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「快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか」


06 27, 2012 | Tag,脳科学

快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
(2012/01/20)
デイヴィッド・J・リンデン

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快感欲求。それは適度に保つことができれば、良好なモチベーションを維持できます。しかし、行き過ぎた欲求は身を滅ぼします。

おいしい物が食べたいから、今日一日の仕事を頑張る。欲しい物があるから嫌な仕事も我慢してやり続ける。好きなあの子と一緒になりたいから、大変だけど手の込んだデートプランを考える。

どれもその先に快感が待っているから、短期的な苦痛に耐えられるのです。脳はドーパミンが放出された時の快感を忘れられません。

適度な範囲で快感欲求をモチベーションに変えるのは決して悪いことではありません。脳の性質をうまく利用した、理にかなった有効な方法です。

しかしながら、快感欲求が行き過ぎると大変です。

薬物依存症、ギャンブル依存症、アルコール依存症など、依存症の原因になります。

ですから快感とはうまく付き合っていく必要があります。


本書はその”快感”をテーマにしたものです。

腹側被蓋野が扁桃体や前帯状皮質、背側線条体、海馬、前頭前皮質に軸索を伸ばし、ドーパミンを放出して・・・と専門的な内容を含みますが、僕たちが快感を感じる時、脳の中ではどのようなことが起こっているのかを医学的に説明してくれます。

快感という現象が物質の動きで理解できるようになっています。


快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
(2012/01/20)
デイヴィッド・J・リンデン

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亜玖夢博士のマインドサイエンス入門


08 27, 2010 | Tag,橘玲,脳科学


亜玖夢博士のマインドサイエンス入門
著者の橘玲さんには資産運用、株式投資、経済学とかそのあたりのジャンルについて、たくさんの著作があります。

僕が初めて橘玲作品に感銘を受けたのは、「臆病者のための株入門 (文春新書)」でした。それがよかったので、その後もいくつか彼の著作を読んでいます。

本書はそれらの作品とはだいぶ毛色が違います。

なぜなら、脳科学をテーマにしているからです。

本書は認知心理学、進化心理学、超心理学、洗脳、人工生命の全部で5章からなっています。これらは全て脳の働きと関係があります。

一つ一つの話がそれで完結するのかと思いきや、それぞれのテーマは連続してつながっていき、一冊としてストーリーを形成しています。

オレオレ詐欺やオカルト集団、霊感や超常現象など、それらは特に不思議なものではなく、すべて人間の脳の働きによって理解できるそうです。

正直、小説としてはあまり読んでいて気持ちのいいものではないのですが、最新の脳科学に触れるという意味では敷居が低くていいと思います。

巻末には参考文献リストが載っています。

脳科学に興味がある人は、そちらもあたってみるといいと思います。


亜玖夢博士のマインドサイエンス入門亜玖夢博士のマインドサイエンス入門
(2010/03/25)
橘 玲

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脳は後付けが好き


12 23, 2009 | Tag,脳科学,

言語野(言語の理解や発語をつかさどる脳の部位)は90%くらいの人が左脳に持っています。

doc0012.jpgこれは実際に行なわれた実験です。

事故でたまたま脳梁が切断された患者さんの右脳に「ペン」という文字を書いた紙を見せ、それを取るように言います。

右脳にモノを見せるためには左からの視野だけにすればよいので、実験風景は右のイラストのようになります。

普通は右脳に文字を見せたら、その情報は脳梁を介して左脳の言語野に到達します。

でもこの患者さんの場合、脳梁が切断されているので左脳に情報が伝わりません。

つまり、右脳に見せても「ペン」という文字を言葉として認識できないということです。


実験中、「何という文字が書いてありましたか?」と尋ねたら、この患者さんからは「わかりません」という答えが返ってたそうです。見えていてもそれがなんなのか認識できない状態なわけです。


ところが、なぜかその患者さんはペンを取るんです。どうしてペンを取ることができるのかは分かっていないんですが。ここの不思議はおいといて。

さらに不思議なのはこの後。

実験が終わった後に、ペンを持ったその患者さんは「先ほどの単語はペンでした」と言ったそうなんですね。



文字を認識できていなかったのに、です。

ペンを持った自分の姿を見て、さっき紙に書いてあったものはペンという単語だと考えたわけです。

これは脳が了解可能な世界を作り上げるために記憶を作り変えたという性質を表しています。



こういう作話傾向って私たちみんな日常生活の中で経験していることなのではないでしょうか?自分ではなかなか気づかないだけじゃないかと私は思います。

行動を起こした理由がきちんとないと、しっくりこないのが脳の性質だというのです。

行動を起こした理由なんて、いくらでも自分の都合のいいように作り上げることが可能です。時によってその理由が変わってしまう場合があるのも、脳の作話がなせる技なのでしょう。


友達に気になるあの人を好きになった理由を聞かれたとします。

その理由、後付けの作話だったりするかもです。


単純な脳、複雑な「私」単純な脳、複雑な「私」
(2009/05/08)
池谷裕二

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記憶なんてあてにならない


12 05, 2009 | Tag,記憶,映画,脳科学

目の前の世界は全てまぼろしかもしれない。朝起きたらまったく別の世界がそこにあったりして。

これは半分妄想だけど、半分本当のことなんじゃないかな。

世界は「事実」と私たち人間の「記憶」によって形作られている。これは認知の話。

日常生活では私たちは共通の記憶を持ち寄ってコミュニケーションをとりあっているのだ。

当然いちばん信頼できるのは「事実」。「記憶」はあてにならないので、大事なことは書物や電子媒体に記録されている。記憶は脳の中でいかようにも作り変えられるから。

歴史的な事実なんかはそれでいいんだろうけど、日常生活ではいちいち記録をとることなんてしないから、記憶がなくなったら大変だ。いちいちメモをとる?いやいや、普通は生活できなくなるのは確実でしょう。



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(2006/06/23)
ガイ・ピアースキャリー=アン・モス

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この作品は事故をきっかけに短期記憶が障害された男の話。監督はクリストファー・ノーラン。@fu4さんに紹介してもらいました。

短期記憶ができなくなると、目の前はいつも新しい世界になってしまう。さっき会った人のことも覚えてない。主人公の目に映る世界はまわりの人が見ている世界と、見た目は同じであっても意味付けが違ってくるわけだ。

主人公は犯人捜しをするのだが、記憶を保持できないからこれは大変。

そこで主人公は大事な「事実」をポラロイドカメラで写真に撮り、それにメモを書いて常にそれを参照するようにする。

「事実」を積み重ねれば犯人に到達できる、と。

方法としてはこれしかないでしょう。でも、いくらメモを持っていても、そのメモが本当に事実を示したものなのか、記憶ができないとそれすら自信がなくなるもの。犯人はそこにつけこんでくる。



詳しくは作品を観てもらった方がいい。この作品は単なるミステリーではない。観る人に記憶がなくなるとどんな感じなのか、実感させてくれる。ほんとにすごい。ただ、一度観ただけではわけがわからない感じになる気がする。私の場合はそうだった。でも、じっくり振り返ってみると分かってくると思う。映画の中の「事実」がつながってきて、すっと理解できるようになる。

いや、ひさしぶりにいい作品をみましたよ。本もいいけど、映画もいいですね。




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感情は行動に操られている


11 06, 2009 | Tag,脳科学

こんな実験があったそうです。


つまらない単純仕事があります。

グループAとグループB二つのグループがあります。どちらもおなじつまらない仕事をしなくてはなりません。仕事ですから報酬は出ます。

グループAには時給2000円、グループBには時給100円とします。

仕事が終わった後、それぞれのグループに「仕事はおもしろかったですか?」と質問します。

どちらのグループが「おもしろかった」と答えたでしょう?



普通に考えたらグループAの方がおもしろかったと答えそうですよね。私もそう思いました。

ところが、実際にはグループBの方がおもしろかったと答えるそうです。


これはいったいどういうことなのでしょうか?

この場合のグループAの人たちは「おもしろくないけど、いいお金をもらえるから頑張ってやろう」と納得できます。

それに対してグループBの人たちは簡単に納得できそうな理由が見つかりません。そうすると脳は自分を納得させるために自分の感情を操作するのです。「おもしろかったから仕事をしたんだ」と。

とってしまった行動は変えられないけど、これから生じる感情は変えられるからです。これが脳のしわざだと。


こういうことって日常生活でもあるかもしれませんね。例えば、異性と付き合う時。自分から積極的に告白するタイプの人と、告白されてから付き合うタイプがいるんじゃないかなと思います。告白されてから付き合う人のうち、初めは恋愛感情を抱いていなくてもそのうち本当にその人のことが好きになってくる人、こういう人ってまず行動ありきで後から感情がついてくる人と言えるかもしれませんね。


単純な脳、複雑な「私」単純な脳、複雑な「私」
(2009/05/08)
池谷裕二

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著者は脳科学者の池谷裕二さんです。

母校の高校生への講義をベースに書かれています。日常に即した脳科学のエピソードが満載で、とてもおもしろい本です。



ひらめきと潜在意識 【書評】サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代


02 12, 2009 | Tag,潜在意識,脳科学,情動,認知,選好,無意識,前意識

サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)
(2008/12)
下條 信輔

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本書は意識しないところで私たちの感情や選択に影響を及ぼしている潜在意識について書かれた本です。行動経済学の本なんかでも人間の不合理性は脚光を浴びていますが、その不合理さを説明するのはやはり脳科学しかないのかもしれません。

著者の下條伸輔さんは脳科学の最前線で研究をされている方で、本書の内容も最新の脳科学の知見を反映した内容になっていると思います。



通常私たちが目にするものは意識下か無意識下で「気になることに対して視線が追いかける」と思っていますが、実はそうでもないことが言われています。これは「定位反応」というもので、気になるあの子を目で追いかけるのは、実は目で追いかけるから気になっていくのかもしれないということなのです。同様に、悲しいから泣くのか、泣くから悲しいのかについても同じような説明がされます。

こういうのを「自覚的な選好判断に先だって視線が選ぶ方に偏る」という風に言います。

なかなか認めがたいものがあると思いますが、あらゆる場面で人間の選好には潜在意識が関わってきます。

インプットされる情報は「意識」、「前意識」、「無意識」の中に蓄積されていきます。前意識と無意識が私たちが通常潜在意識と呼ぶものです。

私たちの周りには意識下で処理できないくらい多くの情報があふれていて、これらの情報は意識しなければ忘れてしまって、あたかもなかったかのように思われますが、実はどの情報も脳内にはインプットされ、前意識や無意識にとどまっているとされています。

潜在意識にある情報を活かせるかどうかは、その人がどれくらい今自分の置かれている周辺の状況と潜在意識を結びつけられるかにかかっています。

創造力が豊かな人、ひらめく人というのは潜在意識の活用が上手い人なのです。

世の中の天才と言われる人が世紀の大発明をもう一度行うことが少ないのは、ひらめきが遺伝子や環境、教育、さらにその時代の社会と学問の文脈・状況が絶妙にかみあうことが必要だからでしょう。


天才でない人間が日常の中でひらめくために、

 1.達成したい目標を明確にする
 2.そこに到達するためのプロセスを想像して全体を俯瞰してみる
 3.情報収集をはじめるにあたってその情報が全体のどの部分に位置するか把握する
 4.一方的な情報収集だけでなく、とにかく自分の頭を使って考える
 5.幅広い好奇心のアンテナを立て、周辺からやってくる貴重な情報をキャッチする


ということを意識しておくと良さそうです。
私も心がけたいと思います。




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