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【本】ゲーム理論の思考法


03 16, 2010 | Tag,囚人のジレンマ,ゲーム理論,戦略的思考

ゲーム理論の思考法
下に書いてあるのははゲーム理論の入門書「戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法の一節だそうです。

戦略的思考とは、相手がこちらを出し抜こうとしているのを承知した上で、さらにその上をいく技である。

こういう思考法というのは、交渉を有利に進めていく上で大いに役立つと思います。MBAの授業なんかでも教えられているらしいです。ビジネスパーソンにとって知っておいて損はない思考法なのでしょう。


囚人のジレンマはゲーム理論の代表です。

内容は囚人のジレンマ - Wikipediaに詳しいです。

簡単に言うと、囚人Aと囚人Bがお互いに自分の利益を最大限にしようとしてとった行動が、二人同時に最大利益を満たすような行動にはつながらないというものです。これがジレンマと呼ばれるゆえんです。


今日紹介する本の中には囚人のジレンマ以外にも、コーディネーションゲーム、チキンゲーム、ホテリングゲームといった興味深いゲームが紹介されていました。なぜ駅前にラーメン屋が集中するのかというのはホテリングゲームで解説されているのですが、なるほど納得といった具合でした。


囚人のジレンマは二国間における核開発の問題とか環境問題なんかに応用できるみたいなんですね。他にも日常生活で応用出来る場面があるとのことです。ところが、自分で応用しようと思っても使いこなすのが難しい。

例えば囚人のジレンマを使って考えるときには、2×2の表を作りますね。
5243-412664eb4fd88e9a.png
実際にはこの時の点数付けが難しいんじゃないかと思うんですよね。だから、なかなか日常生活で応用することができない。

でもゲームの種類や構造がわかるだけでも相手の出方を知るのには役立つと思います。ゲーム理論は今後も勉強していきたいと思うテーマですね。

ゲーム理論の思考法ゲーム理論の思考法
(2009/09/01)
川西 諭

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経済が苦手な人はまずこの本を初めに読むといいかもしれない 「亜玖夢博士の経済入門」


08 31, 2009 | Tag,経済学,行動経済学,囚人のジレンマ,コールドリーディング,,橘玲

経済の話というと、難解なイメージがあり、敷居が高く感じるのですが、本書はそんなイメージを覆す一冊です。

本書の良いところはなんと言っても、その読みやすさでしょう。小説形式になっているため、以下にあげる経済学のメジャーなテーマを感情移入して体験できます。

亜玖夢博士の経済入門亜玖夢博士の経済入門
(2007/11/28)
橘 玲

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  • 行動経済学
  • 囚人のジレンマ
  • ネットワーク経済学
  • 社会心理学
  • ゲーデルの不完全性定理
これらがテーマになっています。


行動経済学

「目の前の現金のほうが、将来の返済額よりはるかに価値が高い。だから君たちは、一時の快楽のために喜んで高利の金を借りる。このように、君の意思決定は行動経済学によって完全に説明できるのじゃ。」
人はなぜ借金をするのか、これは行動経済学でいうところの「選好の逆転」ですね。


囚人のジレンマ

これはWikipediaに詳しい解説が載っています。 合理的な各個人が自分にとって「最適な選択」(裏切り)をすることと、全体として「最適な選択」をすることが同時に達成できないというものです。本書の中ではこれをヤクザの抗争にあてはめて説明されています。

囚人のジレンマ - Wikipedia


ネットワーク経済学

ネットワークの性質
  1. 自然発生的に生まれた複数の中心を持つランダムな網の目。中心はハブと呼ばれる。
  2. 「中国で蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起こる」 つまり、一か所での影響が遠く離れたところでは大きな効果となって現れるというもの。
  3. モテる者はますますモテる。 本書ではこれを小学校でのイジメを題材にして説明しています。


社会心理学

この章ではコールドリーディングを用いたマルチ商法がテーマになっています。
Yes, Yesと言わせて次のYesを引き出すYesセット、権威に対する服従、長いものには巻かれろ、の社会的証明、めずらしいものほど価値がある希少性の原理、無償で何かをしてもらったらお返しをしたくなる返報性の原理、などが出てきますが分かりやすく理解できます。


ゲーデルの不完全性定理

最後の章は経済学というよりは論理学ですかね。こういう話も嫌いではないのでおもしろく読めました。

「あなたってうそつき」、「きみって正直」
→ 私はうそつきなの?正直なの?
これらが論理矛盾を起こすというもの。
このような相互参照のジレンマは、システムの外部性を導入することによって解決できる。

「私はうそつき」と私が言う。
→ 私はうそつきなの?正直なの?
自己言及のジレンマは構造的にパラドクスを生み出すため、システムの内部で問題を解決することができない。


息抜きで読むのにも適した一冊でした。

亜玖夢博士の経済入門亜玖夢博士の経済入門
(2007/11/28)
橘 玲

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過去に紹介した他の橘さんの本はコチラ
臆病者のための株入門
↑資産運用の基本書としてとてもいいです。

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
↑もう少し幅広く投資をしたい人向けの一冊です。


本書にも登場した行動経済学についてはコチラ
経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
覚えておいて損はない「判断」に関する18の不合理な法則 【書評】ねじれ脳の行動経済学
人間とはなんとすばらしい傑作か 【本】予想どおりに不合理




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ゲームの理論入門


12 10, 2008 | Tag,ゲーム理論,ナッシュ均衡,ミニマックス法,囚人のジレンマ

ゲームの理論入門―チェスから核戦略まで (ブルーバックス 217)ゲームの理論入門―チェスから核戦略まで (ブルーバックス 217)
(1973/01)
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本書はタイトル通り、ゲーム理論の解説書です。数式を用いず、ゲーム理論を解説している点が他書と差別化できる点なのでしょうか。

本書は1973年に初版が発刊され、現在なんと56刷目ですから、とても多くの人に読まれていることが分かります。

個人的な感想ですが、、、どうもいまいち私には理解できませんでした。

しかしながら、これはある程度の知識を持った人が読むとまた違う感想になるのでしょうし、私のようなゲーム理論について全く分かっていない素人の言う言葉はあまり当てにしない方が良いかもしれません。



ゲーム理論は、1928年にミニマックス定理を証明したジョン・フォン・ノイマンから始まった理論ですが、この理論の目的は、様々な利害関係を持つ主体同士が、その社会事象の中で、効用、情報、最適化行動、戦略、利得、均衡、交渉などの用語に厳密な意味を与えることです。

主体の行動法則を追及する行動科学の一領域とも言えます。


想定される最大の損害が最小になるような決断を行う戦略、「ミニマックス法」や、他のプレーヤーの戦略を所与とした場合、どのプレーヤーも自分の戦略を変更することによってより高い利得を得ることができない戦略の組み合わせ、「ナッシュ均衡」もおもしろいと思ったのですが、個人的には「囚人のジレンマ」がとても興味深かったです。


囚人のジレンマ

共同で犯罪を行った(と思われる)2人が捕まった。警官はこの2人の囚人に自白させる為に、彼らの牢屋を順に訪れ、以下の条件を伝えた。
  • 2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年。
  • 共犯者が黙秘してても、自分だけが自白したら自分だけは刑を1年に減刑される。ただし、共犯者の方は懲役15年となる。
  • 逆に共犯者だけが自白し、自分が黙秘したら共犯者は刑が1年になる。ただし、自分は懲役15年となる。
  • 2人とも自白したら、2人とも懲役10年。
なお、2人は双方に同じ条件が提示されている事を知っているものとする。また、彼らは2人は別室に隔離されていて、2人の間で強制力のある合意を形成できないとする。

このとき、囚人は共犯者と協調して黙秘すべきか、それとも共犯者を裏切って自白すべきか、というのが問題。


この問題では、

まず共犯者が「協調」を選んだと考える。このとき、もし自分  が共犯者と協調すれば自分は懲役2年だが、逆に自分が共犯者を裏切れば懲役は1年ですむ。だから共犯者を裏切ったほうが得だ、という結論になる。

次に、共犯者が「裏切り」を選んだ場合も考える。このとき、もし自分が共犯者と協調すれば自分は懲役15年だが、逆に自分が共犯者を裏切れば懲役は10年ですむ。だから共犯者をやはり裏切ったほうが得だ。

以上より、自分は共犯者を裏切った方が得となる。


この考え方を共犯者の立場で考えてみると、同様に共犯者の共犯者(自分にあたる)を裏切った方が得、となる。


つまり、お互いが裏切るという選択に行きつくわけだが、これを最初のルールにあてはめて考えてみると、お互いが裏切る、というパターンはどちらにとっても最悪な懲役10年という結論になる。
参考:囚人のジレンマ



今度は別のゲーム理論入門書も読んでみたいと思います。



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