スポンサーサイト


-- --, --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


生命保険はよく考えてから契約すべき 「生命保険のカラクリ」


11 24, 2009 | Tag,資産運用,投資,生命保険,ライフネット

生命保険って自分が死んだときのための保険だから、なるべくなら考えたくないし、考えてもたまににしておきたいというのが人情かもしれません。

生命保険市場は40兆円規模、それに日本人一人が生涯のうちに支払っている保険料が1000万円を超えている場合も少なくありません。生命保険はマイホームの次に大きな買い物ともいわれます。そんな事実を目の前にすると、これはきちんと考えておいた方がいいです。知らないと損しますよ。

これから生命保険を検討している人、生命保険の見直しを考えている人は読んでおいた方がいい。それがこの本です。

生命保険のカラクリ (文春新書)生命保険のカラクリ (文春新書)
(2009/10/17)
岩瀬 大輔

商品詳細を見る


生命保険という金融商品の性質を理解するのに役立ちます。

本書の特筆すべき点は現役の保険会社副社長が消費者の立場に立って、生命保険の「?」について詳しく説明している点です。勉強になりました。これは著者がネット生保という、付加保険料を安くして顧客重視の商品を提供しているという自信の表れなのだと思います。

生命保険は本当にわかりにくいと思います。いくつかパンフレットを取り寄せてみても、ネットで比較しようとしても。比べられるのはシンプルに生命保険の目的を果たしている定期保険ぐらいでしょうか。

著者も本書で言っていますが、各社が発売する生命保険には特約がたくさんついていたり、解約返戻金がどうのこうのとか複雑すぎるんですよね。そして、それぞれの商品は対面で販売員に説明されたら、さもお得なように見えるんです。

しかも支払いは10年、20年単位じゃなくて1か月単位で提示されますから、高額な金融商品を買っているという意識が生まれません。

「満期でこれだけのお金が返ってきます。」なんて言われたら、ボーナスをもらえるみたいでこれまたお得な気がしますし。

私も経験あるんです。対面で生命保険商品を説明されて、なんだか良さそうだし、月々の支払いも1万円ちょっとだし、そう負担にはならないだろうみたいな。

でも、保険商品にお得なものなんてないんですよ。標準生命表の死亡率から計算された保険料に各社違いはないはずです。それは法律で決められているから。保険は値引きしたりできないんです。

それなのに、生命保険の保険料は各社で見事にばらばらです。

これは生命保険会社ごとに保険そのもの以外の値段が加わっているからです。当たり前ですけど、保険を売るためのコストというのはあるはずです。昔ながらの生保レディにはそれだけたくさんの人件費がかかります。あのかっこいい外資系生保の販売員にも相当の人件費がかかっています。

保険会社は契約者から集めた保険料を運用して運用益を得ます。運用がうまくいっている時はいいですが、うまくいかない場合はその運用損も価格に織り込まれている可能性があります。

このような生命保険そのもの以外の料金を付加保険料といいます。

付加保険料は開示してくれた方が消費者としてはありがたいですよね。あまりないですけど。


既にその動きは始まっていますが、今後は生命保険も資本主義市場で公正な競争が進み、適正な価格に収斂していくことを期待します。


世の中にはさまざまな保険商品が存在しますが、保険と貯蓄の機能を分けて考えるという原則を踏まえ、その保険は本当に必要か、トータルでいくらのお金を払うことになるか、こんなとこから考えてみてはどうでしょうか。

これだけ様々な情報にアクセスしやすくなった現代です。消費者として知識をつけて、かしこい買い物をしましょう。

生命保険のカラクリ (文春新書)生命保険のカラクリ (文春新書)
(2009/10/17)
岩瀬 大輔

商品詳細を見る


著者はネット生保のライフネット生命の経営に関わる岩瀬大輔さん。著者の本は過去にも紹介したことがあります。

【関連記事】
スポンサーサイト


0 CommentsPosted in 保険

保険金不払い日記


10 26, 2009 | Tag,保険,損保

状況が変われば、必要な保険も変わる。生命保険も状況に合わせて柔軟に変えていきたいですね。

今日の話題は最適な保険の選び方という話ではありません。不慮の事故が起きた時、保険会社にきちんと保険金を支払ってもらうぞ、という話です。生保ではなく損保です。

どうしてこういう話題が出てくるかというと、生命保険などは分かりやすいですが、損保(損害保険)などは契約内容が複雑で保険金が支払われる条件が分かりにくい場合があるからです。

落ちこぼれ損保マンの保険金不払い日記落ちこぼれ損保マンの保険金不払い日記
(2007/03/09)
江戸川 損歩

商品詳細を見る


保険を契約する時には必ず約款をもらうと思います。細かい字でびっしりと書いてあるあれです。

まず、普通の人はこれにしっかりと目を通そうとはしないでしょう。でもそこにこそ、契約内容の大事なことが書いてあるのです。

保険会社の保険金不払いが問題になったことがありました。保険会社というのは契約者に対して、リスクに備えた保障をしてくれる、それが仕事のはずです。

ところが彼らも利益を上げなければいけません。そうすると、支払う保険金はなるべく低く抑えようとするでしょう。

このあたりが、保険会社の親切を装った不親切なところです。保険会社とはうまく付き合わなければいけません。

本来払ってもらえるはずのものがこちらが無知なために不払いにされているかもしれません。(そもそも契約者が気づかなければ支払わないというのはおかしい)


だとしたら自分の身を守るためにも約款は読んでおいた方がいいですね。全部を読むのは無理でしょうから、この2か所だけでもね。

第一条:保険金を支払う場合、または当会社の支払責任もしくは当会社のてん補責任

その次に免責のところ。

第四条:当会社は直接であると間接であるとを問わず、被保険者が次に掲げる賠償責任を負担することによって被る損害をてん補しません


保険金が支払われる条件、支払われない例外を知っておくということですね。

自分の契約書を見直すと「え?こんなことまで支払ってくれるの?」「もしかしたらこれも支払いの対象じゃない?」なんてことに気づくかもしれませんよ。

落ちこぼれ損保マンの保険金不払い日記落ちこぼれ損保マンの保険金不払い日記
(2007/03/09)
江戸川 損歩

商品詳細を見る


上に書いたこと以外にも、「保険会社の人でもその保険商品の約款についてきちんと把握していない」とか「ゴネたもの勝ち」のようなことが書いてあって保険会社の見る目が変わります。

そうそう。過失のある事故だと保険で代車代が払えない、というのは大ウソだそうですよ。



0 CommentsPosted in 保険

これだけは知っておきたい生命保険のこと 【書評】生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと


03 11, 2009 | Tag,生命保険,ライフプランニング,ライフネット

生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと
(2008/11/29)
出口 治明

商品詳細を見る


生命保険に関する基本的なことが一通り分かる一冊。

今の日本の生命保険の問題点から始まって、私たちが払っている保険料はどのようにして決められているのか、どんな種類の生命保険商品があるのか、生命保険の運用、そして生命保険の歴史まで幅広い分野を網羅しています。



昨日も生命保険関係のエントリーでしたが、今日も一般のビジネスパーソンがどのように保険商品を選べばよいかを本書の内容をもとに考えていきたいと思います。ライフステージによって保険の役割は変わってきますので、特に30歳で妻一人、子一人くらいの家庭を想定します(女性の方、ごめんなさい)。

生命保険の果たす機能は死亡保障、医療保障、貯蓄保障と3つに分かれます。結論から先に言うと、生命保険会社に任せたほうがいいのは死亡保障の部分になります。若い世帯です。いっそのこと死亡保障に絞って考えてみましょう。



まず、そもそもの生命保険の成り立ちを知っておいたほうがいいかもしれません。

たとえばここに30歳のカップルがいると仮定します。二人が生活のいしずえとして、1000万円を貯めようと決意しても、おそらく普通であれば10年前後はかかるでしょう。この10年という時間を買う仕組みが生命保険なのです。つまり30歳のカップルが1000万円の定期死亡保険を購入すれば、翌日から万が一の場合には1000万円が保証されることになります。


それではこの1000万円はどこから捻出するのかというと、同世代の他の人たちから集めるわけです。同じ30歳の人がお金を少しずつ出し合って、万が一の状態に陥った人を助けるわけです。この仕組みのことを著者の出口さんは「共助」と言っています。それに対する言葉は「公助」と「自助」で、公助は税金による社会保障のことで、自助は字のごとく自分の身は自分で助けるというものです。

保険会社のパンフレットを見ると、各世代で保険料の負担割合が違うと思いますが、これは死亡率に見合った保険料が設定されているからです。例えば、30歳の男性では死亡率が0.00074なので、30歳の男性が10万人いたとすれば、平均して10万人×0.00074=74人の人が1年間に死亡することになります。そして、1000万円の死亡保険を10万人の人に販売する生命保険会社があったとすると、74人×1000万円=7億4000万円が必要です。これを10万人で負担することになるので、7億4000万円÷10万人=7400円となり、これが一人当たりの保険料になるわけです。

実際には集めたお金に運用益が発生するので、未来のお金が今のお金よりは増えいていると仮定され、もう少し保険料は安くなります。

運用益の話が出ましたが、保険会社はこのように預かったお金を運用します。運用といってもその投資先は生命保険会社で決めるものなので、保険会社によってどれくらいリスクテイクしているか分かれます。大きな運用益を狙っている会社もあれば、安全志向で国債を中心に運用している会社もあるということです。保険会社を選ぶときは、保険会社の運用対象も確認しといたほうが良いでしょう。運用がうまくいって保険料に反映されれば、消費者は恩恵を受けることができますが、もし運用がうまくいかなければ、その損は結局消費者が被ることになります。


また、保険料はみんなで負担するというこの考え方からすると、さまざまな特約(医療保障やガン保険など)をつけた商品は好ましくないことになります。特約は生命保険を分かりにくいものの一つにしています。特に受益と負担の関係がばらばらになるほど若い世代が負担を強いられます。商品が複雑化して高齢者のリスク分まで若い世代の保険料で負担するということが起き得ます。

だからまずはシンプルに死亡したときの生命保険だけのことを考えましょう。


生命保険に加入するタイミングは結婚したとき、もしくは子どもができた時というのが合理的です。就職したからと言って必ずしも保険に入る必要はありません。例えば自分が死亡したとして、その場合に支払われる保険金は誰が受け取るのでしょうか?親孝行に、と親を保険金の受け取り人にすることも可能ですが、若い世代に多くの所得がないことを考えると本末転倒のようにも感じます。それよりは貯金をしたり自分に投資して未来に備え、十分親孝行できる余力ができてから考えてみてはどうでしょう。


引き続き、子どもができたばかりの若い世代を対象に考えていきます。なるべく掛け金は安く、手厚い保障が得られる保険を選びたいところです。一家の大黒柱に万が一のことがあって、残された家族が路頭に迷わないためにも、このタイミングでは生命保険を契約するべきです。

「貯蓄と保険は分けて考えろ」という意見があります。終身型の保険は、保険をかけながら貯蓄もできるという一石二鳥的な商品ですが、これは気をつけないといけません。運用するのは保険会社ですし、最大の難点は途中で保険の変更を考えたとしても、解約返戻金といって返ってくるお金は大きく減っているということです。若い世帯こそライフプランは柔軟に考えておいた方が良いと思います。


だから、初めは定期保険(掛け捨て)でスタートするべきです。掛け捨てはお金をどぶに捨てているようなもったいないような感覚に時々陥りますが、そこは自分を律しましょう。保険料が安いのは定期保険です。浮いたお金は自分で貯金に回します。


定期保険であれば、途中で子どもがもう一人増えたので保障を増やしたい、などのライフイベントに柔軟に対応できます。


終身と定期の違いは保険モールでよくまとまっています。


30歳男性で考えた時、例えば定期保険では

定期保険


終身保険では

終身保険


とこんな感じですが、終身の場合、1000万円の保障でも1万5千円~2万円の保険料ですから厚い保障がほしい若い世帯にはどうかと思います。どーしても自分で貯金するのは苦手、という人だけ終身にしてみてはいかがでしょう。



生命保険も自分で考えて選ぶことが大切です。そういう意味で本書はそのきっかけになってくれる一冊ですよ。
生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと
(2008/11/29)
出口 治明

商品詳細を見る



参考記事:生命保険選びで迷っているあなた、もっとシンプルに考えてみては?


医療保険についての考えはまた(また!?)今度。



0 CommentsPosted in 保険
最新記事
Amazon
リンク
Ads
月別アーカイブ
ライセンス
Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
Related Posts with Thumbnails
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。