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記憶なんてあてにならない


12 05, 2009 | Tag,記憶,映画,脳科学

目の前の世界は全てまぼろしかもしれない。朝起きたらまったく別の世界がそこにあったりして。

これは半分妄想だけど、半分本当のことなんじゃないかな。

世界は「事実」と私たち人間の「記憶」によって形作られている。これは認知の話。

日常生活では私たちは共通の記憶を持ち寄ってコミュニケーションをとりあっているのだ。

当然いちばん信頼できるのは「事実」。「記憶」はあてにならないので、大事なことは書物や電子媒体に記録されている。記憶は脳の中でいかようにも作り変えられるから。

歴史的な事実なんかはそれでいいんだろうけど、日常生活ではいちいち記録をとることなんてしないから、記憶がなくなったら大変だ。いちいちメモをとる?いやいや、普通は生活できなくなるのは確実でしょう。



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この作品は事故をきっかけに短期記憶が障害された男の話。監督はクリストファー・ノーラン。@fu4さんに紹介してもらいました。

短期記憶ができなくなると、目の前はいつも新しい世界になってしまう。さっき会った人のことも覚えてない。主人公の目に映る世界はまわりの人が見ている世界と、見た目は同じであっても意味付けが違ってくるわけだ。

主人公は犯人捜しをするのだが、記憶を保持できないからこれは大変。

そこで主人公は大事な「事実」をポラロイドカメラで写真に撮り、それにメモを書いて常にそれを参照するようにする。

「事実」を積み重ねれば犯人に到達できる、と。

方法としてはこれしかないでしょう。でも、いくらメモを持っていても、そのメモが本当に事実を示したものなのか、記憶ができないとそれすら自信がなくなるもの。犯人はそこにつけこんでくる。



詳しくは作品を観てもらった方がいい。この作品は単なるミステリーではない。観る人に記憶がなくなるとどんな感じなのか、実感させてくれる。ほんとにすごい。ただ、一度観ただけではわけがわからない感じになる気がする。私の場合はそうだった。でも、じっくり振り返ってみると分かってくると思う。映画の中の「事実」がつながってきて、すっと理解できるようになる。

いや、ひさしぶりにいい作品をみましたよ。本もいいけど、映画もいいですね。


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メイキング・オブ・ピクサー


05 28, 2009 | Tag,会社,企業,映画

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本書はピクサー映画ファンにとっては必見の本です。ピクサー誕生の話から、映画界で確固たる地位を築いた過程が詳しく書いてあります。

トイストーリーやバグズライフ、ファインディングニモと言えば、知らない人はいないほど有名な映画ですが、それぞれに共通するのはCG映画ということです。そう、ピクサーはCG映画の草分け的存在なのです。

バグズライフに対して、ドリームワークスの「アンツ」という昆虫CG映画がありました。両者の興行成績や評価は対照的なもので、バグズライフの圧倒的勝利という形で終わっています。

ピクサー映画のすごいところはそのCG技術にあることは言うまでもなく、その物語性にあるようです。事実、ピクサー映画に創業から関わっているジョン・ラセターは本書の中で物語としてのCG映画にこだわりを見せています。だから大人も楽しめる映画になっているのですね。

会社としてのピクサーは、信頼関係に基づく仲間文化の醸成すること、才能を稀有なものとして尊重し、逸材にできるだけ大きな裁量を与えること、コミュニケーションが活発な風通しの良い環境を作ることで会社としての創造性を維持しているようです。

急成長を遂げた会社にはそれなりの理由があるように思います。


忘れてはいけない、ピクサーの台頭にはあのスティーブ・ジョブズも深くかかわっています。彼の強烈なキャラクターがえぐいほど描かれている場面もあり、ジョブズファンにとっても興味深く読める内容になっていますよ。



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