スポンサーサイト


-- --, --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


【書評】あなたはなぜ値札にダマされるのか?―不合理な意思決定にひそむスウェイの法則


02 06, 2009 | Tag,スウェイの法則,行動経済学

あなたはなぜ値札にダマされるのか?―不合理な意思決定にひそむスウェイの法則あなたはなぜ値札にダマされるのか?―不合理な意思決定にひそむスウェイの法則
(2008/12)
オリ ブラフマンロム ブラフマン

商品詳細を見る

本書ではおそらく誰でも人間なら無意識のうちに影響されている法則を「スウェイの法則」として8つ紹介されています。

行動科学についての本を読んだことのある人にとっては馴染みのある法則かもしれません。
本書に取り上げられている8つの法則はどれも例示が分かりやすく、しかもそのどうしようもない修正についての対処法まで述べられている点が嬉しいところです。

この中から6つのエッセンスと対応策をまとめてみます。

1.損失回避
2.コミットメント
3.価値基準
4.評価バイアス
5.プロセスの公平性
6.グループ力学



1.損失回避
手に入れるものより失うものの方が痛みを感じるというもの。

「例えば株式投資の時のように、短期的目標ではなく、長期的な目標に重点をおくと心の痛手がいくらか減らすことができる。」



2.コミットメント
いったんやると決めたものは撤回しにくいというもの。
本書の中では考古学の話が出てきますが、科学の世界において「広く知られている説」が、より「確からしい説」に塗り替えられる過程でもこの法則が邪魔をします。

「過去を捨てることを学ぶ」



3.価値基準
客観的なデータではなく、最初に抱いた印象で物事の価値を判断してしまうこと。
世界的に有名なバイオリニストが地下鉄の構内で普段着のまま演奏しても、道行く人はほとんど素通りしていったそうです。

「今の自分の判断は間違った過程に基づいていないか自問してみる。人について判断するとき、評判だけ聞いて判断するのは危険。」



4.評価バイアス
これも上の法則と似ていますが、本書では、NBAのドラフトで上位にランクされた人ほど選手寿命が長かったというデータが紹介されています。つまり、初めの評価がプロになってからも影響しているということです。

「評価は常に暫定的なものと考えること。」



5.プロセスの公平性
結果の損得よりも手続き上の公平性を重視する。
自動車ディーラーはメーカーとの取引の内容より、どれくらい丁寧に対応してもらったか、というような感情的要因を重視しているという研究結果があります。

「物事を客観的に見るようにし、感情の動きや倫理的判断に屈しない。意思決定のプロセスを開示する。」



6.グループ力学
みんなが同じ意見だと、違うと思っていた自分の意見がみんなと同じものに変わってしまうこと。

「議論の場では反対意見を簡単に言えるような環境を整える。」




本書は8つのスウェイの法則だけでなく、法則の具体的な例と対処法についての記載がとても興味深い一冊でした。


参考:経済は感情で動く―― はじめての行動経済学

スポンサーサイト


0 CommentsPosted in 心理
最新記事
Amazon
リンク
Ads
月別アーカイブ
ライセンス
Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
Related Posts with Thumbnails
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。