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(日本人)


08 31, 2012 | Tag,,ビジネス書,橘玲

(日本人)

ずっと読みたいと思って積読になっていた本。やっと読みました。

橘玲さんは僕の好きな作家の一人。相変わらず橘節が炸裂していておもしろいです。

彼の作品は自分の主張を説得力のある文献を引いてきて裏付ける、という形をとることが多いです。そのため単なる個人的見解を超えて説得力があると思います。

本書では日本人という民族はどのような特徴を持っているのかが大きな軸になっていますが、例えば「日本人はアメリカ人よりも個人主義的(自分勝手)だ」「アメリカ人は日本人よりも協調的で他人を信頼する」ということが書いてあって、「え?そうなの?」と意表を突かれた思いでした。

「日本人は世界でも突出して世俗的(反対の言葉は伝統的)な国民である」というのも日本人は伝統を重んじる民族だと思い込んでいただけに、意外でした。

とにかくですね、橘さんの作品は考えたことがなかったことを言葉にしてくれるので、いつも感心と納得をしてしまいます。

橘作品好きにはたまらない一冊だと思います。


(日本人)(日本人)
(2012/05/11)
橘 玲

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大震災の後で人生について語るということ


11 12, 2011 | Tag,橘玲,資産運用,考え方

大震災の後で人生について語るということ
初めから終わりまでひとつの会社で働き続ける。

このような日本的な終身雇用制度は僕らにとって馴染み深く、一見安心出来る制度のように見えます。

しかしながらこれは、人生のリスク管理という面においてとても危険なことです。

現金、株式、債券などの金融資産のリスク管理において”タマゴを一つのカゴに盛るな”という鉄則があります。

これは、人的資本である僕達の仕事においても言えることです。

ひとつの会社に固執していると、会社がダメになった時に取り返しがつきません。

これからの時代、会社に頼らずともやっていけるようなスキルを身につけてく必要があるということです。


医師の場合も何かしら他の医師に出来ないことができないと、仕事がなくなるという時代が来るかもしれません。特に都市部ではそうなりそうです。自分の働きたい病院で働けないということは今でも十分起こり得ます。


本書では長いものに巻かれて目立たないようにしながら、定年を待てば幸せになれるというような今までの日本的な考え方を真っ向から否定します。

国ですら信用できるとは限らない。3.11を踏まえていつブラックスワンがやってくるか分からない。そういう前提のもと仕事(人的資本)、金融資本(不動産も含めて)どれも一つのかごに盛らないことの重要性を説いています。マイホーム購入にしても然り。日本人の多くがタマゴを一つのカゴに盛り過ぎだと。

3.11の震災で国は十分に被災者のことを救えているとは言えません。国がアテにならないとなれば、自分で意識して不動産を含めた金融資本を分散させておく必要があるなと感じました。


橘さんの著作を久しぶりに読みましたが、やはり僕は彼の考え方が好きですね。


大震災の後で人生について語るということ大震災の後で人生について語るということ
(2011/07/30)
橘 玲

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不道徳な経済学


05 27, 2011 | Tag,経済,橘玲

不道徳な経済学──擁護できないものを擁護する (講談社プラスアルファ文庫)
売春婦やポン引き、ダフ屋はあえて取り締まるべき存在じゃない。

そもそも国家は不要。税金で国民を搾取したり、最低賃金を決めたりするのは国民にとってむしろ不幸なことで、市場の自由に任せたほうがよい。

うむむ。一見受け入れがたいこれらの主張は、市場原理に重きを置くリバタリアンにとっては普通の主張です。

このような市場原理主義を素直に受け入れられないのは、私たちが道徳的な観点を捨てきれないからです。弱者は保護しなくてはいけないと小さい頃から教育されていますしね。

本書を読むと、市場原理主義、リバタリアニズムも悪くないかもと思わせる説得力があります。

最低賃金の話とか、一見弱者に優しいと思われている制度が実は弱者を苦しめているなんて。。

視点を変えてみるのに有用な一冊です。

不道徳な経済学──擁護できないものを擁護する (講談社プラスアルファ文庫)不道徳な経済学──擁護できないものを擁護する (講談社プラスアルファ文庫)
(2011/02/22)
ウォルター・ブロック

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残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 


02 28, 2011 | Tag,橘玲,幸福論

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
世の中が残酷なものだということは認めざるを得ないかもしれません。能力に関して少なくとも公平には出来ていません。

薄々我々が気づいてきたこの事を、著者は冒頭近くで

能力は遺伝的なものに決定されるため、後から意識的に開発することはできない。


ときっぱり主張し、読者を落胆させます。これに関しては反論もあると思いますが、ここではこれ以上触れません。

仮に能力が遺伝的に決められていて、後からはどうすることもできないものだったとします。だとすると能力のない人は初めから幸せな人生を送れないのでしょうか。

そうではありません。与えられた能力は何も学校の成績に限らず、様々なジャンルがあります。

MI:個性を生かす多重知能の理論」でハワード・ガードナーは人間に固有の8つの知能と1つの候補を挙げています。言語的、論理数学的、音楽的、身体運動的、空間的、博物的、対人的、内省的、実存的知能です。

自分がずば抜けて人より優れた何かしらの能力を持っていれば、それを生かすのが一つの方法です。

他に、”幸せ”というものについての考え方そのものが”幸せ”になれるかどうかを分けているということもあります。考え方って大事です。

さらに、本書において著者は本当の幸せは”お金”ではなく、他人から”認められる”ことだと主張しています。

だとすれば、この世の中で個人が幸せになるためには、好きなことをやって、それをみんなに評価してもらう。そして、タダで効率的な情報社会が到来した今、それは可能である。必要なのはやったことをみんなに評価してもらい、それを収入に変えるちょっとした工夫である。

これが著者から読者への”残酷な世界で生き延びる”ための処方箋です。

本書は橘玲さんの作品らしく、直感的に納得しにくいような内容も豊富な参考文献をもとにしているため、説得力のある作品になっています。

橘ワールドは相変わらず魅力的です。


残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
(2010/09/28)
橘 玲

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亜玖夢博士のマインドサイエンス入門


08 27, 2010 | Tag,橘玲,脳科学


亜玖夢博士のマインドサイエンス入門
著者の橘玲さんには資産運用、株式投資、経済学とかそのあたりのジャンルについて、たくさんの著作があります。

僕が初めて橘玲作品に感銘を受けたのは、「臆病者のための株入門 (文春新書)」でした。それがよかったので、その後もいくつか彼の著作を読んでいます。

本書はそれらの作品とはだいぶ毛色が違います。

なぜなら、脳科学をテーマにしているからです。

本書は認知心理学、進化心理学、超心理学、洗脳、人工生命の全部で5章からなっています。これらは全て脳の働きと関係があります。

一つ一つの話がそれで完結するのかと思いきや、それぞれのテーマは連続してつながっていき、一冊としてストーリーを形成しています。

オレオレ詐欺やオカルト集団、霊感や超常現象など、それらは特に不思議なものではなく、すべて人間の脳の働きによって理解できるそうです。

正直、小説としてはあまり読んでいて気持ちのいいものではないのですが、最新の脳科学に触れるという意味では敷居が低くていいと思います。

巻末には参考文献リストが載っています。

脳科学に興味がある人は、そちらもあたってみるといいと思います。


亜玖夢博士のマインドサイエンス入門亜玖夢博士のマインドサイエンス入門
(2010/03/25)
橘 玲

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「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計


10 21, 2009 | Tag,資産運用,橘玲

本書はロバートキヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」の内容と通じるものがありますね。

結局お金を増やすためには、収入を増やす支出を減らすより上手な運用をする、と3つの方法しかないということです。


この3つの方法に即して、賢い資産運用のために、サラリーマンなら具体的にどういう行動をとればいいのかが本書には記されています。

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計 (講談社プラスアルファ文庫)「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計 (講談社プラスアルファ文庫)
(2004/08)
橘 玲海外投資を楽しむ会

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速効性がありそうなのは2番目の支出を減らす、でしょうか。

支出を減らす場合にまず考えたいのは、家賃や自動車関連の費用です。高級マンションに住んでいる人、都内で自動車を所有している人は、なかなかバカに出来ない額のお金を浪費していることに気づくと思います。

賃貸物件は家賃もピンからキリまであって、憧れの物件なんかはかなり高額です。収入に応じて、でしょうが、そんなに住むところにこだわらないのであれば、ここを節約すれば支出の大幅減が可能です。

自動車だって車本体の価格以外にいろいろなお金がかかります。例えばカローラなら駐車場代15000円~20000円、年間約20万円、自動車取得税(34500円)、重量税(56700円)、自賠責保険料(38450円(3年分))、任意保険年間20万円、車検代10~20万円くらいはかかります。自動車取得税は初年度だけですから、年間かかり続けるコストを計算してみるとザッと50万円にはなります。

これにはガソリン代や高速代は含んでいませんよ。

都内に住んでいる人で車をそんなに使わない人はレンタカー中心にして車は手放した方が早く資産を増やせそうです。


支出を減らすという意味では税金の仕組みを理解することも大切ですね。

例えば医療費などは控除の対象になりますが、高級車を買っても個人ではなんの税金控除もありません。

賃貸住宅の家賃も一緒です。豪華なマンションに住んでいても、得られるのは自己満足だけで、その間資産はいっこうに増えない、なんてこともあり得ますよ。

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計 (講談社プラスアルファ文庫)「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計 (講談社プラスアルファ文庫)
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マイクロ法人で逆転の発想 「貧乏はお金持ち」


10 05, 2009 | Tag,税金,節税,橘玲,マイクロ法人

年収が上がるほど徴収される税金も増えてきます。年収1000万円を超えたあたりから徴収される税金もはっきり分かるぐらい高額になってきますね。

ところが、会社勤めをしているサラリーマンの人は通常税金や社会保障費などは会社が代わりに払ってくれていて、年末調整もやってくれるので、普段自分がどれくらい税金を払っているか分かってない人もいるんじゃないかと思います。

自分がどれくらい納税しているか知るため、医療費控除などの使える控除の手段を知っておくと損をしません。ためにも毎年2月の確定申告は自分で行うことをお勧めします。

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
(2009/06/04)
橘 玲

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以前にこのブログでは【書評】「無税」入門で無税というか節税の方法を取り上げたことがありました。これは簡単に言うと、どういう内容でもいいから個人で開業して、その収入を事業所得とし、家賃やその他雑費を経費として計上し、赤字を作っておくことで、本業の所得と相殺して所得税を減らそうというものでした。

本書の内容はこれとは少し違います。マイクロ法人なるものを作るのです。

ポイントは設立に必要なものの中に出資金や従業員数はないということでしょうか。だから、個人でも株式会社を設立できてしまう。

株式会社を設立するために必要な書類はあります。定款とかそういった書類です。当たり前ですか。これはインターネット経由で依頼などすれば比較的簡単にできるそうですよ。

マイクロ法人について本書ではサザエさんのフグタ家を例に説明してあります。この話ではマスオさんがマイクロ法人を設立するのですが、これによりサザエさんやカツオやワカメに人件費を払うという形式ができあがあります。

このようなそれぞれの従業員(サザエ、カツオ、ワカメ)にかかった家賃や経費、年金は法人化していれば所得と相殺することができるらしいのです。だとしたら払う税金は減りますね。



読んでいて思ったのは、読者がサラリーマン法人を作るにはまだハードルが高いなということでした。こういうアイデアは好きなのですが、本書を頼りにすぐにサラリーマン法人を作ることは難しいでしょう。また、リスクについては何かまだ見落としがあるような気もします。

全体を通して橘さんが言いたかったことは、税金も社会保障も会社に全部預けてたらダメだ、預けていても自分でその内容を把握しておく必要がある、ということだと思います。

そして、例えばマイクロ法人のような、工夫次第で税金の支払いが少なくできる方法がありますよ、という一つのヒントを提示していると思います。

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
(2009/06/04)
橘 玲

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過去に紹介した他の橘さんの本はコチラ

 >>臆病者のための株入門
↑資産運用の基本書としてとてもいいです。

 >>黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
↑もう少し幅広く投資をしたい人向けの一冊です。

 >>経済が苦手な人はまずこの本を初めに読むといいかもしれない 「亜玖夢博士の経済入門」
↑経済の話題をわかりやすく小説形式で読めます。



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経済が苦手な人はまずこの本を初めに読むといいかもしれない 「亜玖夢博士の経済入門」


08 31, 2009 | Tag,経済学,行動経済学,囚人のジレンマ,コールドリーディング,,橘玲

経済の話というと、難解なイメージがあり、敷居が高く感じるのですが、本書はそんなイメージを覆す一冊です。

本書の良いところはなんと言っても、その読みやすさでしょう。小説形式になっているため、以下にあげる経済学のメジャーなテーマを感情移入して体験できます。

亜玖夢博士の経済入門亜玖夢博士の経済入門
(2007/11/28)
橘 玲

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  • 行動経済学
  • 囚人のジレンマ
  • ネットワーク経済学
  • 社会心理学
  • ゲーデルの不完全性定理
これらがテーマになっています。


行動経済学

「目の前の現金のほうが、将来の返済額よりはるかに価値が高い。だから君たちは、一時の快楽のために喜んで高利の金を借りる。このように、君の意思決定は行動経済学によって完全に説明できるのじゃ。」
人はなぜ借金をするのか、これは行動経済学でいうところの「選好の逆転」ですね。


囚人のジレンマ

これはWikipediaに詳しい解説が載っています。 合理的な各個人が自分にとって「最適な選択」(裏切り)をすることと、全体として「最適な選択」をすることが同時に達成できないというものです。本書の中ではこれをヤクザの抗争にあてはめて説明されています。

囚人のジレンマ - Wikipedia


ネットワーク経済学

ネットワークの性質
  1. 自然発生的に生まれた複数の中心を持つランダムな網の目。中心はハブと呼ばれる。
  2. 「中国で蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起こる」 つまり、一か所での影響が遠く離れたところでは大きな効果となって現れるというもの。
  3. モテる者はますますモテる。 本書ではこれを小学校でのイジメを題材にして説明しています。


社会心理学

この章ではコールドリーディングを用いたマルチ商法がテーマになっています。
Yes, Yesと言わせて次のYesを引き出すYesセット、権威に対する服従、長いものには巻かれろ、の社会的証明、めずらしいものほど価値がある希少性の原理、無償で何かをしてもらったらお返しをしたくなる返報性の原理、などが出てきますが分かりやすく理解できます。


ゲーデルの不完全性定理

最後の章は経済学というよりは論理学ですかね。こういう話も嫌いではないのでおもしろく読めました。

「あなたってうそつき」、「きみって正直」
→ 私はうそつきなの?正直なの?
これらが論理矛盾を起こすというもの。
このような相互参照のジレンマは、システムの外部性を導入することによって解決できる。

「私はうそつき」と私が言う。
→ 私はうそつきなの?正直なの?
自己言及のジレンマは構造的にパラドクスを生み出すため、システムの内部で問題を解決することができない。


息抜きで読むのにも適した一冊でした。

亜玖夢博士の経済入門亜玖夢博士の経済入門
(2007/11/28)
橘 玲

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過去に紹介した他の橘さんの本はコチラ
臆病者のための株入門
↑資産運用の基本書としてとてもいいです。

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
↑もう少し幅広く投資をしたい人向けの一冊です。


本書にも登場した行動経済学についてはコチラ
経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
覚えておいて損はない「判断」に関する18の不合理な法則 【書評】ねじれ脳の行動経済学
人間とはなんとすばらしい傑作か 【本】予想どおりに不合理




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臆病者のための株入門


09 30, 2008 | Tag,橘玲,資産運用,,投資

”についての理解がとても深まります。
良い本です。
タイトルより内容は硬派な気がします。

臆病者のための株入門 (文春新書)臆病者のための株入門 (文春新書)
(2006/04)
橘 玲

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教訓的にまとめてみます。


投資はギャンブルである。これが大原則。
誰にも必ず勝つ方法は分からない。

式市場は誰かが勝てば誰かがまけるゼロサムゲームである。そこでは、大きなリターンを得ようと思ったら大きなリスクをとらなければならない。ノーフリーランチなのである。

一発で大儲けしたデイトレーダーの話に憧れてはいけない。
それは宝くじを当てるのといっしょのことだからだ。

で一儲け、みたいな本は信用してはいけない。そこにチャート分析とか一見理論的な手法が用いられていそうでも信用してはいけない。なぜなら、そんなおいしい話があるんだったら著者がその方法を独り占めにした方がいいに決まっているからだ。その方がその方法を公開することで得られる利益より大きいはずだ。



それでも市場の歪みを見つける方法が存在する。

それは、”ファンダメンタル投資”テクニカル投資という方法である。


ファンダメンタルズ分析は企業には固有の本質的な価値があり、そこから合理的な方法で適正な株価(理論株価)を導き出すことができると考える。
この方法では企業理念、経営状態、売り上げ高利益率などの財務諸表を読んで割安な株式を探すのだ。
超有名投資家ウォーレン・バフェットはこの方法を用いて長期保有することで莫大な資産を築いている。

それに対してテクニカル投資は「すべての情報はチャートに埋め込まれている」という考え方です。チャート分析の結果に基づいた投資ということ。



上に述べたのが積極的な投資だとすると、より堅実な方法というのが実は存在する。
この本の中で3人のノーベル経済学賞受賞経済学者がそれを説明してくれている。

分散投資の効用を数学的に説明したマーコウィッツ。

効率的ポートフォリオを考え出したトービン。
トービンは国債と株式を組み合わせ、リスクとリターンをバランスよく組み合わせるということである。

インデックスファンドを考え出したシャープ。
株の値動きというのは”その銘柄に固有の動き”と”市場の動きに反応する動き”に大きく影響される。これを元に、彼のCAPM理論は「世の中に効率的ポートフォリオはひとつしかない。それは株式市場の縮小コピーである。」と結論している。

そうすると、投資家が保有するもっとも効率的なポートフォリオは、市場に存在するすべての株式を、市場に存在する割合だけ保有したものになる。

これこそがインデックスファンドの原点なのである。


実際にファンドマネージャーが懸命に運用しているアクティブファンドのうち、6~7割が市場平均を上回れないのである。


基本的な疑問になるかもしれないが、インデックスファンドに投資していて、なぜ利益が出るかというと、それは資本主義は自己増殖のシステムなので、長期的には市場は拡大し、株価は上昇するという原則があるからだ。長期投資が良い理由もここにある。


経済、と言っても、経済学的に最も正しい投資法は世界経済全体に投資することである。

そうすると、アメリカの市場が50%を占め、日本は15%なので、投資の比率は国内15%、海外85%にする方がよいということになる。


著者が言う素人の投資法をまとめると、
投資に回せるお金を用意できたら、攻めの投資をするとしてもそれは全体の2割くらいにとどめ、残り8割を手堅く増やす方法に充てる
手堅く増やすためには、8割のうち85%を海外の株式、国債で、15%を国内の株式と国債にする。そしてそれらはインデックスファンドで運用する、ということになる。
ということになる。


この本を読んで、他の著作も読んでみたくなりました。
バフェットさんの本も読んでみたいですね。






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