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自分で治せる!腰痛改善マニュアル


09 21, 2010 | Tag,腰痛,整形外科,マッケンジー法

自分で治せる! 腰痛改善マニュアル
腰痛は8割の人が一生涯のうちに経験することがあるものです。また、腰痛の8割がはっきりとした原因がわかりません。

私が実際に臨床をやっていてもこれらの数字は妥当かなと感じます。

腰椎すべり症とか、椎間板ヘルニアとか、腫瘍性病変とか明らかな異常があれば別ですが、異常が指摘できないことの方が多いのです。

腰痛で病院を受診したことがある人はわかるかもしれませんが、病院を受診しても「骨の変形があるから」とか、「レントゲンでは明らかな異常がないので筋肉や筋膜の炎症でしょうね」と言われて消炎鎮痛薬を処方されることが多いと思います。

原因がはっきりしない腰痛が多いわけですから、その症状に合わせた治療をするしかありません。

人間の体はよくできているもので、痛みの治療をしていると、原因を治療したわけではないのに病状がよくなるということがよくあります。

原因がわからないことが多い、腰痛ですが、原因の一つに姿勢の異常が大きく関わっているという説があります。

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この図に示されるとおり、脊椎にはカーブがついています。ちょうど腰椎のあたりでは前弯といって、お腹の方に向かってカーブが形成されています。

「原因のわからない腰痛」の原因はこの脊椎の形が崩れようとしていることにあるのではないかというのです。腰椎のお腹の方に向かうカーブが大事、ということです。

そういう観点から、姿勢をよくする、脊椎をいい形にするというところに腰痛治療の鍵がありそうです。

実際にロビン・マッケンジー(The McKenzie Institute - Welcome to the McKenzie Institute International)という人物は腰痛に対して独自のエクササイズを用い、たくさんの患者を治療してきたそうです。

独自のエクササイズといっても、そう難しいことではありません。マッケンジー法のコンセプトが”腰痛は自分で治す”というものですから、自宅でも十分できそうなものになっています。

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腰痛の急性期は安静にする、というのが常識でしたが、このように背屈することで急性期から腰痛が改善することがあるそうです。
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これらは本書に掲載されているエクササイズの例です。

私は腰痛治療にあたる者として、もどかしい場面もよく経験するので、このエクササイズは取り入れてもいいなと感じました。

上の写真はエクササイズの一部で全てを掲載することはできませんが、腰痛で苦しんでいる方、試しに本書を参考にエクササイズしてみてはいかがでしょうか。


自分で治せる! 腰痛改善マニュアル自分で治せる! 腰痛改善マニュアル
(2009/08/28)
ロビン・マッケンジー

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この国は医学教育のあり方から変革していくべきかもしれない 「アメリカ臨床医物語」 


12 17, 2009 | Tag,医療,医療制度,臨床医

タイトル通りアメリカでの臨床医生活をつづった一冊。
アメリカで働いたことのない日本の医師ならアメリカでの臨床がどんなものなのか気になるはず。
そんな期待にこたえてくれる一冊です。

同じ医療をやっているはずなのに、アメリカと日本ではかなり違うようです。
医学教育や研修制度、その後の医師としてのキャリア形成に至るまでです。

アメリカ臨床医物語―ジャングル病院での18年アメリカ臨床医物語―ジャングル病院での18年
(2003/07)
中田 力

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著者は東大医学部を卒業し、カリフォルニアに臨床をやるために渡米、カリフォルニア大学の教授にまでのぼりつめ、その後日本に帰国。
現在は新潟大学脳研究所・脳機能解析学・教授、そして 新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター長を併任されています。

全体的に本書ではアメリカの医療システムの良いところが強調されていると思います。
それに対して日本の医療制度が遅れていることを嘆くと同時に、日本が厚生労働省主体の、中医協を中心とした診療報酬制度のシステムから脱却することも期待しています。


教育のこと

医療教育の面では日本では高校卒業後に大学医学部を受験し、6年間の医学教育をうけ、国家試験に合格することで医師免許が授与されます。
それに対してアメリカでは4年制大学を卒業した人たちがメディカルスクールを受験します。
そして合格後4年間の医学教育をうけ、それから医師になります。しかも、アメリカの医学教育は臨床研修が主体だそうです。

よく言われることに、医師免許を取得した時点でのアメリカの臨床医としての実力が違うと言うことがあります。
アメリカのメディカルスクールを卒業した人は、日本の医師の卒後5年くらいのレベルだそうです。
たしかに、日本の医学教育は座学主体で、たびたびある試験さえ通れば、医師免許を取得できます。
実地訓練主体とは程遠い状況です。その点アメリカの方が効率的な医学教育システムだと言えるかもしれません。

もうひとつ、アメリカでは4年制大学を卒業した後に医学部を受験します。
日本では高校卒業後です。
べつに大学を卒業して社会人を経験してから医学部を志すこともできますが、それは少数でしょう。
高校時代に偏差値が高かったし、失業する危険も少ない安定した職業だからと医師を志す人も少なくないと思います。

医師として最も大切なのは学力ではなく、適性であると著者は言います。
学力も適性に含まれる、とは思いますが自分自身が医師に向いているのか、医師としての過酷な労働に耐えられるのか、それでも本当に医師になりたいのかを判断するのに18歳という年齢は若すぎると。
このあたりは納得いく部分です。


開業のこと

また、「へー」と思ったのは病院と開業医のあり方が全然違うことでした。

アメリカでは、特別な医療機器をそろえなくてもオフィスを開くことで、ほとんど身一つで開業することができるといいます。
検査や手術なんかは契約している病院に出向いてやるそうです。

日本で開業するためにはある程度資金を貯めて、自分のところで一通り検査、診断、治療を行うことができないと話になりません。
この仕組みだと開業医は自分の医院を維持するために、儲けのことを考えて診療することになります。
採算の取れない医療はやらない。
利益を追求する医療行為が必要になるわけです。

ほとんどの開業医が入院患者をもてないことも開業医の診療内容に影響を与えていると思います。
アメリカのように気軽に自分の患者さんを病院に入院させて治療ができるといいと思います。
しかし、その場合入院させた病院で誰が治療にあたるのかが残された疑問です。
手術をしたら、その前後には周術期管理といって注意深く見守る、手のかかる時期があります。
アメリカでは、日本のように開業医が患者を病院にほとんど丸投げという感じではないのでしょうかね。
それとも、周術期管理を専門にみてくれる医者がいるとか!?

アメリカの病院の経営者は医師ではなく、医師は病院にとってあくまでパートナーだそうです。
だから、医師が頑張ってたくさん患者を治療すると、病院が儲かり、その利益を病院の施設向上に役立てるからその病院はより魅力的な病院になる。
そうすると、その病院にはよりたくさんの医師が自分もパートナーになると言って集まってくると。
たしかにこれは好循環です。

日本では頑張ったら病院がよくなるなんて意識の人はいないんじゃないかな。



他国の医療システムを知ることは自分の国の医療システムを見つめなおすのにいい方法です。
普段当たり前として考えていた日本の医療制度がもっと改善の余地があるものなのだと考えさせられました。

残念ですが、著者が日本で大学教授というそれなりの発言権を持った立場に立っても、それ以降、日本の医療制度はほとんど変わっていません。

アメリカでは制度を変えるのは政府ではなく、自分たちだという意識が根強いとも著者は言っています。
そうやって様々な制度をよりよいものに作りかえてきたのだと。
日本の医療制度を変えるためには私たち一人一人が立ち上がらなければいけないのかもしれません。

アメリカ臨床医物語―ジャングル病院での18年アメリカ臨床医物語―ジャングル病院での18年
(2003/07)
中田 力

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アメリカ臨床医学留学への道


10 09, 2008

最近amazonで購入した本です。
アメリカに留学した13人の日本人と、研修医や学生との座談会からなる構成です。

分かりやすくいうと、医師の留学というのはビジネスマンのMBA留学みたいなものですかね。医師の留学がMBAと違うのは、それが日本できちんと評価されるような資格ではないとうことでしょうか。アメリカの専門医を持っていても持っていなくても日本での評価にそう大きな影響を与えません。

本書は留学することの意義やどのようにして留学したのか、苦労した点、留学後の人生について丁寧に書かれています。

アメリカ臨床医学留学への道
アメリカ臨床医学留学への道アメリカ臨床医学留学への道
(1999/11)
照屋 純

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日本の医学部の教授で海外に留学したことがない人を聞いたことがありません。どういった形にせよ、留学が大学医局の中での出世につながる必要条件になっていると思います。

この本に登場する留学経験者はどの人も、大学で出世するためとかそういった不純な動機ではなく、純粋に自分の臨床能力を高めたい、世界を広げたい、という目的で留学されています。


留学で得られる本当のメリットは、もちろん最先端の医療に触れられること、日本の医療だけではなく他の国の医療を見ることで見識が広がること、何より教えることが評価される社会なので、研修するものにとっては十分な教育環境が用意されているということがあります。そこでトレーニングを受ければ、いやでも診断能力や問題解決能力といった技能が身につきます。
例えば、一人の患者さんを診て、問診から、身体診察までの身一つでできる方法で診断のほぼ80%ができてしまう、というようなことです。日本だとCT、MRIなどの機械に頼ってしまうことが少なくありません。


留学する上で最も大きな障害として立ちはだかるのは、英語の問題です。どの医師もだいたい英語で苦労されています。実際には英語しか話せない環境におかれることが一番英語ができるようになる近道のようですが、登場する医師たちはそれぞれ地道な努力をしています。
例えば、日本の大学にいるときから教科書は英語のものを読むようにするとか、英会話教室に通う、とか、字幕なしで好きな映画を見る、通勤中の車の中では常に英語のニュースを聞く、などです。


いつ留学するのが良いのかという点で、驚いたのは留学するのは卒業後間もない人ばかりではないということです。医師として働き始めて10年以上経って、日本の専門医師格を持った人も留学してレジデントという日本の研修医にあたる身分で働くのです。それだけアメリカに留学するということには魅力があるのです。


日本の臨床研修医制度の問題点も見えてきます。今の日本で研修医に対する臨床技能の十分な教育が行われている施設は稀だと思います。誰もが雑用に追われていて、教育に割く時間もエネルギーもないというのが現状だと思いますが、日本の医師の臨床能力を変えたいなら、アメリカの仕組みを本気で見習うべきです。



この本の中で、とても志が高い人たちに出会うことができました。自分にも努力すればまだまだチャンスはあると感じることができます。留学するかどうかは別として、英語の勉強を続けていく動機にもなりました。


初版が1999年とやや古いことがネックですが、実際にアメリカで医師として働くためにとらなければならない資格(USMLE)や州ごとの医師免許の話、履歴書や推薦書の書き方など具体的な内容も書かれているので、留学を考えている人には参考になると思います。

思いがけない良本でした。




学会発表と論文作成


06 19, 2008 | Tag,臨床医学,学会,論文

日進月歩の医学の世界を支えているのが、地道な学会発表や論文といった学術的な活動です。

専門医をとるのにもこれらの経験は必要で、資格をとるための規定の中に含まれています。

以前に読んだ統計の本も論文作成の役に立つかなと思い読みました。

より実践的な本が今日読んだこちらの本です。

流れがわかる学会発表・論文作成How To―症例報告、何をどうやって準備する?流れがわかる学会発表・論文作成How To―症例報告、何をどうやって準備する?
(2004/01)
佐藤 雅昭和田 洋巳

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学会発表、論文作成のおおまかな流れをつかむのに最適です。
実際にはこれを読んだらすぐに学会発表が出来て、論文が作成できるようになるわではないと思います。アウトプットする練習が必要でしょうから。

ひとつ困ったことにこの本の内容がかなり古い事があります。
☆☆☆☆と評価させてもらったのは、内容が少し古いからです。
スライドをフィルムに焼き付けることは今どきないでしょう。プロジェクターがあるので。
また、今どきデータは全てUSBフラッシュメモリーを利用しています。

いずれにしろ、役に立つ内容も多いので、読む価値はあります。
特に学生、研修医、少し出遅れた研修医以上の医師が読むといいんじゃないでしょうか?

個人的に役に立った内容は
1.PubMedでClip board, Historyを使ってみる
2.EndNoteで文献リストを作る
3.論文の核は考察で、abstractとintroductionはそれを小さくしたもの
4.英語を勉強するモチベーションが上がったこと
などです。

この本の著者は非の打ち所のない経歴を持っています。
しかも、呼吸器外科という過酷な科で働いています。
ものすごく忙しいはずなのに学会発表や論文作成をこなし、留学もしています。

本の最後に著者が残したメッセージ
これはビジネスマンにも使える原則だと思います
?ながら族のススメ(一つの作業に固執しない)
?全体の把握(律速段階になりそうな仕事を先に片付ける)
?こま切れ時間の活用
?まとまった時間でまとまった作業を


臨床医による臨床医のための本当はやさしい臨床統計―一流論文に使われる統計手法はこれだ! (EBMライブラリー)


06 14, 2008 | Tag,統計,臨床医学

英語の論文を読んでいると、必ず統計の話が出てきます。

内容を理解するのに支障はありませんが、いざ自分が論文を書こうと思うと統計の知識が必要になると思い読んでみた本がこちら

臨床医による臨床医のための本当はやさしい臨床統計―一流論文に使われる統計手法はこれだ! (EBMライブラリー)臨床医による臨床医のための本当はやさしい臨床統計―一流論文に使われる統計手法はこれだ! (EBMライブラリー)
(2005/04)
野村 英樹松倉 知晴

商品詳細を見る


読みやすそうだったので買って読んでみました。
しかし、、、内容は結構難解でした。
現在利用する価値のある論文がどういう統計学的手法をとっているのかが解説されています。
ちゃんと理解できれば自分にとって必要な論文に出会った時に、それが本当に読む価値があるのか、データとして信頼できるかが判断できるのだと思います。
全く統計に馴染みのない人がこれをいきなり読んでも、完全には理解できないのではないかというのが感想でした。

アマゾンの書評では5つ星の嵐だったので、そう思ってるのは自分だけかもしれません。

私はさらに他の本も読んでみようと思っています。

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