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ポリエチレンライナー:ハイクロスリンク加工の効果


06 25, 2012 | Tag,人工関節,THA,整形外科

人工股関節の欠点は長期間使っていると弛んでくるということです。経年的な弛みが問題になってくるのです。

弛みを防止するためにいろいろな工夫がされていますが、その一つがポリエチレンライナー素材の改良です。

例えば通常のポリエチレンにハイクロスリンク加工したライナーというものがあります。

 >> Highly Crosslinked Polyethylene Does Not Reduce Aseptic Loosening in Cemented THA 10-year Findings of a Randomized Study : CORR - Clinical Orthopaedics and Related Research

この論文はハイクロスリンク加工したライナーが果たして本当に弛みを起こしにくいのかについて検討したものです。

人工股関節全置換術(THA)を施行した61股関節が対象。通常のポリエチレンライナーとハイクロスリンク加工したポリエチレンライナーを10年間追跡した無作為比較試験となっています。

結果ですが、摩耗に関しては0.005 mm/year versus 0.056 mm/yearでハイクロスリンク加工したほうが摩耗に強かったようです。

しかし人工関節の弛みという点に関してはどちらも大差がなかったとのこと。


うーむ。弛みについてもポジティブな結果が出ると思っていましたが。しかし摩耗にはハイクロスリンク加工したほうが強いことはわかりました。もう少し多くの症例を長期間追跡したらまた結果が違うのかもしれません。


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若年者には人工骨頭よりTHAの方が良い


04 05, 2012 | Tag,整形外科,人工関節,THA,人工骨頭

 THA画像
前々から言われていたことのような気がしますが、同じようなことを言っている論文が最近2編発表されていました。

痛みや股関節の機能、なにより耐久性の面でTHAの方が人工骨頭より優れている。

脱臼するリスクはTHAの方が高い。

日本では大腿骨頚部骨折には通常THAではなく、人工骨頭が行われています。臼蓋の処置が必要なく工程が少ない分、THAに比べて時間がかからないし、出血も少なく済むからです。また、大腿骨頚部骨折を起こすのはだいたい高齢者ですから、あまり人工関節の耐久性が問題にならないことが多いというのも理由の一つ。

ただ、今回の論文から分かるのは、若くして大腿骨頚部骨折を起こしてしまったような患者さんには人工骨頭ではなく、THAを行ったほうが良いということです。

大腿骨頚部骨折を受傷した高齢者には人工骨頭が良いと思います。手術時間を含めた身体への侵襲や脱臼のしにくさから考えて。

 >> Hemiarthroplasty vs Primary Total Hip Arthroplasty For Displaced Fractures of the Femoral Neck in the Elderly: A Meta-Analysis
1208人を対象にした準ランダム化試験

 >> Total Hip Arthroplasty Versus Hemiarthroplasty for Displaced Femoral Neck Fractures: Meta-analysis of Randomized Trials. [Clin Orthop Relat Res. 2012] - PubMed - NCBI
こちらもメタアナリシスです。1320人が対象。中国から。




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