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ネットビジネスのお手本 【書評】600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス


07 21, 2009 | Tag,良書,クックパッド,ネットビジネス

仕事柄さまざまな起業家にインタビューしている著者ですが、その著者がこれまで見てきた中で感じた事は「成功している企業の共通点は謙虚さ」だそうです。これは多くの成功本を読んでいても感じることです。本書の主人公であるクックパッドもその例外ではありません。

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
(2009/05/07)
上阪 徹

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クックパッドは料理レシビを提供するウェブサイトです。それは単なるレシピサイトではありません。利用者の中心が30代~40代の主婦層中心とはいえ、タイトルにもあるように、その利用者の数は驚くほど多いのです。

私自身は料理をあまりしないのですが、気になったのでウェブサイトも見てみました。

非常にシンプルで驚きました。広告は入っていますが、あまり邪魔にならない。しかも操作性がとてもいい。そんな印象をうけたサイトです。


本書にはそんなクックパッドがどういうサイトで、どういう人たちが作ったのかについて書かれています。

料理には興味のない男性も、ウェブマーケティングをする上で必ず役に立つ内容なのではないかと思います。


なぜ女性はクックパッドにレシビと投稿するのか?

これは一番疑問に感じていた点です。
レシピサイトにレシピを探しに行く気持ちはよく分かるのですが、レシピを投稿しようという気持ちがよく分かりませんでした。しかし、本書を読んで分かりました。日記がわりにブログを書くのと同じ心境だと。

自分が作った作品(料理)は誰かに食べてもらって、「おいしかったよ」と言ってほしいものだと思います。しかも「おいしかったよ」と言ってくれる人が多いほど嬉しいはずです。それは人間は基本的に認められたいと考えている生き物だからです。コメントのやりとりができたりなんかすると、それはもうSNSに似た機能を帯びてくるので一層のめりこんでしまいます。


いかに不快感なく広告を表示させるか

クックパッドは無料サイトですから、利益を上げるためには広告を掲載する必要があります。クックパッドがすごいのはサイトを見に行ってもあまり邪魔だと感じる広告が少ないことです。余計な広告がありません。これは掲載されている広告を料理関係のものに限定しているからです。

秀逸なのがレシピコンテストというアイデアです。企業が売りだしたい商品を題材にしたコンテストを行うのです。コンテストで買った人はスポンサーからプレゼントがもらえるし、企業は効率よくマーケティングが行えます。参加する人も主催する人もwin-winな関係を築いています。だから、このレシピコンテストでは広告主は利用者に感謝されるそうです。


実は技術の追及もすごい

クックパッドは技術面の開発にも優れています。利用者はパソコンの前で待たされているとすぐに別のサイトに移動してしまいます。ページの表示速度が速いのは、そういった利用者の傾向を把握した上でできたものです。本当に触ってみるとすぐに反応しますよ。

すごい検索技術
クックパッドの検索技術見逃せません。
「じゃがいも」で検索したら「メークイン」も含まれたレシビが出てこなければいません。しかし、「メークイン」で検索た場合は「じゃがいも」が含まれないようなレシビが表示される必要があります。利用者はそこまで求めているのです。他にも「白菜」で検索した時にただ白菜を使った料理だけでなく、残った大量の白菜を一気に処分できるようなレシビが求められていたりします。そういった利用者のわがままに徹底的に対応して技術改良を積み重ねているのです。


説明書はいらない


クックパッドのページは非常にシンプルで分かりやすくできています。レシピの投稿に関しても、その簡便さは際立っています。ipodだってiphoneだって説明書を読まずにいきなり使い始められます。説明する必要のないインターフェイス、これは売れるものに共通する機能なんだと思います。


新書ですが、非常に読み応えのある良書でした。

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
(2009/05/07)
上阪 徹

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成功したいならまずは失敗の法則を理解しておくこと 「ビジネスで失敗する人の10の法則」


06 29, 2009 | Tag,良書,ビジネス,成功

ビジネスに限らず成功法則が簡単に言えてしまうのなら、誰でも成功者です。人によって「成功」の意味が違ったとしても、失敗の法則を知って、その法則に乗らないようにすることは成功への近道になると思います。

ビジネスで失敗する人の10の法則ビジネスで失敗する人の10の法則
(2009/04/21)
ドナルド R キーオ

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本書は「成功」ではなく、「失敗」の法則について書かれた本です。全部で10の法則ですから、理解と実践に対するハードルも低くなっていますよ。

本書の著者はあのウォーレン・バフェットさんとも親交の深いドナルド・R・キーオさん。コカコーラのCEOを務めた人でもあります。

彼はビジネスで成功する法則を公言することは難しいが、失敗する法則を述べることはできると本書を執筆しています。


それではビジネスで失敗する人の10の法則です。

1.リスクをとるのをやめる

「警戒しすぎる人は、ほとんど何も達成できない。」フリードリヒ・フォン・シラー


最も大切なのがこの法則。
うまくいくと、その後リスクをとりづらくなるのはよくあることではないでしょうか。誰でも過去の成功がいつまでも続くと思いたいですし、過去の成功にしがみついていた方が楽です。


2.柔軟性をなくす

「意見を決して変えない人はたまり水のようなものだ。心が腐ってくる。」ウィリアム・ブレイク


変わり続けるのが世の中です。世の中は変わっているのに、自分は変わっていなければ時代に取り残されます。いつでも新しい意見を受け入れ続けて自分を進化させ続ける必要があります。


3.部下を遠ざける

「自分の言葉や行動をほめてくれる忠実な人ではなく、自分の間違いを親切にとがめてくれる人のことを考えるべきだ。」ソクラテス


組織の進歩はすべて、問題解決の努力から生まれます。常に問題を見つけ出して、解決のために努力しなければなりません。だから、人生で何をするにしても、自分の意見に反対して議論してくれる優秀な人物を周囲に集めるべきです。


4.自分は無謬だと考える

自分は悪くないと考えることです。


5.反則すれすれのところで戦う

不正な会計処理などは結局自分の首をしめることになります。


6.考えるのに時間を使わない

2番目の法則につながるところがあります。仕事を自動化するのは生産性をあげるために必要ですが、そこで得た余った時間は新しいことを考えたり、現状を振り返ることにあてる必要があります。頭は常に回転させ続けるのです。


7.専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する

「いくつかの疑問を知っている方が、答えをすべて知っているよりいい。」ジェームズ・サーバー


専門家がいつでも正しいとは限りません。コカコーラ社の「ニューコーク」は大失敗に終わっているのです。


8.官僚組織を愛する

組織が大きくなってくると、雇用者と雇用主の間には何重ものハードルが出てきます。組織の中では情報の伝達を下から上へ、上から下へと風通しのいい環境を作るべきです。優れた企業は従業員を尊重し、会社に寄与するよう励まし、創造性を発揮するよう励まします。


9.一貫性のないメッセージを送る

これは部下を混乱に陥れ、組織の統率を乱します。


10.将来を恐れる

今は成功していても次は失敗するかもしれないと思うと、足がすくんでしまいます。そこを乗り切って新しいことにチャレンジすることが失敗しないための一歩となります。


本書を読んで心に突き刺さったのは法則1、2、4、6、7です。10のうち5つもあるのですが、これらの言葉に「ハッ」とさせられました。私自身は石橋を叩いて渡る方なので、リスクを積極的に取りに行く方ではありません。過去のうまくいった事例にこだわらず、他人の意見によく耳を傾け、自分の頭で考え、新しいことにチャレンジし続けること。これはビジネス以外の、日々の生活の中でもいかせそうです。さっそく心がけてみます。

ビジネスで失敗する人の10の法則ビジネスで失敗する人の10の法則
(2009/04/21)
ドナルド R キーオ

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変化をチャンスに 「アメリカ型成功者の物語」


06 18, 2009 | Tag,ビジネス,成功,変化,良書

今日ご紹介する本は変化をチャンスに変えるためのヒントになる本です。

"Mining the gold miners."


「金採集者を掘ること」これがキーワード。

アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)
(2009/04/25)
野口 悠紀雄

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まずはこの原則をおさえる。

儲けるための2つの原則

情報の使い方

ゴールドラッシュの時、ある富豪は自分の鉱山から出てきた金を独り占めしようとしたがうまくいかず、それをならず者たちに奪われてしまいました。奪われた後もそれを取り返そうと裁判を起こしたりしましたが、逆にならず者たちの反感を買い、息子たちを殺されるなどの被害に会いました。

対照的にゴールドラッシュで成功した富豪は、金を掘り当てることにではなく、金を掘ろうとしている人たちに注目してスコップなどの採掘に必要な道具を調達し、売って儲けました。

同じことがITの世界にもあてはまります。Googleは検索技術を無償でユーザーに提供し、その検索技術そのものからではなく、広告料から収入を得ています。これが検索技術を売る商売に特化していたらこれだけ多くのユーザ獲得には結びつかなかったでしょうし、Googleの成長にも結び付かなかったでしょう。


独占

繰り返しますが、ゴールドラッシュで成功したのは金を掘っていた人ではなく、掘っていた人を対象にした商売をした人です。マイクロソフトはWindowsというOSと一緒にofficeやインターネットエクスプローラをセットにし、ITの世界を席巻してきました。Windowsのパソコンを買ったらインタ―ネットエクスプローラがついてくるのですから、何も知らないユーザは他のブラウザに出会う機会がありません。このブラウザ支配はfirefoxやchromeの台頭でもっと崩れていくと思いますが。

過去においてマイクロソフトはこうして巨万の富を築いたのです。アマゾンやグーグル、ヤフー、シスコシステムズなどの有名企業もも同様に「独占」という特質を築いて利益を上げています。


未来への提言として本書は自動車産業を例にとって解説していました。

自動車業界でいえばGMが破綻したのは最近の話ですが、産業としての自動車にも構造の転換が訪れていると著者は言います。技術がある程度浸透してしまった現在では、安価な労働力で大量生産できる中国やインドなどがその主役になるだろうと。

だから、日本は既存のビジネスモデルに執着して中国で生産したものを日本で売り、その利ザヤで稼ぐというのはやめた方がよい。日本が生き延びる道は新しいビジネスモデルを作り出すことにある、と。

そこから先の具体的な話は本書には掲載されていませんでしたが、これこそ私たちが今後考えていかなければいかない問題なのでしょう。


本書から得られる大切な教訓

「多くの人と同じことをするのではなく、多くの人が求めるものを供給する。しかも、他の人より自分がよくできるものを供給する。」


つまり、需要と供給のバランスで優位に立つこと、ということですね。


【関連記事】
必要とされる人材になろう 【書評】「知の衰退」からいかに脱出するか?


おまけの教訓
  • あまりにも大きな問題に直面した場合に、思考が停止する
  • 人の本質は試練にあった時の反応で最も顕著に現れる
  • 日常に執着するな
  • サンクコストに執着するな

サンクコストというのは過去に投資したコストのこと。

ここに挙げた教訓は、私にとってビジネス以外の日々の生活でも心に留めておきたい教訓です。


アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー (新潮文庫)
(2009/04/25)
野口 悠紀雄

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読まずに語る!?【本】「読んでいない本について堂々と語る方法」


01 01, 2009 | Tag,読書論,読書術,良書

年始にふさわしい一冊を紹介します。
かなり衝撃的なタイトルだと感じた本書ですが、読んで納得の一冊です。

読んでいない本について堂々と語る方法読んでいない本について堂々と語る方法
(2008/11/27)
ピエール・バイヤール

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本書は「本を読む」ことの意味そのものに対して、私たちの常識を覆すような気付きを与えてくれます。本書の著者ピエール・バイヤールさんは、フランスの大学で文学の教鞭をとっている教授です。
その著者が自分は本をちゃんと読んでいないことを告白し、その上で「本を読む」ことに関する新しいパラダイムを提供してくれます。


目次が内容を想像するのに役立つと思いますので、掲載しておきます。
I.未読の諸段階(「読んでいない」にも色々あって……)
1.ぜんぜん読んだことのない本
2.ざっと読んだ(流し読みをした)ことがある本
3.人から聞いたことがある本
4.読んだことはあるが忘れてしまった本

II.どんな状況でコメントするのか
1.大勢の人の前で
2.教師の面前で
3.作家を前にして
4.愛する人の前で

III.心がまえ
1.気後れしない
2.自分の考えを押しつける
3.本をでっち上げる
4.自分自身について語る


私たちは読書をする時には、
  1. 一字一句文字を追うようにして、意味をつかんでいかなければいけない
  2. 本は最初から最後まで全部読まなければいけない
  3. 全部読まなかった本についてはコメントしてはいけない

というような誰が決めたわけでもないのですが、暗黙のルールのようなものに縛られてきたと思います。

本書を読むことでこういった呪縛から解放されるので、自分の読書法について悩んでいる人や、仕事が忙しすぎて本をあまり読めない人などは一度読んでみると良いと思います。


そもそも、「本を読んだ」というのはどういうレベルのことでしょうか?本を完全に読んで完全に理解することなど可能なのでしょうか?


私たちは読書をするとき、たいてい「読んでいる」と「読んでいない」の中間領域にいます。これがどちら側に偏っても良い読書はできません。あまりに本に埋没すると、細部のみに目がいき、他の本や自分とのかかわりの中で、その本がどういう位置づけになるか、どのような意味を持つかが分からなくなってしまいます。森の中で迷子になるようなものです。また、ショウペンハウエルが言うように、本を読みすぎて、自分で考えることをやめてしまうのも危険です。

大切なことはその本の中に書いてあったことがどのような内容であったか詳細な要約ができることではないのです。その本と他の本のつながりや、その本の内容を自分なりに消化したあとの、自分と同化した部分を考え、知ることなのです。


読んでいない本と言っても、色々なレベルがありますが、ちょっと見かけた本やぱらぱらめくっただけの本、流し読みした本、どのレベルの本でも「読んだ」と言うことは可能です。内容を知るのに、細部まで読む必要はないのです。全体としてどういうことが言いたいのか分かれば十分です。目次だけで十分な時もあります。

しかし、より実践的に考えるなら、本によってその読み方は変える必要はあるでしょう。

世の中にある本はとても一生のうちに読みきれるような量ではありません。一字一句読むような読書法ではきっと情報過多の海で溺れてしまいます。



本書を読んで、私が今年1年実践していきたいと思った
読書に関する5つの注意点です。

 1.本の全てを読もうとしない
 2.一歩引いた視点から本を読んでみる
 3.本を読んだ後は、自分を読む
 4.とにかくコメントしてみる
 5.忘れることを前提にしてメモは残しておく


今年はもっと気軽に読書をし、本を読んだら読んだことに満足せず、自分なりの考えを作っていきたいと思います。

参考記事:404 Blog Not Found:読書論の極北 - 書評 - 読んでいない本について堂々と語る方法



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