆します。

また、近年女性の離婚率が増えたことも、教育が充実してきたことや、女性として社会に出て職を得ることで自立した生き方を選択する女性が増えてきたこと、などが理由として挙げられます。これも社会が成熟してきたため、女性がより合理的な選択を出来るようになったことに関係があると著者は指摘します。



昨日の予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」でもあったように、およそ不合理な選択をしてしまうのが人間で、そのことに関しては疑いはないのですが、それは個人に焦点をあてたミクロ的なものの見方で、人間の集団社会にもっと目を向けてみると、長い目で見ると合理的な選択をしてきていることが分かります。そうでなければ、私たちの住む社会は良いものになっていかないでしょうし、これは過去を振り返ってみても同様のことが言えるのだと思います。


前向きな意見として、私たちが出来ること、それは

「不合理な選択を行ってしまうことは許容しつつも、それでも諦めずに合理的な選択を行えるよう努力を続ける。」

これしかないのではないでしょうか。





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人間とはなんとすばらしい傑作か 【本】予想どおりに不合理


01 05, 2009 | Tag,行動経済学

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
(2008/11/21)
ダン アリエリーDan Ariely

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本書は感情と理性の間で揺れ動く人間の心理を理解するのに役に立つ本です。
人間がどうして不合理な行動を起こしてしまうのかを解明するのは非常に難しいことだと思います。

私たちは後から考えるとどうしてそのような行動をとったのか分からないような行動をすることがよくあります。

本書は経済学を、「人間はそもそも合理的ではない」という視点で考える場合や「単純にこれまでに行ってきた自分の選択について振り返る」場合などに役に立つと思います。



本書の中から心に留めておきたい「私たちの10の性質」を紹介します。

1.相対性の真理
AとBという選択肢があった場合、そのままでは迷ってしまう選択肢でもAより少し劣るA'という選択肢があると、Aを選びやすくなる。
自分の給料が仕事に対して見合わないと思うのも、同僚が自分より少しだけでも多くの給料をもらっているから。


2.需要と供給の誤謬
実は価格は需要と供給だけで決まるものではない。
本書では黒真珠の話が出てきますが、黒真珠の価格は売り手が巧妙に高級品であることを買い手にすりこんだことで出来上がったりしている。


3.ゼロコストのコスト(無料が本当は無料じゃない理由)
「無料のおまけ」がついていたり、「3足買えばもう一足は無料!」となっていると、お得感がしてついつい商品に手が伸びてしまう。


4.性的興奮の影響
性的興奮を感じている時、確実に判断力が鈍る。どんなに理性的な人間でも、興奮が高ぶっている時は理性的な部分がどこかに行ってしまう。


5.先延ばしの問題と自制心
先延ばしにすればするほど、自制心が活躍する場が少なくなってしまう。意志は時間の経過とともに弱くなる。こういった場合、自分のやりたい事は自動的に出来るように仕組化する方が良い。


6.高価な所有意識
いったん所有してしまったものは容易には手放したくなくなる。だから、自分では適正な価格以上の価格付けができると思ってしまう。


7.選択の自由
選択肢が少ないというのは私たちにとってとても窮屈なことである。かと言って選択肢が多いと選択が困難になったり、目的にそぐわない選択をしてしまったりする。


8.予測の効果
これは先入観と大きく関係がある。
コカコーラに抱くイメージとペプシコーラに抱くイメージとは残念ながら違う。

ワインをおいしく見せたかったら、いいワイングラスに入れるようにしましょう。


9.価格の力
高い方が良いと考えがち。
値段の高い薬と安い薬では、同じ成分の薬でも高い薬の方が良く効いたそう。

これだと、後発薬品は広まらないことになってしまいますね。


10.わたしたちの品性
人々はチャンスがあれば、ごまかしをする。しかし、いったん正直さについて考えだすと、ごまかしを完全に止める。そもそもわたしたちは誘惑に負けやすいのである。誘惑に駆られている瞬間に道徳心をどう呼び起こすかが問題だ。


本書から得られる最大の教訓
わたしたちはみんな、自分がなんの力で動かされているかほとんどわかっていないゲームの駒である。わたしたちはたいてい、自分が舵を握っていて、自分が下す決断も自分が進む人生の進路も、最終的に自分でコントロールしていると考えている。しかし、悲しいかな、こう感じるのは現実というより願望(自分をどんな人間だと思いたいか)によるところが大きい。

本書で紹介されている「心の動き」は読者を納得させるのに十分だと思いますが、紹介されているのは”結果”にあたる部分で、”機序”の部分ではありません。だから、内容についてとやかく言えるものではありません。人間はどうしようもなく、このような行動を起こしてしまうものなのですから。

一方で、私たちがとりやすい思考や行動のパターンを知っておくことは、生きていく上での最善の選択を行うために確実に役に立つと思います。


参考記事:経済は感情で動く―― はじめての行動経済学



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ネットで稼ぐ!? 【本】「Eコマース成功の条件」


01 04, 2009 | Tag,ネットショップ,ネットビジネス,eコマース

楽天のベストショップ経営者が教えるEコマース成功の条件

Eコマースというのはネットビジネスのことですが、ネットショップ専門の会社で経営が成り立っているのは全体の何%でしょうか?



たった1%です。


ブログもネットビジネスの新しい形態として良いのかもしれませんが、ブログはそもそも商品を買うために訪れる場所ではないので、ビジネスとして成り立たせるのは難しいかもしれません。アフィリティエイトやアドセンスを上手く使って利益を出すことは、アルファブロガーと呼ばれる人々なら可能かもしれませんが、一般のブロガーでは良くて小遣い稼ぎくらいなのではないでしょうか。

楽天のベストショップ経営者が教えるEコマース成功の条件楽天のベストショップ経営者が教えるEコマース成功の条件
(2008/12)
Eコマース戦略研究所

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本書ではネットショップを約10年前から始めて成功させた3つの会社(アンジェ北国からの贈り物桃源郷)が、その成功の秘訣や、苦労話を詳しく披露してくれています。ネットショップを始めようと思っている人、すでに始めている人にとって参考になるのはもちろんですが、ブログでアフィリティエイトを使って収入を得ようと思っている人にとっても参考になる点はあるのではないでしょうか。



ネットショップ経営の成功のカギは、アクセス数を上げること、商品が宣伝通りの品物であること、クレーム対応などの顧客対応が行き届いていること、などがあります。


ウェブ上では相手の顔が見えづらいというのがメリットでもあり、デメリットだと思います。顔が見えない時に私たちは、注文した商品がきちんと届くだろうか?、思ったとおりの商品が届くだろうか?、もしかしたら実物は写真と全然違うものだったりしないだろうか?などなど様々な不安にさいなまれると思います。

この「信用」という問題をクリアするためには、誠実な対応を積み重ね、顧客を味方につけてプラスの評価をしてもらえるようなコメントをもらうという以外にはないようです。


また、アクセス数というのは大きな問題です。
1000アクセスあって1商品が売れるくらいの確率なので、とにかくアクセス数は上げなければなりません。ネットの世界では上手くやらないと誰もそのサイトの存在に気付かないという事態が起こり得ます。これではいくら良い商品を揃えていても無駄ですよね。

そこで、各社が取り入れたのは、バナー広告の出店、楽天とのコラボ、他のネットショップとのコラボ、メールマガジンの活用などです。

あとはキャッチフレーズや商品の写真に付属させる説明書きが大切です。買い手をその気にさせる必要があります。

ホームページのデザインについてですが、これはあまり重要でなく、あくまで探している商品にすぐにたどりつけるかというような機能性を重視すべきとのことです。



ネットショップの手法をブログ運営という視点から考えると、楽天とのコラボは様々なランキングサイトに自分のブログを登録することと対応しそうです。他のネットショップとのコラボは他ブログとのリンクと同じ意味を持ちそうです。メールマガジンを発行しているブログさんもありますよね。

また、人の目を引くようなキャッチフレーズは、ブログのアクセス数アップにも役立つはずです。



この3社のネーミング、「なんか怪しげだな」、と感じたのは私だけでしょうか。
たしかにネーミングはいまいちかもしれないのですが、きちんと利益を上げている企業なので、そのノウハウは参考になるところがあると思います。


本書を読めば、あなたのブログ運営に役立つヒントがあるかも。




パソコンで実践するGTD-LiveDriveとDropboxの使いわけについて-


01 04, 2009 | Tag,GTD,LiveDrive,Dropbox,ライフハック

先日からGTD(Getting Things Done)を利用してタスク管理しようと試みています。

パソコンを利用したGTDを実践したいと思っているのですが、以前にメタノート:これはスゴイ!「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」で紹介したLiveDriveDropboxの使い分け方がようやく分かった(遅い!?)ので、リポートしておきます。



パソコンでGTDを行う場合、アナログの場合と違ってデータを手元に置いて思いついた時にすぐに更新したり、参照できない点が不便なところだと思います。

なので、私は手元管理できるメモ帳としてアナログ手帳を使うことにしました。

そして、パソコンに向かえるときにそれを元に更新します。更新したチャート形式のノートはプリントしておくとすぐに参照できるし、それに書き込んでしまうのも一つの手かと思います。

この時、パソコン内のデータをどこからでも参照できると便利だと思うのです。いちいちUSBメモリに記憶させて、持ち運ぶのは手間ですし、手間な作業はおそらく継続できません。


そこでLiveDriveとDropboxを利用することを考えたわけです。



LiveDriveとDropboxはどちらも大容量のデータを保存することはできるのですが、シンプルに両者を理解すると、

21_logo.gif
は容量無制限なので、データのバックアップ用。



36t_bor.jpg
はパソコン間や仲間同士でのデータの共有の機能が優れているので、データ共有用。


という感じです。

簡単に言うと、LiveDriveはウェブ上の外付けハードディスク、Dropboxはウェブ上のUSBメモリ、ですかね。

Dropboxは容量が有料にしても50GBが限界なので、データをまるごとバックアップという目的には向かないと思います。個人レベルでは十分という考えもあるかもしれません・・・



要するに、普段はデータ共有用のDropboxをメインに使って、保存しておきたいデータはどんどんLiveDriveに保存していくスタイルが良いのかなと思っています。


なお、LiveDriveが無料なのはベータ期間の今だけです。

この前、LiveDriveから利用者向けにメールが来ましたが、それによると無料で使えるのは今年の1月までのようで、その後は個人向けで年間40ポンド、企業向けで年間200ポンドになるようです。企業向けは複数の利用者で保存しているデータを共有することができます。今のレートだと個人向けで年間約5200円くらいですね。容量無制限であること、データを失ってしまうことに対する安心を買うこと、結構使い勝手が良いことなどを考えるとこの値段は安いかもしれません。



もちろん、この2つのソフトはGTDに限らず、普段のデータ管理にも使えます。みなさんも良かったら試してみてください。


参考記事:メタノート:これはスゴイ!「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」


追記:LiveDriveとDropboxとEVERNOTEについてまとめてみました。




【経営と投資】花のタネは真夏に播くな


01 03, 2009 | Tag,経営者,経営,投資

花のタネは真夏に播くな ~日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学~ (文春文庫)花のタネは真夏に播くな ~日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学~ (文春文庫)
(2008/10/10)
水澤 潤

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著者の竹田和平さんは菓子メーカー竹田製菓の創業者であり、日経上場企業100社以上の大株主です。

本書を読むことで、経営者としての哲学と大株主としての投資哲学を学ぶことができます。

経営にしろ投資にしろ、随所に竹田さんの「見返りを求めずに与える。相手の喜ぶことをする。」と言った人生哲学が見えてきて大変興味深いと思います。


竹田さんは初めは竹田製菓のキャッシュを有効に利用するために、投資を始めたそうです。だから、当初買っていた株は圧倒的な大企業でした。ところが、竹田さんは一昔前に経営破たんした山一証券の筆頭株主で、それにより大損した経験を持っているのですが、それがきっかけで、企業の価値に比べて市場の評価が低い銘柄を選択して集中投資、長期保有を行うようになったそうです。


本書の中から名言を抜粋します。

経営に関して
  • 商品が市場から受け入れられなかったとき、市場を変えるのは困難だ。世の中に受け入れられなかったときは、どんなに大変でも市場から受け入れられるように自分を変える以外に方法はない。


投資に関して
  • ブームが終わってみんなが敬遠するようになれば、値段は暴落する。投資してもペイする水準まで値下がりしてから初めて投資に乗り出せばよいのである。

  • 経営者がお役所感覚だったり、天下り感覚だったりする会社には絶対に投資してはダメ。

  • 情報源は会社四季報。中でも一株利益、株主(自己)資本比率、PER(株価/1株利益)を目安に銘柄を選ぶ。

どうも竹田さんの投資法は大げさかもしれませんが、ウォーレン・バフェットさんと似ている気がします。

つまり、

企業の価値が市場の評価に比べて割安な銘柄を、現在のような多くの投資家が売りに走っている時にさらに割安に買い、長期保有する。

という投資法です。


読み物としてもおもしろかったのですが、成功した投資家の投資哲学に触れるという意味でもとてもおもしろい本だと感じました。




【本】外国人投資家


01 02, 2009 | Tag,外国人投資家,,投資,資産運用

外国人投資家 (新書y)外国人投資家 (新書y)
(2007/01)
菊地 正俊

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本書は2007年1月発刊の新書です。

最近では外国人投資家は日本からどんどん引き上げているみたいなので、若干時代にそぐわない本かもしれません。しかし、時代は繰り返すものです。今すぐ役に立つ本ではありませんが、読んでおいても損はないと思います。

本書を読んで気付くのは、「ハゲタカファンド」などといった言葉に代表されるような、外国人投資家に対する誤った見方です。

単純に考えても、日本の経済を大きくするという意味では、外国の資本が日本に投入されることは好ましいことではないでしょうか。

企業は株主のものと言います。外国人投資家が出資に応じて経営に関与するのは、自分の資産を守るためには当然という感覚なのでしょう。実際、外国の資本が入ってきたことで、多くの企業が日本企業の3つの過剰(労働、負債、生産能力)の解消が行われました。こういう動きは私たち個人投資家にとっても望ましい動きではないでしょうか。



外国人投資家の投資スタイル
  1. バリュー投資
  2. マクロ的な経済や産業状ではなく、個別企業の業績やバリュエーション(割高・割安)に注目。
  3. ボトムアップ運用
  4. 株価と業績や資産価値とを比較して割安と思える株に投資すること。これは米国スタイル。

ちなみに、欧州の投資家は逆にトップダウン方式で政治、経済、産業、為替などのマクロ的視点でいつどんな株式を買うべきか決める方法をとることが多いようです。



外国人投資家の傾向
いったん日本株がいいと思い日本株を買い続けると、中長期的に買い続ける一方、日本の経済や企業が悪いと結論づけると、数年に渡って売りるづける傾向にある。

この傾向から考えると、当分は日本株買いの波は来なさそうですね。

日本の株式市場の20%強が外国人投資家による資本です。そして、彼らの動向に市場は影響されます。ということは株価が大きく上昇することはしばらくは考えにくいと言えるのでしょうか。


まだまだ底が見えたとは言えない株式市場ですが、今年も賢く資産運用していきたいところですね。




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