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本当に生きるための哲学


10 31, 2008

自分とは?人間とは?という点について考えるいい機会になります。

本当に生きるための哲学 (岩波現代文庫)本当に生きるための哲学 (岩波現代文庫)
(2004/06)
左近司 祥子

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本質

人間の本質ってなんだろう?

サルトルは”人間には本質はない”と言っています。

古くから理性的である、ということが人間の本質とされてきました。
しかし、それでは子供や痴呆症の高齢者はどうなのでしょうか?これらの人々は人間の本質を示していないのでしょうか?

家畜などの動物と違って人間には飼い主がいません。飼い主がいないということは価値を決める者がいないということです。本質に関してサルトルは”ない”と言っていますが、人間はそこに在ることが本質になるのではないでしょうか。

そう考えると気持ちが楽になりますね。そこに在る、ということが私たちが存在する意味なわけです。


自由

人間に飼い主がいないということは、つまり、人間は自由である、ということです。人間は他の全てのものと違って自由なのです。

自由と聞いて感じることはなんでしょうか?

逆説的かもしれませんが、自由であることは不安を感じることにつながります。

サルトルは”人間は自由の刑に処せられている”と言っています。
そうなのです。自由であるということは全てを自分で決めることであり、これは不安を生みます。
自由を放棄した方が気が楽かもしれません。

誰かに相談を求めても、誰に相談するかは自分が決めているわけで、やはり自分の未来は自分で決めているということになります。

人間は必然的に自由で、必然的に自分のことは自分で決めているのです。


決断

ソクラテスは”無知の知”と言ったことで有名ですが、”人間は自分から望んで間違いを犯すことはない”ということも言っています。

”間違った”決断というのはどういうものなんでしょうか?

そもそも人間の決断において間違いとはなんなんでしょうか?
例えばネズミは間違いということを本能的に学習するかもしれませんが、認識はしないでしょう。
人間が間違いを自覚するのは自分以外に周囲に他人がいるからです。自分のことを客観的に見ることができなければ、選択に対して間違いという概念は生じえません。
間違いといものがあるなら、それを気付かせてくれるのは他人なのです。

AとBという選択肢があったとしましょう。2つのうち例えばAを選んだとして、後になってどうしてAを選んでしまったのだろう、と後悔するときが誰にでもあるはずです。
この選択は間違いなのでしょうか?
ソクラテスによれば、人間は好んで間違いを起こすことはない、のです。

この世の中で絶対的な間違いというのが存在しないのだとすると、間違いと言われているものは自分が真に望んでいないものということではないでしょうか。

私たちの決断は過去の経験や知識などあらゆるものに影響されます。過去の集積に影響されるのです。私たちは無知であることに気付かなければなりません。無知の知を知ることです。そうすれば今までよりも自分の望みに近い決断が下せるようになるはずです。

無知の知について自覚するためには他人との会話や間接的な会話である読書が有効です。

今を受け入れ、自分が望んでいることを実現させるのです。それこそが本当の自分であり、自分らしい生き方なのです。


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数に強くなる


10 30, 2008 | Tag,思考力,数字力,統計

たしかこの本は404 Blog Not Foundで知った本です。

以前にも畑村洋太郎さんの本は当ブログ
技術の伝え方
失敗学
で取り上げました。

仮説→実験→検証を行うことがロジカルシンキングの基本だとしたら、数字力はそれを使いこなすための武器になります。数字にすると言いたい事が明瞭になります。

理系の人々は常に実験を通じて上記のようなプロセスを繰り返し、このプロセスを完成させるために数字を使いこなします。
「ちょっと少ないくらい」とか「かなり多く」とか漠然とした物言いはこれらの人たちにとってはあり得ない会話というわけです。
そう考えると、理系出身者がコンサルタント会社に受け入れられやすいというのもうなずける気がします。

数に強くなる (岩波新書 新赤版 1063)数に強くなる (岩波新書 新赤版 1063)
(2007/02)
畑村 洋太郎

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著者の畑村さんはぱっと見で見たものの長さや大きさ、重さなどの推測がつくそうです。
周囲の人からは驚かされるらしいのですが、どうやら畑村さんは応用範囲の広い少ない数字だけ覚えていて、それを様々な場面で組み合わせて使っているようです。

ポイントは細かい数字にとらわれず、だいたいの数字でまずは計算してみるということ。

例えば、高さが2メートルのワゴンの重さは?と聞かれたら、こういうふうに考えるわけです。
(ちなみにこの問題を解く場合には物には密度があるので、畑村さんの言うドンガラ率というのを知っておいたほうがいい。
ドンガラ率:そうとぎっしり詰まっている物で5分の1程度、ふつうにらくに詰まっている物で10分の1、スカスカな物で30分の1)

  • ワゴンの形を想像すると、直方体をしていそうだから、高さ2m×長さ4m×幅2mとすると、16m3になる。
  • 1m3は100×100×100cm3だから106gとなる。ここで単位を換算すると106gは103kgで1トンである。そうすると、16m3は中身が水なら16トンとなる。
  • ここで先ほどのドンガラ率を使って考えてみると、エンジン部分はぎっしりだけど、車体の部分はスカスカだろうと考えられる。そうすると、ドンガラ率は30分の1と5分の1の中間で15分の1で計算してみようということになる。
  • 16トン×15分の1を計算するとだいたい1トンという数字が出てくる。内装なんかを考え合わせると、結局1.5トンくらいかな?と予想がつく。
実際の重さもだいたいこれくらいになります。

数ヶ月前に流行ったフェルミ推定も同じような考え方をします。
つまり、少ない数字をたくさんのものに応用するのです。

畑村さんのこういった思考訓練はある時期に「今君が登ってきた階段は何段だった?」と不意に聞かれたことから始まったそうです。もちろん、この時答えを期待されていたわけではなく、考える姿勢を試されていたのだと言います。

本文中で紹介されていたドンガラ率以外に覚えておくと応用範囲が広そうな数字を紹介しておきます。
  • 日本の人口は1億3000万人
  • 日本の国土面積は38万平方キロメートル
  • 山地は国土面積の3分の2、平地は3分の1
  • 農地は平地の2分の1、つまり国土の6分の1
  • 川と道路は残りの平地の半分で12分の1
  • 宅地が国土に占める割合は川と道路と同じ12分の1
  • 1000平方メートルは300坪
  • 1升は1.8リットル。10合で1升。
  • 7-10の法則
これは複利の計算に使えます。7%で10年運用すると2倍になるというものです。これを覚えておけば比を使って1%だったら何年で2倍になるのかすぐに分かります(年利×年数=70という式が成り立つ)。
  • ニッパチの法則
有名な、その国の20%の人が80%の利益を生み出しているとう法則。
  • 2-6-2の法則
企業の中で20%がダメな社員で60%が普通の社員、20%がデキる社員なので上のニッパチの法則とあわせて考えると、重点的に教育しないといけないのは上位20%の社員ということになる。


とにかく、「分からないとすぐに投げ出すのではなく、アバウトでいいので自分の頭を駆使して数字に置き換えて考えてみる」これが大切です。

この本を読んで、私も少ない数字の知識を駆使して日常の色々なことを推測してみようと思いました。

蛇足ですが、本文中に度々登場する”蛇足”も面白いですよ。




あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編


10 29, 2008

現在の市況を見ると、各企業の業績が気になるところだと思います。ビジョンやコーポレートガバナンス(企業統治)、CSR(企業の社会的責任)などはもちろん、決算書を重要な部分だけでも読み取るとその企業の実態が分かってくるのだと思います。

本書は決算書の読み方の入門書と言ってよいと思います。
決算書の読み方なんて習ったことない人、決算書に全く馴染みのない人に向いています。
用語の解説はもちろん、数字の意味について重点的に解説してくれています。

決算書を難しく感じるのは、それが数字の羅列に見えるからだと思います。
数字の意味を理解しながら読み解くと分かりやすくなると思います。

新版 あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編新版 あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編
(2006/05/26)
渋井 真帆

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決算書とは貸借対照表損益計算書キャッシュフロー計算書のことです。
これらに出てくる数字のうち、押さえておいた方が良い最低限の数字が本書に示されていたので紹介しておきます。
  • 貸借対照表から
  1. 総資産
  2. 自己資本(株主資本)
  3. 有利子負債
  • 損益計算書から
  1. 売上高
  2. 営業利益
  3. 経常利益
  4. 税引後当期純利益(最終利益)
  • キャッシュフロー計算書から
  1. 営業キャッシュフロー
これらのデータを元に
  • 企業の収益性を見るために
  1. ROA(総資産利益率)
  2. ROE(株主資本利益率)
  3. 売上高営業利益率
  • 企業の安定性を見るために
  1. 株主資本利益率
  2. 負債比率
  3. 売上高営業キャッシュフロー比率
  • 企業の成長性を見るために
  1. 売上高伸び率
  2. 営業利益伸び率
  • 株式投資をする時に参考にする数字(これらの数字は株価が分からないと算出できません)
  1. PER(株価/1株利益)
  2. PBR(株価/1株あたり株主資本)
  3. 配当利回り(1株配当/株価)
を算出します。
上にあげたデータの意味をもう少し詳しく知りたければ本書をぜひ読んでみてください。

決算書を活用するためには数字の意味を理解するのももちろん大切ですが、実際に上にあげたようなデータを拾って、各社の時系列の数値や同業他社の同時点での数値を比較してみるのが良いのだと思います。ある時点での一社のデータではその数字がいいのか悪いのか判断がつきません。

これらのデータはおそらくインターネット上で直接検索することが可能かもしれません。調べてませんが、今回は理解を深めるために自力で数社excelに手入力してみました。


いくらいい道具を手に入れても使い方が分からなければ、その道具は持っていないのと一緒だと思います。今後もこれらの数字に対する苦手意識をなくせるよう分析を続けたいと思います。




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お金を引き寄せる「STARの法則」 ボストン・コンサルティング式 最強の錬金術


10 28, 2008

市場に存在する企業は4つに分類できます。
高成長市場におけるリーダーであるスター、高成長市場における二番手以下である問題児、低成長市場におけるリーダーである金のなる木、低成長市場における二番手以下である負け犬です。

本書では成功したいならスター企業の初期メンバーとなるか、スター企業に投資するのが有効であると説いています。

お金を引き寄せる「STARの法則」  ボストン・コンサルティング式 最強の錬金術お金を引き寄せる「STARの法則」 ボストン・コンサルティング式 最強の錬金術
(2008/09/26)
リチャード・コッチ

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スター企業はニッチ市場のリーダーであり、かつ、そのニッチ市場が急速に成長している(年10%以上)、この2つの条件が必要です。

本書の内容は先日のブルーオーシャン戦略と重なるところがあります。

スター企業の実例を挙げるときりがありませんが、

スター企業になれるのは20社に1社、5%です。

いかにしてこの1社を見つけるかがポイントなのだと思います。
ポイントを列挙します。
  • 参入しようとしている市場はどのような市場か?
  • 顧客ターゲットは明確か
  • 収益性は高いか
  • その市場でリーダーとなれるか?
  • 商品名は分かりやすくシンプルでブランド名となりうるか?
マクドナルドを例に挙げると、マクドナルドは従来のコーヒーショップ市場からハンバーガーショップ市場という新しい市場を開拓しました。フランチャイズという手法を使って市場を急成長させ、ターゲットになる顧客層はハンバーガーを食べる人はもちろん、子供にもターゲットを広げて顧客の獲得に成功しています。来客数が多く、品質管理が均一で低価格で商品を提供できるので市場のリーダーとなっています。商品名や会社名がすでにブランド化しているのは皆さんもご存じのとおりです。

他にもコカコーラやブルーオーシャン戦略で登場したシルク・ドゥ・ソレイユが同じように詳しく分析されていました。

本書ではスター企業になる可能性のある分野を30のトリガーとして紹介しています。
一部だけ紹介すると、

  • 手が届く高級品
トヨタのレクサス。
レクサスはBMWやメルセデスベンツと同等の機能を持ちながらそれらより低価格で販売することで売り上げを伸ばしています。
  • 健康食品
エナジードリンクとして成功したレッドブル。日本でもコンビニで売っています。
他に糖類控え目やノンファットなどの健康を意識した商品も売上を伸ばし、日本では特に特定保健用食品がよく売れています。
  • 時間の節約
マクドナルドや銀行のATM。
  • エコロジー
ザ・ボディショップは地球環境に配慮した製品を作り、この分野でスター企業になりました。

そもそもスター企業は数が少ないので見つけるのは至難の業だと思います。しかも見つけるなら初期の状態で見つけなければなりません。しかし、見つけようと思わなければ見つからないと思うので、スター企業を探して見つけられるように色々な場所にアンテナを立て、目を見張っていくことにします。



本当に頭がよくなる1分間勉強法


10 27, 2008

本書は凡人でも目標を達成できる勉強法というのを紹介しています。
1分間勉強法という名前はやや誇張されている感がありますが、その方法論はとても実戦的で共感できる部分があります。

凡人でも効果的に学習するポイントは繰り返すことです。

本当に頭がよくなる1分間勉強法本当に頭がよくなる1分間勉強法
(2008/08/22)
石井 貴士

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私自身も大学受験や国家試験を勉強するときには限られた問題集を繰り返すことで身につけてきました。大学受験では結構苦労しましたが、当時はこの様な本を読む機会はなく、誰も効果的な勉強法については教えてくれませんでした。試行錯誤を繰り返す中、ようやく気付いたのはどの教科も繰り返すことで記憶は強化され、身につくようになるということでした。それ以降、身につけたいと思うことがあれば時間をかけ地道に繰り返すことを続けてきました。

本書はこの方法論をさらに進化させたもので、繰り返す回転数をもっと上げよ、と主張しています。

10個の単語を覚えようと思ったら、
通常の方法は1番目から順に、1個覚えたら次の単語にとりかかり、順番に10個目の単語が終了する。という感じだと思いますが、そうではなく、1番目の単語から10番目の単語まで一瞬一瞬目に焼き付けるような感じで素早く目に焼きつけ、それを何度も何度も繰り返す。
というのが本書で勧める学習法です。後者の方が記憶の定着は良くなります。

さらに、著者は色を使った記憶法というのを本書の中で紹介しています。
色ペンを使ってカラフルに線を引いていく方法もいいのですが、キャップを外したりはめたりするのが結構手間です。なので、初めから色分けされたノートに書き込んでいくというのです。こうやって色彩も利用して記憶を強化します。


本書の繰り返す方法論は読書にも応用できて、この本の中で紹介されている10分-5分-1分間読書法というのがあります。

これは、フォトリーディングに近い作業のような気がします。ページをめくりながら読むのではなく、眺めることで著者の主張、自分が知りたい内容を感じ取るのだと言っています。

例えば200ページの本であれば、
初めの10分間は1ページ3秒ごとにページをめくっていきます。3秒×200ページ=600秒=10分ですね。
次の5分間で1ページ1秒、ページをめくるのに1秒かかるとしても合計300秒だから5分で読めることになります。
最後の1分では本当に一瞬しかページを見ないことになります。

こんな方法で本が読めるのか?と疑問に思うかもしれませんが、この本では本はreading(読む)するものではなく、leading(導く)するものだと言います。つまり、ページを何度もめくっていると分かってくる、感じるのだそうです。

著者は、これはちょうど初対面の人に印象を持つのと同じことだと言います。

とにかく、最初から最後まで文字を一時一時追って読み進めるのではなく、浅い理解を何度も繰り返したほうが理解度も記憶も高まるということです。

勘違いしたくないのは、この方法もやはり魔法の杖ではないので、自分の知識をはるかに上回る分野の本には効果が上がらないということです。全くなじみのない分野は入門書などの分かりやすい本をまずは読み、たくさん経験を積むことで難しい本も読めるようになるのだと思います。1冊あたりの読書時間を短くすれば、よりたくさんの本を読むことができ、結果的に難しい本も読めるようになるということです。


タイトルにある”1分間”というのは誇張されすぎな気がしますが、原理的なものは試してみる価値はありそうです。



もっとも美しい数学ゲーム理論


10 27, 2008

 本書はゲーム理論を詳しく解説する本ではなく、ゲーム理論が他の広範な科学の分野に応用されているかを紹介する本です。

 この本によれば、ゲーム理論は生命科学と自然科学、統計力学、量子理論とつながっているというのです。とても興味深いと思いました。 

 ゲーム理論のことを少しでも分かっている人が読むとより面白さが分かるのかなと思いました。

もっとも美しい数学ゲーム理論もっとも美しい数学ゲーム理論
(2008/02)
トム・ジーグフリード

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まずは目次を

第1章 アダム・スミスの「手」―経済と科学の融合
第2章 フォン・ノイマンの「ゲーム」―ゲーム理論の誕生
第3章 ジョン・ナッシュの「均衡」―ゲーム理論の基礎
第4章 メイナード・スミスの「戦略」―生物学とゲーム理論
第5章 ジークムント・フロイトの「夢」―脳神経学とゲーム理論
第6章 ハリ・セルダンの「解」―人類学とゲーム理論
第7章 ケトレーの「統計」、マクスウェルの「分子」―社会物理学の誕生
第8章 ケヴィン・ベーコンの「つながり」―ネットワークとゲーム理論
第9章 アイザック・アシモフの「ヴィジョン」―社会物理学とゲーム理論
第10章 デイヴィッド・マイヤーの「コイン」―量子力学とゲーム理論
第11章 ブレーズ・パスカルの「賭け」―確率論、統計力学とゲーム理論

 数学には疎い私ですが、名だたる学者の先生が名前を連ねています。本書では具体的にはこれらの科学の分野とゲーム理論の関係性を説いています。

 近代的なゲーム理論というのは人間がどう考え、どう行動するかを数学的に証明する理論です。物理学が自然界の基本粒子や力の全てを説明する理論なら、ゲーム理論はそれ以外の全てに関する理論ということになります。

 人間がどのように振る舞い、社会にはどのような秩序があるか、その結果できた自然の法典はどのようなものなのか。これに対する解を導き出す学問です。


 良本だと思うのですが、本書はゲーム理論そのものについて解説された本ではないので、実のところ私はまだ理解が不十分だと感じています。おそらくもっと実生活に役立つ理解の仕方があると思うので、こんどはそういう目的を持って他の本を読んでみたいと思います。

 巻末の付録にゲーム理論についてやさしく解説された本が紹介されていたので、次はこれを読んでみようと思います。講談社ブルーバックスです。
ゲームの理論入門―チェスから核戦略まで (ブルーバックス 217)ゲームの理論入門―チェスから核戦略まで (ブルーバックス 217)
(1973/01)
モートン D.デービス

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ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する


10 25, 2008

 事例が多く、難解な内容にもかかわらず、一般の読者にも読みやすくなるように配慮されています。
この本は読んでおいたほうが良さそうです。社会を見る目が変わります。今後どのような企業が伸びていくのか判断するのに役に立ちそうです。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
(2005/06/21)
W・チャン・キムレネ・モボルニュ

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 ブルーオーシャン戦略に相対する言葉はレッドオーシャン戦略です。レッドオーシャンは成熟した商品がしのぎ合う、成熟した市場のことで、例えば現在のエアコンやパソコン、自動車などの市場がこれにあたるのでしょうか。レッドオーシャンでは競争が熾烈なため、多くの利益を得るのは難しく、より多くの利益を得ようと思ったらブルーオーシャンを見つけなくてはなりません。ブルーオーシャン戦略で勝ち残る優秀な商品はキャズムを越えます。
 
 ブルーオーシャン戦略に成功した企業は飛躍的な成長を遂げます。数え上げるときりがありませんが、IBMやアップル、マイクロソフト、アマゾン、Fedex、トヨタ、シルクドソレイユ(サーカス)、ノボ(インスリン製剤)、ブルームバーグ、QBハウス(理髪業界)などなど現在の有名な企業はどれもブルーオーシャン戦略で成功しています。


 ブルーオーシャン戦略とレッドオーシャン戦略は対比させると分かりやすいと思います。前者がブルーオーシャン戦略です。

  • 競争のない市場空間を切り開く ⇔ 既存の市場空間で競争する
     
  • 競争を無意味なものにする ⇔ 競合他社を打ち負かす
     
  • 新しい需要を掘り起こす ⇔ 既存の需要を引き寄せる
     
  • 価値を高めながらコストを押し下げる ⇔ 価値とコストのあいだにトレードオフの関係が生まれる
     
  • 差別化と低コストをともに追求し、その目的のためにすべての企業活動を推進する ⇔ 差別化、低コスト、どちらかの戦略を選んで、企業活動全てをそれに合わせる

 ポイントはいかに消費者の視点に立った商品を作り出すかということだと思います。

 アメリカの自動車業界の歴史を見ると、ブルーオーシャンのことが良く分かります。20世紀初頭、自動車が登場するまでは馬車が人の乗り物でした。そこへ自動車が発明されたわけですが、もともと自動車は高級品でした。しかし、ヘンリーフォードはこれを大衆向けに改良して売りました。結果はご存知の通り、アメリカのビッグ3になるまでになりました。また、GMはラグジュアリー感を売ることでブルーオーシャンを築き、さらにトヨタやホンダは安価で燃費の良い、性能の良い車を市場に送り込むことでブルーオーシャンを築きました。

 このように、ブルーオーシャンは次々に現れ、今のアメリカの自動車業界を見て分かるとおり、いつまでもレッドオーシャンにいる企業は淘汰されていきます。企業に永遠はなく、成長過程で次々にブルーオーシャンを作っていかないと衰退してしまうことの良い例だと思います。

キャズム
イノベーションのジレンマ

とあわせて読むとより理解が深まると思います。



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投資できる起業 できない起業


10 24, 2008

 投資できる起業起業?ですか。企業?じゃなくて。まずはそんな疑問から始まりました。

 読み進めていくとどいうことかようやく分かりました。投資の対象は既存の企業ではなく、ベンチャー企業のような新しく起業された企業なのだということが。

 この本は書店に置いてあったらその装飾から手にとって見ることはなかったかもしれません。装飾は古めかしいですが、初版は最近で2008年9月です。amazonで購入しました。
 
 本書はエンジェル(後述)である著者が、これからベンチャー企業を立ち上げようとしている人々のために書いた本のように思いますが、エンジェルの見る目を学び、投資対象を探すのに役立てることで一般の人にも役に立つ本になるような気がします。

投資できる起業 できない起業 (Kobunsha Paperbacks 126)投資できる起業 できない起業 (Kobunsha Paperbacks 126)
(2008/09/20)
八幡惠介

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 著者の八幡恵介さんは長年勤めていたNECをやめ、1980年代にシリコンバレーで元々の専門である半導体産業で起業しました。初めは8億円の赤字を出したものの最終的には年間100億円の会社に成長させ、莫大なキャピタルゲインを得ています。

 アメリカでは日本よりも一般的なようですが、このように莫大なお金を手に入れた人々というのは次に何を考えるかというと、今までに自分が受けた恩恵を社会に還元しようと考えます。その結果生まれたのがエンジェルという存在です。

 エンジェルはこれからの社会を担うような、将来有望なベンチャー企業に投資を行います。しかし、統計上はベンチャー企業が100あるとそのうち投資家にリターンをもたらすのは1~2社といいます。社会への還元が主目的とはいえ、当然キャピタルゲインが全く得られないような企業には投資しません。そこでエンジェルはベンチャー企業の選別に力を注ぎますし、経営上のアドバイスを行ったりもします。

 エンジェルたちはIAI(国際エンジェル連盟)という組織を作って、上に書いたような活動のほか、研修を行ったりして知識を磨くことを欠かしません。

 
 良い起業を見分ける目に長けたエンジェルの視点を身につければ、今後の株式投資などに役に立つのではないかと思います。

     
  • 全く何もないところからではなく、経験のある分野で起業しているか?専門性を活かしているか?
  • はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術でいうところの職人+マネージャー+起業家の資質はあるか?
  • 準備は十分に行われているか?
    「なんとかなるだろう」と資金や資材を起業した後に調達するのではなく。
  • 企業理念はしっかりしているか?
  • 社会的責任をを果たそうとしているか?
  • 財務情報について公開しているか?悪いニュースでも公開しているか?
  • キャッシュフローは確保されているか?
 

 企業の価値を見極めるのには、少なくともその企業のホームページを見てIR:Investor Relationsを読むこと、さらに財務諸表をキーになる部分だけでも理解して読み解く力が必要だと感じました。



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ロバート・アレンの実践億万長者入門 ― 生涯続く無限の富を得る方法


10 23, 2008

 お金自身に働いてもらうことで資産を増やす、収入の源はいくつか確保しておく、なるげく労力をかけない利益モデルを作る、など著者のロバート・アレンさんは金持ち父さんと同じような考え方をしてると思います。

 億万長者入門というタイトルからイメージされる内容とは裏腹に堅実な内容となっています。
日本で2000年にアメリカでヒットを記録した本書ですが、2008年になった今でも十分今読んでも学びのある本です。インターネットや情報ビジネスの話などは今となっては普及した利益モデルであるだけに内容に多少古さがあることは付記しておきます。


ロバート・アレンの実践億万長者入門 ― 生涯続く無限の富を得る方法ロバート・アレンの実践億万長者入門 ― 生涯続く無限の富を得る方法
(2002/02)
ロバート G. アレン

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 本書の始まりは複利の効果という基本的な内容から始まります。億万長者は皆、お金の運用を上手に行うことで効率的に資産を増やしていくことが出来る。そのためには基本的な事として、若いときこそ収入と支出を徹底的に管理し、無駄遣いをしない、節約をすることが大切であると説いています。お金を効率的に増やすために収入の10%は投資などの運用にまわすことを勧めています。

 億万長者になるための方法、それは”一生続く収入の流れをつくる”ことです。自分が働かなくても勝手に利益を生み出してくれるビジネスモデルです。例を挙げると、

  • 預金者は利子を得る
  • ソングライターは書いた歌の印税を得る
  • 書いた本が売れれば印税が入る
  • フランチャイザーは販売権手数料を得る
  • 投資家は配当金、利子、キャピタルゲインを得る
  • ソフトウェアクリエイターは著作権使用料を得る
  • 発明家は特許権使用料を得る
  • 不動産所有者は賃貸収入を得る

などなどです。

 株式投資についての著者のコメントですが、以前に臆病者のための株入門 (文春新書)でも触れましたが、個人投資家が個別銘柄に短期間投資を行っても儲かることはないことを注意しています。この著者は長期的な成績、手数料などの点でインデックスファンドに投資することを勧めています。

 今の市況を考えると、インデックスファンドすら評価額が下がり続けています。しかし、インデックスファンドは短期的な成績で判断してはいけません。20年先を見据えて投資し続けるのです。

 損をする投資家というのは株価が高いときに株を買い、安くなったときに株を売ることを繰り返していると言います。今の市況は、考え方を変えると割安に株を買うチャンスともいえます。割安な個別銘柄を探し出してこれに投資しようと思ってはいますが、ウォーレン・バフェットのように実際に割安銘柄を探すのは至難の業です。

 インターネットを利用した情報ビジネスにおいて有効にネットワークマーケティングを行っている事業モデルとして、アマゾンを挙げています。アマゾンはウェブ上でアフィリティエイトなどを通じ、効果的に顧客を自社に誘導しています。



 本業は別として、一生続く複数の収入の流れというのは誰でも憧れるところだと思います。今後自分が挑戦したい利益モデルを上の例を元に考えてみました。

  • 本を書く
  • 割安個別銘柄を探し出して株式投資をする
  • 不動産投資をする
  • インターネットを利用して別サイトを立ち上げ、アフィリティエイトで広告収入を得る

などです。

 このうちのいくつかは前々から考えているのですが、中々形になりません。リテラシーを増やしつつ、早く行動に移れるように努力したいと思います。



ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか


10 23, 2008

経営に関する有名な本です。
経営難に陥っている大企業の社員である主人公が、スティーブが賢人チャオからアドバイスをもらいながら成長していくというストーリー仕立てになっています。
本書では経営に関する原則的だけど、難解な内容をこのような文章形式で出来るだけ分かりやすく伝えようとしています。

本書の構成通り、賢人チャオから出される課題を主人公スティーブになりきってみて考えていくのがよいかもしれません。課題ごとに面白そうな参考図書の紹介も出てくるので、一冊にとどまらない価値があります。ただ、登場する参考図書は英語のものしかなかったり、かなり古かったりするので気を付けてください。

ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのかザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか
(2002/12/14)
エイドリアン・J・スライウォツキー

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本書に登場する23の利益の原則を紹介します。

  1. 顧客ソリューション利益モデル

    時間とエネルギーを注いで、顧客について知っておくべきことを全て知ること。この時、労力の割には利益は上がらないが、それは気にしない。顧客固有のソリューションを提供すればいずれ損失を利益が上回るようになる。

  2. 製品ピラミッド利益モデル

    同じような商品でも高級なものから低価格なものまで、ピラミッドのようにいくつかの価格帯を用意する。低価格な商品を用意するのは他者がもっと安い値段で市場シェアを奪う可能性を断ち切ることが目的である。このような低価格な商品をファイアウォールと呼ぶ。

  3. マルチコンポーネント利益モデル

    同じ商品で異なるビジネスをする。
    例えば、コカコーラ。コーラはどこで飲んでも味は変わらないのに自販機で買う場合とレストランで注文する場合では価格が異なる。

     
  4. スイッチボード利益モデル

    タレントエージェントのマイケル・オービッツが行ったように質の高い脚本とタレントとディレクターをセットにして映画会社に売り込む。この場合、マイケル・オービッツが脚本とタレントとディレクターをつなぐスイッチボードとなっている。このモデルでは質の高い脚本やタレントを集めれば集めるほど、独占市場を築くことができるようになる。

     
  5. 時間利益モデル

    最初が肝心。
    どの市場でも競合は現れるものなので、時間がたつと利益は下がる。つまり、他が追随してくる前に甘い汁を速やかに吸い尽くしてしまわなければならない。

     
  6. ブロックバスター利益モデル

    ブロックバスターというのは大ヒット商品のこと。
    自社の中からブロックバスターになりうる商品を見つけ、それに資源を集中する。

     
  7. 利益増殖モデル

    ひとつの技術で5倍、6倍の利益を生み出すこと。
    ディズニーのキャラクターはディズニーランドの中だけでなく、他の色々な商品とコラボすることで利益を生み出している。利益増殖モデルを活かせれば、研究開発費にかかるコストは相対的にどんどん下がる。

     
  8. 起業家利益モデル

    利益追求にまい進する情熱

     
  9. スペシャリスト利益モデル

    顧客のシステムを熟知することで製品やサービスを提供する上でのコスト・アドバンテージが生じる。
    例えば、顧客のニーズに適した商品を提供していれば、それは口コミで広まり業界内での評判が高まる。そうすれば、顧客獲得にかかるコストが下がる。

     
  10. インストール・ベース利益モデル

    消耗品のようになければ困るような商品は最初に買わせてしまって、後のフォローを怠らなければ長期の利益につながる。これは、初めは買い手に主導権があるが、次からは売り手に主導権が移ることにある。

     
  11. デファクト・スタンダード利益モデル

    マイクロソフトはウィンドウズという圧倒的な商品を作りだし、アプリケーションによる利益以外にもウィンドウズを次々にバージョンアップさせることで利益を生み出している。特筆すべきは利益を生み出すこの仕組みはマイクロソフトが主導権を握って計画的に行うことができるということ。

     
  12. ブランド利益モデル

    広告などを用いて商品をブランド化する。

     
  13. 専門品利益モデル

    ニッチ製品で利益を上げる。
    ブロックバスターになり得る商品と優れたマーケティングが必要。

     
  14. ローカル・リーダーシップ利益モデル

    スターバックスがいい例。
    主要な都市に多数の店舗を集中的に出店する。こうすることで口コミの効果が増すし、店そのものが宣伝となってくれる。

     
  15. 取引規模利益モデル

    大規模な取引が大きな利益を生む。

     
  16. 価値連鎖ポジション利益モデル

    例えばインテルやマイクロソフトのようにバリュー・チェーンの中のコントロール・ポイントを支配することで利益を上げる。

     
  17. 景気循環利益モデル

    景気に影響されずに利益を出し続けるモデル。トヨタが好例で、固定費(コスト)を削減することで他社が赤字のときでも利益を生み出し続けることができる。

     
  18. 販売後利益モデル

    顧客のフォローアップ

     
  19. 新製品利益モデル

    約5年のサイクルで利益を生み出すモデルを乗り換えていくこと。

     
  20. 相対的市場シェア利益モデル

    結局は大きな企業ほど儲かる。
    原料を仕入れる段階でもマーケティングの段階でも大きな企業ほど有利である。製品1個あたりのコストはたくさん売る時の方が下がるから。

     
  21. 経験曲線利益モデル

    学習の累積がもたらす知恵
    経験が増えるほどコストを下げることができる。

     
  22. 低コスト・ビジネスデザイン利益モデル

    速く動くより早く着手せよ。

     
  23. デジタル利益モデル

    例えばデルコンピュータ。
    本書は2002年発刊なので、この利益モデルは今となっては目新しいものはないかもしれません。


本書に載っている通り、23の利益モデルを順に紹介していきましたが、一度に紹介するのは無理がありますね。

一言で利益と言っても色々なモデルがあるのだということが学べる一冊です。

読めば読むほど内容の濃い本だと感じました。







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「名医」のウソ―病院で損をしないために


10 22, 2008 | Tag,名医

本書はサブタイトルにある通り、患者さんが病院にかかる時に損をしないためのアドバイスを提供する本です。

私たち医療従事者にとってはそれほど目新しいことはないように思います。しかし、患者さんにとっては知っておいて損はない、ちょっとしたことが書かれています。

自分にとっての本当の名医とはどのような医者でしょうか?
果たして神の手を持つと言われる医者が名医なのでしょうか?

”神の手”に助けられる患者さんというのは既に診断が確定した患者さんだと思います。
最初に出会う医者が神の手を持つ医者である必要はないのです。


著者は臨床研修病院で全国的に有名な聖路加国際病院で研修し、内科医になった後、内科認定医の資格を取得しています。そして、研修医時代を含めて4年という速さで同病院を退職し、起業しています。起業の内容は、本書のような患者さんに適切な医療機関を受診するためのアドバイスをする事業のようです。日本の病院はまだまだ患者さんにとっては知られざる世界、ブラックボックスだと思います。それを事業にするとは、現場で働いていた医者ならではの上手い発想だと思いました。

ちなみに内科認定医と内科専門医は似たような名前ですが、違う資格です。本書の中にも専門医についての話題が出てきますが、内科専門医になるためには内科認定医をとってさらに数年の経験が必要です。

「名医」のウソ―病院で損をしないために (新潮新書 282)「名医」のウソ―病院で損をしないために (新潮新書 282)
(2008/09)
児玉 知之

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本書の中から同じ医師として共感できる内容の一部を紹介します。

  • 医者を万能だと思わないこと
  • これは医者を初めから疑ってかかれというものではありません。病院にはたくさんの科がありますが、いくら優秀な医者でも、それぞれの科を広く深く知るのは実際には不可能だということです。診察は患者さんと医者のコミュニケーションです。医者は患者さんの訴えに応じて診察や検査のメニューを組み立てます。本当に緊急性のある病気(即、命に関わるような病気)なら別かもしれませんが、原則的には言葉にしなければ、医者は患者さんが思うほど患者さんのことを思ってくれません。

  • 自分の症状は「いつから、どこが、どのように、どんな時に、どの程度」という風に伝えたい症状を明確に伝える。
  • 上に書いたことと合わせて、これも診療を効率的に進めるためのポイントです。通常の総合病院では自分以外にもたくさんの患者さんが診察を待っています。医者もだいたいどれくらい患者さんが待っているか分かっていますし、時間には限りがあります。科によっては午前中の外来の後、午後から手術だったりするわけです。限られた時間で訴えたい情報を効率よく医者に伝えたほうが、良い診療を受けられます。

  • 病院にかかった患者さんは自分の病名、考えられる原因、処方された薬の名前は覚えておく。覚えられなければ紙に書いておく。
  • 自分が飲んでいる薬なのに、「ピンク色のあれ」という風に表現する人は本当に多いのです。薬局で薬をもらったら薬の効用や副作用について簡単に書かれた紙をもらうはずです。それを見たらだいたい何の薬か確認することができます。

    服用している薬が分かれば、初めて会った医者でも「今までこの患者さんはこういう診断で、こういう治療を受けていたのだな。」と推測がつきます。

    ちょっと今の病院が自分には合わないようだと感じることは誰にでも経験のあることだと思います。いくつか病院を転々としてしまうことは実際に良くあります。この行為がいけないわけではなく、もしいくつか病院を受診したのなら、そこで行った検査や診断、処方された薬を次の病院の医者に伝えたほうがよいのです。そうしないと、診療は一からやり直しです。お金もまたかかります。いくつか病院を受診したことをうしろめたく思う必要はありません。そういう風に思う医者は実際には少ないと思います。

  • 紹介状をもらうのをためらわない
  • 別の医者にかかるために紹介状をもらうことも患者さんにとっては医者に気を使うことなのかもしれません。
    しかし、実際に診療にあたっている医者は自分が万能でないことを自覚しています。だから自分の守備範囲外の病気であったり、自分には手に負えないような病気に出会えば快く紹介状を書いてくれます。
    医者が紹介状を作ってくれと言われて一瞬嫌な顔をするのは、紹介状を書いても書かなくても自分の収入には一切影響が出ないこと(勤務医の場合)、また、ただでさえ時間が押しているのに突然紹介状を書いてほしいと言われると、余計に時間がかかることになるので予定が狂うこと、などがあると思います。
    だから、その場で紹介状を作ってくれなくても勘弁してあげてください。
    医者としての良心があれば、時間はかかったとしても紹介状は書いてくれます。どうしても書いてくれないのであれば、その医者はやめておいた方がいいかもしれません。







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いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法


10 20, 2008

落ち込んだり、ハイになったり、誰でも気分の浮き沈みはあるものです。この気分の浮き沈みが激しいものが躁うつ病です。躁うつ病は気分の浮き沈みを繰り返す病気ですが、うつ病は気分が沈み続けます。

本書はうつ病の治療法の一つである認知療法に焦点をあてた本です。値段から察するとおり、ものすごく分厚い本で700ページくらいあります。

〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法
(2004/04/27)
デビッド・D.バーンズ山岡 功一

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本書はうつ病の成り立ちから治療法、認知療法、薬物治療まで幅広く、専門的ですが、一般の人にも分かるように易しく書かれていています。うつ病でない人でも自分は気分が落ち込みやすいなと感じている人に役に立つ内容だと思います。


内容が多岐に渡るので、認知療法に焦点を絞ります。

一般にうつ病の治療は抗うつ薬による治療が広く行われていると思います。しかし、認知療法は薬物療法より速やかに効果を発揮し、1年以内の再発率は薬物療法の半分以下といわれています。しかし、本書は薬物治療を否定するものではありません。これらは相互に補い合うものです。


まず、うつ病の診断ですが、診断にはベックうつ病調査票というのを用います。

いいサイトがあったのでリンクしておきます。
ベックうつ病調査票

これを見ると、診断基準を満たさなくても、多少は自分にあてはまるのが分かると思います。


認知療法のメリットを4つにまとめると、以下になります。
  1. 速やかな症状の改善
  2. 症状の理解
  3. 自己コントロール
  4. 予防、そして成長

認知療法の原理は、自分が感じている気持ちというのは全て自分の認識によるものだ、というところにあります。ある人にとっては嬉しいことでも、別の人から見ると悲しいことだったりすることは日常生活でもよく経験することだと思います。このように目の前の事実に対する考え方というのを認知といいますが、うつ病の患者さんの認知は極端に悲観的になります。

うつ病に特徴的な認知の歪みを紹介すると、
  1. 全か無か思考
  2. 一般化のしすぎ
  3. 心のフィルター
  4. マイナス化思考
  5. 結論の飛躍(心の読みすぎ、先読みの誤り)
  6. 拡大解釈と過小評価
  7. 感情的決め付け
  8. すべき思考
  9. レッテル貼り
  10. 個人化(「これは私の責任だ。なんてダメな母親なんだ。」)

認知療法では自分の思考をまず紙に書き出し、その考えに対してどういう認知の歪みがあるかを分析します。そして、その認知が妥当なものか検証します。トリプルカラム法と言って、表にしてこれを行います。この過程を通じてうつ病の患者さんは認知がゆがんでいることが自覚します。

このように、自分自身の認知の歪みを自覚することが有効な治療になるようです。

大切なことは必ず紙に書き出すことです。また、この手法を一人で行うのはおそらく重症のうつ病患者には難しいでしょう。ただでさえ思考のネガティブスパイラルに陥りやすいのに、一人で認知の歪みを治すのは難しいと思います。それこそ精神科医などの助けが必要なんだと思います。



一般に精神科の病気には偏見があるように思います。また、自分が精神科の病気を患っているということはなかなか自分では認めたくないものです。

外見は普通の人と変わらないので、病気と認識されにくいのも問題です。

最近、職場の同僚がうつ病で休職しました。うつ病は思ったよりも身近な病気です。放っておくと死に至ります。自殺による死亡が多いのがうつ病の特徴でもあるのです。

誰でも落ち込むことはあります。ベックうつ病調査票をやってみて少しでもうつ病の傾向があるようなら、本書を読むか、一度精神科に相談に行くと良いと思います。何らかの解決策が見つかって楽になる可能性があります。

一人で悩まないことが大切です。




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はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術


10 19, 2008

あとがきによれば本書の原書はアメリカで経営者が薦めるビジネス書の中で、7つの習慣―成功には原則があった!ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則を抑えて一位になった本でもあります。気になったので読んでみました。

内容は起業に関するもので、その中でも特にスモールビジネスをいかに成功させ、発展させるか、ということに焦点が絞られています。アメリカではスモールビジネスは最初の1年で40%、5年で80%姿を消しているのです。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
(2003/05)
マイケル・E. ガーバー

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本書では経営者を3パターンの人に分けて考えています。
  1. 職人
  2. マネージャー
  3. 起業家
です。
職人が70%、マネージャーが20%、起業家が10%の割合で存在するとしています。

職人は手に職を持った個人主義者で、日本の中小企業の経営者なんかを想像すれば分かりやすいかもしれません。本書の中に登場するパイ職人のサラがこれにあたります。本書はこの職人の立場で経営について解説しています。

マネージャーは管理が得意な現実主義者で、変化は嫌うが問題点を探すことに長けています。

起業家は変化を好む理想主義者で、未知の分野への取り組み、新しいものを想像することに長けています。


多くのスモールビジネスは会社を経営するうえで、最初は良くても成長の過程で必ず壁にぶつかります。職人は物を作る能力には長けているのですが、会社を経営するうえで、管理をしたり、新しい仕組みづくりをするのが苦手なのです。

だから、結論を言うと、多くのスモールビジネスの経営者である職人は、マネージャーの視点と起業家の視点を身につけなければなりません。

これが出来なければ、事業を自分ひとりでできる範囲に縮小せざるを得ず、会社の成長は止まります。止まるどころか、後退します。

起業家にあって、職人に欠けているもの
  1. 何の仕事をするべきか?、ではなく、事業が成功するためにはどうしたらいいか?という視点
  2. 会社とは自己満足のために仕事をする場所、ではなく、顧客に価値を提供する場所であるという視点
  3. 会社の将来像を確立し、それに近づくために改善する努力をする
  4. 事業を構成する部品からではなく、事業の全体像を考えてから、それを構成する部品を考える
  5. 細部にこだわらず全体を見渡すような視点
  6. 現在の自分を基準にするのではなく、自分の将来像から逆算して現在の自分を決める
です。

本書では、スモールビジネスを成功させるにはフランチャイズがいい方法だと薦めています。それは、フランチャイズがスモールビジネスで作った仕組みを広げることで収益増加につながる方法だからです。

最も成功したスモールビジネスとして、マクドナルドを挙げています。マクドナルドのレイ・クロックはハンバーガーの作り方を覚えて成功したのではなく、マクドナルドのハンバーガーを売る仕組みを買って、それを全国に広めたことでスモールビジネスを成功させた好例です。

仕組みづくりで大事なことは、自分がいなくても売れる仕組みを作ることです。事業が発展する過程では、イノベーション→数値化→マニュアル化というプロセスが大切です。

マクドナルドのようにいつ、どこに行っても同じ味が提供できるようにするのです。

また、社員をまとめる上で大切なことに、”揺るがない経営理念を持つこと”、というのがあります。社員は単に「売り上げを上げなさい」、という命令ではついてきません。例えば”顧客に対する思いやり”など分かりやすくて社員全員が理解、共感できるような内容でないといけません。数値化された目標は大切ですが、理念を共有できると社員はより頑張れます。


まとめると、職人が事業を発展させるためには、マネージャー、起業家の素質を持つことが必要で、そのためには事業の究極の目標、戦略的目標、組織戦略、マネジメント、人材戦略、マーケティング戦略、システム戦略を融合させる必要があり、これは、自分の考え方を変えること、有能なパートナーを持つことで可能であるということです。


とても読みやすく書かれているのに内容の濃い本でした。




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経済は感情で動く―― はじめての行動経済学


10 18, 2008

人間の選択には感情が介入してきます。だから非合理な選択をしてしまう。

この非合理さこそが人間らしさでもあるのですが、その影響は経済にも及び、影響は大です。
昨日の日経平均株価は8,693.82円でしたが、株価への影響も見逃せません。

本書は行動経済学の本ですが、内容は難しいものではなく、

”後から考えて不思議に思うような選択をどうして行ってしまうのか、分かりやすい事例を用いて解説してくれています。”

経済は感情で動く―― はじめての行動経済学経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
(2008/04/17)
マッテオ モッテルリーニ

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人間の選択に感情が影響を与えるというテーマは以前に当ブログで紹介した誘惑される意思の双曲割引でも触れました。

先日の人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳 に出てくる儲けのネタに関しても本書を読めばより良く分かります。


今日から使えそうなネタをピックアップします。

  • ”お金の価値は一定”ではない。
ギャンブルや宝くじで得たお金と、汗水流して稼いだお金は同じではない。

  • 選択肢が増えるほど迷う。
初めは買おうと思っていたものも買わずに手ぶらで帰ってきたりする。迷いと葛藤は選択を遅らせ、選択しないという結果をもたらす。人は”選ぶ理由”を欲している。

  • 選択で目がいきやすいのは”肯定面より否定面”

  • 松、竹、梅のように選択肢が3つあると、真ん中を選んでしまう。

  • 選好の逆転
状況や文脈で人の嗜好や好みが変わること。

いつも「とりあえずビール」だった人が雪が降った時には「日本酒の熱燗を一杯」と言う。
”目先の利益に目がくらみ、将来の大きな利益に目がいかない”というのは”選好の時間的な逆転”にあたる

  • 保有効果
あるものを得ることに伴う効用より、いま持っているものを失うことによる痛みの方が大きいと感じられること。

  • コンコルドの誤謬
実際にあった事例で、「コンコルド機にはずいぶん投資をしたのだからそれをスクラップに回すことはできない。」というもの。

既に多額の投資をしていたとしても、投資を中止してその計画を放棄する方が収益につながるのなら、そうするべきである。

  • アンカリング効果
1万円の値札が赤線で消され、7000円となっていたら”お得”と感じる。

最初に印象に残った数字や物が、その後の判断に影響を及ぼすこと。

  • 代表性ヒューリスティクス
典型的と思われるものを判断の基準として転用すること。

小数の法則がこれに含まれる。例えば、コインで4回連続表が出たので次は裏が出るだろうと思うのは、この小数の法則にあてはまる。実際には4回連続表だから、次は裏とは限らない。確率はコインを投げるごとに2分の1に戻る。

  • 利用可能性ヒューリスティクス
思い浮かびやすい、最近の事例やかつての顕著な事例と特徴を思い出すことで評価すること。

地震が来るといわれれば、地震グッズが売れる。

  • フレーミング効果
質問の提示のされ方で選択・選好の結果が異なる。

手術をするかどうかの選択で、医者から”生存率95%"と提示されるか”死亡率5%”と提示されるかで、中身は同じでも受け取る印象が異なる。

  • 損失回避性
人間は同額の利益から得る満足より、損失から受ける苦痛のほうがはるかに大きな苦痛と感じる。

  • 確実性効果
人間は確率の極端な値、すなわち確率が0%や100%に近づく時に非常に敏感に反応する。

  • ピーク・エンドの法則
あらゆる経験の快苦の記憶は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合いで決まる。苦痛を感じている時間の長さが問題ではない。

仕事で相手と交渉するときに、最後に「本日はお時間をとっていただき、ありがとうございました。」と一言言うだけで、相手への印象が変わる。



直観力も必要だとよく言われますが、
「その直感は本当に良い直感なのか?」
「ただ、感情に影響を受けているだけではないのか?」
と自問する必要があるなと感じました。

自分の判断が妥当かどうかを判断する助けになる一冊だと思います。




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私の本選び


10 18, 2008

このブログの本選びについてです。

対象
  • 経済、経営、金融リテラシー、科学、医療などの分野を中心にジャンルは問わず、基本的には読むことで何らかの学びが得られそうな本
  • 新しい本か古い本かどうかはこだわらない


情報源
  • 書店
  • ブログ(書評ブログ)
  • 読んだ本の中で推薦されている本

 ブログでチェックしてアマゾンで注文することが多いのですが、書店のメリットも見逃せません。
書店に行くと、その書店のお勧めなんかが置いてあるし、何よりインターネット上と違って一度にたくさんの本が視野の中に飛び込んできます。カラーバス効果と言いますが、自分が求めている本が見つかりやすいと思います。


インターネットで本を注文するときに私が使っている方法

 私は毎月大量にAmazonを利用して本を注文していますが、プライム会員ではありません。年会費を払うのが惜しいとかそういうわけではないのですが、あまり必要と感じていないというのが正直なところです。

 ブログで気になった本がいつもまとまって出てくるわけではないので、その都度ScrapBook :: Firefox Add-onsに記憶させておきます。

 そうすれば、ある程度買おうと思っていた本がたまった時点で一括注文できます。
だから、基本的に読んでいない本が常備されていて、読むまでは積読になっています。
読みたい本がすぐその場で読めないというデメリットはありますが、そういう場合は書店に行きます。




金持ち父さん貧乏父さん


10 17, 2008 | Tag,資産運用

この本に影響された人は多いようです。
昨日に引き続き、金持ち父さんシリーズの原点となるこの本を紹介します。

私にとっては再読になります。
初めにこっちを紹介すれば良かったかもしれません。
順番が前後してすいません。

昨日の金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法は本書の続編です。

金持ち父さん貧乏父さん金持ち父さん貧乏父さん
(2000/11/09)
ロバート キヨサキ

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本書の読みどころは少年と、少年の友人の父親の会話だと思います。

なんだかややこしいですが、少年の実父は貧乏父さんとして登場し、少年の友人の父親は金持ち父さんとして登場します。少年が金持ち父さんからお金についての考え方を学んでいくプロセスが、読者が少年と自分を照らし合わせて、より面白さを実感できる部分だと思います。

貧乏父さんは小さい時から学校の勉強をしっかりやって、いい大学に入学し、卒業したらいい会社に入り、それで定年までは十分な収入を得られると考えている人です。

金持ち父さんは学歴よりも必要なのは金融に関する知識で、お金をフルに働かせることで、自分が働かなくても収入を増やす、その方法を学ぶことだと考えています。


金持ち父さんの教え
  1. 金持ちはお金のためには働かない
  2. お金の流れの読み方を学ぶ
  3. 自分のビジネスを持つ
  4. 会社を作って節税する
  5. 金持ちはお金を作り出す
  6. お金のためではなく学ぶために働く


会社勤めをしていて持ち家を持っている人の”働く”は他人のために、政府のために、銀行のために働くことを意味します。
自分の会社でなければ”他人のため”ですし、税金をたくさん徴収されているので”政府のため”でもあります。住宅ローンを組んでいるのであれば”銀行のために”働くということになります。

金持ち父さんはこのような働き方を嫌います。
だから、自分で会社を興したり、不動産で節税したり、株式投資でお金を作り出すことを勧めるのです。

この本は金持ち父さんシリーズの最初の本らしく、金融リテラシーを身につけることの重要性も説いています。


「自分のやっていることがちゃんと分かっていれば、リスクを冒したとしてもそれはギャンブルではない。わけもわからないまま取引にお金をつぎ込んで、後は運を天に任せるとしたら、それはギャンブルだ。」
「人を危険にさらすのはお金に対する知識の不足だ。」



当たり前ですが、投資商品を買う前には会計や法律、税金などの十分な勉強が必要であることを強調しています。
かといって全ての知識が完璧になるまで待つのは、時間ばかり過ぎて得策ではありません。
ある程度の知識を得たら、実践を積みながら学ぶ方が良いのだと思います。知識は使いながらの方が効率的に増えていきますので。


昨日も書きましたが、どんなに頑張っても失敗するのはある程度覚悟の上です。
失敗する可能性をできるだけ減らすこと、失敗した時の損失をできるだけ減らすことが投資を上手く行うコツなのだと思います。




金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法


10 16, 2008 | Tag,資産運用,投資

とても直接的なタイトルですが、内容もいかにして短期にお金を増やすかという考え方を中心に書いてあります。

金持ち父さん貧乏父さんも以前に読んだことがあったのですが、今回はこのタイトルに惹かれて、読んでみました。

誰もが早くお金の心配から自由になりたいと思うのではないでしょうか?私も、お金の心配をすることなく好きな仕事が出来たらいいなと思います。

金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法
(2003/07/11)
ロバート・キヨサキシャロン・レクター

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この本で得られるフレームワークは”お金に働かせるためにはキャッシュフローとレバレッジ”です。

若くして引退するために必要な考え方は、ビジネスマンとして会社に雇われながらお金を稼ぐのではなく、お金に働かせるという考え方です。


個人の所得には会社からもらう給料ポートフォリオからの収入不労所得と3パターンありますが、一番レバレッジが効かないのが会社からの給料です。

金持ち父さんはレバレッジが効く、株式投資(ポートフォリオ)不動産投資(不労所得)などから一定の収入(キャッシュフロー)を得ることでお金を増やしていきます。


借金には良い借金と悪い借金があります。
良い借金は毎月自分のポケットにお金を入れてくれる借金で、悪い借金は毎月自分のポケットからお金を奪っていく借金です。

具体例を挙げると、良い借金は投資先としての不動産、悪い借金は自分が住む用の住宅です。

どちらも住宅を買うことに変わりはありませんが、投資用の不動産の場合、銀行は少ない元手でも大きなお金を貸してくれるので、レバレッジが効くというわけです。さらに不動産は賃貸収入でお金を稼いでくれます。金持ち父さんはさらに、取得した不動産を長期保有するのではなく、不動産価格が高くなったらその物件を売却し、さらに良い物件を購入して、どんどん利益を膨らませていくという考え方をしています。お金を動かし続けるということです。

一方、住宅ローンは、それが家計を苦しめるといいますが、たしかに今の世の中を見ているとその通りになっていますね。


株式でもレバレッジの重要性を主張しているので、小型の優良銘柄への投資、デリバティブなどの商品を推奨し、証券会社を利用した分散投資によるポートフォリオを否定しています。短期間で利益を上げようと思うと、デリバティブは魅力的かもしれませんが、それだけリスクは高いと思います。オプションを利用してリスクをヘッジしようと言っていますが、本当にこのリスクをとるべきかは不明です。

本書では”若くして豊かに引退する方法”がテーマなので低リスク低リターン型のポートフォリオは勧められないということです。



レバレッジを効かせるこれらの方法は、当然失敗することもあります。
しかし、金持ち父さんはこの失敗をいい経験だと考えます。

失敗で回復不能なダメージを受けないためには損切りが大切です。

例えば、株式なら10%株価が下がったらその株式は売り、代わりに新しい優良銘柄を買う、という風に決めておくわけです。不動産も10件買ったら、2,3件ははずれがあることを覚悟しなければいけないと注意を促しています。



不動産にしろ株式にしろ、難しいのは稼いでくれる不動産や株を見つけることだと思います。
そのために金持ち父さんは一人で全部をこなすのは大変なので、公認会計士や税理士、弁護士、不動産ブローカー、株式ブローカーなどでから成る自分のためのチームを作ることを薦めています。

もちろん、自分自身が金融リテラシーを身につけるのは大切で、各種セミナーを受けることも良い方法だと言っています。



金持ち父さんに必要なマインドはとにかく先を見据えたビジョンを持つことです。10年後、20年後、30年後にどうなっているか、どういう風になりたいのか、そのためにはどうすればいいのか、常に考え続けることの重要性を説いています。



株式への投資は、今の私には金持ち父さんのようにレバレッジを効かせてガンガン稼ぐ方法は難しいと感じています。なので、手堅いポートフォリオでいいかなと。

個人的には不動産はとても魅力的です。市況を見ていると今が買い時なのかもしれません。しかし、不動産会社が頻繁に潰れているところを見ると、パートナーになってくれる不動産会社がなかなか見つかりません。

不動産投資にしろ株式投資にしろ、自分で財務諸表を読む力もある程度は必要だと感じているこの頃です。





ビジネスマンのための「読書力」養成講座


10 15, 2008 | Tag,読書術

正統派の読書術の本です。
読書を単なる文字を読むものとしてではなく、学びを得るものとして位置付けているところがとても共感できます。

本書の中で著者は論理的な読み方論理的に考える力をつける、などひたすら論理の重要性を強調しています。

論理の定義について調べてみました。
はてなキーワード > 論理
(1)思考の形式・法則。議論や思考を進める道筋・論法。
(2)認識対象の間に存在する脈絡・構造。「歴史の―」
(新辞林 三省堂)

とあります。

思うに、フレームワークを用いてMECEとロジックツリーを利用して読んだり考えたりするのが論理的であると言えるのだと思います。

この本の著者、小宮一慶さんはMBAホルダーであり、経営コンサルタントの仕事などもされているので、論理的な思考がいかに大切なのかを強調されているのだと思います。

ビジネスマンのための「読書力」養成講座ビジネスマンのための「読書力」養成講座
(2008/09/15)
小宮 一慶
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小宮さん流の読書術は5段階に分かれます。これらのレベルの使い分けは相手(本)によって使い分けるべきであると主張されています。
  1. 速読
  2. 通読 レベル1
  3. 通読 レベル2
  4. 熟読
  5. 重読


  1. 速読

  2. この言葉の意味するところは一言で言うと、拾い読みです。本の中の重要な言葉を効率よく拾っていく読書です。MBAホルダーの人は皆、アメリカに留学した時に読まなければいけない膨大な資料の前で、必要に迫られこういった読書術を身につけるようです。
    レバレッジ・リーディングの本田さんも同様なことを述べていました。
    注意すべきはやはり知識の下地が必要であるということです。重要なことを重要であると判断できる力が備わっていないと、速読は効果が上がらないと主張されています。


  3. 通読 レベル1
  4. 通読 レベル2

  5. これらの違いはザーっと最初から最後まで一気に読んでいくという点では一緒なんですが、レベル2になると、論点を整理し、本に線を引きながら、メモをとりながら読んでいきます。この過程を小宮さんは論理的思考力やひらめきを生む大事な過程であると言っています。
    通読するときは自分なりの仮説を持って読むと、”読め方”が違うといいます。
    どういうことか、小宮さん流の仮説を紹介すると、
    • 成功している会社はキャッシュフロー経営を行っている
    • ビジネス書はお客様第一という視点が重要

    といった具合です。このように仮説を検証するような視点で読むといいそうです。


  6. 熟読

  7. 熟読というのはゆっくり読むという意味ではなく、丁寧に読むという意味です。巻末に載っている文献を調べたり、インターネットで調べたりしながら読む読書です。この過程こそがもっとも頭を鍛え、論理的思考力を養う、頭をよくする読書と言っています。


  8. 重読

  9. 繰り返し読む読書です。座右の書などが対象です。
    繰り返し読むに値する本は何度読んでも新しい発見がある主張しています。


本書ではそれぞれの読書レベルに適した本が紹介されています。入門書から専門書まで幅広いですが、どれも興味をそそられる本ばかりでした。

私は仕事柄専門書にあたる本を読まざるを得ませんが、小宮さんはこういった難しい本は、まず入門書から始めて次に専門書、これで終わりではなく、また入門書に立ち返るといいと言います。
この時入門書は、専門書を書いている人が書いた本であることがポイントです。
同じ本でも良書と不良書では得られるものに大きな差が出るということが強調されています。


”できる”人がなぜ”できる”のかを教えてくれる一冊だと思いました。






人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳


10 14, 2008

タイトルにある儲けのネタ張というのは、日常のちょっとしたことで会社の売り上げや個人の生産性が上がるネタ集ということです。3万人を誇るというメールマガジンの内容を本にしたそうです。

これらを活用してライフハックを目指そうというのが著者の主旨だと思います。

人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳  (青春文庫 い- 19)人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳 (青春文庫 い- 19)
(2008/07/09)
岩波 貴士

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文庫本です。

本書には「なるほど、そうだよねー。」という内容が多く掲載されています。

例を挙げた方がどういう本か分かりやすいと思いますので、列挙します。

  • 飲食店はお客の回転率を上げるために深い皿ではなく、浅い皿で料理を提供する。
    浅い皿の方が料理が冷めやすいから。
  • カカオ成分72%、86%、99%の3タイプのチョコレートが売っていたら、99%、86%のチョコレートを買おうのが自然な心理でしょうが、72%はどんな味なんだろう?と思って気になって買ってしまう。
    迷うと最初の判断が揺らぐわけです。だからわざと選択させるような商品ラインナップを揃えておくわけです。
  • なぜセールスでは「お試しください」という言葉がよく使われるのか?
    本当は「お試しください」=「買ってください」なのですが、「買ってください」というより「お試しください」という方が、やわらかく聞こえるから。
  • スーツ2着目1円はものすごくお得と感じる。
    素直に文字通り読んでいるとすごくお得に感じてしまう。しかし、冷静に考えてトータルの割引率を考えてみると実際には1割引程度だったりする。
  • 重さ1kgというよりは軽さ1kgと言った方が軽く感じる。
    実際には同じ重さなのに。
  • 人は自分が2つの条件に当てはまるときに振り向く。
    「ポケモンが好きなお子さんのお母さんへ」と言った方が「お母さん」と言ったときより振り向いてもらえる。

    発想のヒント
  • 一般的によくある形を疑ってみる。
    アニマルラバーバンドというのがあります。動物の形をした輪ゴムです。単なる輪ゴムの型を変えただけなのに付加価値がかなり高くなります。
  • 自分をより大きく見せる肩書き戦術
    ブログを立ち上げるなら「○○協会」や「○○の会」、「○○のサークル」というように団体風の名称を使う。人間には帰属欲求があるのでこういう名称の方が人が集まる。ブログでここまでやる?と思いますが、商用ブログならアリなのかもしれません。



    これらのネタは人間は感情に支配されているという行動経済学で説明されそうです。

    しかし、こういう法則を日常の中で発見する力というのは大きな武器になると思います。実際にはなかなか気付かないものです。だから、誰かが言葉にしてくれるとすごく納得してしまう。

    特別な理由がなくても行列が出来ている店だと”おいしいんでしょ?”と勝手に思ってわざわざ並んでみたり、値段の高いほうを選んでしまうのも感情に左右される人間だからできることでしょう。




新薬誕生―100万分の1に挑む科学者たち


10 14, 2008

とてもエキサイティングな本です。

内容はタイトル通り、世界を変えた薬とそれを開発した研究者と企業、その開発過程について書かれています。

  1. エイズの治療薬であるカレトラを開発したアボット
  2. 精神分裂病の治療薬であるセロクエルを開発したアストラゼネカ
  3. 糖尿病の治療薬であるインスリン製剤ヒューマログを開発したイーライリリー
  4. 喘息の治療薬であるアドエアを開発したグラクソ・スミスクライン
  5. リウマチやクローン病の治療薬であるレミケードを開発したジョンソン&ジョンソン
  6. 慢性骨髄性白血病の治療薬であるグリベックを開発したノバルティス
  7. 高脂血症の治療薬であるリピトールを開発したファイザー

日本にはまだない治療薬もありますが、これを読むといかに新しい治療薬を作るのが大変かが分かります。

目の前にいる一人の患者を治すか、実現するかどうかは分からないが世界中の多くの患者を救うか。

この本を読むと世界規模で患者を救う創薬という科学に惹かれます。

新薬誕生―100万分の1に挑む科学者たち新薬誕生―100万分の1に挑む科学者たち
(2008/07/04)
ロバート・L.シュック

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製薬会社世界一位のファイザーですが、ファイザーの研究開発費は2004年で77億ドルです。ものずごくお金がかかるんですね。これは、それぐらいお金をかけないと新しい薬が生まれないということでもあります。
薬の開発は試験管の中から始まって、動物実験をクリアーし、それが人間に使用しても安全だということが証明されてからやっと薬として認可されます。臨床治験なんていう言葉を病院で聞いたことがあるかもしれませんが、これは人間で使用しても安全かどうか確かめるために、必要な過程です。

数々の試験を超え、アメリカだとFDA、日本だとさらに厚生労働省の認可を得なければ薬として市場に出ることができません。それだけ開発にかかる過程が大変なのですから、製薬会社はある程度の規模がなければ新しい薬を作れません。

だから、製薬会社のM&Aは自然な流れなわけです。


登場する薬について少し解説を加えておきます。

カレトラはエイズの進行を抑えることができる薬です。
この薬が登場するまでエイズの患者は多量の薬を飲む必要がありました。また、副作用も激しかったので、エイズ患者の苦しみは大きなものでした。この状況をカレトラという薬が変えました。

セロクエルは精神分裂病(現在、この病気は統合失調症と呼ばれています)の治療薬ですが、この薬が統合失調症の患者さんのQOL(生命の質)を変えました。薬で病状をうまく抑えることができれば、統合失調症の主症状である幻覚に苦しむ患者が、普通の人とそう変わらない生活を送れるようになりました。

糖尿病は自分の膵臓から分泌されるはずであるインスリンを作ることができなくなる病気です。糖尿病患者の数は莫大ですが、ヒューマログという薬により自分で作ることができないインスリンを、自己注射で補ってあげることができます。

喘息の治療には気管支を拡張させる吸入薬とステロイドの吸入薬が使われますが、アドエアという薬はこれらの合剤で、これにより喘息患者は薬をとても使いやすくなりました。

レミケードはリウマチやクローン病の治療薬ですが、この薬は症状の原因になっている炎症を引き起こすTNF-αという物質を抑えるモノクローナル抗体で、これまで難病として症状を改善させることが難しかったリウマチやクローン病の症状を抑えることを可能にしました。

グリベックは慢性骨髄性白血病(血液の癌)の治癒に大きく貢献しました。本書にはこれにより恩恵を受けた患者の声も載っています。

リピトールは世界でもっとも売れている薬です。高脂血症の治療薬です。高脂血症は簡単に言うと、コレステロールが増加する病気です。高脂血症は心筋梗塞や脳梗塞の危険因子になるので、治療が必要です。リピトール以前にも高脂血症の治療薬はたくさんありましたが、リピトールが最もLDLコレステロールの値を下げることができるので広く使われています。


最後に、本書に出てきた薬は医学を劇的に進歩させたまさにMiracle Drugばかりですが、全ての患者に同じように効果を示すわけではなく、病状や患者個人により効果は変わることがあるということを付記しておきます。




Google経済学(グーグル経済学)


10 12, 2008

著者は公認会計士の柴山政之さんという方です。

この本はGoogle、Yahoo、Microsoftの企業としての成績の推移を損益計算書、貸借対照表を用いて分析し、Googleが企業としてどうして高い価値を持っているのかを解説しています。さらに、金融、デリバティブなどの金融、資源高、人口増加、食料問題、エコなどの世界経済の問題、人口減少、格差、財政不安、低金利などの日本経済の問題、最後に付録としてGoogle活用法について述べられています。Googleニュースと結び付けてこれらの経済問題に言及されていますが、実際には後半はGoogleとはあまり関係ないテーマだと思います。

後半部分も経済の問題として興味深く読めるのですが、前半の内容がよりタイトルと密接につながっている内容だと思いました。

Google経済学(グーグル経済学)~10年後にトップに立てる新経済学入門~Google経済学(グーグル経済学)~10年後にトップに立てる新経済学入門~
(2008/09/04)
柴山 政行

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前半部分を中心に解説します。

難しいイメージがある決算書ですが、この本では要点を絞って分かりやすく解説されています。
まず、素人が損益計算書のどこを読めばいいかと言うと、売上高(営業収益)、営業利益、当期純利益の3点になります。この3点を押さえて他者と比較するとその企業の成績が分かります。
そして、ここから算出される(営業利益÷売上高)×100が売上高利益率ですが、この数値が大きい方が効率的に売り上げを儲けに変えているということになります。ちなみに、この値が5%以上あれば健全経営というふうに判断していそうです。


これらの2007年のこれらのデータからGoogle、Yahoo、Microsoftを比較します。
当期純利益で比較すると、Googleが42億円に対してYahooが6億円、そしてMicrosoftが140億円です。
この数字だけ見るとMicrosoftが圧倒的なのですが、Microsoftが危機を感じる理由は以下にあります。

最近5年間の売上の伸びである、売上成長指数を見てみると、Microsoftが158%であるのに対して、Yahooが428%、Googleに至っては1131%と驚異的です。

GoogleとMicrosoftの決定的な違いは検索などの無料のインターネットサービスを提供して広告による収入を増やす事業モデルと既存のソフトウェアを売る事業モデルです。

2003年から2007年のパソコンの需要の伸びが160%であるのに対し、ネット上のドメイン数×ネット利用者の伸び率をかけた伸びは試算で780%です。そう考えると、Googleの事業モデルはまだまだ伸びるだろう、ということが予想されます。
これでMicrosoftが焦る理由も納得できます。


また、年商18億円のYouTubeがGoogleに2000億円という破格の値段で買収されましたが、これこそまさにM&Aで言うシナジー効果(相乗効果)です。

当時ビデオサイトのシェアはGoogleがたった10%なのに対して、YouTubeは45%です。ビデオサイトで1日当たり1億ビューの増加があって、そのうちの広告クリック率が3%だったとすると、1日あたりの広告クリック数は300万クリックになります。1クリック当たりの平均収入が100円とすると、1日3億円の増収になります。これが365日なら1095億円です。

単純な売上の足し算ではなく、こういう相乗効果が得られるメリットこそM&Aの醍醐味なんだと思います。


ネット広告事業は相手にしている数が大きすぎるのでこういうフェルミ推定みたいな計算をすると実感がわきます。

常々思うのですが、公認会計士の方はフェルミ推定が得意なのでしょうか?


付録のGoogle活用法にはいくつかすぐに活用できるGoogle活用法が紹介されています。、私はまだGoogle検索の設定をいじったことがなかったので、設定を自分なりに変えてみたいと思います。また、Googleブックマークなるものの存在に気付いていませんでした、“はてなブックマーク”より良いのでしょうか?ちょっと試してみたいと思います。




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アフィリエイトの達人養成講座


10 11, 2008

マインドマップ的読書感想文で紹介してもらった本です。

アフィリエイトというのは簡単に言うと、自分のホームページに宣伝をのせて、それにクリックしてもらったり、商品を買ってもらったりするビジネスの一つの方法です。

場合によってはアフィリエイトで月に100万円以上稼ぐ人もいるようです。
最初に上手くサイトを作ってしまえば、勝手にサイトが稼いでくれるようになるわけで、一つの不労所得になります。サラリーマンにとってはいいサイドビジネスになるのではないでしょうか?

ただ、本書を読むとアフィリエイトで稼ぐにはそれなりの労力を費やさないといけないことも分かります。同じようにアフィリエイトで稼ごうと思う人が多くなったからです。供給が多くなればそれだけ競争は激化します。

本書は

  1. アフィリエイトとは?
  2. アフィリエイトサービスプロバイダ
  3. どの分野に参入するか?
  4. SEO対策

を中心に書かれています。

アフィリエイトの原則は買ってくれるユーザーの気持ちになってサイトを作るということなんだと思います。

アフィリエイトの達人養成講座アフィリエイトの達人養成講座
(2007/08/28)
伊藤 哲哉坂巻 隆之

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この本は2日前に紹介した
ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック 第2版ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック 第2版
(2008/09/11)
鈴木 将司

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と一緒に読むといいと思います。
SEO(serch engine optimization)はアフィリエイトで収入を得るためには欠かせません。

続きを読む »



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ひらめきの導火線


10 10, 2008

ノーベル賞受賞者が1年に3人も出ました。物理学から二人化学から一人です。快挙です。
同じ日本人として、こういうニュースがあるとかなり勇気付けられます。

こういうニュースがあると、「日本人は創造性に乏しい」、という説こそ怪しくなってしまいますが、一般的にそう言われてきました。


この本はトヨタノーベル賞を対比させて、日本人の創造性も捨てたものじゃないと弁護してくれています。内容はビジネス書的な要素が強いと感じました。
文章量もそれほど多くないので、気楽に読めます。



本書を一言でまとめるなら、ひらめき=経験×意欲 です。

ひらめきの導火線 (PHP新書 544)ひらめきの導火線 (PHP新書 544)
(2008/08/19)
茂木 健一郎

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サブタイトルになっているトヨタノーベル賞というのはこういうこと↓です。

ノーベル賞は独創的な発想をし、社会に大きな影響を及ぼした研究に対して、個人に送られる賞です。こういう賞を見ると、画期的な発明は特定の天才と呼ばれる個人が生み出すものだと思われがちですが、そうではないんだということをトヨタを例に挙げて説明しています。

有名なトヨタ式”カイゼン(改善)”ですが、これは各社員がより良い物をつくるために新しいアイディアをA4の紙に一枚ずつ書かせるものです。
”カイゼン”は全ての社員が学歴関係なく、アイディアを出し合って、新しいアイディアを作っていくという考え方で、まさに衆知と言えます。こういう衆知が天才一人のアイディアに勝るというのです。
トヨタはの実績がそれを証明しています。

冒頭のひらめき=経験×意欲の経験にあたる部分を高めるためには一人で経験を増やしていくより、100人で少しずつの経験を蓄積したほうがいいのです。

万葉集も衆知の一つです。Wikipediaや、オープンソースのLinuxもそうです。
まさにウェブ2.0は衆知の象徴でしょう。

実のところ、天才も衆知に助けられるているはずです。
ニュートンは”巨人の肩から遠くを見ていた”から大きな発見が出来たと言っています。つまり、天才でも無の状態から独創的なアイディアを生み出すわけではないのです。


この本を読んで、色々な本にも書いてありますが、茂木さんが学生時代から続けているという思いついたらすぐにメモをとる、ということを実践してみたいといました。

書き出すのが良い理由は、思いついた内容を書くことで情報が圧縮され、整理され、分かりやすくなるからです。そしてそのような小さなひらめきが、ある程度の量蓄積されると、量が質に転化するのです。そうするとひらめきの質がよくなります。



茂木さんの本は他にもいくつか読みましたが、内容に統一感があります。

脳を活かす勉強法脳を活かす勉強法
(2007/12/04)
茂木 健一郎

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ひらめき脳 (新潮新書)ひらめき脳 (新潮新書)
(2006/04/15)
茂木 健一郎

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感動する脳感動する脳
(2007/03/17)
茂木 健一郎

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ブログもRSSでよく読んでいます→茂木健一郎 クオリア日記
こちらは文学的な仕上がりになっています。




ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック 第2版


10 09, 2008

SEOというのは”自分のサイトをヤフーやグーグルの検索結果でいかに上位に表示させるか”というテクニックのことです。
検索結果の上位にランキングされれば、それだけそのサイトを訪れる可能性が高くなるので、広告効果としては抜群です。

著者はSEOに関する講演やコンサルタントを数多くされていて、この本でも比較的分かりやすく、検索サイトの上位に表示させるテクニックを公開しています。

ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック 第2版ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック 第2版
(2008/09/11)
鈴木 将司

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現在検索サイト首位は世界的に見ても圧倒的にGoogleなのですが、なぜか日本だけはYahooの利用が約60%を占めていて高率になっています。

Googleは攻略するのが難しく、ユーザーにとって最適な検索結果を出すために常に技術を進歩させています。Googleの検索はPageRankという格付けの仕組みを持っていて、1完全に機械的に格付けしています。ランキングは、サイトではなくページにつけられていて、影響力の高いページほど高順位になる仕組みになっています。リンクも重要で、たくさんリンクされるほどいいのですが、影響力の高いサイトからリンクされるのが自分のサイトの格を上げるのには重要です。

ちなみにGoogleツールバーの中にPageRankを表示させる機能が付いていて、これを参考にするとどのサイトが影響力の高いサイトか分かります。ダウンロードはこちらGoogle ツールバー

また、自分のサイトがどういったサイトにリンクされているのか知りたければ、
”link : ページのURL”
で検索すると調べることができます。


さらに、著者はしきりにYahooカテゴリへの登録を勧めています。
これは何と言っても日本ではYahooの利用者数が無視できない数だからです。しかも、Yahooカテゴリに登録されていると、Yahoo検索で上位に表示されやすくなったり、YahooからのリンクがつくことになるのでGoogle検索に対しても有効です。

調べてみたら、ブログ:404 Blog Not FoundもYahooカテゴリに登録されていました。


他のテクニックとしては、
・トップページにキーワードを入れる。
・なるべくキーワードはたくさん入れる。
・ユーザビリティを追求したサイトの作りにする。たとえば3カラム(画面が3分割されている作り)よりは2カラムの方が見やすくていいそうです。
などが書いてあります。


この本を読んだ後に他の人気ブログを見ていると、こういった工夫が結構取り入れられていることが分かりました。
当ブログは商用目的ではないのですが、他にウェブサイトを持っていないので試しに以下のものを取り入れてみることにしました。

・Yahooカテゴリの申請
・はてなブックマークやYahooブックマークなどのソーシャルブックマークの利用(これは本書には書いていなかった)
・リンクの活用
・相互リンクの申込み(予定)
・アクセス解析の利用
・GoogleAnalysisの利用
・GoogleAdsenseの利用
・スタイルシートをいじってユーザビリティの高い(見やすい)ブログ作り

こうやって工夫しているのも意外と楽しいものです。




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アメリカ臨床医学留学への道


10 09, 2008

最近amazonで購入した本です。
アメリカに留学した13人の日本人と、研修医や学生との座談会からなる構成です。

分かりやすくいうと、医師の留学というのはビジネスマンのMBA留学みたいなものですかね。医師の留学がMBAと違うのは、それが日本できちんと評価されるような資格ではないとうことでしょうか。アメリカの専門医を持っていても持っていなくても日本での評価にそう大きな影響を与えません。

本書は留学することの意義やどのようにして留学したのか、苦労した点、留学後の人生について丁寧に書かれています。

アメリカ臨床医学留学への道
アメリカ臨床医学留学への道アメリカ臨床医学留学への道
(1999/11)
照屋 純

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日本の医学部の教授で海外に留学したことがない人を聞いたことがありません。どういった形にせよ、留学が大学医局の中での出世につながる必要条件になっていると思います。

この本に登場する留学経験者はどの人も、大学で出世するためとかそういった不純な動機ではなく、純粋に自分の臨床能力を高めたい、世界を広げたい、という目的で留学されています。


留学で得られる本当のメリットは、もちろん最先端の医療に触れられること、日本の医療だけではなく他の国の医療を見ることで見識が広がること、何より教えることが評価される社会なので、研修するものにとっては十分な教育環境が用意されているということがあります。そこでトレーニングを受ければ、いやでも診断能力や問題解決能力といった技能が身につきます。
例えば、一人の患者さんを診て、問診から、身体診察までの身一つでできる方法で診断のほぼ80%ができてしまう、というようなことです。日本だとCT、MRIなどの機械に頼ってしまうことが少なくありません。


留学する上で最も大きな障害として立ちはだかるのは、英語の問題です。どの医師もだいたい英語で苦労されています。実際には英語しか話せない環境におかれることが一番英語ができるようになる近道のようですが、登場する医師たちはそれぞれ地道な努力をしています。
例えば、日本の大学にいるときから教科書は英語のものを読むようにするとか、英会話教室に通う、とか、字幕なしで好きな映画を見る、通勤中の車の中では常に英語のニュースを聞く、などです。


いつ留学するのが良いのかという点で、驚いたのは留学するのは卒業後間もない人ばかりではないということです。医師として働き始めて10年以上経って、日本の専門医師格を持った人も留学してレジデントという日本の研修医にあたる身分で働くのです。それだけアメリカに留学するということには魅力があるのです。


日本の臨床研修医制度の問題点も見えてきます。今の日本で研修医に対する臨床技能の十分な教育が行われている施設は稀だと思います。誰もが雑用に追われていて、教育に割く時間もエネルギーもないというのが現状だと思いますが、日本の医師の臨床能力を変えたいなら、アメリカの仕組みを本気で見習うべきです。



この本の中で、とても志が高い人たちに出会うことができました。自分にも努力すればまだまだチャンスはあると感じることができます。留学するかどうかは別として、英語の勉強を続けていく動機にもなりました。


初版が1999年とやや古いことがネックですが、実際にアメリカで医師として働くためにとらなければならない資格(USMLE)や州ごとの医師免許の話、履歴書や推薦書の書き方など具体的な内容も書かれているので、留学を考えている人には参考になると思います。

思いがけない良本でした。




史上最強の人生戦略マニュアル


10 07, 2008

遅ればせながら購入しました。
本屋に行っても売り切れていて、なかなか買えませんでした。
帯には勝間さんのコメントで
「間違いなく、私が最も影響を受けた本の一つです。」
と書いてあります。売れるわけです。


この本には、
運命や偶然なんてない。全ては自分の思いや行動が引き寄せている。今の現状に満足できないのなら、自らの力で今までの自分を変えるしかない。
そのための考え方と行動のヒントが書かれています。


史上最強の人生戦略マニュアル史上最強の人生戦略マニュアル
(2008/09/27)
フィリップ・マグロー

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冒頭のまとめに書いたように、身の回りにある全てのこと、自分が今おかれている境遇は自分が作り上げたものであり、現状に対する責任も自分にある、と主張しています。
感情や選択した行動も全て自分の責任。
だからこそ、裏を返せば感情や思考、そして行動を変えれば自分自身を変えることができるのです。


人がなぜ望まない結果に向かっていってしまうかというと、人はうまくいくことをする自分が認めていないことは変えられない事実なんてない、あるのは認識だけ、という性質があるからです。


うまくいくかどうか分からない新しいことにチャレンジするより、結果がどうあれ今までの方法でいつもどおりこなしている方が心理的には楽です。しかも、結果がよいか悪いかに関わらず、うまくいくと自分に何らかの見返りがあります。

うまくいくことが、望ましい結果を生むとは限らないことを覚えておかなければいけません。


考えていることが間違っている場合があります。間違っていることを認めるのです。口で言うほど簡単ではないと思いますが、自分が正しいということにこだわると、悲劇的な結果につながる恐れがあります。


人生に何が起きようと、その出来事をどう解釈するかは自分次第である。状況がもつ意味や価値は、自分がその状況に持たせた意味や価値でしかない。
ピンチをチャンスと考えるか、ピンチをピンチと捉えるか。同じ問題に直面しても、人により感じ方が違うのです。どう反応するかも自分の責任です。


認識を歪めるのが、恨みや怒りです。人に対するこの負の感情を、その人を”許す”ことで正の感情に変えます。どうして負の感情が良くないかというと、感情は私たちの行動や思考に影響を及ぼすからです。負の感情を持っていて、いい結果がもたらされることはありません。


最後に、
成功者が持っている10の要素というのを挙げておきます。
1.ビジョン
2.戦略
3.情熱
4.真実(常に成功している人の人生には、否認や空想、虚構の入り込む余地がない)
5.柔軟性
6.リスクを冒すのを厭わない
7.人の輪
8.行動
9.優先順位をつける
10.自己管理



一番難しいのは自分が何を考え、何を求めているのかを知ることだと思います。

・自分の明確なミッションを考える(どうなりたいのか)。
・目標-行動-結果をセットにして考える。結果に意識を集中する。
・誰かのせいにするのはやめる。
・一度覚えてしまった古いやり方を忘れる。

ということから始めたいと思います。





会社のお金はどこへ消えた?


10 06, 2008

この本は、主に会社を経営する社長さんが読むと良さそうな本です。
もちろん、そうでない人にも得られる知識はあると思いますが、内容は徹底的に経営体質を良くすることにこだわって作られています。

ポイントは”手元に流動性のある現金を常に確保しておく”ということでしょうか。

会社のお金はどこへ消えた?―“キャッシュバランス・フロー”でお金を呼び込む59の鉄則会社のお金はどこへ消えた?―“キャッシュバランス・フロー”でお金を呼び込む59の鉄則
(2008/08/29)
児玉 尚彦

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細かいテクニックも多数この本では紹介されていますが、細かいことは思い切ってカットします。会社を経営している人は是非細部まで読んでみてください。

私が学んだ点はさっきも書いたように手元に流動性のある現金を常に確保しておくということです。

どういうことかと言うと、会社が稼ぐお金には”売り上げ”があり、それに伴って”利益”が生まれ、これを繰り返していれば会社は安泰だ、という考えに対して、一見それで良さそうなんですが、それだけでは会社は倒産する可能性があるということです。

本文中では改良した貸借対照表(バランスシート)用いて説明されています。


会社が成長するとき、つまり儲かっているとき、会社はどんどん在庫を増やしたり、設備投資にお金をかけたりする方向に向かいます。それはそれで会社の成長に必要なことですが、ここに落とし穴があります。在庫を増やすことや設備投資にお金をかけることは資産を増やすことにはなりますが、これは現金ではありません。つまり、この資産は、流動性の低い、使いたいときに使えないお金ということになります。
繰り返しますが、貸借対照表の左側に出てくる受取手形や売掛金、棚卸資産は”資産”なんですが、すぐに、自由に使えないんです。そう、時間の流れで、今現在から見てみると”架空のお金”ということになります。

借入が大きくなって、貸借対照表の右側が受取手形や売掛金や棚卸資産ばかりで現預金がなかったらどうなるか・・・

いくら未来にお金が入ってくることになっていようとも手元にお金がなければ会社が倒産する、ということが起こりえます。

これがいわゆる黒字倒産です。


このように今手元に残っている現金を把握できるというのがキャッシュフロー経営の考え方です。
ちなみに式で書くと、キャッシュフロー=営業利益+減価償却費となります。
この本では事業継続に最低限必要な利益の求め方も紹介しています(必要利益=(返済額-減価償却費)÷(1-法人税率40%))。


バランスシートの右側に出てくる借入金ですが、一見コレは少ないにこしたことはないような気がします。膨らみすぎるのは利子の問題もあり、よくありませんが、自己資金だけでは年15%の成長が限界と言われています。ところが、借入をするということは、それだけ大きな運転資金を手に入れるわけで、レバレッジをかけることが出来ます。



まとめると、会社が成長するためには、必要なキャッシュ(現金)を確保しながら、在庫を少なく管理し、過剰な設備投資を控え(中古品の利用など)ます。そしてその事業が成長期を過ぎ、次の成長期にステップアップできないことが分かったら、未練を捨ててその事業から潔く撤退する(損切り)ことです。
借入金は会社を飛躍的に成長させることができます。その場合はもちろんリスクを伴います。



なかなか興味深い本ではありますが、私自身が社長でないため、消化不良な気もします。
本の後半には会社の節税などのテーマも取り上げられてましたよ。著者の経験から言うと、節税のことばかり考えている中小企業はあまり伸びないらしいです。

会社のライフサイクルに関してはこちらに詳しいので参考までにどうぞ。
キャズムキャズム
(2002/01/23)
ジェフリー・ムーア

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ユダヤ人大富豪の教え


10 05, 2008

本田健さんの著書です。
本田さんの著書を読むのは初めてでしたが、
本調子 強運の持ち主になる読書道本調子 強運の持ち主になる読書道
(2003/12/20)
清水 克衛本田 健

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を読んでその存在は知っていたので気になってました。

この本は自己啓発本です。
豊かに生きるためのヒントが書かれています。

色々と自己啓発の本を読んできましたが、この本の中に大事なことのほとんどが含まれている気がします。

良本です。

ユダヤ人大富豪の教えユダヤ人大富豪の教え
(2003/06/19)
本田 健

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内容は20歳の本田さん(ケン)とゲラーという大富豪の老人の対話からなる構成になっていて、成功するための17の秘訣を問答を繰り返しながら老人に教わっていきます。

本田さんの体験に少しだけ修飾を加えて作られた内容とのことです。


物語は成功をうまく忘れることができる人間だけが、幸せに成功できる。という逆説的な話から始まります。

幸せな金持ちになるためには、自分らしい人生を生きる必要がある。成功をお金に求めた人間は最終的には成功に行き着いたときに、そこに心の平安や幸せがないのに気付くのだ。


具体的な17の秘訣を紹介します。
1.社会の成り立ちを知る
2.自分を知り、大好きなことをやる
3.ものや人を見る目を養い、直観力を高める
4.思考と感情の力を知る
5.セールスの達人になる
6.スピーチの天才になる
7.人脈を使いこなす
8.お金の法則を知る
9.自分のビジネスを知る
10.アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする
11.多くの人に気持ちよく助けてもらう
12.パートナーシップの力を知る
13.ミリオネア・メンタリティを身につける
14.勇気を持って決断し、情熱的に行動すること
15.失敗とうまく付き合う
16.夢を見ること
17.人生がもたらす、すべてを受け取る



たくさんあるので、原則、自分の内なる力、人脈、仕事の4つのフレームワークに分けます。

原則
1.社会の成り立ちを知る
8.お金の法則を知る

提供したサービスの量と質=自分が受け取る報酬額
他人が喜ぶことをすれば、お金は入ってくる。セールス一つとっても他人が喜ぶように仕事をしている人と、他人に買わせることだけを考えて仕事をしているセールスマンでは、前者の方が結果的に売り上げを増やすことができます。

世の中には自由人不自由人がいます。自由人というのは仕事をしなくても暮らしていける人です。自由人になるためにはお金が勝手に自分の懐に入ってくる仕組みを作らなければなりません。ビジネスシステムをつくる、これが成功への鍵です。

自由人はやりたいことが仕事になっているので、手帳の中には”アイディア”が並びます。それに対して不自由人の手帳は”やらなければならないこと”でいっぱいです。

この定義からいくと、医師や弁護士は収入の多い不自由人ということになります。
”勉強ができる”や”いいキャリアをもつ”ことが成功=幸せとは限らないということです。


お金に関する知識も必要です。
お金を増やす方法には、たくさん稼ぐ、節約する、投資する、という方法があります。
お金に稼いでもらうためには、この3者をなるべく早いうちから始めることが大事です。



自分の内なる力
2.自分を知り、大好きなことをやる
得意なことではなく、大好きなことをする。ここが混同しやすいポイント。

3.ものや人を見る目を養い、直観力を高める
4.思考と感情の力を知る
10.アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする

思考が人生を形づくり、感情が人生をコントロールする
いわゆる引き寄せの法則です。
ふだんから考えていること、感じていることは紙に書く。紙に書くことで焦点が定まり、自分の望む現実に意識をフォーカスできるようになります。また、自分の内面とのコミュニケーションは、自分が何を感じているのか、また、何を考えているのかを教えてくれます。
セルフイメージや心の声、潜在意識を利用して目標を設定すると、目標達成までの道のりが楽になります。

9.自分のビジネスを知る
好きなことをビジネスにする。そして、ビジネスを始めたら、たとえ急成長できたとしてもゆっくりと成長させる。そうしないと、”ひずみ”が生じて思わぬ落とし穴にはまる。最終的には自分がいなくても利益が出せるような儲けの仕組みを作ることが成功するための目標。


13.ミリオネア・メンタリティを身につける
14.勇気を持って決断し、情熱的に行動すること
15.失敗とうまく付き合う
16.夢を見ること
17.人生がもたらす、すべてを受け取る

失敗とは諦めてしまったときにのみ起こる現実で、未来に絶望したときと、過去の体験を無駄だったと判断したときに確定する。

失敗は明日への糧だと考えるようにしよう。


いいことも悪いことも解釈の仕方次第

これも引き寄せの法則ですね。自分の周囲に起こっている現実は自分の思いが引き寄せているものだというもの。


人脈
7.人脈を使いこなす
11.多くの人に気持ちよく助けてもらう
12.パートナーシップの力を知る

ティッピングポイントで言う、コネクター、メイブン、セールスマンにあたる人たちはビジネスを加速させてくれます。人脈を作るためにはまず自分が信頼されることが大事です。
優秀な弁護士や会計士、税理士に助けてもらうこともとても有用です。



仕事
5.セールスの達人になる
6.スピーチの天才になる
人の心を動かす。感情に訴えかける。優秀なセールスマンの手法を真似る。



人間は習慣の動物です。いくら頭で理解できても慣れ親しんだ方法を捨てるのには勇気と強い意志が必要です。まずは新しい一歩を踏み出すことです。小さなことを少しずつ積み重ねていけば、確実に変化が訪れます。

私は感じたこと、思ったことをメモや手帳に残していくことから始めたいと思います。
お金に働いてい貰う”自由人”はとても魅力的ですね。





医療経営学


10 04, 2008 | Tag,医療,医療経営学,医療費

値段(3600円)やタイトル通り、この本は万人受けする読み物というよりは、教科書的な本です。経営学の本らしく、VRIO(Value, rarity, inimitability, organization)やSWOT分析(strengths, weakesses, oppotunities, threats)などのフレームワークも登場します。

医療経営にも興味があるので、読んでみました。

この本から得られるフレームワークですが、
医療経済と病院の経営。日本の医療と日本の病院が生き残っていくために知っておいた方がいいこと”
という感じでしょうか。

医療経営学医療経営学
(2006/01)
今村 知明井出 博生

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医療経営学を語る時、矛盾をはらんだ2つの命題に同時に対処しなければなりません。一つは営利を目的とした民間企業の経営学、もう一つは営利を目的としない公的サービスとしての経営学です。

国民医療費は高齢化に伴い増加しています。それを何とか食い止めようとしているのが今の政府です。この本を読んでいてもやはり感じたのですが、医療は確実に”お金”の影響を受けます。国民に医療というサービスを提供するとき、経済学的につじつまが合っていなければならないのです。いくら最新最良の医療でもお金の後ろ盾がなければ提供できないのです。


医療費を抑制するための方法の一つに在院日数短縮、という方法があります。
2000年の時点で日本の平均在院日数が約30日であるのに比較して、他の先進国はおおむね15日以下です。在院日数を減らして、患者さんの回転率を上げれば病院の収益は増えます。
だから、今、どこの病院も平均在院日数の短縮に躍起になっています。

平均在院日数を短縮する方法の一つとしてDPC(diagnosis procedure combination)というのがあります。DPCというのは、それぞれの病気を手術するかしないか、とか合併症があるかないかなどで分類していき、その分類に応じて定額の医療費を支給する包括支払い制度のことです。
この制度によると、入院を長引かせれば長引かせるほど、赤字になります。

包括医療に対する言葉に出来高支払い制度というのがあります。こちらは医療行為を行えば行うほど、それに応じてお金が支払われる制度です。

DPCのもう一つのメリットに医療情報の標準化と透明化があります。DPCを導入することによって、各病院間で在院日数を比較したり、クリティカルパスの作成に役立てることが出来ます。今までは病院で行われている医療行為を効果的に病院間で比較する手段がありませんでした。

クリティカルパスというのは病気に対して標準化された治療を提供するためのマニュアルと考えてよいと思います。

世界と比較した日本の医療費についてもコメントしておきます。日本の医療の良いところは国民皆保険フリーアクセス(どこの病院でも受診できる)、という点です。

イギリスはフリーアクセスではありません。GP(general practitioner)(厳密に言うと同じではないけど、日本だと開業医みたいなもの)を受診しないと大病院にはかかれない仕組みになっています。だから、イギリスでは必要なときに大きな病院を受診できないので医療難民が増え、海外の病院を受診するしかないというような事態が起きています。

また、アメリカは国民皆保険ではありません。
全国民の60%が民間の医療保険に加入していて、残り14%である高齢者や障害者はMedicareという公的医療保険に、11%にあたる極貧者はMedicaidという公的医療保険に加入しています。残りの15%は???そう、医療保険に加入していないのです。個人でお金を払うには高額すぎるので、そういう人たちは病院を受診できません。アメリカでも医療難民が出現しています。

そんなアメリカでも総医療支出対GDP比は15.3%です。先進国では大体10%が平均くらいです。
ところが、日本のGDP比は8%です。

ということは国の予算からはもう少し医療にお金を割いてもいいことになるんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょう?



医療機関の財務的特徴に固定費である人件費が収益の約50%を占めているということがあります。国家資格ををもった職種が多いせいだと思いますが、単純に人件費をカットすることは病院の経営上好ましくないと思います。本当に病院の収益を考えるなら、効果的な人員配置、例えば給与の高い医師を減らして、医師以外の職種で出来る仕事は他のコメディカルに分配する、などの工夫が有用ではないかと思います。



医療情報の管理、在庫の把握や安全管理などの点から見て、電子カルテは有用です。それなのに、まだ十分に普及していない原因に導入コストの値段が高い、ということがあります。しかし、ここ10数年のITの進歩を考えると電子化の流れは避けられません。

だいたい、紙のカルテは倉庫から引っ張り出してきたものの、字が汚すぎて読めない、ということも少なくありません。それじゃあ記録として意味がありませんよね。



今後の医療の流れとして、包括支払い制度、DPCの導入、医療の標準化、後発医薬品の普及、システムの電子化は避けられないでしょう。

さらに、混合診療、病院の株式会社化などについてが今後議論の対象になってくるかもしれません。


入院日数の短縮が医療経済上合理的なのは異論ありませんが、実際に現場で治療にあたる一医師の立場から言わせてもらうと、現在の主治医制では入院日数の短縮をすればするほど大変になるのは治療に当たっている医師です。雑務が多いこともありますが、患者さんの出入りが激しくなればなるほど仕事の量が増えていきます。もっと仕事の再分配を進めることも大事だと思います。






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人は仕事で磨かれる


10 03, 2008

伊藤忠商事の元社長さんの本です。
丹羽宇一朗さんといいます。

やはり優秀な経営者から学ぶべき点は多いと感じた一冊でした。

この本のフレームワークは

”成功するために、人の上に立つために必要な素養を教えてくれる”

ということでしょうか。

人は仕事で磨かれる (文春文庫 に 15-2)人は仕事で磨かれる (文春文庫 に 15-2)
(2008/02/08)
丹羽 宇一郎

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丹羽さんの業績、人間形成の過程、人材マネジメントの3つに大きく分けて説明します。

業績

著者は伊藤忠商事一筋でのし上がった社長さんです。

伊藤忠商事と言えば、言わずと知れた超有名商社ですが、丹羽さんはこの会社の食料部門出身で、
固定資産の減損会計、ディビジョンカンパニー制の導入、ファミリーマートの買収、雪印乳業への出資など数々の大仕事をされています。

今までになかったことをする時というのは大きな抵抗勢力にぶつかります。
信念を持って実行する。途中で投げ出さない。先を読む力が必要です。
もちろん、社員からの信頼がなければ大きな仕事は出来ません。社員を引きつけることも必要です。

固定資産の減損会計をすれば、一時的にでも株価は下がります。
それを覚悟で経営体質を改善させたのです。
その時の決意が、赤字を出している間は自分が給料を貰わない、というものです。
実際にはすぐに財務状況は改善したようですが、こんなことをされたら社員もついていくしかありませんよね。すごい実行力です。


人間形成

丹羽さんの人間形成に大きく貢献したのは、やはり読書だったそうです。読書家です。丹羽さんが社長になっても電車通勤をやめなかった理由の一つに電車の中で本が読めるから、というのがあったそうです。読書をすることで考え方の幹みたいなものができると主張されています。そのためには読書は考えながら読むことが必要だと注意を促しています。

褒める
人間褒めることで才能を開花させる、と。丹羽さん自身は学生時代に数学や作文が得意だったそうですが、特別な才能があったからではなく数学や作文で褒められたからだそうです。
人間は褒められると、茂木さん的な言い方をすると、脳の中でドーパミンが出るんだと思います。快感なのでやめられません。そうやって人って伸びるのだと思います。



人材マネジメント

優秀なスペシャリストは優秀なジェネラリストになる。
丹羽さんは食料部門でがむしゃらに働いてきたその経験があるからこそ、社長職ができたののだと振り返っています。

社員を引き付けるのは社長自らが行動で示すのが一番いい。
固定資産の減損会計をした時のように、大きな決断をした時は自らがそのリスクを率先してとる。また、社員はみんな満員電車の中通っているんだから自分も電車で通う、とか極めて人間的な方法で社員に行動を示しています。

人材は財産
入社4年目までの社員を全員海外で働く経験を積ませる。MBAを取得するのを奨励する。
社員の意見を匿名のメールで受け付ける。
社員にやる気を出させるための”スキップワンジェネレーション”という戦略。

スキップワンジェネレーションというのは社長の任期は6年それが過ぎたら潔く下の世代に社長職を譲る、ということ。こう宣言することによって、次の社長は誰だ?となり、やる気を出すようになるのです。

人の話は記憶に残らない、話は伝わらなければ意味がない。
大勢の前で話すときはくどくど話してもいいことはない。
社員にとっては、はて?何の話だったっけ?という感じで結局伝わらないということです。

だから、丹羽さんは短いキャッチコピーにして繰り返し社員に聞かせるそうです。
先ほどの”スキップワンジェネレーション”、とか”経営は論理と気合”とか”クリーン・オネスト・ビューティフル”など。



最後に、心に残ったフレーズに
「仕事で得られるものには2つある。一つは金銭的な報酬、もう一つ最も大事なことは自分を成長させてくれることだ。」
というのがありました。明日からの仕事にやる気が出る一言でした。

惜しまれながら引退していった社長であることが分かります。

なかなかこういう上司にはめぐり合えないのかもしれませんが、本の中では出会えます。
よかったら試しに読んでみてください。




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