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【まとめ】12月印象に残った本


12 31, 2008 | Tag,まとめ,12月,印象に残った本

今月も締めくくりとして、読んだ本の振り返りをしたいと思います。
印象に残った本だけ、ピックアップしてみました。


【文学】

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で
世の中に出回っている言語は、普遍語、現地語、国語の三種類がある。国語はその国の文化を内在したものであるため、日本人はもっと古典や近代文学を通じて、日本語に精通すべきだ、というような内容だったと思います。


日本語の奥深さと言えば、この本でも漢字の由来などの説明から日本語の良さを実感することが出来ました。
論語読みの論語知らず 「論語の活学」


「論語の活学」と同様、教訓を得た本として
30の自戒「菜根譚」
もありました。



【自己啓発本】

インサイドアウト 名著「自助論」
なんと言ってもコレでしょうか。

本書の中から3つの言葉を。

「天は自ら助くるものを助く」
「強者と弱者の違い、偉人と取るに足りない人間の違いは、旺盛な”活力”と”不屈の精神”を持っているかどうか」
「人格は一生通用する唯一の宝だ」

あとは古い本ですが、
受験生必読 「生きること学ぶこと」
がとても良かったですね。
学ぶことの中には「知恵」という目に見えないが、生きていく上で非常に大切なことが隠れている。この「知恵」が作られる限り、学んだことを忘れることは人間の非とはならない。そして、決して無駄になることはない。だから、大いに学び、大いに忘れ、また学んだほうが良い。
人間はこの忘れる特技を持つから、不連続なものから連続したものを読み取る能力をもっている。思考が発展するのは、人間の脳がこのような寛容性を持っているからなのだ。



そして、ポジティブシンキングの本
幸せに生きるコツ「オプティミストはなぜ成功するか 」

 A(Adversity ) : 困った状況
 B(Belief) : 思い込み
 C(Consequence) : 結果
 D(disputation) : 反論
 E(energization) : 元気づけ

このプロセスは使えます。
特に、自分の思っていることに対して「反論」してみることが大切だと思います。実際、やってみると結構穏やかな気持ちになれます。


一風変わったこんな本もありました。
新しい時代を生き抜くために。「ニューノーマル」
この本は思いがけず良かったです。
成功している投資家は単にデータとニュースの分析をしているのではなく、データやニュースに対する自分の反応を分析しています。このやり方によって、意志決定に入り込む感情的要素が最小限に抑えられるのです。自分の間違いから学んで、その間違いを繰り返さない。犯すのは、新しい間違いのみにすることが大切です。



【経済】
振り子の金融史観―金融史と資産運用
空間的な分散投資の有効性が薄れ、これからは時間的分散投資が重要になってくる、と書いてあったのが印象的でした。

どのカテゴリーに入れるか迷ってしまうコノ本も良かった。
となりの車線はなぜスイスイ進むのか?  交通の科学
本当に交通を科学しています。人間がアリのようにはどうしても秩序を守れないという点や道路工事で車線が狭くなるとき、ギリギリまで車線変更しないほうがいい理由がおもしろかったですね。



【マーケティング】
10倍売り上げを伸ばす方法「ザ・コピーライティング」
本書に書かれているような方法を試す場所を持っていないので、自分のブログを改良することにしました。その一環で始めたのが、記事タイトルの工夫です。なかなか思うような見出しが作れませんが、ボチボチ工夫しながらやっていきたいと思います。



【整理術】
そして、年末に衝撃的だったコノ本、GTDです。
これはスゴイ!「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」
実際に自分なりに工夫して使ってみました。
それと、この記事をアップした時に紹介した「ライブドライブ:http://www.livedrive.com/」と「Dropbox:https://www.getdropbox.com/」の使い分け方がなんとなく分かってきたので、今使いこもうとしている所です。


今月は11冊でした。
良い本との出会いは貴重ですね。

12月が終わるとともに、この一年ももう少しで終わりますね。
みなさんはどんな一年だったでしょうか?

来年もよろしくお願いします。

flowrelax@メタノート


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こんなにおもろしろいファンドマネジャーの仕事


12 30, 2008 | Tag,ファンドマネージャー,投資,経済

こんなにおろしろいファンドマネジャーの仕事こんなにおろしろいファンドマネジャーの仕事
(2008/10)
松下 律

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ファンドマネージャーとは投信委託会社や投資顧問会社、保険会社などから委託された資産の運用を行っている人々のことです。

扱っている額が額だけに、流れをつかめば、儲けも大きな額になります。

ファンドマネージャーになるまでには相応の経験年数が必要で、その後、通常証券アナリストの資格をとるようです。ただ、この資格(CMA:検定証券アナリスト)は国家資格ではないので、コレがないとファンドマネージャーになってはいけないというものではありません。
このような資格や教育システムが作られたのは必然だったようで、なぜなら、証券アナリストの勉強は大学にいる時には教わらず、社会に出てから勉強することが多いからです。要するに良い勉強の機会になるということです。

ちなみに新人のファンドマネージャーで年収1000万円、ベテランになると3000万円~5000万円にもなるそうです。儲けが多くなる可能性があるということは、それだけ損するときの額も大きくなります。実際の給料が多いか少ないかの議論は別として、ファンドマネージャーの仕事はハイリスクハイリターンと言えるでしょう。今の市況を考えると、おそらくファンドマネージャーの多くが辛酸をなめているのではないでしょうか。



ファンドマネージャーは実際に投資に関わる以外に、レポートを作ったりして様々な場面でその発言は注目されます。(もちろん、人によるのでしょうが)

ところが、いくつかの投資本には、「プロが運用する株式投信の3分の2以上が、幅広く分散投資された市場インデックスファンドに勝てなかった」と書いてあります。

そうすると、ファンドマネージャーの存在価値はどの様な点なのでしょうか。
短期的な運用成績を追求するからインデックスファンドに勝てる?



著者はもちろんファンドマネージャの経験者ですから、この仕事をとても愛情深く語っています。
本書を読んで、ファンドマネージャーの一週間の仕事内容やPE(プライベートエクィティ)のことを知れたのは良かったのですが、ファンドマネージャーの多くが幅広く分散されたインデックスファンドへの投資に勝てない、ということに対する考えや答えが得られなかったのは残念でした。



参考記事:ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理




【ニュース】救急医療の向かう先


12 30, 2008 | Tag,医療,救急医療,時間外加算

軽症なのに救急外来…123病院で「加算金」徴収

今の状況で救急医療を少しでも良くしようと考えるなら、
  1. 救急医療に携わる医師を増やすこと
  2. 救急外来にかかる患者の数を減らすこと


この2点しかないのではないだろうか。


医師の数を大幅に増やすと言っても、この政策が現場で実るのは十年以上先である。これでは当座はしのげない。


上の2点のうち、救急外来にかかる患者の数を減らすの効果を上げているのが、今回のニュースにもある夜間救急外来における全額自費の「時間外加算」である。


日本の医療は国民皆保険、フリーアクセスで、3割負担とはいえそれほど受診に抑制がかかるようなものではなかった。

だから、夜間の救急外来は風邪やら打撲などの軽症患者でごった返すことになる。

もちろん、患者さんは自分自身で軽症か重症化の判別が出来ないから病院を受診するのであろう。

一方で、「夜間の救急外来は昼間の外来に比べて待ち時間が少ないから」といった理由や、「仕事があるから昼間は来れないので夜に来ました」という理由で救急外来を受診する人がいるのも事実だ。昼間は仕事が出来ていたのだから、この場合は救急患者の定義にあてはまらないだろう。


現状では貴重な医療資源を有効に利用するために、このような措置は避けられないことなのかもしれない。



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企業を読む。~「1秒!」で財務諸表を読む方法~


12 29, 2008 | Tag,会計,財務諸表,決算書

「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本
(2008/01/25)
小宮 一慶

商品詳細を見る

本書の著者は小宮一慶さんで、著者の本は以前にビジネスマンのための「読書力」養成講座 ビジネスマンのための「数字力」養成講座を紹介しました。

著者の本に共通して言えるのは、どの本も徹底して読者の目線で書かれていることです。本書もそうでした。会計について詳しくない人にこそ、うってつけの本です。

会計における三種の神器は「貸借対照表」、「損益計算書」、「キャッシュフロー計算書」ですが、本書では他にも、「固定費と変動費」、「増し分利益」、「直接原価計算」、「PPM」、「付加価値」といった内容にも触れています。

著者は一般のビジネスマンが決算書を利用するのに、その決算書を”作る”知識は必要ないと主張されています。必要な部分だけを読み取れる知識があればいいそうです。

本書から決算書の知識を学ぶことで、「企業の成長性」や「経営の危なさ」が測れるようになると思います。


決算書を読む時全てにあてはまると思うのですが、常に同一会社を時系列で比較すること、同業他社と同時期での比較を行うことが大切です。


本書の中からここだけは、というポイントを絞ってご紹介。


貸借対照表

流動資産と流動負債

貸借対照表でどれか一つと言われれば、コレ。
流動資産が流動負債を下回ってなければ、突然借金を返せなくて倒産するということにはならない。


自己資本比率(純資産÷資産)

目安は15%以上。中長期的な安定を表す。
黒字倒産ということもあるので、キャッシュフローが確保されていることに注意。


ROA(資産利益率=利益÷資産)≧WACC(Weighted average of cost of capital:加重平均調達コスト)

資金を調達するのに、負債で調達するか株式で調達するか、どちらが割安か?
もちろん、負債で調達したほうが割安。
そうでないと、株主は株を買わないでしょう。債権を買うはずです。
WACCというのは、負債による調達コストと株式による調達コストを平均したものです。
このコストが利益(営業利益)より低くないと、企業は儲かりません。
だから、ROA≧WACCなのです。

ちなみに、この式を成立させるには、ROAを大きくする以外に、WACCを小さくする方法があります。
自己資本比率が高い場合、純資産も大きいはずですが、この時資金調達コストも大きくなります。(負債の調達コストより株式での調達コストの方が大きいから。)
だから、企業にとっては自己資本比率が高すぎるのも問題ということになります。ちなみに、平成19年のトヨタの総資産が約32兆円であるのに対し、有利子負債はなんと約12兆円もあります。



損益計算書

資産回転率(売上高÷資産)に注目。

資産を有効に使って利益を伸ばしているか、資産の有効活用具合が分かる。



キャッシュフロー計算書

営業キャッシュフローがプラスであるのは当然(でないと会社はつぶれる)ですが、ここでは投資キャッシュフローにも注目する。どこに注目するかと言うと、

有形固定資産の取得≧減価償却費

減価償却費より多く設備投資にお金を費やしてないのでは、成長する気がないのか、その余裕がないのかのどちらかという解釈が成り立ちます。



固定費と変動費

航空運賃の話。
特割やら早割やら早めに予約すると手に入る、かなり格安の航空チケットがあります。この仕組みは固定費と変動費で考えると説明がつきます。航空会社はとにかく早く固定費を回収したい(損益分岐点に早く到達させたい)ので、最初のうちは儲けが少なくても安いチケットをどんどん売って、利益を確定させてしまおうとしているのです。だから、格安航空チケットはキャンセルをすると、ものすごく高い値段をとられるのです。

こういうことを考えると、「なんであんなに高いキャンセル料をとられないといけないんだ?」という気持ちもおさまります。

最近、私もこのチケットを変更せざるを得ない状況になり、チケットの7,8割のキャンセル料をとられてキャンセルした、という苦い経験がありますが、ここまで高いキャンセル料をとるのには、損益分岐点に早く到達させる、という目的があったのです。著者も同じ経験をされたとのことで、すごく腑に落ちました。


本書の後半は会計というよりは、利益モデルの話になっていき、小林製薬や花王の話が出てくるのですが、それはそれでとても興味深く読めます。


会計の話は専門用語が飛び交うので、難しく感じるし、なかなか分かったようで分かってないような状態が続きます。しかし、財務諸表が読めれば、ニュースもよりよく分かると思うし、株式投資にも役立つと思います。

今後も根気よく取り組んで行きたいと思います。


参考記事:
あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編
ビジネスマンのための「読書力」養成講座
ビジネスマンのための「数字力」養成講座



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【ニュース】DPC導入で困るのは誰?


12 29, 2008 | Tag,医療,DPC

DPC対象病院:定額制病院を倍増 最大1400カ所、医療費抑制狙い--厚労省方針

DPC導入で困るのは誰だろう?

困るのは患者さんだ。特に高齢の。


DPCというのは、入院費包括払い制度のこと。
これと対になる制度は「出来高払い制」なのだけど、まだまだこちらの方が一般的。

今回のニュースでは
最大で今の2倍、約1400病院とする方針で、全国の約9000病院中、15%がDPC対象病院となり、91万床ある一般病床の50%が包括払いに変わる。

とのことなので、2009年からDPC制度を導入する病院が大幅に増えることになる。

行政の立場からすれば、この制度をきっかけに入院ベッド数を減らし、医療費の削減を狙っているのであろうが、自宅にすんなり退院できない高齢者の受け入れはどうなるのであろうか。


若い人にはあまり実感ないかもしれないのだけど、世の中には身寄りのない高齢者や家族のサポートが得られない高齢者が本当に多い。

この制度が導入されると、病院は約2週間の期限をもって患者さんを退院させないと、入院させていればさせているほど大幅に赤字になる。2週間って言ったって、実際のところそんなにとんとん拍子に話が進むものではない。

だから、急性期の治療が済んだ患者さんは次の受け入れ先(後方病床)を探さないといけない。

しかし、だいたい患者さんは「初めに診てもらった病院に退院するまでいたい」と言う。



後方病床を探すにしても実際にはなかなか見つからなかったり、探すのに手間がかかったりで入院期間がどんどん伸びるというようなことは今の時点でもよくある。

後方病床の確保は大丈夫なのだろうか?在宅医療に持っていくとして介護保険でそこまでのサポートが出来るのだろうか?

DPCが導入されたらされたでどのような結果になる恐れがあるのか、もう少し検討した方が良いのではないだろうか。路頭に迷う高齢者が増えることになる気がする。



READING HACKS!読書ハック!


12 28, 2008 | Tag,読書術

READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣
(2008/10)
原尻 淳一

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本書は読書術の本ですが、本書の良い点は本を読むに当たっての技術を、読んだ後すぐに使える形で提示してくれている点です。

読書の目的や効用から始まり、本選びの方法、読み方のちょっとした工夫、読んだ後どうするか、という点について解説してくれています。本書の特徴は読書後のアウトプットにかなりの重点を置いてあることです。


私自身は内容に、自分への教訓も含めてとても共感を覚えました。
理由は5点あります。

  1. 目的を持って読書をすること
  2. 目次はじっくり読むこと
  3. 全てを理解しようとしないこと
  4. 一度で理解しようとするのではなく、何度も目を通すことで目的に沿った箇所を重点的に読むこと
  5. アウトプットを意識したインプットを常に心がけるようにすること


目的を持って読書をすることはとても大切です。ただ、目的目的と言っても本を手に取った瞬間から明確にそれを意識出来ている人は少ないのではないでしょうか。

実際にはその本を手に取った瞬間から何らかの魅力を感じているはずで、目的意識は自覚できなくても自分の中に存在する気がします。

目的を明確にするためには、目次を活用することが有用だと思います。あとがきやまえがきも役に立つでしょう。

そして、自分の中から目的意識を引っ張り出すのです。


著者の原尻さんが実践している読書法は、上に挙げたようなプロセスで行うものですが、
一番初めの流し読みの時に、ここは読んでおいた方が良さそうだという箇所に付箋でしるしをつけていくそうです。その後しるしをつけた部分を重点的に熟読するのだそうです。

この方法、とても良いと思います。


私の場合は、付箋をいちいち貼るのが性に合わないので、付箋の代わりに三色ボールペンをもっと積極的に使っていきたいと思います。

  1. 著者が強調したい箇所
  2. 自分の課題に対応している箇所
  3. 文章表現として大変参考になる箇所


これらを色分けして読むようにします。

そして読書中に気づいたことは本の中にどんどんメモってしまいます。

読書ノートの媒体はなんでも良いと思いますが、検索が優れている点やペースメーカーにとして使えるという点でも「ブログ」というツールがお薦めです。



読みたい本を探すには、本書の中に挙げられていたサイト
想 imagine
というのが便利そうです。

コレは思いついた単語から連想される本を選び出してくれます。

私自身は興味の対象が同じようなブログを見て、本を選ぶことが多いのですが、このツールがあれば、未知の領域にもチャレンジしやすそうです。


文学的な作品を読みたくなったら松岡正剛の千夜千冊が役に立ちそうです。(ブログあります)
タイトル通り、たくさんの文学系の本が選ばれ、松岡さんによって書評されています。

読書の幅を広げるのも、自分の殻を破るのに役に立ちそうです。


多読で一番怖いのは、「無意識に本に頼りきって、自分で考えるという行為をやめてしまうこと」です。
常に、アウトプットを指標にした読書法を習得し、力を入れなくて良い時には力を入れず、完璧主義者にならないようにすることが忙しいビジネスマンにとっては大切だと思います。




使えるアイコン


12 28, 2008 | Tag,アイコン,フリー素材

おもしろそうだったのでブログにアイコンを使ってみました。

ココ▼のまとめサイトがすごく良くまとまっていました 
50 Most Beautiful Icon Sets Created in 2008

なかなかおしゃれなアイコンがいっぱいあります。


中でも私がダウンロードしてみたのは

Free Glossy Blogging Icons Set for Bloggers



Free Icons: Function Icon Set, 128 Completely Free Icons



iLeopard Icon Pack SE by ~kampongboy92

です。


先日からウェブ上のおもしろいツールにはまってます。



0 CommentsPosted in 日記

これはスゴイ!「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」


12 27, 2008 | Tag,GTD,田口元,百式,行動管理,タスク管理

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
(2008/12/24)
デビッド・アレン

商品詳細を見る


仕事に対するストレスの一番の原因は「やるべき事」が自分自身で把握できていないことにあるかもしれません。日々降りかかってくる仕事を上手に管理することができれば、予期せぬ仕事に対しても余裕を持って対処できそうです。

GTDとはGetting Things Doneの略ですが、これは「戦略的な観点からエネルギーを集中させるべきところに集中させつつ、エネルギーの無駄を極力排除することが出来るような信頼できるシステム」のことです。

これを利用することで、自分の目標や行動を把握し、たくさんの「やるべき事」を頭の外で管理するので、今目の前の「やるべき事」に集中できるようになり、ストレスを軽減しながらタスクを完了していくことが出来ます。



様々なHow to本に共通して言えることだと思いますが、本書も同様で、内容を読んで理解しただけでは内容を活かすには不十分だと思います。実際に使ってみることです。



内容をとても気に入ったので、私もGTDを使ってみました。

本書の監訳者はブログ百式IDEA*IDEAで有名な田口元さんです。
これらのブログには本当に多くの役に立つツールが紹介されています。


GTDのプロセスを順次挙げていきます。
本書では紙とペンを用いた方法が紹介されていましたが、私はパソコン上で管理した方が便利だと思うので、それに伴って必要なソフトも紹介します。

  1. 頭の中の「気になっているもの」すべてを書き出す

  2. 全て書き出してそれを「in-boxフォルダ」の中に入れる


  3. それらを今行動を起こすべきか吟味する

  4. そして今行動を起こす必要のないものは
    • ゴミ箱
    • 「いつかやる/多分やる」リスト
    • 資料フォルダ

    これらのフォルダに整理する。


  5. 次に行動するリストが複数あったら

    • 「プロジェクトリスト」
    • 「プロジェクトの参考情報」

    を作る。このプロジェクトは、計画が本来の人生の目的に沿っているかとか、大局的に自分のGTDを見渡す時に役立てる。


  6. 次に取るべき行動のうち2分以内に出来ることはいますぐやる



  7. 残りの取るべき行動リストをさらに以下に分類する

    • 連絡待ちリスト
    • 自分でやるべきでないものをこのリストに入れる
    • カレンダー
    • 特定の日付にやらなければならないことだけカレンダーに書き込む
    • 「次に取るべき行動」
    • 本当の「次に取るべき行動」があぶりだされる。



このプロセスは本書の中にあるフローチャートを見ないと実際には分かりにくいかもしれません。

私は本書の内容を元に、コレ▼

を使ってチャートを作り、そこにどんどん入力するようにしました。このソフトは操作性に優れているので、とても使いやすいし、パソコンのソフトなので、随時簡単に更新できる点がとても便利です。



さらに、情報を一元管理するために
(フリーソフト)
21_logo.gif
http://www.livedrive.com/
百式:無料かつ容量無制限!柔軟な設定ができて使いやすいオンラインストレージの決定版『LiveDrive』


こちらも情報の一元管理に役立ちます。
(フリーソフト)
36t_bor.jpg
https://www.getdropbox.com/
シゴタノ!:2009年も使っていきたい5つのツール

早速ダウロードしてみましたが、これでパソコンさえあれば、いつでもどこでも自分のタスクを一元管理できそうです。上の二つのソフトのうち、どちらがより使いやすいソフトなのかはまだそれほど使い込んでないので、答えは出ていません。

常々思うのですが、情報は一つの場所に保存しおく方がその情報を使う時に使いやすいと思います。
また、オンラインストレージは外付けのHDDのように、バックアップとしても使えることが有用な点です。



GTDでは週単位で「行動」を見直すことが大切です。今週出来なかったけど、来週はやろうと思っていることや、もうやる必要のないことを週末に見直して、次の週につなげます。

いったんin-boxに入れた情報はどんどん下位の行動リストに落とし込んで、in-boxは空にしておかなければいけません。でないと、いつまでも自分の頭の中はモヤモヤしたままです。


慣れるまでにまだ時間がかかりそうですが、これは身につけたら結構な武器になりそうです。

年末に一年を振り返るもよし、年始にやるべき事を考えるのもよし、とにかくやってみることが大事だと思われる一冊でした。




幸せに生きるコツ「オプティミストはなぜ成功するか 」


12 26, 2008 | Tag,オプティミスト,楽観主義,ペシミスト,うつ病

オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫)オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫)
(1994/02)
マーティン・E.P. セリグマン

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オプティミスト(楽観主義者)が人生をより楽しく、幸せに生きることについては異論の余地はなさそうなのですが、本書のすごいところは、楽観的になるのが、どうしてより良く人生を生きることにつながるのか、どうすればオプティミストになれるのかをデータに裏付けられたものとして提示してくれている点だと思います。


起きていることをどう捉えるかが、現象に対して幸せに感じるか、不幸せに感じるかの分かれ目です。ペシミスト(悲観主義者)は悪い事態は長く続き、自分は何をやってもうまくいかない、自分が全て悪いと考えます。それに対してオプティミストは、敗北も一時的なもので、その原因もこの場合にのみ限られていると考えます。そして挫折は自分のせいではなく、その時の状況とか、不運とか、他の人々がもたらしたものだと信じるのです。

そうなのです。オプティミストは言ってみたら利己的に世界を解釈する人達なのです。だから、彼らの思考が暴走すると周りが迷惑したり、危ない面もあるのです。



楽観主義は健康維持にも役立ちます。この部分は非常に腑に落ちました。その理由を3つ以下に述べます。

 1.楽観主義は免疫機能を高める。

 2.楽観的な人は健康のために摂生し、医者のアドバイスを聞く。
悲観的な人は、「どうせ自分は病気になる」という風に健康を維持しようとする考えが湧かない。

 3.楽観主義な人は一生のうちに不幸に遭う確率が少ない。
解雇や離婚、そういった不幸なイベントにはペシミストの方が遭遇しやすいのです。不幸なイベントはうつ病の引き金になったりします。



そして楽観主義になる方法 ABCDEです。

 A(Adversity ) : 困った状況
 B(Belief) : 思い込み
 C(Consequence) : 結果
 D(disputation) : 反論
 E(energization) : 元気づけ


具体的にはこのように使います。

困った状況:友達から借りた高価なイヤリングをなくしてしまった。
思い込み:私はなんて無責任なんだ。友達はきっとすごく怒るだろう。絶交されるかもしれない。
結果:がっくしりして友達に電話をする勇気もなく、ふさぎこんでいた。

好ましくない悲観的な考え方ですね。
そこで、次のプロセスに進みます。

反論:運が悪かっただけ。友達はきっとがっかりするだろうけど、事故だってことはわかってくれるはず。このアクシデントで友達が私を嫌いになることはないだろう。だから、自分のことをそこまで無責任だと思うのは間違っている。
元気づけ:イヤリングをなくしたのは本当に申し訳ないと思うけど、これで友情が終わってしまうとは思わない。そう考えると、もっと気持ちを楽にして友達に電話がかけられる!!


これは認知療法です。反論の部分で今考えていることが「本当にそうなのか?」「根拠はあるのか?」「別の見方はできないか?」と考えることが大切です。

これをやる上でさらに大切なことは、頭の中で考えるだけではなく、必ず紙に書いて実行してみることです。



実のところ様々な状況に対応するためには楽観的になるだけでは足りません。ペシミストが優れている点は現実をオプティミストより正確に把握できる点です。セールスなどの分野では特にオプティミスト的要素が強みになるでしょうが、弁護士のように現実を正確に把握するペシミスト的要素が必要とされる職業もあります。バランスの良さが一番大切なのです。


本書では、他にもうつ病の話や子育ての話も出てきて、その点も興味深いと思いました。

良書だと思います。


うつ病と認知療法について
関連記事:いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法



論語読みの論語知らず 「論語の活学」


12 25, 2008 | Tag,論語,孔子,人生訓,生き方ガイド

論語の活学―人間学講話 (人間学講話)論語の活学―人間学講話 (人間学講話)
(1987/12)
安岡 正篤

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書影がなくて残念なのですが、1987年初版であることを考えるとしょうがないのでしょうか。アマゾンで購入しました。

論語は紀元前4000年の孔子による人生訓です。

論語は原文を読んでも、特殊な教育を受けてきた人しか分からないのではないかと思います。論語の解説本は世に多く出版されていますが、本書もその一冊です。原文の味わい深さもあるのかもしれませんが、そんなこと言ってたら内容を読むのにどれくらい時間がかかるか分かりません。なので、こういった解説本は貴重です。

著者は文学の巨人で、子供の頃から論語は覚えるまで読んでいたそうです。本文中で、「論語読みの論語知らず」という項がありますが、これは「人間と言うものは自分で分かったようなつもりでも、なかなか本当のことが分からぬものである」、という著者の思いを込めた言葉です。著者ほど論語を読んだ人はいないかもしれませんが、その著者をもってしても論語はいつ読んでも学びがあるそうです。

本は読むタイミングや読者の経験によって得られるものが違うと言いますが、その最たるものが「論語」かもしれません。



今日紹介するのは本書から私が学んだ7つの教訓です。

 子曰く、晏平仲、善く人と交わる。久しうして人、之を敬す

孔子は言った。「晏平仲は善く人と交わった。そうして久しく交われば交わるほど、人は晏平仲を尊敬した。」


 之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す、是れ知るなり

知っていることは知っているとし、知らないことは知らないとする。これが「知る」ということの意味である。


 吾れ日に吾が身を三省す

自分は日に何度もわが身を反省する。


 学んで時に之を習う。亦説ばしからずや

学んだことをその時代、その時勢に応じてまた学ぶ。なんと嬉しいことではないか。


 利によって行えば怨み多し


 人は与に権るべからず

複雑な心理を持った人間同士が、共に相はかって相談し合うということは、とうてい普通の人には難しいことである。(この場合の”べき”は”可能”の意味)


 言を知らずんば人を知る無きなり

「言」というのは思想、言論という意味。「言」が分からなければ、その人の本当の姿を知ることは出来ない。



その他、論語でよく登場する漢字についての解説も興味深く読めました。

例えば、「亮」という漢字の意味です。

「亮」という字は「高」という漢字から「口」をとって「人」を入れた漢字です。
つまり、高いところへのぼる人間、という意味なのです。
三国志の諸葛孔明の名はこの「亮」ですが、「亮」にはこういう意味が込められていたのです。



論語の意味は学者によっても若干解釈が違ったりするようです。他の著者の解説ではまた違った発見があるのかもしれません。


いずれにしろ、6000年の歴史を経て語り継がれてきた名言集です。
一度は目を通しておきたいところ。

私もまた人生の節目節目で読み直したいと思います。


参考記事:日本語が亡びるとき




30の自戒「菜根譚」


12 24, 2008 | Tag,菜根譚,洪自誠,古典,名著

中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚
(2007/12/15)
洪自誠

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本書は約400年前に中国・明代の学者、洪自誠さんによって書かれたものを現代人にも読みやすく書き直した本です。

儒教は自らを厳しく律して学ぶことを説き、道教は反対に自由にのんびりと生きることを勧めます。この二つが現実的な知恵であるのに対し、仏教は宇宙の真理を語り悟りの境地を教えます。

著者は、儒教、道教、仏教を幅広く学び、それぞれの良い所をこの「菜根譚」という書物のなかに残しました。

「菜根譚」というのは、「人よく菜根を咬みえば、すなわち百事なすべし」という言葉に由来します。


本書では原点300強の項目から220項目を厳選されていますが、中には一部重複する内容もあるようです。

こういった名言集は人によって得るものや感じることも違うのではないかと思うのですが、個人的に心に響いた30文を紹介します。



生き方について

1.穏やかな生活を楽しむ
ありふれた生活の中にこそ、穏やかで楽しい人生の醍醐味が潜んでいる。

2.主体的に生きる
自分が主体となって生きている人は成功してもおごらず、失敗してもくよくよしない。

3.粘り強く努力を続ける
雨だれでも、長い時間同じところに落ちれば、石に穴を穿つ。



心の持ち方について

4.どうにもならないことを悩まない
 
5.度量を大きくする
人格を高めようとするなら度量を大きくし、度量を大きくするためには見識を深めなければならない。

6.心にゆとりを持つ
春には花を愛で、夏には涼しい風を求め、秋には名月を眺め、冬には雪景色を楽しむ。



自分を律することについて

7.おごり高ぶる心を捨てる
情愛や欲望、利益打算を考えてしまうのは、すべて心の中に迷いがあるから。

8.自分の心に克つ
自分の心を弱気に導く多くの誘惑。心を平静に保てば妨害者を退けることができる。

9.与えた恩は忘れ、受けた恩は忘れない
 
10.自分に厳しくしすぎない
あまり自分に厳しくしすぎると、心にゆとりがなくなり、周りの人も息が詰まってしまう。

11.自分の心を観察する
自分の本心を知り、人としての正しい道を理解する。

12.他人の才能をねたまない
 
13.すべてを自分の責任と考える
謙虚に反省し、そこから学ぶことのできる人間は成長できるが、無責任で自分の言動を反省しない人間は悪い方向へ進むばかりだ。

14.欲望をコントロールする
あくまで自分が主体となって物を使ったり、物にかかわったり、物事を進めたりしていくことだ。



人との関わりについて

15.信念を人に押し付けない

16.人を責めない

17.常に穏やかに人に接する
周囲の人の態度にいちいち反応する必要はない。



ものの見方について

18.現実は幻だと知る
今生きている現実が仮の世界であることを知ること。

19.利己的にならずに大局的に判断する

20.世の中は思い通りにならないことを知る

21.本質を理解する



日々の行動について

22.控え目にする
あらゆる物事に通じることだが、余裕を持ち、少し控え目にすること。

23.常に学び続ける
学問は日々の食事と同じですべての人に欠かせないもの。だからこそ、日々の努力や鍛錬が求められるのである。

24.やることを減らす
心にゆとりを。

25.うまくいかない時は力を蓄える
 


人間について

26.人は薄情だと知る
人の世の常。

27.人の心は満ち足りることはないと知る
 

 
幸福について

28.満たされた生活の中に不幸があることを知る
満たされた生活の中で生まれる不安や悩みは深刻である。

29.満ち足りることを知る

30.心の持ち方を変えて幸福になる
幸福か不幸かは人の心が決めることだ。



噛めば噛むほど味が出てくる、そんな感じの本です。
折にふれて読み返したいと思います。





新しい時代を生き抜くために。「ニューノーマル」


12 23, 2008 | Tag,投資,IT,起業,ベンチャー,自己啓発

ニューノーマル―リスク社会の勝者の法則ニューノーマル―リスク社会の勝者の法則
(2008/09)
ロジャー マクナミーデビッド ダイアモンド

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本書は起業家であり、IT投資家でもある著者ロジャーマクナミーさんによる著作です。
ロジャーマクナミーさんは、ジョージソロスさんと同様に、投資の世界では勝ち組で、知的エリートに分類される人だと思います。

タイトルに「ニューノーマル」とありますが、「ニュー」とは時間の捉え方から投資決定を行うに当たっての強み、そしてグローバルな競争力まで、すべてが変わったことを表しており、「ノーマル」というのは、この変化した状況は長期間、少なくとも今後10年間は存続するであろうことを表しています。


ニューノーマルの5つのポイント

  1.個人の力
  2.選択肢の多様化と決断の重要性
  3.技術の進歩
  4.グローバル化
  5.時間の使い方

です。


大企業による規模の経済に支配されていた20年前に比較すると、個人による起業やスキルの活用が容易になってきており、今後もますます個人の力が重要になってきます。

個人の力が重要になってきている背景には、ウェブサービスの進化があります。ウェブサービスの進化により、情報の偏在という問題が解決されつつあり、個人レベルで優れたウェブサービスが利用できるようになっています。クラウド化も、その一つだと思います。

また、時間の使い方ですが、グローバル化が進むということは世界中の時間の境目もなくなるということで、1日のうち全て24時間がビジネスの舞台になるということになります。”すること”は常にあり、自分の時間を全て注ぎ込むことも可能です。

しかし、現実的には24時間を仕事に費やすことは不可能なわけで、時間を費やす対象を絞り込むことが大切になります。

具体的には、長時間働くことで、長い目で見て、自分自身の人生がより良くなる場合に限ります。そのためには、その仕事が本当に自分のやりたいことで、自分のミッションを達成できるようなものであるかを常にチェックすることが必要です。現実的に、そして賢く働かなければなりません。

また、自分以外の人でも出来ること、アウトソーシングできることを考えておく必要もあります。人に任せられるものは任せてしまうのです。そうすることで、自分に与えられた時間も有効に使うことができるようになります。



ビジネスを始めるにあたってのヒント

やはり、初めから多額の資金を用意して、一つのことに注ぎ込むのはリスクが高すぎるといいます。


大切なポイントは初めに事業計画を綿密に立てることです。そして、計画ができたら、その計画が妥当なものか検証を行います。すぐれた事業計画では、リスクを正直に特定し、それを最小限に抑えるための戦略が示されます。

この過程に”時間のかけ過ぎ”ということはありません。


そして、実際にビジネスを始める段階では、イーベイのように、できるだけ小さな資金で始めることです。ビジネスが成長してきたら、株式を使って成功の取り分を投資家に買ってもらうのです。そうやって規模を大きくしていきます。

大成功の10%を所有することは、ほどほどの成功を100%所有するよりはるかに価値が高いのです。



随所に投資家への警告として、著者から
投資家としてのヒントが提示されているので、その一部を紹介します。

成功している投資家は単にデータとニュースの分析をしているのではなく、データやニュースに対する自分の反応を分析しています。このやり方によって、意志決定に入り込む感情的要素が最小限に抑えられるのです。自分の間違いから学んで、その間違いを繰り返さない。犯すのは、新しい間違いのみにすることが大切です。

投資アイディアは幅広いソースから得なければいけません。そして、得た情報は自分で吟味して自分で判断する必要があります。いくら信頼する知人から得た情報でも最後に判断を下すのは自分であることも頭に入れておくべきことです。



経済、IT、投資の内容を組み入れた自己啓発的な内容になっており、思った以上の良本でした。




ブログのタイトルを変更しました


12 23, 2008 | Tag,ブログ,タイトル

みなさん、こんにちは。

明日はクリスマスイブ、そしてもうすぐ2009年ですね。


今回、新年に向けてブログのタイトルを

  なりたい自分になろう~整形外科医の読書ブログ~

から

  メタノート

に変更することにしました。


メタノートというタイトルですが、

  変革

  創造

  自己実現

のためのメタ化メモという意味を込めました。
訪問しくれた人が1人でも何かしらのヒントを得てくれれば良いなと思います。


タイトルが変わっても内容に大きな変更はありません。
これからも書評は続けます。
ライフハック的な内容にも興味があるので、日々の生活に役立つ内容を発見したら、そちらも記事にしたいと思います。

・Simple(単純明快である)
・Unexpected(意外性がある)
・Concrete(具体的である)
・Credentialed(信頼できる)
・Emotinal(感情に訴える)
・Story(物語性がある)

を満たすような内容にしたいと考えています。


参考記事:書評:アイデアの力



確認できる範囲でリンクしてくださっているブログさんにはこちらから連絡差し上げます。


今後ともご愛顧よろしくお願いします。


flowrelax@メタノート




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インサイドアウト 名著「自助論」


12 22, 2008 | Tag,自助論,スマイルズ,生き方ガイド

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫
(2002/03)
サミュエル スマイルズ

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本書はサミュエル・スマイルズさんの約150年前の著書です。
明治時代に「学問のすすめ」とともに多くの人に読まれた本というから驚きます。

真理は時代が変わっても変わらないのだと思います。本書に書いてあることは150年前のものとは思えないほど現代にもあてはまります。人間として生きていく上で大切なことを教えてくれます。

本書には数々の異人が登場しますが、偉人から学べることは数多くあります。よくここまでたくさんの偉人についての情報を集められたな、ということだけでも感心してしまいます。



自助論のエッセンスは以下の10ポイントになります。

1.自助の精神

「人生は自分の手でしか開けない」

天は自ら助くるものを助く、といいますが、どんな状況にあっても自分を助けることができるのは自分しかいません。それは、現状を変えることもそうですし、現実をどう認識するかにもよるからです。


2.忍耐

「雨露に打たれてこそ若芽は強く伸びる」

ニュートンやケプラーなど数々の偉人は天才を作るのは、一つのことを集中して考え続ける、「忍耐力」と「不断の努力」である言います。
偉人の多くは自惚れることなく、とにかく努力を続けていました。

3.好機、再び来らず

「人生の転機を見抜く才覚、生かす才覚」

瓢箪から駒、なんてケースは大発明にはないのです。そう見えるかもしれませんが、ニュートンだって運が良かったわけではなく、林檎が木から落ちる、という誰でも知っている事実から万有引力の法則を発見したのです。ひらめきは天才的な努力の末に勝ち取られたものなのです。


4.仕事

「向上意欲の前にカベはない」

自分の前に立ちはだかる壁を突破する方法は、自ら努力をするということしかありません。

ベートーベンも
神に頼るとはなんたることだ。自らの力で自らを助けたまえ」
と言っています。


5.意志と活力

「自分の使命に燃えて生きる」
努力の原動力となるのは自らの意志の力です。

「意志のあるところ、道は開ける」

強者と弱者の違い、偉人と取るに足りない人間の違いは、旺盛な”活力”と”不屈の精神”を持っているかどうか」なのです。


6.時間の知恵

「実務能力のないものに成功者なし」

時間をコントロールすることも必要です。

ビジネスを成功させる6つの原則は
 1.注意力
 2.勤勉
 3.正確さ
 4.手際の良さ
 5.時間厳守
 6.迅速さ
です。


7.金の知恵

多くの場合、富は幸運を呼ぶと同時に不幸の種にもなります。
そう考えると、人生の最高の目的は、人格を強く鍛え上げ、可能な限り心身を発展向上させていくことが唯一の目標で、それ以外のものはこのための手段にすぎないという結論に行きつきます。


8.自己修養

「粘り強く努力を続ければ、誰でも人に抜きんでることができる」、「一見つまらない単調な仕事こそが天才へ通じる道であり、際限なく努力すれば際限なく絵の腕も上がる」とは画家レイノルズの言葉である。

さらに、心に響く言葉。
卓抜な技量は、努力によってのみ与えられる。すぐれた才能を持っていれば、勤勉がその才能を一層高めるだろう。能力が人並みであっても、勤勉がその欠点を補うだろう。努力が正しい方向へ向けられてさえいれば、決して裏切られことはない。努力なしには、何物も得られない。


9.素晴らしい出会い

「人生の師・人生の友・人生の書」

「人格者との付き合いは万巻の書にまさる」
「”巨人”への心酔が自らの才能を呼び起こす」

人脈の大切さ、読書の大切さが実感できます。


10.人間の器量

人格は一生通用する唯一の宝だ

立派な人格は人生の最も気高い宝です。人格はそれ自体が優れた身分であり、世間の信用を勝ち取れる財産です。社会的な地位がどうであれ、立派な人格者はそれだけで尊敬を受けます。

人は誰でも、すぐれた人格を得ることを人生最大の目的とすべきなのです。正しい手段でそれを得ようと努力すれば、ますます生きる力がみなぎり、人生観もゆるぎないものとなるでしょう。



本書はお金持ちになるための方法を説く本ではありません。本当の幸せに直結する、自己実現の方法を学ぶ本です。

自己実現とは、自分の好きなことをやって、十分に食べていくことができ、のみならずその結果が他人によって高く評価されることです。

その方法を3つにまとめると「勤勉」、「正直」、「感謝」になります。どれも特別な言葉ではありませんが、すべてを実践できている人は少ないのではないかと思います。




女子大生会計士の事件簿 DX.5 とびっきり推理なバースデー


12 21, 2008 | Tag,山田真哉,会計,小説

女子大生会計士の事件簿  DX.5 とびっきり推理なバースデー (角川文庫)女子大生会計士の事件簿 DX.5 とびっきり推理なバースデー (角川文庫)
(2008/09/25)
山田 真哉

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本書はさおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学で一世を風靡した山田真哉さんの本です。「さおだけ屋~」がとても面白かったので、他の著作もと思い、読んでみました。

本書は最近の発刊なのですが、DX5とある通り、過去に1~4までのシリーズがあります。

会計という専門的な内容を、一般人にも分かるように解説しようという試みは「さおだけ屋~」の時と変わりません。前提として持ち合わせている言葉が同じであれば、専門的な内容を伝えるのは容易でしょう。しかし、本書のように専門的な内容を素人に伝えるのは思った以上に難しいのではないかと思います。


本書は推理小説形式のストーリーになっており、会計の話は

1.「二千円札と無敵のお嬢様」事件
内部統制に不備がある会社の監査要点(アサーション)について

2.「とびっきり推理なバースデー」事件
厳しいノルマを課せられた社員による不正・粉飾。これも内部統制に関わる部分。

3.「探しものは0パーセント」事件
海外のファンドを使った「連結外し」。
山一証券やエンロン、日興コーディアル証券やカネボウなどの事件が背景にあります。

4.「最後は本当の姿で」事件
自社株売却のカラクリ。
種明かしは自社株の売却は収入にはなるが、利益にはならないということなのですが、これはあのライブドア事件が背景にあります。

推理小説としての完成度は?な部分がありますが、こういう形で実際に起こる会計の不正操作や粉飾決済をドラマ化して読者に提示してくれている点はとてもありがたいと思います。

小説形式なもあり、疲れている時でも漫画を読むような感覚でサラッと読めると思います。


ちなみにこの女子大生会計士の事件簿シリーズはBS-iでドラマ化されたそうです。私は見ていませんが、主要チャンネルで放映されていたら見ていたかもしれません。


著者の山田真也さんのブログはこちら
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

これを見ると、なんと2009年1月8日からTBS系でも放送されるとのこと。時間が深夜2時59分かららしいのですが・・・。この時間では観るならビデオに録るしかないですね。

興味のある方はご覧ください。




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頭ひとつ抜け出すために「ソロスは警告する」


12 20, 2008 | Tag,投資,経済,ソロス,バブル,再帰性,哲学

ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
(2008/09/02)
ジョージ・ソロス松藤 民輔 (解説)

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本書は伝説の投資家ジョージ・ソロスさんの訳書です。裸一貫から総額1兆3千億円の富を築いたとなれば、誰でもその頭の中は覗いてみたくなります。

解説で松藤民輔さんは、本書から「ソロスのような天才投資家に不可欠な、市場を読み解くための直感を体得する」、「ソロスのような欧米型知的エリートの思考法(モノの考え方)を身につける」ための最適な教材と書いています。



現在の世界経済を考えても、たしかにソロスさんには先見の明があるようで、複雑な金融商品の激増を主因とする信用膨張が限界に達しつつある点、世界経済の中で今まで圧倒的な主役であったアメリカが少しずつ衰えている点からバブルが劇的に崩壊することを予見していました。

面白いと思ったのは、これらの考え方を支えているのは、テクニカルな分析を根拠にしているというよりは、「再帰性の理論」という哲学を判断の根幹として投資活動を行っている点でした。経済学の根本にある、全ての人間は経済学的に合理的に判断し、そして行動するという市場均衡理論に対立している点です。

本文中でもこの「再帰性の理論」の解説に多くのページが割かれています。


再帰性の理論というのは、簡単に言うと、人間と周囲の出来事の双方が互いに影響を与えあうことで変化し続けるというものです。これによると、人間が市場の動きについて理解(認知)した上で、投資などの働きかけ(操作)を行います。そうすると、市場はそれに反応して変化します。この時点で変化した市場と最初の人間の認知との間にはズレが生じます。

いつまでたっても人間の「認知」に基づく「操作」と「市場」の間にはズレが生じるのです。

たしかにその通りだと思います。



世の中の投資家を2つに分けると、「市場を操作する立場にある人」と「それに乗っかるだけの人」に分けられると思います。本書の著者であるジョージ・ソロスさんは前者に該当し、おそらくバブル崩壊のきっかけすら作れる数少ない投資家でしょう。

ソロスさんのような知的エリートになるために、「歴史」と「哲学」の勉強は欠かせないといいます。

私も食わず嫌いをせず、「歴史」と「哲学」の本にも積極的に取り組んでいきたいと思います。


参考記事:すべての経済はバブルに通じる




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創造のヒント「スパークする思考」


12 19, 2008 | Tag,創造,思考

スパークする思考  右脳発想の独創力 (角川oneテーマ21)スパークする思考 右脳発想の独創力 (角川oneテーマ21)
(2008/11/10)
内田 和成

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最近、創造力を培う方法や思考術などに興味を持って本を読んでいます。
本書も知的生産をいかにして行うかについて言及している本です。

著者の内田和成さんは、東大工学部を卒業してその後慶応義塾大学でMBAをとり、JAL、コンサルティング会社のBCGで働いたのち、現在は早稲田大学ビジネススクールの教授をされている方です。

本書はタイトルにある通り、思考を飛躍させるための方法について著者なりの考え方を呈示してくれています。

ビジネススクールの教授と言うと、分析や問題解決のプロというイメージがあり、およそ右脳的な思考とは縁遠いように感じますが、本書で著者が強調しているのは直感や自分の内面から生じる発想を重視した右脳的思考です。



「スパークする思考」をするのに最も重要な点は、「問題意識≒好奇心」です。

本や新聞、雑誌、インターネットの情報、人から聞いた情報、テレビからの情報、などなど情報過多と言われるこの時代において、情報を活かすも殺すも自分次第なわけですが、自分の血肉となる情報を身に付けられるかどうかは、いかに好奇心を持ち、問題意識を持ちながら情報に接するかと言えると思います。

インプットされた知識は自分の脳内に蓄えられていくとはいえ、全てすぐに記憶の中から取り出せる状態で保存しておくことは不可能です。

では、どうしたら知識を思い通りに呼び出すことができるのでしょうか?

一つのヒントになるのが、「好奇心」であり、情報の整理となる「インデクシング」です。「インデクシング」というのは、「ラベル付け」のようなものです。自分が得た情報にタグをつけるのです。それらのタグをつけた情報を自分のデータベースの中に保存しておきます。

そうすることで、アイディアを生み出す時にタグを頼りに情報を芋づる式に自分の脳から引き出せるわけです。

どうしても、せっかく仕入れた知識がどこに行ったか分からなくなるようなことが起きますが、それはあまり気にしません。忘れてしまうような情報は自分にとってはその程度の情報なのです。あまり完璧主義でいると良い事はありません。



要するに何をするにしても、問題意識を持ちながら問題に取り組むのです。そうすれば、現象や情報に対して自分なりの思考で脳内に情報を蓄積できますし、それを問題意識に応じて抽出することができます。この繰り返しが「ひらめき」や「創造」につながります。

右脳右脳と言っても、右脳の力は自分ではあまり実感できないものでもあると思います。あまり深く考えず、相応のインプットを行いつつ、自分の直感を信じるようにすれば良いのだと思います。



著者のブログはこちら
内田和成のビジネスマインド



成功ハックス


12 18, 2008 | Tag,シゴタノ

成功ハックス成功ハックス
(2008/11/22)
大橋 悦夫

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本書は数々の成功本を読んできた著者ならではの、成功本を考察した内容となっています。成功本を読んでみて、なんとなくできるようになった感に浸りがちなのは誰でも経験があるのではないでしょうか。本書は「分かる」と「できる」の差を埋めるような、そういう感じの本です。

著者の大橋悦夫さんはブログ:シゴタノ!の管理人さんです。常にライフハックを考えている著者らしく、読者がすぐに使える便利グッズなどの紹介されていて、無駄な作業を減らすのに参考になります。



本書の構成は

  1. 目標ハックス

  2. 行動ハックス

  3. 継続ハックス


の大きく3部に分かれています。


目標ハックスでは
例えば、「ネガティブパワーを推進力変える方法」に関して、

  ・やりたくないこと
  ・理由
  ・克服する方法
  ・一番手っ取り早くできる方法

についての具体的な内容を順を追って、最終的にどう思考を転換させていくかの過程を、著者自信の経験に基づいてサンプルが書かれているので参考になります。



行動ハックスでは目標を行動に変えるための工夫が、いくつかのツールとともに紹介されています。

デジタル付箋の
Stickies
やるべきことを指定した時間にメールに送ってくれる
ToDoMail
よく使うフレーズをストックして簡単に取り出せる
ToClip

これらは全てフリーソフトです。

実際にインストールしてみましたが、個人的にはToClipを気に入りました。



継続ハックスでは一例としてブログをペースメーカーにする方法が紹介されています。
例えば、ダイエットをしている人なら、目標や進行状況をブログにアップしていくとペースメーカーになって良いでしょう。ブログでなくても、記録をつけてある程度自分にプレッシャーをかけたり、過去を振り返ることで励みにするのは継続のためには有効です。

さらに、文章を書くためのヒントとして、一定の決まった形(テンプレート)を使うと便利です。
4行日記と言って、「事実」、「気付き」、「教訓」、「宣言」について日記を書く方法がありますが、これは今日起きたことの「事実」や、そこから得た「気付き」、さらに「気付き」から得た「教訓」、「教訓」を元にした「宣言」について書くというものです。自分への問いかけが文章になります。



「書いてみる」ことの大切さを実感させられるとともに、日常のちょっとした工夫や、自分へのちょっとした問いかけを積み重ねることで、成功本を再現可能なものにしてくれるのではないかと思わせる一冊でした。





受験生必読 「生きること学ぶこと」


12 17, 2008 | Tag,広中平祐,生きる,学ぶ,フィールズ賞

生きること学ぶこと (集英社文庫)生きること学ぶこと (集英社文庫)
(1984/01)
広中 平祐

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本書は受験生のみならず、学ぶことの意味が実感できていない人にとって、とても心に響く本となっています。

かくいう私も受験生のころは学ぶことの意味なんて考えもせず、大学に入るため、偏差値を上げるためだけを目的に勉強していた気がします。それはそれで一時的なものとして必要だったかもしれませんが、生きていく上ではそれだけではつまらないと思います。

著者の広中平祐さんは、「特異点解消」という理論で、数学界のノーベル賞と言われるフィールズ賞を受賞した偉人です。ちなみに、数学にはノーベル賞はありません。広中さんは自身のことを天才ではない、自分の取柄は「誰にも負けない粘り強さ」だと言っています。これ程の業績を残した著者ですが、その語り口はとても謙虚で、分かりやすく、一瞬で虜になってしまいます。



どうして勉強しなければいけないのか?どうせ忘れるのに勉強しなければいけないのか?学校の勉強は何の役に立つのか?


答えは「知恵を身につけるため」、というのが広中さんの主張です。


以下はまとめ。
学ぶことの中には「知恵」という目に見えないが、生きていく上で非常に大切なことが隠れている。この「知恵」が作られる限り、学んだことを忘れることは人間の非とはならない。そして、決して無駄になることはない。だから、大いに学び、大いに忘れ、また学んだほうが良い。
人間はこの忘れる特技を持つから、不連続なものから連続したものを読み取る能力をもっている。思考が発展するのは、人間の脳がこのような寛容性を持っているからなのだ。


生きることが学ぶことであり、学ぶこと、そして創造することが生きる喜びなのだと思います。



知恵の3要素

  1. 知恵の広さ

  2. 知恵の深さ

  3. 知恵の強さ


忘れては覚え、また忘れては覚えることで「知恵の広さ」を身につけ、身につけた知識を自分の中で消化し、発展させることで「知恵の深さ」を身につける。これらを決断力という「知恵の深さ」につなげるのです。



フィールズ賞を生んだ広中さんの研究態度 5つの本質

  1. バイアスを排除して事実を事実としてとらえること

  2. 仮説を立てること

  3. 事象を分析すること

  4. 大局を観ること

  5. 単純明快であること


本書は1984年初版の本ですが、どの本質も現在多くのビジネス書で強調されていることで、今に至ってもまったく色あせていません。だからこそ「本質」と言えるのだと思います。


とても良い本です。




「脳にいいこと」だけをやりなさい!


12 16, 2008 | Tag,自己啓発,

「脳にいいこと」だけをやりなさい!「脳にいいこと」だけをやりなさい!
(2008/11/07)
マーシー・シャイモフ

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本書は脳科学者茂木健一郎さん和訳による自己啓発本です。
「脳をいかに活性化させて、幸せになるか」という点について書かれています。中には「引き寄せの法則」などどこかで聞いたことのある内容も出てきますが、自己啓発という意味においてはどの本も幹になる部分は変わらないのでしょう。


世の中に絶対的な幸せと言うものは存在しません。幸せというものをどう捉えるか、どのようなことに幸せを感じるかはその人次第です。「自分の脳がそれをどう評価するか」次第なのです。

また、何かを手に入れたいという欲望は、それが実現しても本当の喜びをもたらしてくれないばかりか、さらに別の欲望を喚起するだけということも覚えておく必要があります。



脳にいいこと 7つのポイント

  1. ネガティブ思考の大掃除をする
  2. プラス思考で脳にポジティブな回路をつくる
  3. 何事にも愛情表現を忘れない
  4. 全身の細胞から健康になる
  5. 瞑想などで脳を「人智を超えた大いなる力につなげる」
  6. 目標を持ち、脳に眠る才能を開拓する
  7. 付き合う人を選んで、脳にいい刺激を与える

勝間和代さんの三毒にも通じるところがありますが、私たちから幸せを奪う習慣は、主に「不平を言う」、「他人のせいにする」、「自分を恥じる」です。自分を認め、押し殺してきた感情や過去の経験を受け入れるのです。そして、「解決策に目を向け」、「逆境から教訓や利点を探し」、「自分を認め」ます。

プラス思考をするために、脳をホッとさせる「4つの質問」を行いましょう。
  1. それは真実か
  2. それが真実だと言い切れるか
  3. それを信じていとき自分はどんな反応をするか
  4. それを信じなければ自分はどんな人間になれる
これは認知行動療法の手法に近いと思います。

欲しいものや満たされないときにでも、ひたすら感謝の種を探し、どんなに小さな進歩でもそれを喜ぶこと。幸せだから感謝するのではないのです。感謝するから幸せなのです。

「付き合う人を選ぶ」と良いのはミラーニューロンで説明できます。目に映るものを真似しようとする性質です。だから、自分が目標とする人物や理想とする人物と意識して付き合うことで自分を変えることができます。

本書には、他にも「脳に良い生活習慣」や、「瞑想のススメ」についても書かれています。


起きていることはすべて正しいではないですが、今ある現実は自分が引き寄せている事実だと考え、そこからさらにどういう未来にしたいかを考えるのが大切なのだと思います。



最後に、本書に紹介してあったネガティブ思考を追い出すゲームを。

「言い訳、不平、愚痴、後悔の言葉を口にした人は罰金を支払う」
というものです。大事なことは金額ではありません。習慣づけることです。
親しい人とゲーム感覚でやってみるといいと思います。

私もさっそくやってみたいと思います。



10倍売り上げを伸ばす方法「ザ・コピーライティング」


12 14, 2008 | Tag,広告,コピーライティング,名著

ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
(2008/09/20)
ジョン・ケープルズ

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本書は広告の父・デヴィッドオグルヴィさんも繰り返し読んだという、広告に関する教科書的な本です。

広告は数学や科学のような厳密な科学にはなりえません。それは、「広告」の効果には人間の意識や感情が深くかかわっており、方程式で導き出されるような解がないからです。本書の画期的な点は、その人間臭い「広告」という一つの分野を、徹底的にテストすることで、影響力のある「広告」はどのようなものなのかについて考察している点です。


本書の内容は膨大ですが、大きく「見出し」、「コピーの内容」、「広告をテストする方法」について書かれており、他に「問い合わせを増やす方法」、「最大数のお客にアピールする方法」、「効果的なレイアウトとビジュアル」についても書かれています。

どれも具体的な事例が多く、「~の20の方法」のようにフレームワーク化されているので困った時に参照しやすいと思います。


ヒットする広告とヒットしない広告について知ることも興味深かったのですが、どうも自分に関係ないものとして読んでいると身が入らないので、私は本書を自分のブログに応用できないかという視点で読んでみました。

まず、内容の充実は当然ですが、見出しにあたる「記事タイトル」や「ブログそのもののタイトル」に着目しました。

ウェブ上を見渡すと、売れているブログ(よく読まれているブログ)は記事タイトルが興味を引くものが多いことが分かります。


成功する見出しの6つの秘訣
  1. 得になる
  2. 新情報
  3. 好奇心
  4. てっとり早く簡単な方法
  5. ポジティブ
  6. 信頼できる
これらは読み手を引きつけます。どの項目もあまりに大げさだと、逆に信頼を失いますので注意が必要です。

初めに目につく部分なので、最も力を入れて考えないといけないのが「見出し」です。だから、「見出し」になるものはコピーの内容を書いた上で、最後の最後に考えると良いでしょう。広告の世界でも「見出し」は10や20どころか100くらいの候補の中から選ぶそうです。



成功する広告にするために変わらないたった一つのルール

「すべてを小規模でテストするまでは、大々的な費用をかけないこと。テストすることで、世の中の実情をきちんと把握することができる。そして、あたり企画とハズレ企画を見分けることができる。テストを行えば、広告の費用対効果を何倍にもすることができるのだ。」



いい機会だったので当ブログのタイトルも変えてみたいと思います。
できるだけ、上に挙げた6つの秘訣を守って、今考えているところです。
年内、もしくは年始くらいには変えたいと思います。


折にふれて読み返したい一冊でした。



自分をグローバル化する仕事術


12 13, 2008 | Tag,グローバル化,仕事術

自分をグローバル化する仕事術自分をグローバル化する仕事術
(2008/08/29)
天野 雅晴

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本書は、グローバル化が進むこの時代で、日本の企業に勤めるビジネスマンが外国人と対等に渡り合っていくために、どのような心構えで仕事に取り組むんでいけばよいかについての指針を示す本となっています。

著者の天野さんは日本の大学を卒業後、カリフォルニアの大学院で学び、そのままシリコンバレーを中心に約30年活躍されています。


内容自体にあまり目新しいものはありませんでしたが、主張されている内容は至極もっともだと思います。日本人とアメリカ人の文化的な背景の違いを中心に書かれています。



本書は自分をグローバル化するための5つのルールを呈示してくれています。
  1. コミュニケーションのルール
  2. 判断と実行のルール
  3. 目的達成のルール
  4. 自分磨きのルール
  5. チャンスをつかむルール


「コミュニケーション」では結論から先に言うこと、
自分の主張ははっきり持つことの大切さを説き、
「判断と実行」ではリーダーによるトップダウン式の意志決定、
「目的達成」では一つ上の役回りを買って出て、
それに順応することで自分をレベルアップさせる方法、
「自分磨き」では良い緊張感を持ち続け、常に自分をブラッシュアップすること、
「チャンスをつかむ」では個人間での人脈づくり、
だれもやったことのないことの挑戦する、
早寝早起きのルールを説いています。



私は朝があまり得意ではないのですが、よく「成功している人は早起きだ」なんて言いますよね。著者の天野さんも同じく、早起きの効用を説いています。

生活スタイルをもう少し朝型にシフトしたいと思ってます。睡眠時間を削ると日中が眠くなって困るので、そのためにはもっと早く寝ないといけないですね。

時間管理を工夫しよう。




ブランド人になれ!


12 12, 2008 | Tag,セルフブランディング

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1))トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1))
(2000/03)
トム ピーターズ

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セルフブランディングに興味を持ったので読んでみた一冊。

有名経営コンサルタントのトム・ピーターズさんの著作で、2000年の初版から多くの人に読まれ、現在で11版目です。

本書はタイトルにある通り、自分をブランド化するための心構えを大項目で約50、細かいものを含めると約200呈示してくれています。

読者によって感じ方が違うかもしれませんし、200個の心構えを全てマスターするのは不可能だと思いますので、自分に合った心構えをチョイスして使うと良さそうです。


自分をブランド化する10の個人的な法則
  • 自分がどうなりたいのかセルフイメージを固める
  • 同時にミッションステートメントを作る

  • 自分が今やっていることで自分のブランド化に役立つものは何か常に問いかける
  • 自分にしかできないことを見つける
  • 自分の名前をブランドにして、何かの達人になる

  • 時間管理術を身につける
  • 名刺を作る
  • ホームページを作る
  • スピーチ上達

  • 将来に投資する。自分自身を変え続ける

実際、セルフイメージやミッションステートメントは今年の春頃に作ったことがあったのですが、しばらくそれについて考えていなかったら、記憶の片隅に追いやられていました。いけませんね。ただ、詳細を明かすのは恥ずかしいのでやめておきますが、今の自分の行動を振り返ると半年前のミッションステートメントに反することは概ねしていないように思います。

今の私には本業を通じたセルフブランディング以外に、ブログを通じたセルフブランディングが可能かもしれません。まだまだ実力不足ということもありますが、実名を公表していないのは痛い気がします。多くの有名ブログはある程度著者の素性が分かっている場合が多いと思います。芸能人のブログが多く読まれるのは、職業がブランディングそのものだからでしょう。もちろん内容勝負でアクセス数を集めているブログもあるので、内容の充実は必須ですね。見習いたいものです。


テクニック的な面ですが、時間管理術は私にとって苦手分野の一つなので、改善させたいと思います。スピーチについてもあまり人前で話す機会に恵まれず、上達の機会がありませんが、機会を見つけて積極的に利用したいと思います。また、職業上名刺交換をする習慣がないので、時々他業種の方と会うとき不便に感じます。この機会に自分用の名刺を作ってみたいと思います。




クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか


12 11, 2008 | Tag,南部陽一郎,ノーベル物理学賞,クォーク,自発的対称性の破れ

クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか (ブルーバックス)クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか (ブルーバックス)
(1998/02)
南部 陽一郎

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2008年12月10日午後(スウェーデン現地時間)ノーベル賞授賞式が行われました。
ニュース: 小林、益川、下村氏に栄誉 ノーベル賞授賞式

残念ながら本書の著者、南部陽一郎さんは授賞式を欠席されたようですが、
南部さんの受賞理由は素粒子物理学における「自発的対称性の破れ」とのことです。
本書のタイトルにあるクォークはその素粒子物理学の構成メンバーです。

自発的対称性の破れ:
ある対称性をもった系がエネルギー的に安定な真空に落ち着くことで、より低い対称性の系へと移る現象やその過程

本書は素粒子物理学の誕生から発展までの過程を、
それに貢献した様々なノーベル授賞の物理学者と共に紹介している本です。

著者が、読者のために分かりやすく素粒子物理学を
呈示しようとしていることがとてもよく伝わってくるのですが、
専門的な知識がない読者にとっては少しハードルの高い読み物になっています。



高校までの物理では物質の最小の単位は原子で、それを構成するのが原子核と電子、
というような感じで教わったような気がします。


素粒子物理学では、

原子核がハドロン(強い粒子)というグループから成り、さらにハドロンバリオンメソンという因子から構成されると考えます。

それに対してレプトン(軽い粒子)というグループは電子ニュートリノなどの因子を含みます。

バリオンは3個のクォークから成り、メソンは1個のクォークと1個の反クォークから成ります。

そして、クォークは、1対ずつ3つの階層に分類され、それぞれ「アップ、ダウン」、「チャーム、ストレンジ」、「トップ、ボトム」と名付けられており、「色荷(カラー)」と呼ばれる量子数を持ちます。


クォークは物質の最小単位ということになります。



この話を十分理解しようとするには、本書一冊では不十分なことが良く分かりました。
しかし、ノーベル物理学受賞者の業績に触れることが出来たのは有意義な経験になったと思います。



ゲームの理論入門


12 10, 2008 | Tag,ゲーム理論,ナッシュ均衡,ミニマックス法,囚人のジレンマ

ゲームの理論入門―チェスから核戦略まで (ブルーバックス 217)ゲームの理論入門―チェスから核戦略まで (ブルーバックス 217)
(1973/01)
モートン D.デービス

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本書はタイトル通り、ゲーム理論の解説書です。数式を用いず、ゲーム理論を解説している点が他書と差別化できる点なのでしょうか。

本書は1973年に初版が発刊され、現在なんと56刷目ですから、とても多くの人に読まれていることが分かります。

個人的な感想ですが、、、どうもいまいち私には理解できませんでした。

しかしながら、これはある程度の知識を持った人が読むとまた違う感想になるのでしょうし、私のようなゲーム理論について全く分かっていない素人の言う言葉はあまり当てにしない方が良いかもしれません。



ゲーム理論は、1928年にミニマックス定理を証明したジョン・フォン・ノイマンから始まった理論ですが、この理論の目的は、様々な利害関係を持つ主体同士が、その社会事象の中で、効用、情報、最適化行動、戦略、利得、均衡、交渉などの用語に厳密な意味を与えることです。

主体の行動法則を追及する行動科学の一領域とも言えます。


想定される最大の損害が最小になるような決断を行う戦略、「ミニマックス法」や、他のプレーヤーの戦略を所与とした場合、どのプレーヤーも自分の戦略を変更することによってより高い利得を得ることができない戦略の組み合わせ、「ナッシュ均衡」もおもしろいと思ったのですが、個人的には「囚人のジレンマ」がとても興味深かったです。


囚人のジレンマ

共同で犯罪を行った(と思われる)2人が捕まった。警官はこの2人の囚人に自白させる為に、彼らの牢屋を順に訪れ、以下の条件を伝えた。
  • 2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年。
  • 共犯者が黙秘してても、自分だけが自白したら自分だけは刑を1年に減刑される。ただし、共犯者の方は懲役15年となる。
  • 逆に共犯者だけが自白し、自分が黙秘したら共犯者は刑が1年になる。ただし、自分は懲役15年となる。
  • 2人とも自白したら、2人とも懲役10年。
なお、2人は双方に同じ条件が提示されている事を知っているものとする。また、彼らは2人は別室に隔離されていて、2人の間で強制力のある合意を形成できないとする。

このとき、囚人は共犯者と協調して黙秘すべきか、それとも共犯者を裏切って自白すべきか、というのが問題。


この問題では、

まず共犯者が「協調」を選んだと考える。このとき、もし自分  が共犯者と協調すれば自分は懲役2年だが、逆に自分が共犯者を裏切れば懲役は1年ですむ。だから共犯者を裏切ったほうが得だ、という結論になる。

次に、共犯者が「裏切り」を選んだ場合も考える。このとき、もし自分が共犯者と協調すれば自分は懲役15年だが、逆に自分が共犯者を裏切れば懲役は10年ですむ。だから共犯者をやはり裏切ったほうが得だ。

以上より、自分は共犯者を裏切った方が得となる。


この考え方を共犯者の立場で考えてみると、同様に共犯者の共犯者(自分にあたる)を裏切った方が得、となる。


つまり、お互いが裏切るという選択に行きつくわけだが、これを最初のルールにあてはめて考えてみると、お互いが裏切る、というパターンはどちらにとっても最悪な懲役10年という結論になる。
参考:囚人のジレンマ



今度は別のゲーム理論入門書も読んでみたいと思います。



となりの車線はなぜスイスイ進むのか?  交通の科学


12 09, 2008 | Tag,行動経済学,交通の科学,渋滞,交通事故

となりの車線はなぜスイスイ進むのか?――交通の科学となりの車線はなぜスイスイ進むのか?――交通の科学
(2008/10/25)
トム ヴァンダービルト

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本書は交通にとどまらず、行動経済学の範疇に含まれる良書ではないでしょうか。

交通渋滞や交通事故を通じて、およそ合理的ではない人間の本質を明らかにしています。



目次が内容をよく表していると思います。

プロローグ 私はなぜ高速上の工事区間でぎりぎりまで車線合流しなくなったのか

第1章 どうしてとなりの車線の方がいつも速そうに見えるのか?
    車に乗ることは、人の意識をどう混乱させているのか?

第2章 あなたが自分で思っているほどよいドライバーではない理由

第3章 路上で裏切る私たちの目と心

第4章 どうしてアリの群れは渋滞しないのか
    (そして人間はするのか)?
    渋滞対策としての協力行動

第5章 どうして女性は男性より渋滞を引き起こしやすいのか?
    (そして交通をめぐるその他の秘密)

第6章 どうして道路を作れば作るほど交通量が増えるのか?
    (そして、それをどうすればよいのか?)

第7章 危険な道の方がかえって安全?

第8章 交通が語る世界、あるいはご当地運転

第9章 スーパーボウルの日曜日にビールを飲んでいる
    フレッドという名の離婚した医者とモンタナの田舎で
    ピックアップ・トラックに乗るべきではないのはなぜか?

エピローグ ドライビング・レッスン


まずは渋滞について

工事による車線減少は車を運転したことのある人なら誰でも経験したことがあるのではないかと思います。

「この先車線現象、左に寄れ」という標識を発見した後、いつ左車線に移動するのが適切なのでしょうか。

本書での結論は、「ギリギリまで粘って、最後に車線変更をする」というものです。

この方法では、正直に左車線に早々に変更した人からはブーイングが上がりそうです。どうしてブーイングなのでしょうか?それは、ギリギリまで車線変更しない人は、不公平な方法で自分だけ先に進んでズルをしているという意識があるからです。

果たしてそうなのでしょうか?最も効率良く輸送量を増やすという点で考えると、実はどの車も最後の最後まで両方の車線をフルに使って、輸送量を最大限活かすことが全体的な交通渋滞には貢献すると考えられるのです。

アリの隊列が渋滞をしないのは、全てのアリが秩序を徹底的に守っているからです。人間のドライバーはアリのように秩序だったが出来ません。効率良い輸送には秩序だった流れが必要です。


では、どうしたら渋滞をなくすことができるのでしょうか?
はっきり言って、この問題はとても難しいのです。

新しい道をどんどん作るというのはどうでしょう?

新しい道を作れば作るほど渋滞が緩和されるような気がしますが、これが逆であることを本書は指摘しています。現実的に道路を作るお金があるかどうかは別にして、そもそも通勤者が利己的であるがゆえに、新しい道ができたらそこに新たなドライバーが参入してくるのです。


これが、渋滞を改善させる可能性のある2つの方法です。
  1. リアルタイム交通情報とルート変更
  2. 渋滞料金
どれくらい渋滞が続いているのか?あとどれくらい我慢すれば渋滞が終わるのか?
先が見えないとドライバーはイライラします。また、どれくらい渋滞しているか分かれば、新たに別の道を選択するという方法も生まれます。イライラは事故の元になります。事故が起これば、更に渋滞します。

渋滞料金というのは、渋滞の時に別料金を課すというものです。これの利点は、物価が需給と供給を変化させるように、渋滞を調整できる点です。



交通事故について

著者はアメリカで交通事故による死亡者数が年間4万にも上るのに、それに対する対応がお粗末すぎるとおいうことも指摘しています。1か月で考えると約3000人です。決してバカに出来ない数字だと思います。あまりに多くの事故が起こっているので、目新しさがなくなり、社会的に大きな問題になるようなものしかメディアでも報道されません。また、数字が大きくなりすぎると人々の恐怖への感覚も薄れてしまう傾向にあるのでしょう。

私たちは自分で思うほど運転が上手ではありません。たいていのドライバーは自分のことを平均以上の腕前だと思う傾向があるし、自分は大きな事故を起こさないだろうと過信しています。


自分の運転を見つめ直すと共に、交通の科学に触れることが出来てとてもおもしろい一冊でした。
とてもお薦めな一冊です。




振り子の金融史観―金融史と資産運用


12 08, 2008 | Tag,金融史,投資,経済,アクティブ運用,空間的分散,コモディティ

振り子の金融史観―金融史と資産運用振り子の金融史観―金融史と資産運用
(2008/03)
平山 賢一

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「賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ」とはよく言ったものですが、本書は歴史から学ぶためのヒントを与えてくれる良書です。様々な過去の出来事から、現在の応用可能な知識の抽出を行った画期的な本だと思います。


貨幣の役割には、

  ①価値の尺度としての貨幣
  ②交換手段としての貨幣
  ③価値の貯蔵手段としての貨幣

と3つに分けられますが、歴史的に見ると、過去に重視されていたのは、①、②の役割で、③の役割は最近になって台頭してきた価値観です。③が台頭することにより、価値の貯蔵がより効率的に出来るようになり、富の最適な分配が可能になってきたとも言えます。

すなわち、③は、貨幣の価値を貯蔵する機能を重視した利子肯定型であるのに対し、①②は貨幣の交換機能を重視した利子否定型の価値観であるとも言えます。

歴史上は、貨幣に対する利子を否定する考え方もありました。



タイトルにある振り子の金融史観というのは、金融の歴史が「振り子」の振幅のように楽観と悲観、期待とリスク、レバレッジとデレバレッジの二つの極を行き来しているということを表しています。

そういった歴史を踏まえて考えると、導き出されるものの中に、

  ・アクティブ運用の有用性
  ・コモディティの利用価値
  ・空間的ではなく、時間的資産運用法

というのがあります。

インデックスファンドを利用したパッシブ運用がテクニカル分析やファンダメンタルズ分析と比較して長期的な観点から、より収益を上げるのに理に適った方法であることはよく知られていることだとは思いますが、インフレ期に至っては、短期的にアクティブ運用が優れているということが言えそうです。

インフレ期には、限られた企業の高パフォーマンスと、一般企業の実質収益率の落ち込みという二極化が発生しやすい環境にあるからです。

また、コモディティは信用通貨と対極の動きをするので、分散効果という面から見ても、有力なアセットクラスだと言えそうです。

そして、既にグローバル化されてしまった現代では、空間的な分散投資の効果が薄まっていることを著者は指摘しています。未来を占うとすれば、よりすぐれた分散投資は空間的(世界的)分散投資より、時間的(長期と短期)分散投資ということになります。



本書は金融史という教科書的な内容も含みつつ、それを一般読者向けに書き下ろした良書であると思います。

学びの多い一冊でした。




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起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術


12 07, 2008 | Tag,自己啓発

起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
(2008/11/29)
勝間 和代

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「無理なく続けられる・・・勉強本」や「グーグル化」など勝間和代さんの勉強本はほぼ全て読みましたが、本書はそれらの内容を含みつつも、勝間さん自身のミッションステートメントが掲載してあったり、家族のこと、交友関係のことなど著者本人の個人的な話が多く出てくるので、自伝のような仕上がりになっていると感じました。

勝間和代さんの本の特徴は、メッセージを伝えるためにオーソドックスなフレームワークから自身で作ったフレームワークまで幅広く使われていて、内容を記憶に粘りつけておく工夫がされている点だと思います。


本書は大きく分けると、

  1.潜在意識の活用
  2.本質にたどり着くための”捨てる”技術
  3.自分資産を増やす
  4.人間関係力

のような構成から成っています。



勝間さんには”超合理的”、というイメージがあるような気がしますが、本書ではそれとは逆を行きそうな”潜在意識の力”をとても重視され、強調して書かれています。「潜在意識の力で今までに自分が知らなかったような才能を開花させる」、と言うとなんだか胡散臭いのですが、実際には私たちの行動は潜在意識に影響を受けていると私は思っています。

私たちはとっさに適切な判断を下すために、たくさん学習をしてそれを蓄えておくことで不測の事態に備えます。蓄えた知識をためておく場所こそ潜在意識なのだと私は解釈しています。

だから、私たちが潜在意識からの影響を上手に受けるには、良質なインプットを繰り返し、自分の中に蓄えていくしかないのだと思います。


フォトリーディングではこの潜在意識を利用するように教わります。ページを眺めるあの動作は、それ自体で潜在意識に情報を落とし込んでいると言います。ただ眺めて意味が分かるのであれば、苦労しません。勝間さん自身もそれは否定していて、フォトリーディングの、あの眺める作業を行うと、”なんとなく見たことあるような感覚”になり、これが読むときに役立つのだと言います。フォトリーディングにはアクチベーションという作業があり、普通に読むプロセスもあります。これからフォトリーディングを受講しようと思っている人はその点を誤解しないようにした方が良いでしょう。



本質を見抜く力というのは仕事以外の面、すなわち生きていく上での全ての面において大切な力だと思います。そのためのツールとしてフレームワーク力やラテラル思考力などがあります。本書を読んで気付いたのは、勝間さん自身のフレームワークが多用されていたこと。個人的に物事を理解するため、とか、記憶に焼き付けておきたいものに自作のフレームワークを考えて作るといいかもしれません。

目指すところは、”フレームワーク力”や”ラテラル思考力”を身につけ、最終的に”ディープスマート力”=”本質を見抜く力”を身につける、という所ですね。



もう一つ、大いに参考になった点は上に上げた4番目の人間関係力です。私は自分のことを非社交的な人間だとは思わないのですが、あえて人間関係を積極的に作りにいくタイプでもないのです。勝間さんは著作を通じて、一気に人間関係の輪を広げています。ブログも役に立っていたようです。

本書では、例えばアルファブロガーと呼ばれる3人の方のストレングスが紹介されています。(ストレングスファインダーについては、当ブログ:さあ、才能(じぶん)に目覚めようで一度紹介しています。)

404 Blog Not Found
俺と100冊の成功本
マインドマップ的読書感想文

おそらく著作の中でこういった形で取り上げられることは、取り上げられたブロガーさんも悪い気はしないはず。むしろブログの集客力アップにつながり、感謝されるのではないでしょうか。このようなお互いにとってのwin-winな関係が、人間関係を上手に形成するためのポイントなのでしょう。



最後に、私も実践したい三毒追放を。

「妬まない、怒らない、愚痴らない」

いい言葉です。




ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待


12 06, 2008 | Tag,自然科学,海洋動物学,バイオロギング研究

ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待 (光文社新書)ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待 (光文社新書)
(2007/08)
佐藤 克文

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本日は知的興奮を掻き立てる一冊です。

何事においても、当たり前と思われている前提を疑うことは新しい発見をする上で大切なようです。本書では著者が並々ならぬ努力の結果、海洋動物学の分野で得た、常識を覆すような発見の一部をを分かりやすく解説してくれています。

「ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ」というタイトルは、読んだままの意味なのですが、著者の研究の成果の一部であり、本文の内容を象徴する言葉でもあります。



本文からおもしろいと感じた2例を選んでみました。

「カメが定温動物で、トリが変温動物!?」

爬虫類であるカメは変温動物であることが学校で習う常識ですが、カメはもちろん自分で体温調節する機能が備わっているわけではないのですが、熱を長時間自分の体の中に保っておくことができます。

トリの一種であるペンギンは、海の深いところまで泳ぐ時、変温動物のように体温が下がります。これは、なるべく長い間海に潜るため、省エネしているからだと説明できます。


「ペンギンとアザラシの泳ぎ方の違い」

ペンギンは海中から浮上するとき、体の中に蓄えた空気の浮力を利用して、まるで空を飛ぶ飛行機のような格好で加速しながら浮上します。

それに対してアザラシは体の重みを利用して、海底に向かって真っ逆さまに落ちていくような格好で潜水していきます。浮上するときは、ペンギンと違い、頑張って泳いで海面に向かいます。


本文中ではこれらの事実もデータに裏付けられたものとして扱われています。



著者らはGPSなどの電波が届かない海中で、ペンギンたち海洋動物の情報収集を行うのに、データロガーという機械を用いています。このデータロガーという機械を研究対象のペンギン一羽一羽に取り付けるのです。最近ではこのデータロガーも小型が進んで使いやすくなったそうですが、これらを取り付けるまではよくても、さらに回収することを考えると気が遠くなりそうです。

このように著者らがデータロガーなどを用いて、「人の認識限界を超えた現場における現象を調べること」をバイオロギング研究と言うそうです。



「その研究は何かの役に立つのか?」という問いは科学者への普遍的な問いでしょう。それに対して著者は、

「将来何かの役に立つことを影で期待しながら研究を進めていくのは不順である。何かの役に立てようなどといった下心を持たず、おもしろい研究を付き進めていくのが、科学者として真摯な態度なのだと思う。」

と回答しています。



本文中を通じて著者の海洋動物学に対する熱い思いが伝わってくる本です。
以下は著者から読者へのメッセージです。

「求む男女。ケータイ圏外。わずかな報酬。極貧。失敗の日々。絶えざるプレッシャー。就職の保証なし。ただし、成功の暁には、知的興奮を得る」



参考) 404 Blog Not Found: 書評 - ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ




細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本


12 05, 2008 | Tag,数学的思考力,経済

細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!
(2008/09/01)
細野 真宏

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数学的思考力というのは、「物事の仕組みを一つ一つ整理して考えることができる能力」のことで、これを身につけることで物事の本質を見抜くことが本書の狙いです。

細野真宏さんと言えば、受験生時代に数学の「面白いほどよく分かる本シリーズ」でとてもお世話になったことを覚えています。市販の数学の参考書、問題集の中では最も偏差値アップに貢献してくれたのではないでしょうか。

タイトルにある”飛躍的に身につく”のような派手なフレーズは”面白いほどよく分かる本”シリーズの時と変わっていないようです。

とにかく、細野真宏さんの著書だったので、楽しみにして読みました。



情報の本質を見抜くためには、なにはともあれ

  仮説 → 検証

というプロセスが大切で、日々のニュースを見るときでも、記事に書いてあることに対して問いかけながら読むといいようです。そして新聞の場合、求めている情報はその日にとどまらず、数日後にも別の角度から提供されていることがあるので、それらの情報を横につなげながら裏に隠れたストーリーを読みとるのです。そうするとニュースがより分かるようになります。

また、前提を疑う力も必要です。仮説には様々なバイアス(偏見)がかかりやすいので、一度ゼロベース思考に立ち戻ることも大切です。テレビ報道なんかはバイアスを作り出すのに大きな影響力を持っています。報道に振り回されないことです。



「応用可能な良質な知識を覚えてしまって、それを実戦で使えるように繰り返し練習する」という細野真宏さんの考え方は、数学に限らず、広く「学習」という意味において本質に迫っていると思います。

いくら思考力があっても数学の問題はそれだけでは解けないし、いくら暗記力が良くてもやはりそれだけでは数学の問題は解けないのです。つまり、数学では問題を解くための道具となる公式をまずは覚えて、それを様々な場面で応用できるように、問題を解きながら覚えていくのです。


経済を理解するのも同じことなのだと思います。読書を通じて経済の話題にも親しむようになりましたが、次にしなければいけないと感じたのは、そこで得た知識を、ニュースを読みながら考える道具として使うということです。

数学と同じですが、覚えた公式は使わないと忘れるからです。



本書の中には経済を読み解く部分が出てくるんですが、これが意外と分かりやすくておもしろかったです。次は
カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編
(2003/01)
細野 真宏

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を読んでみたいと思います。




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