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ビジネス書としての「ドンキホーテ」


06 11, 2010 | Tag,ドンキホーテ,リーダーシップ,マネジメント

ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))
ドンキホーテといえば、風車を巨人だと言って戦いを挑んだり、羊の群れを軍勢だと勘違いしたりと、目もあてられないようなまぬけな行動が有名です。ドンキホーテの幻想とそれが引き起こす事件。これがこの物語の中心です。

ドンキホーテのまぬけな一面ばかりが有名かもしれませんが、彼は幻想さえなければとても冴えた人物です。

お供のサンチョがある人物のいたずらで島の領主になる場面があります。その時ドンキホーテがサンチョに送った言葉にその一端が垣間見えます。

ドンキホーテがサンチョに送った言葉は、実はちょっとしたマネジメント論にも通じるところがあるのではないかと思いました。

それが以下です。

  • 何人にたいしても礼節を守ること。
  • ゆったりと歩き、落ち着いて話をするように。かといって、おのれの言葉に聞きほれていると思われるような話し方はいけない。何事であれ、気どりやてらいはよろしくないからだ。
  • 話の中にことわざをあまりごたごたまぜるのは関心できない。ことわざというものは、わずかの言葉に重い意味のこめられた格言には違いないが、前後とまったく関係のないのを持ちこむと、それは格言というより放言になりかねない。やたらにことわざを連発すると、話もしらけ、品がなくなるからだ。
 ことわざや名言って話に格をつけようとついつい使ってしまうもの。たしかにそう頻繁に使われると耳障り以外のなにものでもないですね。

  • 人の家柄を云々(うんぬん)してはいけない。少なくとも、人の家柄と家柄の優劣を論じてはならない。そんなことをすればどうしても、比較された家柄のうち、どちらかがすぐれているということにならざるをえない。その結果、けなした一族からは憎悪されることになるだろうし、持ちあげた一族からだって、それゆえ感謝されることなどないからだ。
 家柄を学歴に置き換えてみると現代にも通じるな、と。

  • みだりに命令を出さないこと。出す場合には、よい命令、特に、遵守されるような命令を出すよう努めること。実行することができない命令は、無いに等しい。それだけでなく、命令を守らせることができないという実力のなさを暴露することになる。
  • 統治にあたっては厳格と寛容の間の中道を選ぶこと。中道にこそ、英知があるからである。
 理想を追求すると、実行することができないことを部下やスタッフに要求してしまいがちだなと思います。実行できない命令を出すことは、逆にリーダーとしての実力を問われるということですね。中道をこころがけることが大切であると。

  • 領主による牢獄、肉屋、市場などの視察はすこぶる重要なれば、怠ることなく、これを励行すること。
 高いところからばかり見てないで、現場に足を運ぶ。たしかにこれは大切です。


物語の本筋もおもしろかったのですが、私はこんなところに目をつけて読んでみました。

今さら感もありますが、初めてでも、あらためてでも、この物語は読み応えのある名作だと思います。


ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))
(2000/06)
セルバンテス牛島 信明

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