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亜玖夢博士のマインドサイエンス入門


08 27, 2010 | Tag,橘玲,脳科学


亜玖夢博士のマインドサイエンス入門
著者の橘玲さんには資産運用、株式投資、経済学とかそのあたりのジャンルについて、たくさんの著作があります。

僕が初めて橘玲作品に感銘を受けたのは、「臆病者のための株入門 (文春新書)」でした。それがよかったので、その後もいくつか彼の著作を読んでいます。

本書はそれらの作品とはだいぶ毛色が違います。

なぜなら、脳科学をテーマにしているからです。

本書は認知心理学、進化心理学、超心理学、洗脳、人工生命の全部で5章からなっています。これらは全て脳の働きと関係があります。

一つ一つの話がそれで完結するのかと思いきや、それぞれのテーマは連続してつながっていき、一冊としてストーリーを形成しています。

オレオレ詐欺やオカルト集団、霊感や超常現象など、それらは特に不思議なものではなく、すべて人間の脳の働きによって理解できるそうです。

正直、小説としてはあまり読んでいて気持ちのいいものではないのですが、最新の脳科学に触れるという意味では敷居が低くていいと思います。

巻末には参考文献リストが載っています。

脳科学に興味がある人は、そちらもあたってみるといいと思います。


亜玖夢博士のマインドサイエンス入門亜玖夢博士のマインドサイエンス入門
(2010/03/25)
橘 玲

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脳は後付けが好き


12 23, 2009 | Tag,脳科学,

言語野(言語の理解や発語をつかさどる脳の部位)は90%くらいの人が左脳に持っています。

doc0012.jpgこれは実際に行なわれた実験です。

事故でたまたま脳梁が切断された患者さんの右脳に「ペン」という文字を書いた紙を見せ、それを取るように言います。

右脳にモノを見せるためには左からの視野だけにすればよいので、実験風景は右のイラストのようになります。

普通は右脳に文字を見せたら、その情報は脳梁を介して左脳の言語野に到達します。

でもこの患者さんの場合、脳梁が切断されているので左脳に情報が伝わりません。

つまり、右脳に見せても「ペン」という文字を言葉として認識できないということです。


実験中、「何という文字が書いてありましたか?」と尋ねたら、この患者さんからは「わかりません」という答えが返ってたそうです。見えていてもそれがなんなのか認識できない状態なわけです。


ところが、なぜかその患者さんはペンを取るんです。どうしてペンを取ることができるのかは分かっていないんですが。ここの不思議はおいといて。

さらに不思議なのはこの後。

実験が終わった後に、ペンを持ったその患者さんは「先ほどの単語はペンでした」と言ったそうなんですね。



文字を認識できていなかったのに、です。

ペンを持った自分の姿を見て、さっき紙に書いてあったものはペンという単語だと考えたわけです。

これは脳が了解可能な世界を作り上げるために記憶を作り変えたという性質を表しています。



こういう作話傾向って私たちみんな日常生活の中で経験していることなのではないでしょうか?自分ではなかなか気づかないだけじゃないかと私は思います。

行動を起こした理由がきちんとないと、しっくりこないのが脳の性質だというのです。

行動を起こした理由なんて、いくらでも自分の都合のいいように作り上げることが可能です。時によってその理由が変わってしまう場合があるのも、脳の作話がなせる技なのでしょう。


友達に気になるあの人を好きになった理由を聞かれたとします。

その理由、後付けの作話だったりするかもです。


単純な脳、複雑な「私」単純な脳、複雑な「私」
(2009/05/08)
池谷裕二

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感情は行動に操られている


11 06, 2009 | Tag,脳科学

こんな実験があったそうです。


つまらない単純仕事があります。

グループAとグループB二つのグループがあります。どちらもおなじつまらない仕事をしなくてはなりません。仕事ですから報酬は出ます。

グループAには時給2000円、グループBには時給100円とします。

仕事が終わった後、それぞれのグループに「仕事はおもしろかったですか?」と質問します。

どちらのグループが「おもしろかった」と答えたでしょう?



普通に考えたらグループAの方がおもしろかったと答えそうですよね。私もそう思いました。

ところが、実際にはグループBの方がおもしろかったと答えるそうです。


これはいったいどういうことなのでしょうか?

この場合のグループAの人たちは「おもしろくないけど、いいお金をもらえるから頑張ってやろう」と納得できます。

それに対してグループBの人たちは簡単に納得できそうな理由が見つかりません。そうすると脳は自分を納得させるために自分の感情を操作するのです。「おもしろかったから仕事をしたんだ」と。

とってしまった行動は変えられないけど、これから生じる感情は変えられるからです。これが脳のしわざだと。


こういうことって日常生活でもあるかもしれませんね。例えば、異性と付き合う時。自分から積極的に告白するタイプの人と、告白されてから付き合うタイプがいるんじゃないかなと思います。告白されてから付き合う人のうち、初めは恋愛感情を抱いていなくてもそのうち本当にその人のことが好きになってくる人、こういう人ってまず行動ありきで後から感情がついてくる人と言えるかもしれませんね。


単純な脳、複雑な「私」単純な脳、複雑な「私」
(2009/05/08)
池谷裕二

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著者は脳科学者の池谷裕二さんです。

母校の高校生への講義をベースに書かれています。日常に即した脳科学のエピソードが満載で、とてもおもしろい本です。



脳と心をあやつる物質


12 03, 2008 | Tag,,,神経伝達物質,モノアミン,コーヒー

脳と心をあやつる物質―微量物質のはたらきをさぐる (ブルーバックス)脳と心をあやつる物質―微量物質のはたらきをさぐる (ブルーバックス)
(1999/10)
生田 哲

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本書の構成はこのようになっています。
第一章 生きている脳
1-1 脳と心のしくみ
1-2 心をつくる物質
1-3 脳と心に効く物質

第二章 脳内物質のアンバランス
2-1 神経シグナルの正体
2-2 モノアミンのはたらき
2-3 セロトニンの効果
2-4 炭酸リチウム
2-5 ベンゾジアセピン
2-6 ドーパミンとパーキンソン病
2-7 ドーパミンと精神分裂病
2-8 アセチルコリンとアルツハイマー病

第三章 心を変える身近な物質
3-1 カフェイン
3-2 プロスタグランディン
3-3 アスピリン
3-4 大衆薬に含まれる物質
3-5 メラトニン

第四章 食べ物で心が変わる
4-1 アミノ酸
4-2 糖類
4-3 ミネラルの効用
4-4 カプサイシン
4-5 薬と食べ物


本書はブルーバックスらしく、専門的な用語も詳しく解説されていて、一般読者向けに作られているので、どんな人にもお薦めできる本だと思います。

人間の心を作っているのは、脳の中で起きている物質の変化です。私たちが見て、感じていることはおそらく全て脳内の物質の変化で説明ができるのだろうと思います。

脳内の神経伝達物質が過剰になったり、不足したりすることで気分や精神の障害というものが起こります。うつ病や統合失調症(精神分裂病)などがそうです。本文中に出てくるような病気、パーキンソン病やアルツハイマー病も今以上に脳内の物質の変化で説明ができるようになるのでしょう。


本書の中からすぐに役立つ3つのヒントを紹介します。
脳をあやつる物質を、自分でコントロールするためのヒントです。

脳を活性化する
  • 濃いめのコーヒーは一日2杯まで。砂糖を入れて脳にエネルギーを補充。

カフェインには集中力を高める効果がありますが、摂取量は1日400mgまでが適量とされています。それ以上摂ると、耐性が出現して効きにくくなるし、胃を悪くするなどの副作用が出てきます。


朝食効果
  • 朝食は必ず食べること。

脳のエネルギー源であるブドウ糖を、朝に補給します。
自治医科大学の香川靖雄先生の調査では、朝食を食べたグループの方が、食べないグループよりも明らかに成績が良かったということです。


ストレスに勝つ、キレないようにするために
  • 亜鉛を摂取すること

亜鉛不足の状態では暴力的になったり、すぐにキレたりすることが報告されています。また、亜鉛は抗ストレス物質であるメタロチオネインというタンパク質の原料にもなります。このメタロチオネインが減ると、精神的な疲れが高じて”うつ状態”になったり、突発的な暴力行為に及ぶようになったりします。


参考までにカフェイン含有量の目安です。

   コーヒー(エスプレッソ)・・・200mg
   コーヒー(薄め)・・・80mg
   コーラ・・・60mg
   チョコレート(30g)・・・13mg
   紅茶・・・80mg

カフェインの摂取は睡眠の質にも影響するとか。

私自身コーヒー好きなのですが、あまり集中力アップには貢献しているという実感がわきません。一日当たりのカフェイン摂取量が多すぎて、耐性が出来ていることが問題なのかもしれません。

睡眠の質を上げるためにも夜のコーヒーを控えてみようかなと思っています。


すべては音楽から生まれる


07 19, 2008

すべては音楽から生まれる (PHP新書 497)を読みました。
茂木さんの著書を読むといつも思いますが、とても勇気付けられる、というか元気になります。

最近よく売れているみたいですね。
たくさんメディアにも出ているので、その効果もあるのでしょうか?


「すべては音楽から生まれる」その真意は?

音楽から発せられる深いメッセージ、数学や物理で説明のつかない質感、クオリアに耳をすますと、自分という楽器が共鳴し、本当の自分が鏡に映し出される。



ということ。

抽象的な表現で少し分かりにくいかもしれませんが、音楽に耳をすます、ということは内なる自分に耳をすますということだと思います。


そうなんです。音楽も我々の意識も数量化できないものという点が共通しています。
音はそれ自体、波動と言って高校の物理の時間に習った原理で伝播していきますが、音と音楽では決定的に含まれる要素が異なります。

それが、クオリアです。

クオリアが私たちに語りかけてきて、それに私たちが共鳴することで感動するのだと思います。



音楽に耳をすませましょう。そして自分の内面と対話しましょう。
耳をすましている瞬間はひたすら没入しましょう。フロー状態が待っています。
何かを語る必要はありません。
言葉にできない、言葉で説明できないことがあります。



私はあんまりクラシックに興味をもっていませんでしたが、この本を読んでシューベルトやモーツアルトの音楽を聞いてみたくなりました。

もちろん、私たちに語りかけてくる音楽はクラシックのみではありません
しかし、クラシックが長いこと愛され続けているのには理由があるはずです。

それを知りたいと思います。

また、機会があれば是非ともライブで演奏を聴いてみたいと思います。
ライブでは演奏者と聴衆が一体になるそうですね。
とても楽しみです。

すべては音楽から生まれる (PHP新書 497)すべては音楽から生まれる (PHP新書 497)
(2007/12/14)
茂木 健一郎

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