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今求められている力【書評】知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ


02 20, 2009 | Tag,知的複眼思考,メタ化,知的生産,創造

知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)
(2002/05)
苅谷 剛彦

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考える力を養うためにヒントとなる一冊。

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる


で紹介されていておもしろそうだったので読んでみました。



タイトルにある知的複眼思考法というのは物事を一つの切り口だけではなく、いろんな切り口から見る思考法のことです。毎日受け取るニュースも味方が変われば、意見も変わることが読んでいると良く分かります。

複眼思考という言葉はメタ認知という言葉と意味が似ています。どちらもステレオタイプの味方ではなく、一つ高いところからものごとを見て考えることを意味します。

実際に複眼思考力を養うためのヒントも載っており、このブログの目指すところも「メタ≒複眼思考」なのでとても参考になりました。



著者は東大で教鞭をとる教授なのですが、印象深かったのは

「過去に読んだたくさんの本や論文のほとんどが今となってはほとんど覚えていない。
ただ、覚えていないからといって、あれだけの量の文献を読んだことは決して無駄になっていない。
それは、考える力、あるいは考え方のさまざまなパターンを身につけたからだ。的確に、批判的に情報を読み取る能力、問題を探し出す能力、問いの立て方と展開の仕方、論理的に自分の力を展開する力、問いをずらしていくことで隠された問題を探っていく方法といった複眼的な思考を身につけることができた。」

という部分です。

このような考え方の著者です。教育者としても専門的な知識そのものより、知識を受け取る過程を学ばせるようにしていたそうです。


以下のようなことが私が本書から得た教訓ですが、

1.「なぜ」と問う
2.目の前の問題を分解してみる
3.前提になっているものはなんなのか考えてみる
4.もう一方(自分以外の議論の参加者)からの視点で考えてみる

5.当たり前のように使っている「概念」を疑う
6.「にもかかわらず」と唱えてみる


日々のニュースでもいかに自分が思考を停止させ、言葉通りに情報を受け取っていたか反省させられました。



本書では複眼的思考力を鍛えるために、読書や文章を書くことのススメについても書かれています。

読書法に関しては批判的読書といって、著者の主張は受け入れつつも検証しながら読むという方法です。「なぜ」と問いながら読書なので、「遅読」ですね。考える読書とも著者は言っています。これはショウペンハウエルの読書についての主張と同じだと思います。


文章を書くことについてですが、これも思考を鍛えるのに役立つそうです。思ったことは頭の外にいったん書き出し、”さらに”考えることが大切と強調されています。



ものごとを色んな視点で見ることが出来るようになるともっと毎日が楽しくなるような気がします。

1~6の教訓
本は批判的に読む
文章は書いた後に推敲する

など実践したいことの多い本でした。

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知的創造のヒント


11 15, 2008 | Tag,読書,メタ認知,メタ化,知的創造

本書は読書本と言ってもいいかもしれません。

先日紹介した思考の整理学が原著となっています。

20年前の第一作目の要旨が現在でも応用可能な普遍的な内容だっただけに、今回の内容も20年前のものと本質は大きく変わりありません。

思考の整理学と本書どちらを読めばいいかについては、思考の整理学を読んだことがない人は本書を読むのが良いと思います。しかし、思考の整理学を読んだことがある人も本書を読むと、少なからず得るものがあるように思います。私がそうであったように。

知的創造のヒント (ちくま学芸文庫 ト 10-2)知的創造のヒント (ちくま学芸文庫 ト 10-2)
(2008/10/08)
外山 滋比古

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本書はいかに知的創造を行うかということがテーマになっています。

人間のなくすことの出来ない能力であり、悩みでもある忘却の効用を説いているところがとても興味深く読めました。



知識詰め込みがたの学習はコンピューターが発達した現代では必要とされる能力ではありません。そうではなく、人間にしかできない新しいコトを考え出すことが現代の人間に必要とされています。

これを著者はカクテルではなく、地酒を作るようにしなければならないと例えています。カクテルは混合物ですが、地酒は米と水とさらに時間が加わった化合物です。今の時代を生きる私たちにはカクテルではなく、地酒を造ることが求められているのです。



そのために良質な情報をインプットするのはもちろん大切です。

しかし、インプットした知識をどう活かすかということの方がもっと大切です。

インプットした知識は放っておけば風化していきますが、著者は忘却の効用としてこれも必要な能力だと主張します。忘れることによって必要な知識と必要でない知識のふるいわけが可能になるのです。

そのためには一旦インプットした知識は寝かせておく必要があります。睡眠が良い例です。他にも散歩をしたり、風呂に入ったり、とにかく一度頭をリセットした方がアイディアは生まれやすくなります。

セレンディピティー(ひらめき)はそうした脳の中に空白ができた時に生じることが多いようです。



知的創造を行う具体的な方法にはやはり読書があります。

本書が勧める知的創造への読書は、文章を読んで覚えるものではなく、内容から、ひらめきのヒントを得るものです。そのためにはある程度のスピードを持って読み進める必要があります。なぜかと言うと、ゆっくり読んでいると、脳の中が文章の内容で満たされて空白が全くなくなってしまうからです。脳の中にある程度の空白を残しつつ読むことが知的創造への読書です。

読んでいてひらめいたら、迷わず目を休めて思いついたことをメモする必要があります。

そして、メモの内容は時間を置いてノートに記します。

ノートはメモの内容を丸写しにするのではなく、内容を租借し、自分の言葉に置き換えたものにします。このような過程で出来たノートをメタ・ノートと言います。これは知的創造への財産になります。



会話にも知的創造を促す効果があります。会話は上手く使えば、読書と同様に自分の言葉と他者の言葉をつなぎ合わせ、それらを融合させ、知的創造へのきっかけとなり得ます。



書くことも知的創造につながります。

書く上で、文章の構成は大切です。テーマが文章を集約した内容になっているのはもちろんですが、段落が意味ごとのまとまりになっていて、段落どうしのつながりが明確になっているのが良い文章です。



みなさんもそうかもしれませんが、私は集中していると読書をしながら全く別の考えが頭をよぎることがあります。本書を読んで、この頭をよぎった内容もメモとして残しておいたほうが良さそうだと思いました。

いちいちメモを取り出すのは面倒なので、本の中に書き込んでいこうと思います。

以前に学習したマインドマップもメタ・ノートを作るのに役に立つ気がするのでやってみます。

このブログを読書記録のメタ・ノートにするのもいいかもしれません。


こちらのブログも知的創造のヒントになると思いますので紹介しておきますね。
404 Blog Not Found
活かす読書:弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
活かす読書:投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術



思考の整理学


11 12, 2008 | Tag,ロジカルシンキング,思考,メタ化,学習

本書は初版が1986年の古典的名著ですが、読んでみると現在の学習本に書かれているようなことの多くを含んでいます。

効果的な学習理論は20年前から変わっていないわけで、その理論の裏づけを現在流行の脳科学が行っているというような感じでしょうか。

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)
(1986/04/24)
外山 滋比古

商品詳細を見る


本書が勧める学習法は、受身の学習ではなく、ひらめきや想像力を鍛えるための学習法です。


読書
新聞にしろ、読書にしろ、論文にしろ、自分が知りたい内容や知らなければならない内容を的確に抽出する。この時、一見必要そうでも今のところ必要ない内容はどんどん捨てて読む。
とにかく大切なことは本質を読み取ること。


つんどく法
知りたいテーマが決まったら、一冊だけでなくいくつか本を用意しておく。
まさに、積んでおくわけである。
これらを一気に読むと短期間で理解を深めることができる。


寝ること
寝ている間に無意識下で情報の取捨選択が行われる。
だから寝ることは大事。


忘れることの意味
忘れることは人間の長所である。
学習を行っていくうえでは、自分にとって本当に大切な事が記憶に残る。


発酵させる
寝ている間や一旦仕入れた知識を放置しておくことで、後日別のことをしているときにひらめくことがある。


セレンディピティ
上に書いたようなひらめきのことをセレンデピティと言う。
セレンディピティは何かに集中しているときに、それとは別の周辺の思考で現れることが多いのだが、これを見逃さずにキャッチする。


朝の効用
朝起きたときが脳が一番リフレッシュされていて、これまでに得た知識が整理されている。
だから、創造の時間として最適なのが”朝”である。


メタ・ノート
学んだ内容はまずは手帳のような即座にメモすることができる媒体に保存しておく。
そして、それをメタ・ノートと言って、これまでの自分の知識と融合させた形で新しくノートに残しておく。読書の場合は、手帳に書かなくても本にそのまま書き込むのが良い。
セレンディピティもノートに書き込む。


とにかく書く
書いている時にひらめくこともある。


情報のメタ化
インプットした情報をそのまま脳の中に入れておくのではなく、自分の知識と融合させて、加工した状態で残しておくほうが良い。その方が長期記憶につながるし、応用範囲も広いからだ。




脳を活かす勉強法脳を活かす勉強法
(2007/12/04)
茂木 健一郎

商品詳細を見る

を読んだことのある方は内容の多くに共通点があることに気付いたはずです。



私は本を読んでいると、時々文章の意味以外の言葉が頭の中を駆け巡ることがあるのですが、これがセレンディピティというものにつながるのでしょうか?実際その時に頭の中に出てきた思考はすぐに忘れてしまうことが多いので、これからはなんらかの形で残しておくことにします。今のところ、本に書き込んでしまうのが一番手っ取り早くていいかなと思ってます。

情報のメタ化と言えば、ブログも有効に活用すればメタ・ノートになりますね。
なるべくメタ化した形で本の内容をブログに載せることができれば、と思います。



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