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Evernoteは試験対策に微力!? 


02 22, 2010 | Tag,記憶,勉強法,EVERNOTE

徹底的に暗記したいならキーボードから離れた方がいいですよ。

私はEvernoteユーザーです。愛用してます。Evernoteは外部脳として働いてくれる優秀なやつです。このエントリーはEvernoteを否定するものではありません。

タイトルに書いた試験対策というのは主に直前の勉強を指しています。試験中は何も参照することができませんので、ひたすら自分の脳内に記憶を蓄積させておく必要があります。年をとってくるとだんだん記憶力は衰えてくるもの。私もその例外でなく、記憶力減退を実感するときがあります。昔は試験勉強する時、パソコンなんか使うことありませんでしたから、覚えたいものは手でひたすら書きながら暗記していました。


普段私はEvernoteというソフトを使って、メモも含めてなんでもそれに記憶させるようにしてます。自分の頭の中以外にもうひとつ脳を持つ感じです。目にしたものすべてを覚えることは困難ですし、そもそもその必要はありません。大事なことは知りたい情報に素早くアクセス出来ることだと思います。その点Evernoteは優秀なのです。文字入力はもちろん、ネット上で気になった記事や画像を簡単にクリップできます。iphoneとの互換性がいいのも重宝している理由です。


しかし、ここで気を付けておきたいのは外部脳はあくまで外部脳であるということです。状況によっては外部脳にアクセス出来ない場合があるため、自分の脳の中に記憶させておかないといけないのです。例えば資格試験のとき。勉強したことをまとめてEvernote上に記録しておいたとしても、それは自分の記憶になっているとは限りません。キーボードに入力する作業と自分の手を動かして紙に各作業は根本的に違うと思います。試験で好成績を残すためには、Evernote上の記録を自分の脳に移し替える作業が必要になるということです。使い方の問題です。普段勉強したことをEvernoteにまとめて、それをプリントアウトして直前の勉強に使う、こういう使い方ならいいんだと思います。


記憶を強化するためには、「繰り返す」ことです。教科書などに何度も目を通せば記憶は強化されます。紙に書いて覚える作業もあなどれません。記憶は五感をフルに使った方が強化されるのです。特に自分の手を動かして何度も紙に書きなぐったり、声に出して読んでみたりなどの作業はデジタル時代においても強力な学習効果アップをもたらすと思います。

「紙に書くなんてしなくても簡単に覚えられます」という人もいるでしょう。そういう人は置いといて、暗記したいことがあったらキーボードを離れて紙に書く、という作業を私はおすすめします。


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記憶なんてあてにならない


12 05, 2009 | Tag,記憶,映画,脳科学

目の前の世界は全てまぼろしかもしれない。朝起きたらまったく別の世界がそこにあったりして。

これは半分妄想だけど、半分本当のことなんじゃないかな。

世界は「事実」と私たち人間の「記憶」によって形作られている。これは認知の話。

日常生活では私たちは共通の記憶を持ち寄ってコミュニケーションをとりあっているのだ。

当然いちばん信頼できるのは「事実」。「記憶」はあてにならないので、大事なことは書物や電子媒体に記録されている。記憶は脳の中でいかようにも作り変えられるから。

歴史的な事実なんかはそれでいいんだろうけど、日常生活ではいちいち記録をとることなんてしないから、記憶がなくなったら大変だ。いちいちメモをとる?いやいや、普通は生活できなくなるのは確実でしょう。



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この作品は事故をきっかけに短期記憶が障害された男の話。監督はクリストファー・ノーラン。@fu4さんに紹介してもらいました。

短期記憶ができなくなると、目の前はいつも新しい世界になってしまう。さっき会った人のことも覚えてない。主人公の目に映る世界はまわりの人が見ている世界と、見た目は同じであっても意味付けが違ってくるわけだ。

主人公は犯人捜しをするのだが、記憶を保持できないからこれは大変。

そこで主人公は大事な「事実」をポラロイドカメラで写真に撮り、それにメモを書いて常にそれを参照するようにする。

「事実」を積み重ねれば犯人に到達できる、と。

方法としてはこれしかないでしょう。でも、いくらメモを持っていても、そのメモが本当に事実を示したものなのか、記憶ができないとそれすら自信がなくなるもの。犯人はそこにつけこんでくる。



詳しくは作品を観てもらった方がいい。この作品は単なるミステリーではない。観る人に記憶がなくなるとどんな感じなのか、実感させてくれる。ほんとにすごい。ただ、一度観ただけではわけがわからない感じになる気がする。私の場合はそうだった。でも、じっくり振り返ってみると分かってくると思う。映画の中の「事実」がつながってきて、すっと理解できるようになる。

いや、ひさしぶりにいい作品をみましたよ。本もいいけど、映画もいいですね。




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アイデアのちから


11 23, 2008 | Tag,フレームワーク,ティッピングポイント,記憶,ことわざ

勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!の勝間和代さんがあとがきを書いている本で、先日、404 Blog Not Foundでも紹介されていました。

本書の内容は

”SUCCESs”

というフレームワークにまとめられます。


急に売れ始めるにはワケがあるで言われているように、社会現象を引き起こすためには
  1.少数の目利きに浸透すること
  2.記憶に粘ること
  3.背景が味方すること
が必要ですが、本書は2番の”記憶に粘ること”をより深く掘り下げています。


小飼弾さんも書評で書いてあるとおり、本書は構成が抜群に優れています。
どういうことかと言うと、”SUCCESs”のようなフレームワークも含めて、本書の構成自体がテーマを証明するかのように、記憶にへばりつくような構成になっているのです。

アイデアのちからアイデアのちから
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いくら優れたアイディアでも人々の記憶にへばりつくものは少ないものです。
一方で、「男性がバーで飲んでいると、美女がよってきてお酒をごちそうになる。その後男性は眠りに落ち、気付いたら腎臓が片方摘出されていた。」という臓器狩りの都市伝説は人々にとっては明らかに重要ではない話なのに頭の中ににこびりついて、なかなか忘れられません。
このような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。


ではどのようにしたら人々の記憶にへばりつかせることができるのでしょうか?
この点について追求しているのが本書なのです。



”SUCCESs”というフレームワークはこのようなものです。
Simple(単純明快である)
Unexpected(意外性がある)
Concrete(具体的である)
Credentialed(信頼できる)
Emotinal(感情に訴える)
Story(物語性がある)


今までの事例を元にした著者らの分析の結果、
これらの6つ要素を満たすことが、メッセージを人々の記憶にへばりつかせるためのポイントであると言えます。


この方法は文章の書き方にも使えるかもしれません。

S.
最も伝えたい内容、核となる部分を、短い言葉で文頭に持ってくる。できればことわざのような短いけど、意味深い文が良い。

U. ソニーの”ポケットに入るラジオ”のように意外性のある文を入れる。好奇心のすき間理論と言って、読者が知っているようで知らないことを呈示して読者を引き付ける。

C. 具体的な表現を使い、文章に現実味を持たせる。

C. 権威の意見を借りる。数字や図表を用いる。注意しなければいけないのは、数字や図表は時として伝えたい内容を味気ないものにしかねないということ。記憶に焼きつけるという点では不利になる場合がある。鮮明な細部描写が、数字や図表に勝る場合がある。

E. テキサス人にポイ捨てをやめさせた 「テキサス人を怒らせるな」 のような表現で、感情に訴えかける。

S. 具体的な物語として語ると、人々は行動を起こしやすくなる。本書に登場する、サブウェイを食べて90kg減量することができた青年のように。



本書は名著として今後も多くの人に読み継がれていくのではないかと思わせてくれる一冊でした。



蛇足ですが、以前目を通したことのあるアメリカの医学書の中に、鑑別診断集みたいなものがありました。そこには今回のような記憶に残させるためのフレームワークがたくさんまとめられていました。アメリカ人はこのような手法が結構好きなのかもしれません。



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