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こんな時代だから、”ニーチェ”


07 12, 2010 | Tag,ニーチェ,名言


超訳 ニーチェの言葉
「ツァラトゥストラはかく語りき」や「人間的な、あまりに人間的な」などなどニーチェの作品から名言を書き抜いた一冊。

ニーチェ(フリードリヒ・ニーチェ - Wikipedia)というと、難しいイメージがあるかもしれない。たしかにその哲学をじゅうぶん理解するには一筋縄ではいかなそう。

ただ、彼が残した言葉の数々はいろいろと示唆に富んでいます。

本書はそんなニーチェが残した言葉を紹介しています。

特に僕が気に入った言葉が3つありました。心に響いた言葉。


人間であることの宿命
この生の時間の中で多くの体験をしたあげく、わたしたちは人生を短いとか長いとか、富んでいるとか貧しいとか、充実しているとか空しいとか判断している。

しかし、自分の眼がどこまでも遠くを見ることがないように、生身の体をもったわたしたちの体験の範囲と距離は、いつも限られているのだ。耳も、すべての音を聞くことはできない。手も、すべてのものに触れることはできない。

それなのに、大きいだの小さいだの、固いだの柔らかいだの、と勝手に判断している。さらに、他の生き物についても勝手に判断している。つまり、最初から限界があるのに、自分たちの判断が間違っているかもしれないということに気づかないでいる。これが、人間であることの大小さまざまの宿命なのだ。



精神の自由をつかむためには
本当に自由になりたければ、自分の感情をなんとか縛りつけて勝手に動かないようにしておく必要がある。

感情を野放しにしておくと、そのつどの感情が自分を振り回し、あるいは感情的な一方向にのみ顔と頭を向けさせ、結局は自分を不自由にしてしまうからだ。

精神的に自由であり、自在に考えることができる人はみな、このことをよく知って実践している。



若い人たちへ
自由な高みへときみは行こうとしている。しかしながらそういうきみは、若さゆえに多くの危険にさらされている。

しかし、わたしは切に願う。きみの愛と希望を、決して捨て去ったりするな、と。きみの魂に住む気高い英雄を捨てるな、と。

きみの希望の最高峰を、神聖なるものとして保ち続けてくれ。



いい言葉は時代を超えるのだなと実感しました。

この本には、人間、生き方、自己、心、愛、世の中などなどのテーマについてたくさんの名言が収載されています。


超訳 ニーチェの言葉超訳 ニーチェの言葉
(2010/01/12)
白取 春彦

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ファウスト


07 04, 2010 | Tag,ファウスト,ゲーテ,古典


ファウスト 第一部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
古典的名作。

読んだことがなかったので読んでみました。集英社文庫から出ている、池内紀訳のこの本が読みやすかったです。

どんなに知性を鍛えて立派な人間になったとしても、人間は少しの欲望に負けてしまう。
そして、歯止めのきかない欲望は自分の身をほろぼす。

そんなことを考えさせられた物語でした。

ファウストは、音読してみるとそのおもしろさがよくわかるとも言われます。
たしかに音とか光を描写した表現が多いので、そうかもしれません。

あらすじだけ知りたければ、ファウスト - Wikipediaを読めばいいかと思います。

ファウスト 第一部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)ファウスト 第一部 新訳決定版 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
(2004/05/20)
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ビジネス書としての「ドンキホーテ」


06 11, 2010 | Tag,ドンキホーテ,リーダーシップ,マネジメント

ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))
ドンキホーテといえば、風車を巨人だと言って戦いを挑んだり、羊の群れを軍勢だと勘違いしたりと、目もあてられないようなまぬけな行動が有名です。ドンキホーテの幻想とそれが引き起こす事件。これがこの物語の中心です。

ドンキホーテのまぬけな一面ばかりが有名かもしれませんが、彼は幻想さえなければとても冴えた人物です。

お供のサンチョがある人物のいたずらで島の領主になる場面があります。その時ドンキホーテがサンチョに送った言葉にその一端が垣間見えます。

ドンキホーテがサンチョに送った言葉は、実はちょっとしたマネジメント論にも通じるところがあるのではないかと思いました。

それが以下です。

  • 何人にたいしても礼節を守ること。
  • ゆったりと歩き、落ち着いて話をするように。かといって、おのれの言葉に聞きほれていると思われるような話し方はいけない。何事であれ、気どりやてらいはよろしくないからだ。
  • 話の中にことわざをあまりごたごたまぜるのは関心できない。ことわざというものは、わずかの言葉に重い意味のこめられた格言には違いないが、前後とまったく関係のないのを持ちこむと、それは格言というより放言になりかねない。やたらにことわざを連発すると、話もしらけ、品がなくなるからだ。
 ことわざや名言って話に格をつけようとついつい使ってしまうもの。たしかにそう頻繁に使われると耳障り以外のなにものでもないですね。

  • 人の家柄を云々(うんぬん)してはいけない。少なくとも、人の家柄と家柄の優劣を論じてはならない。そんなことをすればどうしても、比較された家柄のうち、どちらかがすぐれているということにならざるをえない。その結果、けなした一族からは憎悪されることになるだろうし、持ちあげた一族からだって、それゆえ感謝されることなどないからだ。
 家柄を学歴に置き換えてみると現代にも通じるな、と。

  • みだりに命令を出さないこと。出す場合には、よい命令、特に、遵守されるような命令を出すよう努めること。実行することができない命令は、無いに等しい。それだけでなく、命令を守らせることができないという実力のなさを暴露することになる。
  • 統治にあたっては厳格と寛容の間の中道を選ぶこと。中道にこそ、英知があるからである。
 理想を追求すると、実行することができないことを部下やスタッフに要求してしまいがちだなと思います。実行できない命令を出すことは、逆にリーダーとしての実力を問われるということですね。中道をこころがけることが大切であると。

  • 領主による牢獄、肉屋、市場などの視察はすこぶる重要なれば、怠ることなく、これを励行すること。
 高いところからばかり見てないで、現場に足を運ぶ。たしかにこれは大切です。


物語の本筋もおもしろかったのですが、私はこんなところに目をつけて読んでみました。

今さら感もありますが、初めてでも、あらためてでも、この物語は読み応えのある名作だと思います。


ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))
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「リア王」 シェイクスピア


03 23, 2010 | Tag,シェイクスピア

シェイクスピアの名作。
実際に劇を観たことはないのですが、興味があったので手にとってみました。

話は年老いた王が3人の娘に対して行った愛情テストから話が始まります。
詳細なあらすじは書かないほうがいいんでしょうね。気になる人はコチラ(リア王 - Wikipedia)に解説が。リア王の奔放な発言に周囲は翻弄され、最後にはリア王自身が悲嘆にくれるという流れです。

この物語の中には愛情、愛、信頼、裏切り、怒り、悲しみ、絶望といった人間本来が持つ基本的な感情がうまく表現されていて、惹きつけられます。今回は翻訳本を読んだわけですが、そう感じたのも訳者の力が大きいかもしれません。

リア王 (光文社古典新訳文庫)リア王 (光文社古典新訳文庫)
(2006/09/07)
シェイクスピア

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演出家の蜷川幸雄さんがシェイクスピアの作品を数多く監督されているみたいです。

彩の国シェイクスピア・シリーズ 公式ブログ

残念ながら、リア王の公演は終了しているようなのですが、機会があったら劇場で観てみたいものです。



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神曲 ダンテ


12 03, 2009 | Tag,ダンテ,神曲,漫画

ダンテの「神曲」にまんがで触れることができるというので読んでみましたよ。


死後の世界について考えることで、現世をよりよく生きようという趣旨のように感じました。


神曲 (まんがで読破)
主人公ダンテはベアトリーチェという一人の女性を思い続けていました。それは片思いでした。そして、その女性は若くして亡くなってしまうのです。ダンテがそんな絶望の中にいる時、天国から見ていたその女性はダンテのことを思い、ダンテを死後の世界への旅にいざないます。

死後の世界は地獄、煉獄、天国に分かれています。

地獄は想像通り、現世で罪を犯した人々がいつまでも裁きを受けている場所です。窃盗、裏切り、収賄、女性の売却、さまざまな罪があり、どの罪にも恐ろしい罰が待っています。

煉獄は天へ昇る前に自ら罪を清める場所です。ここでも大変な業が待っていますが、地獄との違いは犯した罪を自ら清めようとしているところです。

そして、天国があります。



死後の世界についてはまじめな話、本当にあるのかどうかわからないですよね。私はそんなものないんじゃないか、と思っています。

しかし、本書を読んで、「死後の世界」というものが存在することで、現世をよりよく生きることができるようになるということに納得がいきました。

つまり、地獄が存在すると考えるからこそ、現世で人の道に反したことをしないように抑制が働くということです。子供のころに言われた、「そんなことしたら死んだら天国に行けないぞ」という脅し文句はそれなりに意味があると。

こう考えると、信仰を持つことには意味があるのかもしれません。

本書ではキリスト教が主役となっています。

世界中でみんながみんな、信心深い宗教家になれば平和な世の中になるのでしょうか。
いやいや、それだったら宗教戦争なんか起こりませんよね。

まんがなのでサクッと読めるし、息抜きにいかがでしょうか。



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日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で


12 01, 2008 | Tag,日本語,英語,文学

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で
(2008/11/05)
水村 美苗

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404 Blog Not Found: 今世紀最重要の一冊 - 書評 - 日本語が亡びるときで発見した一冊です。小飼さんがブログで紹介した影響か、アマゾンで注文してもしばらく在庫切れでした。

本書は小説家水村美苗さんの著作です。本書を通じて著者はインターネットが普及した現代社会において、日本人が築き上げてきた日本語が失われていくことを危惧しています。

著者の言葉を引用すると、世の中の言語は3種類に分けられます。
  • 普遍語 (universal language)
  • 現地語 (local language)
  • 国語 (national language)
です。

私たち日本人にとっては、英語が“普遍語”、日本語が“国語”です。日本語が“現地語”ではなく、“国語”である理由は、長い歴史の過程で中国から輸入してきた言語を、現地語のレベルから独自の文化を取り入れながら発展してきた経緯があります。

言語というのは、単なるコミュニケーションツールではないということです。“国語”というものは文化を内在しているので、外国人にとっては本当の意味で話したり書いたりすることが難しいわけです。

著者は英語を習得する必要性に触れつつも、滅びゆく日本語を守るために、日本の学校教育では国語の教育をもっと充実させた方が良いという立場に立っています。というのも、日本語にはひらがなやカタカナ、漢字があり、言葉の持つニュアンスも独特であるため、他国の言葉にない魅力があるからです。日本語の教育をおろそかにすることは、日本の文化を捨てることで、日本人としてのアイデンティティを失うことに他ならないのです。


私は、今後も一層グローバルされるであろうこの世の中で、英語を学ぶ必要性は間違いなくあると思います。しかし、本書を読んで気付いたのは、日本の文化の中で成長してきた私たちは、英語はあくまでコミュニケーションツールとして考え、もっと自国語である日本語に精通した方が良いということです。

予備校生のころだったか、過去に夏目漱石の著作を読みあさろうと思ったこととがありました。当時そう思ったのは、「日本人なら読んでおかねば」、と思ったのと、「名作と言われるものがどんなものなのか知っておく必要がある」と思ったからでした。しかし、読んでみたものの、当時はただ読んだだけ、あまり文章そのものの良さが分からず、日本の近代文学を読んでみるという試みは早くもそこで挫折してしまいました。


著者は本書の中で国語としての日本語を学ぶ上で、日本近代文学を学ぶ必要性を説いています。あれから10年以上たっていますが、近代文学に再チャレンジするのも良いかもしれないと思っています。今読むとまた違う発見があるかもしれません。



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