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幸せってなんだっけ? 「使える!経済学の考え方」 


02 10, 2010 | Tag,経済学,経済,幸福,自由,平等,公平


使える!経済学の考え方―みんなをより幸せにするための論理 (ちくま新書 807)
幸福とか公平とか自由とか平等とか。どれも定義に困るんじゃないかと思うんですよね。

お金をたくさん稼いで、いい車に乗って、いい家に住むことに幸せを感じる人もいるでしょう。反対に、お金なんてそんなになくてもいいから、仕事はそこそこ、家族と過ごす時間に幸せを感じる人もいると思います。

国民全員がそんなに飛びぬけていい暮らしはできないけど、人としてそれなりの生活ができる社会主義(たてまえ上)。

一方、資本主義社会のように努力によってより裕福な暮らしを実現できる社会の方が自由で公平、そしてチャンスが平等に与えられたいい社会だという意見もあるかもしれません。

これらの議論は尽きることがないと思います。

しかし、経済学ではこれらの問題に解を与えるべく日々研究されています。幸福、公平、自由、平等、正義などややもすると主観的になりがちな議論に答えを導き出そうとするのが、経済学というわけです。奥が深い学問です。



どうしたらこれらの問いにうまく答えられるか?

結局のところ、無味乾燥だけどもっとも客観的に考えることができるツール、数学を使うしかないようです。

本書は著者のこのような意図を本にしたものです。先人が築き上げてきた経済学の知識を用いて現段階でどう考えたらいいかを提示してくれています。



幸福を追求していくと、「最大多数の最大幸福」ということになります。個人の幸福を最大化すれば、集団の幸福も最大になって、それが最も幸福な社会だと。

最大多数の最大幸福が実現されるためにはどうしたらいいんでしょうか。

そもそも最初に突き当たるのが、個人の幸福が実現されたら社会全体の幸福が実現されるのか?という問題だと思います。ある人の幸福が他人の幸福とまったく一緒になることはないでしょう。

個人の幸福を実現するためには、自由が確保されていないといけません。また、公平で平等な社会である必要もあると思います。

じゃあ、自由は?公平は?平等って?とわけがわからなくなりそうですが、

私は
  • 自由とは意思決定における選択肢の幅の広さ
  • 公平というのはその選択肢を自由に選べるということ
  • 平等というのは選択肢を選ぶ際に人々の間で障害が少ない格差の少ない社会ということ
と理解しています。

一度それぞれについての定義を持っておくのもいいんじゃないかなと思います。

経済学ってどちらかというと、景気などお金の流れとかそういったことがメインになっている学問かと思ってました。人としての根源的な幸せについて考え、それを現実の社会に生かしていこう、という学問でもあるのですね。おもしろいです。

使える!経済学の考え方―みんなをより幸せにするための論理 (ちくま新書 807)使える!経済学の考え方―みんなをより幸せにするための論理 (ちくま新書 807)
(2009/10)
小島 寛之

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ハイエク 知識社会の自由主義


11 21, 2008 | Tag,ハイエク,ケインズ,資本主義,自由,池田信夫,インターネット

著者はアルファブロガーでもある池田信夫さんです。
池田信夫 blog

経済学者はおそらく学者として自分のことを認識しているのであれば、あらゆる社会現象を説明しうる理論というのを求めているのだと思います。

本書はフリードリヒ・フォン・A=ハイエクさんを引用し、著者が現代の経済学に対する一つの解を示している本なのだと思います。

様々な学派がありますが、経済学がいまだに一つの学問として答えに行き着いていないところを見ると、とても難しい学問であることが良く分かるし、まさに答えのない学問なのかもしれません。

ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書 543)ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書 543)
(2008/08/19)
池田 信夫

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本書は分かりやすく書いた本だと著者は文中で語っていますが、おそらくこれは経済学を一通り勉強したことのある人にとってです。本文中には経済学の繁栄の基礎を築いた偉人がたくさん登場し、それに関する引用も細かく記してあり、その体裁はさながら論文のようです。

当ブログ:容疑者ケインズ―不況、バブル、格差。すべてはこの男のアタマの中にある。でも触れましたが、経済を考える上で理解しておくべき立場は、市場はもともと効率的であると主張する古典派と、政府は金融政策や財政政策を積極的に行うべきと主張するケインズ派の二つが主流でしたが、ハイエクはこれらの説とは違う立場にいます。

ハイエクは、人々は不完全な知識のもとで、必ずしも合理的とは言えない慣習に従って行動する、と主張しています。

社会主義や新古典派に共通する合理主義完全な知識という前提を批判し、ケインズ的な計画主義をも批判しています。そしてハイエクは、「不完全な知識に基づいて生まれ、常に進化を続ける秩序が、あらゆる合理的な計画をしのぐ」、という予言をしていて、これは現在のインターネット社会の繁栄を予言するものとなっています。

インターネットを例にとってみても分かるとおり、現代が知識社会であればこそ、ハイエクの予言は真実味を帯び、私たちは多くを参考にすることができるのだと思います。



経済学はいまだに答えが出ていないと記述しましたが、これは何も経済学に限ったことではありません。医学もそうですし、どの学問についても言えることでしょう。だからこそ、学問として成立するわけで、今日の常識が明日の常識ではないかもしれない、真実に対する探求こそが学問の魅力なんだと思います。



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